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『2012』

2010年01月18日
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★★★☆
破壊の満漢全席やで!


あらすじ・・・
2012年の12月21日に、地球は滅亡するんだってよ!

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と、いう事で、『アバター』が公開されるまでは割と話題を呼んでいた『2012』を、なんとか滑り込みで鑑賞してきました。
K子さん、本当にありがとうございました!ヾ(*´∀`*)ノ

結論から言うと、最高の映画でした!
映画館で観れてよかったなぁ!!
(逆に言うとDVDで見なくてよかった)


物語は2009年、インドの研究所でニュートリノの異常活動が観測されたトコロから始まります。
それを知ったホワイトハウス所属の地質学者・エイドリアンが、大統領補佐官に報告。
補佐官が大統領に報告。
大統領がG8で報告。
その後、先進国の偉いさんたちによって、人類保管計画がこっそり企てられるというお話なのですが、まぁ細けぇこたぁどうでもいいのですよ!
詳しく聞いたところでよくわかりませんしね!

だいたい、 「数十万年に一度しか起きない惑星直列」 によって 「太陽の活動が異常に活発化」 し、 「普段は地球をすり抜けるハズのニュートリノが滞留」 して 「地球のコアの部分をブクブク沸騰」 させ、 「緩んだコアと地表の間がグズグズ」 になって、結果 「地殻変動が起こる」 とか、科学や数学が天敵だったアガサでも気付くくらいの胡散臭さじゃないですか。
なんだよ、「ニュートリノでコアがブクブク」って。
エメリッヒさんはいい加減にしとかないと、小柴教授に踏んづけられちゃうよ!


とにかく、カラクリはさておき、本作の見所は完膚なきまでに叩きのめされるぼくらの地球と、意外と現実的な人類の行く末なのではないか、とアガサは思うわけなのです。

先ほども述べたように、地球の中心部がブクブクしてしまうので、当然次に待ち構えているのは大規模地震。
まだ、一般市民が何の疑問も抱かず日常を掛け流している時、その予兆がひそやかに訪れます。
いや、うそです。
結構派手に訪れます。

ロサンゼルスの道路上で、アガサのほうれい線の如く、容赦なき進行をみせる地割れ。
市民は驚くものの、テレビで専門家が「問題ないッスよ!」とコメントする為、気にしない事にします。
しかしその地割れは全く収まる事無く、どんどん規模を増していく。


ヒビ程度だった地割れが、建物を分断させるほどの規模になり、そのまま大地震へとスケールアップして街は崩壊。
で、地震ときたら、やっぱ次は火山の噴火ですよね!
勿論すぐには噴き出しませんよ?
鳥が一斉に飛び立ち、山の斜面がもこもこと持ち上がり、地鳴りのドラムロールを経て、やっと大噴火。 
しかも頂上からドカーンではなく、亀裂が入った地面のあちらこちらから泉のように大放出です。

そして、マグマの塊がドッカンドッカン飛び交った後は、当然の如く灰な訳ですよね。
破壊された街に降り注ぐ火山灰。
その灰は、破壊の中心地・ロサンゼルスから、大陸横断してワシントンDCまで到達。
見ているだけでゲフンゲフンなりそうな灰が積もったなら、その灰、洗い流してみせましょうぞ! とばかりに、次に襲い掛かるのは津波。
イエス! ジャパニーズTUNAMI!!(←特に意味は無い)

火責め、灰責め、水責めときたら、最後は雪。
熱いだけじゃつまらない。 ぬるま湯の生活もうんざりだ。 
時代は雪! 寒さこそ正義!
(←もうあんまり深く考えてない)

主人公一向を、灼熱のアメリカ本土から、極寒の雪山にダイブまでさせるエメリッヒ監督の、なんと貪欲なことでしょうか。
なんや、お前は欲張りOLか!
最近のマストなレストランは、ビュッフェスタイルか!


そして、破壊の満漢全席とも言える、この世紀のぶっ壊し作業から、奇跡を乱発しながら逃げ通す主人公一向の姿がまたもう、手に汗握る見せ場の連続なのですよね!
『天空の城ラピュタ』のトロッコ追走シーンみたいなテンションで、“間一髪”が二発も三発も繰り広げられるものですから、アガサ正直お腹がいっぱいです。

普通は、同じような破壊シーンが続くとダレるじゃないですか。
しかし、本作の破壊は細部までこってりとこだわり抜いて作られているので、よく観てみると 「分断されたビルの配線が剥き出しになった床に必死につかまっている人間」 だとか 「飛んでくる車に一人一人巻き込まれてゆく人間」 だとかが、悪趣味なほど細かく描き込まれているので、ぼんやりとしている暇などありません。
いやぁ、ほんとエメリッヒはいい趣味してんなぁ!

さて、破壊も申し分ないのですが、アガサがもうひとつ本作で気に入ったのは“現実的な選択”なのであります。


2009年の時点で「地球崩壊止むを得なし」と判断した先進国首脳は、秘密裏に“ノアの箱舟計画”を立てます。
つまり、“ほぼ死滅するのはしょうがないとして、なんとか後の世にいい遺伝子を残しましょう”と。
“急ピッチで建設された巨大な船に、ギリギリ定員いっぱいの約40万人を乗せ、崩壊したあとの地球でいちから再スタートさせちゃおうぜ”という計画です。

じゃあ、その40万人はどうやって選ぶのかというと、当然の事ながら「優秀な遺伝子」を持つ人や「一部の金持ち」や「政府関係者」な訳ですよね。

この選択は、確かに公平もへったくれも無いシロモノで、登場人物の中の一人が正義心を振りかざして
「こんなの不公平だ! クジで選ぶという方法だってあった筈じゃないか!」
と超ウザい事を言うのですが、そんなの所詮キレイ事じゃないですか。
仮にクジを引かせたトコロで、いざそれが未来に生き残るチケットだとわかれば、凄惨な奪い合いになることは目に見えている。
くじ引き以外の方法で、どうやって少ない人数を選び出すかと言うと、同じ残すなら「すごい才能の持ち主」なのかなぁと思いますし、「一部の金持ち」というのも巨大な船の制作費を捻り出すのに必要不可欠。「政府関係者」もコトをコッソリ進める以上必然というか当然の成り行きでしょう。

実はこの登場人物(地質学者・エイドリアン)は、全編通してやたらとこの様なキレイ事を連発し、やれ「地球の終わりを世界中に発表しろ」だの、やれ「人類には知る権利がある」だのと、まぁ鬱陶しい事この上無し。
「知る権利がある」だなんて、「既に知っている」人間だからこその無責任発言じゃないか? と。
本当に世界中の人間に「はい、残念ですけどあと2年で世界は終了ですよ! みなさん乙でした!」なんて発表して、それで残りの2年間どうやって生きて行けと言うのか? と。
どうやったって、人類全員は助からないし、むしろほぼ壊滅状態になる事態が避けられない。
だとしたら、こっそり一部の人間を選んで、残りの大多数には何も知らせず、いつものように小さな幸せを味わいながら過ごさせてあげるべきなのではないでしょうか。

だって、苦しむのなんて、長いより一瞬の方がいいに決まってる。
人は、希望があると思うから、なんとか生きてゆけるのだ。

ちょっと悲観的かもしれませんが、アガサはそう思うのですが・・・。


で、このエイドリアンくん、いざ箱舟に乗船する際にも、周りで作業している「明らかに乗船券を貰えていなさそうな造船所の作業員(貧乏な一般市民)」の姿を見ていたら、またぞろ正義の虫が騒ぎ出したのか、
「あの人たちは船に乗せてあげないのか? この人非人!」
とかなんとか言い始めるのですが、一緒に居た大統領補佐官に
「キレイ事言ってんじゃねえよ! そんなに言うならお前のチケットあいつらに譲ってやれよ!」
と一喝され、グウの音も出なかったのでした。

あー、やだやだ。 
こういう、人権派の弁護士みたいな無責任な正義漢って、ホント苦手です。
「犯罪者にも人権がある! 更生の余地がある!」って、じゃああなたが幼女に対する性犯罪者の保護責任者になってやればいいじゃない! 小さい娘がいるあなたがさぁ! みたいなね。

結局キレイ事を言う人というのは、すべてに於いて高みから見ている人なのだと思うのですよ。
下におりて、同じ目線で見る、考えるという事は、とてもツラいし残酷すぎるから、ちょっと離れた高みから見ているだけなのではないでしょうか。
ですので、アガサが一番本作で共感し、応援していたのは、誰よりも現実を直視し、誰よりも無情に計画を遂行しようとした大統領補佐官だったのでした。
みんなに嫌われても、自分の使命をひたすら果たそうとする補佐官は、かなり成人病予備軍な体型ですが、とっても男前だと思います。
ホントさぁ、補佐官くんはせっかく生き残って新たな人類のメンバーに入るんだから、もうちょっと健康に気を使ったほうがいいよ!

あ、それと、最初から「地球の破滅」を信じ、周りから電波扱いされようとも決して挫けず、唸り声を上げる地球の末期の叫びを全身に受けて、感涙のうちに死んでゆく陰謀マニアのウディ・ハレルソンも素敵でした。
やっぱ一本筋が通っている男性はカッコイイですね!


ということで、これでも最初は「今回は短い感想にしよう」と思っていた筈が、気付いたらいつも通りの長文になってしまった訳なのですが、最後にダメ押しで2~3突っ込ませて頂いて、『2012』の感想はおしまいにしたいと思います。


・ 先生! ジョン・キューザックのニコラス・ケイジ化が止まりません!(生え際も含めて)

・ 船の作業員をやっていたお兄ちゃんが、はんにゃの地味な方にクリソツ。
テンジン  はんにゃ
(ほら! クリソツだよ!)

・ 人類の行く末を握る“ノアの箱舟”を作るのは、なんと中国

・・・

・・

ノーモア! チャイナフリィィィィィィ!! 



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