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『パラノーマル・アクティビティ』

2010年02月02日
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家が燃えればよかったのに。

あらすじ・・・
ヴゥーンってなって、
ミシッってなって、
ドスンってなって、
ほんでもってドーンってなるんだよ!


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小さな出資で大きく儲ける、という胡散臭い投資ビジネスみたいな謳い文句をそのまま現実のものとしてしまった、21世紀の『ブレアウィッチ』こと 『パラノーマル・アクティビティ』 を観て来たですよ!
願わくば作り手さん(オーレン・ペリ監督)のキャリアまでもが『ブレアウィッチ』の惨劇を繰り返さない事を祈るばかりですが、ま、こればっかりはね!(←やんわりと暴言)

それにしても、早くも鑑賞後の方々の反応がまっぷたつに割れており、しかもどちらかと言うと
「クソつまんねーじゃねえか! 金返せドこんちきしょう!」
という怒りの声の方が多いような気もしないでもないのですが、アガサはすごく楽しめましたよ!これ!


物語は、いたってシンプル。
豪華な一軒家に住む若いカップル。
彼女の方が「あたし、ちっちゃい頃から怪奇現象に悩まされてきたんだよねー」と何度もアピールするので、彼氏は白黒はっきりつけようと高級ビデオカメラを購入。
一番現象が起こりやすいという寝室にセッティングして、動かぬ証拠(彼女の自作自演の現場)を収めようとするのだけれど、彼氏の思惑とは裏腹に、マジもんの心霊現象がばんばん映り込んでしまった!どーうーしーよーうー。

というお話で、一応“マジもん”という点に重きを置いている為、彼女と彼氏の極々自然な日常生活、またの名を「やたらと鬱陶しい乳繰り合い」を織り交ぜつつ、物語は進んで行きます。

アガサ思うんですけどね、まずこの時点で、カチンと来ている方もいらっしゃるのではないか、と。
「お前らのイチャイチャを見る為に、1800円も払ったんじゃねえんだよ」と。
「なんだその豊満バディは」と。
でも大丈夫です!
これ、所詮フィクションですからね!
撮影が終わったら、全然乳繰り合いの「ちち」の字もありませんから。
ていうか多分ミカ役の人もケイティ役の人も(※本作の彼氏彼女)、両方一人身ですもん。
本職は、独身のマタギです。 オレの予想はまず外れない!

で、そのイチャイチャの後、いよいよカメラに心霊現象(超常現象)が映り込み始めるのですが、とにかくケイティ(彼女)の方が嫌がるんですよね、撮られるのを。
まぁ、四六時中ライブな映像をレコーディングしようとするミカ(彼氏)もどうかとは思うのですが、そもそも「超常現象が起きてるですよ!」と自己申告したのはお前じゃないのか、と。
初めてミカにカメラを向けられた時の、あの満更でもない表情をどう説明するつもりなのか、と。
そして、嫌がるわりにはイザとなったら自分で撮影し始めるとか、メチャクチャ前駆姿勢じゃないか、と。
本気でイヤなら、カメラ壊しちゃえばいいじゃない!
もしくはジャパネットにクーリングオフしちゃえばいいじゃない!

そうでないなら、もっと素直になればいい! 

オレの前でくらい、心も体も裸になってしまえ! 時には娼婦のように!!



自分が何を書いてるのか、時々わからなくなってしまいます。


ええと、ミカですね。
その相手のミカなのですけど、こいつがまた行動が支離滅裂だわ、出来る事といったら大気中の二酸化炭素を増やすくらいしか無い、と言う超使えない男でして。
不可思議な現象に怯えるケイティに「オレがお前を守る!」と宣言しつつ、まったく守る気配がないわ、
現われた霊(悪霊?)に悪態をついて怒らせるわ、
落ち込むミカにカメラを向けるわ、
霊媒師さんに「絶対使うな」と言われたウィジャボード(※西洋版こっくりさん)を使うわ、
悪魔祓いを頑として呼ばせないわ、
挙句には、ケイティが持っていた十字架を燃やすわ、もうやりたい放題し放題。
あまりにもヒドイので、「もしかしたらコイツ自身が悪魔の僕なんじゃ・・・」と思ってしまいましたよ。
「まさかの『ローズマリーの赤ちゃん』オチだったらどうしよう・・・」と。
ま、いうまでも無く全然違いましたけどね! ていうか、思わないか! めんごめんご!

あと、どうでもいいのですが、ウィジャボードのくだりでミカが使った言い訳がいくらなんでも酷すぎ。
「ウィジャボードなんて絶対買わないって約束したじゃない!」(ケイティ)
「いや、マジで買ってないって!」(ミカ)
「ウソつきなさいよ! じゃそのボードどうしたのよ!」(ケイティ)
「買ってないよ! 借りただけ!」(ミカ)

・ ・ ・ 小 学 生 か よ !


・・まぁ、上記のような微笑ましいエピソードも交えつつ、本作はひたすらひとつのパターンを繰り返してゆくのですよね。
で、きっとその単調な繰り返しもマイナス要素の一つと考えられてしまうであろう、
① 朝
② 昼
③ 夜
④ 深夜に怪奇現象

というパターンなのですが、何気にじわりじわりと気温を上昇させてゆくというか、一度繰り返されるごとに、そのテンションを少しずつ上げて行ってくれまして。
「ボレロ」のように、と言ったら言い過ぎかもしれませんが、徐々に徐々に荒々しく、自己主張が激しくなってゆく怪奇現象と、精神が不安定になってゆくケイティ、それをボケーっと見ているしかないミカの三つ巴が、ラストでドカーンと爆発する瞬間の緊張感といったらもう、尋常ではありませんでした。
ていうか、あのラストでビックリしなかった人は、心臓の作りが何か特殊なんだと思います。
アガサなんて、劇場で吐きそうになりましたからね!(←心拍数が上がりすぎて)

確かに、毎回同じ構図で始まる怪奇現象は余りにもひねりが無いですし、現象の開始時には必ず低周波音(モーターの低いうねりの様な音)が聞こえ始めますので、「あ、来やがるな」と、心の準備もバッチリ出来てしまいます。
他でもない、登場人物そのものが突っ込んでいたくらいですからねぇ・・・「またか! 毎回毎回ワンパタな登場しやがって!」って。
見も蓋も無いキレ方をしていたミカさん、推定37歳。 ちなみに職業はデイトレーダー。 余談ですが、なんかムカつく。

それはともかく、登場人物ですらキレるのですから、観ていた方の中にも、これらがホラーの仕掛けとして致命的だと感じた方がいらした事と思います。

しかし、ミカにとって「またか!」とは、恐怖の裏返しでもあるのですよね。
ある時はヒタヒタという足音、それが遠慮の無いドスドスという足音に変わり、さらに怒りに任せてたたきつけたドアの音が加わり、まわし続ける文明の利器(高性能カメラ)を嘲笑うかのように、何者かの影までが視界を過ぎる。
自分の存在をこれでもかと主張する、見えざる者。
せめてその実体が目に見えれば・・・と思うものの、その願いは聞き入れられないし、きっと聞き入れられない方がマシな程最悪な何者かが待ち受けている事も明白なのです。
ネコが鼠を弄ぶように、ミカたちを追い込んでゆく存在。
そりゃキレたくもなりますよ!
「いい加減に出てこいやー!」って言いたくもなりますって!

アガサは、この繰り返しを観ているうちに、段々そんなミカの気持ちに同化していってしまい、それはもう怖かったのです。
途中あたりからは、低周波音が聞こえてきただけで疲労困憊です。
「またかー!」っなんつって悶えながら。 なんだったらもう、暴れてやってもいいくらいドっと疲れてしまいました。

だいたいねぇ、床に粉を撒く作戦で、見事ゲットした敵の足型が「三本指の獣タイプ」って! 無いよね!それは無い!

え? ヒト・タイプじゃなかったの? みたいな。
え、ごめん、もしかしてビースト系だった? 
ビースト系で低燃費系でビュンビュン系だった? みたいな!


すみません、勢いで文章書いてすみません。


とにかく、思いつく限りの地味な嫌がらせを連日仕掛けてくる“悪魔”は、仏教徒であるアガサにとっても、充分すぎるほど恐怖の存在だったのです。
何故ならそのどれもが、程度はどうあれ、我が家で起こらないとは言い切れない現象であり(ラップ音や何かの気配など)、もしそれが起こると物凄くイヤだからです。
子供みたいな感想ですが、本当にイヤだ。
夜中に、誰もいないのにドアが「ガチャン」って閉まったりとかしたら、ホント万事休すですよ。 
お願い!「ガチャン」だけはマジ勘弁!!

そういう想像が、すんなりと出来てしまう人にはたまらなく恐ろしい映画だと思いますし、ワンパタなところや演技が若干ヌルいところ、展開が「ねえよ!」なところも含めて、監督の“面白い映画を撮ってやるぞ!”という意欲をひしひしと感じられる、とても面白い映画だと思いました。
『ブレアウィッチ』や『ノロイ』と違って、最初から「作り物ですよ」と宣言しておいての映画ですので、これくらいのご都合主義なら長い目で見てあげてもいいのではないかなぁ、と。

惜しむらくは、ヒロインが散々「8歳の時の怪奇現象で家が燃えて・・・」と前フリしていたにも関わらず、“火事”が全く物語に絡んでこなかった点。
せっかくウィジャボードが炎上したり、意味深に暖炉に火をくべたりしていたのになぁ。
なんでも聞くところによると、ラストのやりすぎなオチ(←アガサは好きですけど)はスピルバーグが一枚噛んでいるそうですが、どうせ派手な事を足すんなら、最後に家まるごと燃やしちゃえばよかったのにな!
なんだったら後で、スピルバーグが新しいおうちを建ててあげればいいじゃない。
よっ! 世界長者番付205位!(←2009年度・フォーブス誌調べ) 微妙!微妙長者!(←失礼発言)


という事で、好き嫌いは分かれると思いますが、たまには映画館でこういうビックリ箱みたいな映画をみて、カップルでいちゃつくのもいんじゃないでしょうか。 と、思ってもいない事を書いて今回の感想はおしまいにしたいと思います。
むしろ感想が分かれて別れてしまえ!(←本音)

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