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『ノウイング』

2009年07月15日
knowing.jpg
★★★☆
それもまた、ほんの些細な1ページ。

先日、テレビで【ビートたけしの超常現象スペシャル】を見ていましたら、自称・意識研究家のおっちゃん(外人さん)が
「乙です! 2012年に地球は終了します!\(^o^)/」
みたいな怪電波をバシバシ飛ばしていて、非常に心が躍りました。
アガサです。
オカルト、陰謀、超常現象、等等大好物です。
ていうか、意識研究家ってなんやねん。


それはさておき、そのおっちゃん曰く、2012年に大規模な太陽フレアが発生し、環境破壊で壊れかけの地球を直撃するのだと。
それによって、地球はアカン感じになるけど、「絶滅」とは思わず、あくまで「新たな進化の幕開け」と思えばいんじゃねえの?と。

実に香ばしいですねぇ!
お前みたいなタイプ、おれは嫌いじゃないぜ!


で、今日、何気なくニコラス刑事(ケイジ)の最新作 『ノウイング』 を鑑賞して来たのですが、なんとストーリー展開がその電波オヤジのご高説とそっくりで、ビックリしてしまったのでした。
ははーん・・・オヤジ!さてはお前、この映画の原作者だな!(※たぶん違います


あらすじ・・・( ※ ネ タ バ レ で す )





どうも皆さんこんにちは、私がジョンです。
MITで宇宙物理学の教鞭をとっています。
あ、MITって「マサチューセッツ工科大学」の事ですよ。
ほら、あの世界最高峰の賢い学校。
いや、なんかすみませんねぇ。 なんか自慢しちゃったみたいで。

実は私の小学生になる息子も、私に似たのか結構な頭脳の持ち主でして、宇宙関係の知識なんかそこらへんの高校生レベルを超えていると言っても過言ではない。
好きなテレビ番組も「ディスカバリーチャンネル」ですしね。
まかり間違っても「ロンブー」なんか見ない訳ですよ。
いやぁ、やっぱり私に似たのでしょうかねぇ。
ああ、ごめんなさいね。 また自慢っぽく聞こえちゃったかな。

で、そんな息子がある日、小学校の創立記念行事で、50年前に埋められたタイムカプセルを掘り起こしたのですが、そこに入れられた沢山の落書きの中に、一枚だけ異様な雰囲気を醸し出す手紙が混じっていたのです。
そこに書かれていたのは、紙一面に広がる数字の配列。
最初はただのイタズラ書きだと思った私なのですが、数字の中に「9.11」を示す配列がある事に気づき、試しに他の数字もググってみたら出るわ出るわ、悲惨な災害や事故の日付と犠牲者数とが、わんさと合致するではありませんか。
ていうか、何故そこに気づけてしまうのか?私。
なんというか、時々、自分の知能のあまりの高さに、疲れてしまう瞬間がありますよね。
え? ない? ああ、私だけですか・・・いや自慢してる訳じゃないですよ?

なお、その配列の中には辻褄の合わない数字も含まれており、同僚の物理学者などは
「こんな数字、なんの意味もねえよ!」
などと若干キレていたのですが、私の常人を超えたひらめきは、見事その数字の謎すらも解いてしまうのでした。
ちなみにそれは、地理座標だったのですが・・・まぁ普通気づきませんよね。
あ、地理座標の意味、わかります? わからなかったら、また後で教えてあげてもいいですよ?

さて、IQの高さが災いして、紙片のコードを全て解き明かしてしまった私なのですが、実はその末尾にはまだ起こっていない災害のデータも書かれており、おつむだけでなく責任感も人一倍強い私は当然それを見過ごす事など出来ませんでした。
そこで、息子を妹に預け、単身NY入り。
しかし座標が示す場所に着いた私を待ち受けていたのは、世にも凄惨な地下鉄事故だったのでした・・・。
まぁ、おつむと責任感だけでなく、運も強い私でしたので、その事故からも無傷で生還出来たのですがね。
もうあれですかねぇ。 
世界を救うのは私しか居ないのですかねぇ。
いやぁ、まいっちゃうなぁ。 言っても私なんて、一介の大学教授でしかないんですよ?
まぁ、そんじょそこらのヘッポコ大学じゃなく、MITですけどね。

結局、NYでの災害を止める事が出来なかった私は、そもそもの元凶とも言える、とある少女の行方を捜す事にしました。
そうです、50年前にこの数字配列を記した少女です。
またもやグーグル先生に尋ねてみたトコロ、残念ながらその少女は10数年前に死亡していました。
きっと彼女は、ある種の予知能力を持っていたのでしょうね・・・。
で、その能力が自身の命を縮める事となった・・・お気の毒に・・。
しかしだとすれば、その家族にもなんらかの能力があったとしても、遺伝的にはおかしくない。
それに、彼女が他にも何かの手がかりを遺しているかもしれませんし。
と言う訳で私は、彼女の遺族を徹底マーク。

すると、彼女の孫にあたる少女と私の息子との間には、いくつかの共通点がある事を発見しました。
最近不思議なささやき声に悩まされている点と、片親しか居ない点。
まぁね、ささやき声に関しては論外ですけどね。
そんなモノ聞こえる筈がない。
きっとアレでしょう、不幸な体験が引き起こした一種のストレスか何かでしょう。
私の息子は母親を早くに亡くしているし、その少女も父親が家族を捨てて若い女に走ったらしいですし。

とかなんとか言っている間に、私はまたもやとんでもない事実に気づいてしまいました。
この数字配列の最後に記されているアルファベット。そして予知能力少女が遺していたもう一つのメッセージ。
世界は・・・世界はもうすぐ終末を迎えるのです・・・!
そうなんです! よく考えてみたら、私自身が論文に書いた事があったんです。
「恒星のフレア現象により、その周辺の惑星に甚大な影響が及ぼされる」と。
つまりその恒星こそは我らが生命の源・太陽であり、この地球はフレア熱によって焼き尽くされるしかない・・!
怖いです! 自分の知能の高さと、“先見の明”度が怖いです!
もしかしたら、世界で一番賢いのって、私なのかもしれません!

それにしても、地球は救えないとしても、どうにか息子だけは救いたいものですよね。
一体どうすれば・・・
と、その時、一体の宇宙船が舞い降りて、息子と予知能力少女の孫に手を差し伸べました。
宇宙船て!
さっきまで物理の話してたのに!
なにこの振り幅!

なんと、以前から息子と少女にささやき声を送っていたのはこの宇宙人たちで、絶滅が避けられない地球の新たなスターターとして、息子たちを選抜していたらしいのです。
さすがは我が息子です!
次世代のアダムに選ばれるとは・・・ やはり私の遺伝子を受け継いだだけの事はある。
なんというか、慣れ親しんだ地球と離れるのはいささか寂しい気もしますが、こうなったらこの宇宙人に全てを託して、息子たちと共に新たなリスタートを切るのも悪くは無いですよね。
さよなら人類。
私の知能をフルに活かして、次こそは平和で緑溢れる世界を作り直してみせますよ!
私は・・・私は、新世界の神となるのd

・・・え?
私はダメ?
え、え、なんでですか?! ・・・「我々のささやき声が聞こえていた者だけしか連れてかない」?!
ささやき声かぁ! ささやき声ねぇ!
やだなぁ!聞こえてましたよ! そりゃもうバッチリと!
ほら、アレでしょ?「ワ゛~レ゛~ワ゛~レ゛~ハ」みたいなアレでしょ?

いや待って! 社長! ホント待って!
そこのワンモア美人! え?メスじゃないの?うそうそ! よっ!超イケメン!!
待ってつかあさい、社長! しゃちょ―――!!+゚。・.。* ゚ + 。・゚・(ノД`)


そして刑事は星になった・・・。 にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  あ、刑事ってニコラス・ケイジの事ですよ?念の為。


いやぁ、いい絶滅っぷりでした!
意外ときっちり書き込まれた人体破壊描写がたまりません。
最後も、見事に燃え尽きた感がありますよね。
なにがいいって、ダラダラと苦しまずに一瞬で灰になる点がいい。 ノーモアペイン!


・・ま、冗談はさておき。
過去に大災害映画は多数作られて来ましたが、完璧に地球が滅びる映画というのは無かった様な気がします。
映画の中の出来事とは言え、せっせと生きてきた人類が圧倒的な勢いの火柱にのまれて行く光景というのはかなりつらいですね。
この期に及んで火事場泥棒に精を出す悪党にも、愛するもの同士で支え合いながら最期の時を待つ人々にも、分け隔てなく降り注ぐ滅亡の炎。
もしも現実にこの様な事態が起こるとしたら、“その他大勢”として間違いなく死んでしまうであろう家族(自分を含めて)を思うと、限りなく胸が痛いです。

どうやっても避ける事の出来ない未来。
全ては目に見えない脚本通りに進んで行くのみ。
そんな“決定論”をテーマに語られる本作は、最後に登場する謎の宇宙人のせいで、トンデモ映画という汚名を着せられる可能性が大ですが、ていうか、確かにあの宇宙人は反則級のオモシロキャラなのですが、そこばかりに気をとられて失笑で済ますには勿体無い映画だと思うのです。
いや、ホント、あの宇宙人が口から光線を発した時は、思わず吹いてしまいましたけどね。
「なぎ払え!」ってアテレコしたくてウズウズしてしまいましたけど。
「どうした!それでも最も邪悪な一族の末裔か!」っつって。

ひとつの惑星の、気が遠くなるような長い歴史の中の、ほんの1ページに過ぎない私たちの生活。
そのページが永遠にめくられる筈はなく、いつか必ず最後の1枚がやってくる。
しかし、最後のページがすなわち惑星の終わりな訳ではなく、新しい本は何冊でもその下に用意されているのです。くるりくるりと。
本作の最後にニコラス刑事を襲う悲劇的な1ページも、そこが全ての終わりという訳ではなく、きちんと次の1冊の最初の1ページも紹介される。
架空の話ですし、若干宗教くさいのも否めないのですが、溢れかえらんばかりの希望を感じさせる、すてきなカット(画)だと思います。


冒頭に書いた意識研究家の話に戻るのですが、そのおっちゃんも含めて、「2012年に世界は終わる」と信じている(主張している)方々というのは、現実にどうしているのでしょうか。
「あと3年ほどでほぼ絶滅するんだから」とばかりに、貯金もしないしヤニも吸い放題、ゴミの仕分けもしないし、なんだったらもう毎日3食がマックでもいいくらいのヤケクソ生活でも送っているのでしょうか。

そんな訳ないですよね。
たとえ本当に信じていたとしても、そんな生活は送らない。
朝、目が覚めれば服を着替え、お腹が減れば食事を摂り、幾許かの責任感を満たす為に働き、汗で肌がベタつけばシャワーも浴び、疲れれば布団に包まって寝る。
それが人生だから。
日々暮らす事が、生きてゆく事だから。

目の前に終わりが見えていても、人は生きてゆく事をやめようとはしない。
だって生きるのは、終わりを迎える為ではないから。
ひたすらに生き続けた先に、終わりがあるのだから。
ゴールする事が目的じゃないと思うんですよね。
ゴールはあくまでオマケみたいなモノだと。
だから、ゴールがどこに設定されているか、と言うのはさしたる問題ではない。
たとえそれが明日だったとしても、100年先だったとしても、とにかく日々の生活を営んでいき、笑ったり、泣いたり、好きになったり、食べ過ぎたり、反省したりする。

刹那的に生きたいとか言う訳じゃないのです。
ただ、どの一日も代わりの利かない貴重な一日だと思って生きたいと。
じゃないと勿体無いと。
息子を宇宙人に託した後、間近に迫った終末の瞬間を前に、疎遠になっていた両親とかたく抱きしめ合うニコラス刑事の姿を見て、そんな事を思ったアガサだったのでした。


という事で、そんな思いを何かで昇華したいと思い、世帯主さまに
「この夏は一生で一度しかない夏だよ! 勿体無いからディズニー・シーに連れてってくんろ!」
と直訴してみたら、
「暑いからやだ」
と却下されました。

いや社長! ちょっと待ってつかあさい、社長! しゃちょ―――!!+゚。・.。* ゚ + 。・゚・(ノД`)


とりあえずノーモア温暖化。
あと、夏は暑いから夏なんだと思うよ。

それでは皆さんも、悔いの無い夏をお過ごしになりますように!(なんかこんな終わり方ばっかだなぁ


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