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『吸血少女対少女フランケン』

2009年08月28日
きゅうけつ
★★☆
えいひ! かわいいよ!えいひ!!


あらすじ・・・
女の子はいいよね。
なにがいいって、ふわふわしてところがいいよね。
それにあれだ、もふもふしてる時もあるしね。
でもいちばんいいのはかわいいとこだよね。
かわいいと何でも許しちゃおうって気になっちゃうもんね。

そう、たとえばバレンタインにくれたのが血液入りのチョコだったり、その血液が実は吸血鬼のモノだったり、つまり彼女は吸血鬼だったり、何の説明も無く一族に引き入れられそうになってたんだったり、こっちの意志とか家族の同意とか全く無視だったり、ところ構わず言い寄られたり、その現場を見たぼくの彼女(自称)に逆恨みされたり、よく判らないうちに三角関係になってたり、彼女(自称)が勢い余って転落死したり、お陰でその父親のキチガイ博士に狙われたり、死体の山に囲まれるような事になったとしてもかわいいからまぁいっかって感じなんだよね。 ていうか、むしろ下僕と呼んでください、みたいな?



ってねえよ!!(ノ`Д)ノ:・'∵:.┻┻㌦ァァァ

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なんでも日本では毎年この時期になると、全国のあちらこちらで「愛」が「地球」を救い始めるという怪奇現象がみられるそうなのですが、「かわいい」は年中無休で「七難」を隠してくれるようです。
猟奇的でもいい、かわいいから。
サイボーグでもいい、かわいいから。
破壊的でもいい、かわいいから。
ラブドールでもいい、かわいいから。
最終兵器でもいい、かわいいから。
腐女子でもいい、かわいいから。
そして吸血鬼でもいいのです。 なぜからかわいいから。

ってねえよ!!(ノ`Д)ノ:・'∵:.┻┻㌦ァァァァァァァ (本日2回目)


と言う訳で、『東京残酷警察』 の西村喜廣監督と、 『STACY』 の友松直之監督が共同で製作した 『吸血少女対少女フランケン』 を観て来たのですが、ヒロインのかわゆさだけでなく残酷さをも余すことなく曝け出してくれていたお陰で、抱きかけた反感を見事吹き飛ばしてくれたのでした。
いや、そらぶっちゃけ、反感のひとつも芽生えそうになりますよ。
スタイルはいいわ、顔も愛らしいわ、無邪気だわ、語尾の「~だお♪」が違和感ないわ、ってもう言う事ないんですもの!
「はいはい、モテかわガール乙!」みたいなね。
言葉の意味はよくわからないんですけどね。

ただ、このヒロインは、先述どおり可愛いだけでは終わらないので非常に好感が持てるのです。
一見するとポワンとした癒し系の女子高生・もなみ。
しかし、屈託の無い笑顔で級友・樹権に求愛するその言動は全て、今までの人生経験で身につけた、黄金パターンに則られているのですよ。
すなわち、「こう言えばああ言う」「こう出ればそう来る」「この目線なら明日落ちる」みたいな、勝利の法則。
熟練のハンターにも似た、その冷徹かつ狡猾な姿勢は、同じ女子として全く勝てる気がしません。
ていうか、オレなら早めに降伏するね。

しかし、そんな天性の狩人・もなみとの恋愛勝負に、逃げる事無く真っ向から挑んだつわものがいた。
それが、本作のもう一人のヒロイン・けい子なのであります。

これまた“相手の気持ちなんて爪の先ほども考慮しない我第一主義”のけい子は、級友・樹権を我が恋人と決めつけたが為に、その間に割って入ってきたもなみに怒り心頭&宣戦布告。(勿論、樹権くんに選択権などある筈も無い)
このけい子の傍若無人っぷりが実に小気味いいのも、本作の魅力を高める要素の一つだと思います。

無邪気に凶悪なもなみと、堂々たる暴君のけい子。
「進むも地獄、退くも地獄、ただしどっちにも美形女子つき」という、ある意味天国みたいな蟻地獄にはまった樹権くんの受難な生活は、リアクションと台詞回しが激しく棒な事を除けば、かなり楽しめるのではないでしょうか。
・・・あれ・・・? でも、その2つ除いたら何も残らな・・(ゲフンゲフン)

さて、この様にステキな棒演技が堪能出来る本作なのですが、後に述べる豪快な残酷効果と同じくらい時間を割いて、お笑いシーンも盛り込まれております。
いや、棒演技はお笑いシーンに入りませんよ。
入れたい気持ちは山々ですけど。 ていうか入れなきゃやってやれないと言えなくもn(略)

要所要所に盛り込まれた、このお笑いシーンの数々は、実は結構厳しいモノがあります。
クライマックスでけい子と深く関わってくる事になる、リストカット部とガングロ部。
そして、けい子の父親でマッドな人体改造博士・ケン児。
若干しつこいくらいに登場する、これらの熱意溢れる脇役の皆さんが、かえって物語のテンポを落としてしまっているのです。
あまりにアホで笑ってしまうガングロ部と、“リストカット全国大会”が小部屋で執り行われる馬鹿馬鹿しさが楽しいリスカ部は、まだギリギリセーフだったのですが、ケン児の存在の薄ら寒さは如何ともしがたいモノがある。

なんでかね、歌舞伎メイクなんですよね、ケン児が。
ケン児2
(↑ 「勘定奉行にお任せあれ~」とか言い出だす始末)

いや、多分その意味不明さが笑い所なのだろうとは思うのですが、アガサは残念ながら失笑すら出ませんでした。
これは、個人的なツボに嵌らなかった為なのかもしれませんが、映画全体通して登場するキャラなだけに、もしかしたらこれが本作のギャグ要素に対する試金石になり得るのではないかと。
「ああ・・・ やってもうたなぁ・・・」と感じるようなら、ちょっと他のシーンも厳しいかもしれません。

演じる津田寛治さんが、物凄く頑張っているのが伝わってくるだけに、もう少し(繋ぎ方で)なんとかならなかったのかなぁ・・と残念でなりませんねぇ。(´・ω・`)

とまぁ、棒演技や人肌恋しくなるようなギャグパートで失速しないでもない 『吸血少女対少女フランケン』 だったのですが、要するに一番の見所はその残酷描写な訳ですよ。
そこはもう、確実にそう。
ギャグシーンも恋愛シーンも、言ってみればミートソースに乗ったパセリみたいなものなのです。
「お客さん、文句を言う前に、そのソースを一口食べてくんねえか?」
と、両監督(特に西村監督)に促され、魅惑のソースを舌に載せればそこはもう残酷パラダイス。

乱れ散る目玉。
いとも容易く剥き出しになる頭蓋骨。
滾々と涌き出る赤血球。
悪ふざけの境地とも言える、人体改造シーン。
そして切株映画の歴史に於いて語り継がれるであろう珍改造、足コプター。(≠タケコプター)
これでもかと繰り出されるグチャグチャドロドロの残酷効果は、それはそれは愉快な悪夢を紡ぎ出してくれます。
まさに本領発揮。
切株好きなあなたなら、きっとこの味の虜となる事間違いなし。

ま、そっち系が苦手な方は、絶対手を出しちゃいけませんけどね!(いつも言ってますけどね!)

アホで情熱的で容赦なく残酷な本作。
ヒロインが持つ無邪気なドス黒さを、鮮やかに魅せつけるオチが、上手い具合に物語を締めてくれて、中々面白かったと思います。
お笑いパートに関してもあれこれ物申してみましたが、反則的に登場する清水崇(呪怨シリーズ監督)の中国人コントだけは、文句なしに面白かったので、もうなんだったら行ってこいでチャラにしてあげてもいいくらいです。(←偉そう)
アレはいいですよ!
劇場内も、そのシーンだけは確実に爆笑が巻き起こっていました!

そして最後に、劇中のどの女子よりも、ヒロインの回想シーンにちょこっとだけ登場するしいなえいひ嬢の方が光り輝いていた事を記して、今回の感想はお開きにしたいと思います。
いやぁ、何なのでしょうね。 このえいひ嬢の圧倒的なオーラは。
凛とした佇まいと、それに似つかわしくない猟奇な眼差し。
ホラークイーンの理想形を見たような気がします。
えいひ嬢にはこれからも、血飛沫でその身を染めながら、バッタバッタと悪いやつをミンチにしてやって貰いたいものですね!


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