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『SHOCKER ショッカー』

2009年08月14日
ショッカー

さすがボル!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ! そこにシビれる!あこがれるゥ!!


あらすじ・・・
アメリカのとある州では、法律で「3度刑を執行しても死ななかった死刑囚は無罪放免」って法律があるんだってよ! 


・・・無えよ!!




人気アーケードゲームの映画化作品 『ハウス・オブ・ザ・デッド』 で、全人類を敵に回してしまったのも記憶に新しい、ドイツの鬼才ウーヴェ・ボル監督が、しれっとした顔でホラーを撮っていた事を知ったので思わず借りてきてしまいました。 (参考資料 『ハウス・オブ・ザ・デッド』感想

というか、自分、ボルの作品は『HOTD』だけなんッスけど、正直他の作品ってどうなんスかね?
マジ超パネェって噂は聞くんスけど?

と、最近世帯主さまがはまっているチャラ男風に書いてみても、一向に高まらない期待。
だってボルだもの。
面白く仕上がっている訳がない。(←1本しか観ていない割には堂々と暴言)

という事で、なんだかんだ言いながら鑑賞してみたのですが、案の定つまらなかったのでした!
おら、ある意味ホっとしたぞ!

幼い頃に重度の火傷を負った不幸な少年・シード。
彼は怪我を乗り越え、立派に成長するのですが、何故か不死身の殺人鬼にもなっていたからさあ大変!
特に動機も無く、ただなんとなく、それが当たり前の様に、殺しも殺したりその数数百人。
居場所を突き止めた警官隊を返り討ちにしつつも、ついにお縄となったシードだったのですが、死刑執行が失敗に終わった為に、州法によって無罪奉免になる事に。
そんな事は許すまじと、正義感という名の無法行為によって生き埋めにされたシード。
ただ、なんていうか、アイツ不死身じゃん?
それは判ってたハズじゃん?
だって3回電気椅子にかけても死なないんだぜ?
眠ってるみたいだろ? 眠ってるんだぜ、それ?

という訳で、生き埋めの刑から見事生還したシードは、自分を散々な目に遭わせた張本人たちに報復せんと立ち上がる事に。

というお話だったのですが、もうねぇ、あまりにもグダグダすぎて、こんなシンプルなストーリーすら追えない自分が居ました。
つっこみドコロが多すぎると、人は気力を失うものなのでしょうか・・・ママン・・・寒いよママン・・・。

とりあえず、史上最悪の殺人鬼・シードが判らない。
何故不死身になったのか判らない。
どうしてズタ袋を被り続けているのかも判らない。
何が主食なのかも判らない。
生活費の出所も判らない。
トンカチ派なのかツルハシ派なのかも判らない。

判らないトコロが恐怖を倍増させる場合もあるのですが、シードの場合はボル特有の描き方の散漫さもあって、恐怖に行き着く前にイミフワールド全開のまま終わってしまいます。
あなたの事はよく知らないが、しかし言わせてもらおう! さすがはボル!

不死身の殺人鬼を、超わかりやすい「覆面」と「オーバーオール姿」にした辺りは、ハリウッド産のアホホラーに対する皮肉なのかもしれませんが、だったらそのままブラックユーモアたっぷりにお下劣路線を突っ走って欲しかった。
ところが本作は、妙な所でリアルを追求している面もあるので、折角のマンガちっくな殺人鬼キャラが意味を成して来ません。
ジェイソンがハネケ作品に出てくるような感じとでも言いましょうか・・・。
ま、要するにちぐはぐなんですよね。 全体的な印象が。

そもそもボルは、生粋のアメリカーンな訳ではなく、ドイツ生まれのインテリ君なので(※インテリはあくまで推測)、はじけ切れない部分があるというか、どことなく複雑にこね回さないと気が済まない部分があるのではないかと思うのですよね。
『アレックス』みたいな不愉快な“暴力映画”を撮ろうと思ったのなら、もっと殺人鬼もリアルな方がいいし、殺人鬼がここまでファンタジーな存在なんだったら、物語も思い切り奇抜な方向に転がす方がいい。
そのどちらもが中途半端な為に、結局何がしたかったのか判らない作品になってしまったのではないでしょうか。
あと、やたらとバストアップに執着する撮り方にも、問題があると思いますねぇ。
会話のシーンは殆ど、喋っている役者のアップ。
で、手持ちなのか、そのまま移動するカメラ。 横に縦に揺れ動くボルのハートカメラ。

観づらいわぁぁぁぁ! ボケエェェェェ!!ヾ(`Д´)ノ



「バスルームに無造作に詰まれた四肢の山」
とか
「希望も救いも無いオチ」
という、ハっとするような展開もあっただけに、なんとなく勿体無い気がしてなりません。

とまぁ、こんなモヤモヤとした感想しか残せない作品なのですが、 『ストリート・オブ・ファイヤー』 で一躍スターになりそのまま一躍消えて行ったマイケル・パレや、 『ローズ・イン・タイドランド』 『サイレントヒル』 のちっちゃな妖婦ジョデル・フェルランドがさりげなく好演している点は大いに褒めちぎりらせて頂きたいと思います。

すげえ! マジ超パネェ!! (それだけかよ)

最後になりますが、本作の冒頭に映し出されるリアルわんこの虐待映像と、後半いきなりワンカットで描かれる中年女性の撲殺シーンは、その長ったらしさとクドさとリアルな打撃音のせいで、アガサが今まで観た映画の中でもトップクラスのトラウマシーンになりましたので、もしご覧になろうという方がいらっしゃいましたら、くれぐれもお気をつけ下さい。
ていうか、ボルやりすぎ。
ていうか、ドイツ人監督はリアル動物殺戮映像が好きなの? バカなの? (ボルといいブットゲライトといい)

言うものバカバカしいけど、よいこのみんなはぜったいまねしちゃダメだよ! やくそくだよ!!


なんつーか、もっとはっちゃけたホラーが観たい! 
そうしみじみ感じた熱帯夜でした。
(という事なので明日は『血のバレンタイン(81年版)』を鑑賞予定です)

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