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『SAYURI』 (下)

2006年07月08日
先日、『SAYURI』のレビューを意気揚々と書き始めたはいいのですが、自分の文章の余りの長さに気持ちが折れてしまいました。

なんでこんなに長くなるんでしょうか・・・。

って、へつればいいのだけの話なのですが。


では、気分も新たに、『SAYURI』 後編の始まり始まり~。

続き

ロリコン男爵の屋敷で、まんまと身柄を確保されたさゆり
着物の帯をクルクルする、アレまでされて、女の操は風前の灯火・・・ と思っていましたが、驚いた事に男爵の行為は“脱がして終わり”でした。

・・・そんな都合のいい話が・・  モゴモゴ

男爵が変わった性癖だったお陰で、何とか操を守り通す事が出来たさゆり

無事、史上最高値の水揚げ額も記録して、“旦那”は医者に決まりました。

医者に水揚げしてもらい、名実共にトップ芸者に躍り出たさゆり

しかし、彼女の天下は長くは続きませんでした。

以前から戦争中であった日本の戦況は、益々敗色が濃くなるばかり。
ついには花街にも規制の手が入り、芸者達はあえなく散り散りになる事になったのです。
延さんのツテで、田舎の染物工場に身を寄せる事になったさゆり
愛しの会長さんの安否は気になるものの、戦時下においてそれを確認する術も無く、指先を荒らして染物に携わる毎日です。

何年かが過ぎたある日の事、ついにさゆりのもとを訪ねて来た人物が・・・。

会長さんかも・・・!

そんな思いも虚しく、訪ねて来たのは延さんの方でした。
延さん相手では意気が上がらず、無気力な状態のさゆりに、彼の口から驚くべき要望が出されます。

延 「今、うちの会社(すなわちロリコン会長の会社)はアメリカの融資を受ける為に、必死な状態なんだ」
さ 「へえ・・・」
延 「実は、君の現役時代の写真をアメリカ将校に見せたら、エライ気に入ってねえ」
さ 「はぁ・・」
延 「君が接待してくれたら、融資は確実なんだが」
さ 「そう言われましても・・・」
延 「腐っても元トップ芸者じゃないか!もう一度だけ復帰してくれよ!」
さ 「いえ、もう私は引退した身ですし・・」
延 「君なら出来るさ!」
さ 「しかし・・」

なんか、このやりとりだけ見ていると、昔見たある映画を思い出して来ました。

・・なんだっけ・・・?

・・・ えーっと ・・・

!!  ランボーだ!

『ランボー2』 の冒頭で、鉱山で働くランボーを説得に来たトラウトマン大佐とランボーのやりとりにそっくりです。

ほほぅ・・ 前半芸者の技を仕込まれてゆく過程は 『ロッキー』 だなぁと思っていましたが、後半は 『ランボー』 ですか。

監督はよっぽどのスタローンファンと見ました。

一度は諦めかけた“芸者復帰”の道ですが、《会長さんに会えるかも》というそれだけの理由で、さゆりは再び花街に舞い戻ります。

残念ながら、すっかりトウの立ったさゆりは、すでにロリコン会長のストライクゾーンからは外れているのですが・・・。

豆葉を探し出し、「再び芸者として接待をするつもりだ」と打ち明けるさゆりに、厳しい現実を説く豆葉
なかなか乗ってこない豆葉に痺れを切らしかけたさゆりでしたが、やっと重い腰を上げた豆葉が虎の子の一枚(着物)を貸してくれたお陰で、何とか接待の待ち合わせ場所に辿り着きます。
途中で声を掛けて、接待に誘った元同僚・おカボと、何故か結局自分も着物で着飾って現れた豆葉と共に、アメリカ将校のプライベートジェットに乗り込むさゆり
忘れちゃいけないロリコン会長も、勿論同乗しています。

ところで、豆葉は虎の子の一枚をさゆりに貸してくれた筈なのに、どうして自分も着物(それもいい着物)を着て来る事が出来たので・・・  モゴモゴ


謎の温泉地で、波乱の米軍接待の幕開け!
と思ったらいきなり、露天風呂につかるオヤジ達の元へトウのたった芸者トリオが裸で乱入です。

余談ですが、私の住む岡山の歓楽街にその昔 『千年女王』というスナックがありまして、私が勤めていた会社の先輩が興味半分で入ってみたら、本当に『千年』の『女王』が接客してくれた。と言う話を聞いたことがあります。

米軍将校たちは、言ってみればそんな状況だったのでしょうか。

しかし、以外にも大喜びの米兵達。
女なら何でもアリなのか、“芸者”と言うキーワードだけでテンションぶっちぎりなのか、 
・・まあ喜んでくれているのですから良しとしましょう。
相変わらず一人浮かない顔なのは、勿論ロリコン会長

・・だからストライクゾーンを外してる、って言ってるのに・・・・。

空気の読めないさゆり
そして同じく、空気を読めていないのが延さん

芸者復帰が自分への好意からだと勘違いし、さらには米軍将校への接待を売春と勘違いし、「俺と一緒になってくれ!」と勢い任せで愛の告白までしてきます。

第一、接待を要請してきたのは自分のくせして、その接待が“裸で混浴温泉”だなんて、芸者ナメるにもほどがあるぞってもんです。
で、さゆりも“裸で混浴温泉”に入っておきながら、いざ将校に迫られると「芸者は娼婦とは違うんです!」って、なんだそれ。

ここまでアメリカさんを馬鹿にした接待で、本当に融資を勝ち取る事が出来るとでも思っていたんでしょうか。

しかし、延さんからの猛烈アタックに困ったさゆりは、さらにアメリカさんをコケにするような暴挙に出ます。

アメリカ将校を布団に誘い、おカボに頼んで延さんをその場に遭遇させる事で、両方を一挙に片付ける作戦に出たのです。
つまり、アメリカさんは恥ずかしい場面を見られる事でさゆりとのそれ以上の関係を諦めるだろうし、延さんは潔癖症な為アメリカさんとさゆりの恥ずかしい場面を見れば、さゆりの事を諦めるだろう、と。
そういうことです。

邪魔者2人を片付けたら、後は念願の会長さんとついに水入らずの状態に・・・!

そんな良からぬ事を考えていたさゆりに、思わぬところから鉄槌が下りました。

約束の時間を今か今かと待ちながら、アメリカさんの猛攻をかわしていたさゆり

そこにおカボが連れて来たのは・・・

延さん ・・じゃなくて 

か・か・・会長!!!


さゆりとアメリカさんがくんつほぐれつの状態なのを一目見て、踵を返す会長さん


妬~かない  妬かない 

ロリコン伯爵ぅ会長ぉ!

や~けどすっぞ~!!



違いますね。

単に嗜好違いのラブシーンを見せられたので、気分を害した筋金入りのロリコン会長なのでしたが、さゆりはてっきり、自分のいやらしい姿を見たから愛想を尽かしたのだ、と勘違いしてしまいます。

ついに想いを伝える事無く、儚く散ったさゆりの初恋・・・。

花街に戻ったさゆりは、夢も希望も打ち砕かれて、しがない芸者稼業を続けていました。

そんなある日、さゆりの元に仕事の以来が舞い込みます。

てっきり延さんがしつこく声を掛けてきたものと思い込み、嫌々待ち合わせ場所に向かうさゆり
ちなみに、あんな酷い接待をされたアメリカ将校なのに、融資はきっちりしてあげたようで、延さんは今や大富豪だそうです。
アメリカさんって、懐が深いんですね!

虚しく佇むさゆりの肩に手を置いた人は・・・

なんと、ロリコン会長じゃありませんか!

驚くさゆりに、今まで隠し続けてきた秘密を打ち明ける会長さん

と言っても、私から見れば秘密でもなんでもないのですが・・・。

初めて少女時代の千代に出会った時から、千代の事が忘れられなかった。
だの
実は、豆葉を操り千代を芸者に仕上げさせたのも自分だった。
だの
見事芸者になったさゆりを落とそうとしたら、親友の延さんが彼女を気に入ってしまったので、泣く泣く身を引いた。
だの、
アメリカさんとの一件で、さゆりが身を汚したと思い込んだ延さんさゆりから手を引いたお陰で、やっと胸張って彼女を迎えに行く事が出来た。
だの、
シラフの人が聞いたらドン引き間違いない、かなり恥ずかしい告白。

だってつまりは、

9歳の少女に本気で恋をしたオッサンの告白

ですよ。

一歩間違えたらホラーです。

ハリウッドが腕を振るって、美しい映像美で作り上げた文芸ドラマ。
その実態はロリコン一代記だった訳ですね。

ロリコン会長に扮するのは、世界のケン・ワタナベ
さゆり(千代)に、チャン・ツィイー
画面を彩る主要芸者の方々が、殆ど中国人だという事で色々揉めた事も、今となってはいい思い出ですね・・。

おかみさん役の桃井かおりと、おカボ役の工藤夕貴が、実にいい存在感でした。



ロリコン一代記・まとめ

20060708161147.jpg←ロックオン

20060708161257.jpg←よしよしいい感じに育ってきたぞ

sayuri.jpg←春の芸者祭りで熱演中のさゆり

20060708161424.jpg←何かちがう・・・

ou.jpg←すっかりトウがたったさゆり

20060708162714.jpg←だから何かちがうんだって・・・


20060708162819.jpg←・・でも、まぁ いっか


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