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『キラーコンドーム』

2009年07月13日
killercondome1.jpg
★★
出オチ臭いタイトルだろ・・・? ・・嘘みたいだろ・・・ 出オチなんだぜ、それ・・・ いやマジで・・・。


1分でわかる『キラーコンドーム』・・・
■ 場末の売春宿で、利用客が次々とナニを食いちぎられる事件が勃発!

■ なんと犯人はコンドーム型のちっちゃいモンスターだった! いっちょまえに歯なんか生えてやがんの! ギザカワユスwwwww!ギガントカワユスwwwwww!

■ 全てを陰で操っていた女性至上主義者登場! 「ヒャッハー!淫乱野郎は全員地獄送りだわよ!」

■ 主人公「誰だって多かれ少なかれ道を踏み外しながら、それでも自分なりに責任を果たしながら生きている。 世の中で一番大切なのは、踏み外した人を罰する事ではない、全てを受け入れた上で愛する事なのだ。」

■ そして街角に、ささやかな幸せが舞い降りるのだった・・・。 


な ん だ そ れ ( ゜д゜)ポカーン


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知ってる人は知っている、知らない人は全く知らないし知る必要もない、ていうか知らなくても人生で全く損しない隠れた小品 『キラーコンドーム』 。
かくいうアガサはというと、以前からタイトルだけは知っていたものの現物を手にする機会はなく、「ホラーファンを名乗るならば、いつか一度は観ておかなければな・・・」と肝に銘じていたのでした。

ホントにね・・・
アガサの肝には、いらない要項が刻まれすぎなんですよね・・・うん・・・ それは薄々気づいてた・・・。



で、先日たまたま訪れた場末のビデオ屋さんで、なんと《日本語吹き替え版》の中古ビデオを発見したので、心の声に耳を塞ぎつつ購入。
家族が寝静まったのを確認して、デッキにインした訳なのですが、思ったとおりの珍品だったのでした。
アレなだけに。 
“チン”品と。


いや、ちょっと待って! そこの彼女ちょっと待って!
帰りたくなる気持ちは判るけどちょっと待って!
出来るだけ下ネタ関係はオブラートに包むから! ね!ね!



この“いかにも”なタイトルから想像するならば、そこには限りなくB級臭い、エロチックでグロくて低予算アンダーワールドが広がる筈。
しかし、驚く事に、本作で描かれているのは、大してエロくもなくグロくもない低予算ハードボイルドなのです。
ていうか、このタイトルの分際でエロもグロも無い時点で、もう終わってる気がしないでもないのですが・・ いやこれ以上は言うまい。(←充分言ってる)

売春宿にたむろする、ゲイや娼婦やその他色情魔の皆さんだけを狙うキラーコンドーム。
事件を追う敏腕刑事は、現場検証の為その宿を訪れるのですが、たまたま若くてナイスなビジュアルの青年と意気投合。
そのまま部屋にチェックイン。
そう、何を隠そう彼はガチホモ兄貴根っからの同性愛者だったのだ。
現場検証・・は・・もういいんですか・・ いいんですね・・・・ですよねー!

で、最初こそ売春目的だった青年なのだが、刑事がパンツを下ろした瞬間、表情が一変。
なんとそこには、32cmもの長さを誇る、刑事のビッグマグナム

いやちょっと待って! そこの彼女ちょっと待って!
え?え? マグナム駄目だった? あ、そう。
わかったって! もうちょい変えるから! ね!ね!


すっかり刑事の如意棒に魅せられた青年は

これも駄目? やっぱり?

ところが、いざ2人が愛を交わそうとしたその時、一体のキラーコンドームが刑事に襲い掛かった。
刑事はなんとか蛇口は守り通したものの、大事な片方の元栓

なに? 比喩がわかりづらい?
だからさぁ! もう要するにナニだよ!ナニ!
「やだぁ」とかカマトトぶってんじゃねえぞ! こんちきしょう!
(←若干怒りすぎ)

とにかく、大事な部分を食いちぎられた刑事は、残ったもう片方のゆでたまごとシャウエッセンの誇りにかけて、にっくきキラーコンドームとその仕掛け人を追い詰めるのですが、この展開が非常に中途半端なのですよね。
刑事に絡んでくる、元カノ(カレ?)のドラッグクイーンとか、ゲイに対してツンデレな同僚とか、面白いキャラは押さえてある。
やたらとチープなキラーコンドームのビジュアルもいい。
サイコのパロディとか、巨大なイチモツのシルエットにうっとりする男娼とか、いい意味でアホらしいシーンも随所に盛り込まれている。
・・・にも係わらず、いまひとつ笑えないのですよねぇ(´・ω・`)


その理由は、主役の刑事がバカになりきれていないせいなのか、はたまた盛り上がりに欠ける真相究明のせいなのか、ちっとも出てこないエロシーンのせいなのか・・・、ズバリ「これ!」と言い切るのは難しいのですが、とにかく笑えない。
なんだか生煮えの大根を食べさせられているような、微妙なシャキシャキ感が、全編に漂っているのです。
ホント惜しいなぁ。

結局真相はというと、
「ゲイや娼婦や、その他性に関して自由な方々に対し一方的な偏見を持つ女医が、天才でMADな博士を拉致してキラーコンドームを作らせていた」
という事だったのですが、そのオチに対しても大掛かりなセット破壊(※コメディによくある判り易い幕引き)がある訳でもなく、刑事が愛を説いて終了。
なんじゃそりゃ。

全体的に、もっと振り切って欲しかったですねぇ。
バカになるならとことんバカになって欲しい(キャラだけがバカになるのではなく、人物背景を含めてのバカ)し、せっかくギーガーさんに子供の落書きみたいなキラーコンドームを考えてもらったのだから、コレももっと全面に押し出して欲しかったです。
snap_sukifilm_20097110186.jpg
(※ ギーガーさん(エイリアンの生みの親)が考えた世にも恐ろしい避妊具)

あと、ギーガーさんで思い出したのですけど、本作は特殊効果も超有名人が手がけておりまして、それは誰かと尋ねたら、なんと、ドイツが生んだ変態王ことユルグ・ブットゲライトさんなのですよ!お立会い!
ほら、あの 『ネクロマンティック』 のブットゲライト! でたー!へんたいー! みんな逃げてー!

ただし本作に於いては、それ(変態王)の片鱗すらも感じられない、地味な特効なんですけどね。
ていうか、血糊オンリー。
なに? ゲライトったら、やっつけ仕事? んまぁ!生意気ザマスね!!

そんなこんなで、著名人が参加している割にはそれを全く感じさせない、とても遠慮深いB級ホラーだったのでした。
もしどこかのレンタル屋さんで見かけましたら、生温かい目で見守ってあげて下さい。


最後に、本作のキモである(←たぶん)男色要素なのですが、モテまくる刑事と彼を取り巻く男たちとの切ない愛憎劇が、ちっとも胸を打たなかった事を明記しておいて、終わらせて頂こうと思います。

(※参考資料)
キラー
(↑若い男娼とモテまくりの中年刑事)

わしのトキメキを返せ―――(ノ`Д)ノ:・'∵:.┻┻

いや・・・ ハゲでメタボだったら駄目とかじゃないんですけどね・・・ まぁ、リアルな男色なんてそんなもんだと思いますしね・・・ モーリスみたいなのなんて、ないないそんなの!

・・・ でもねぇ・・

なんつーか・・ 夢って大切だと思うんですよね・・・。・゚・(*ノД`*)・゚・。マケルモンカ

ちなみにですが、このガチホモ兄貴を演じていたのはウド・ザメルさん。
何を隠そう、鬼畜帝王ミヒャエル・ハネケの作品にたびたび登場している名脇役。
ザメルさんのフィルモグラフィーを覗いてみると、 『71フラグメンツ』 と 『ピアニスト』 にビッタリと挟まれた 『キラーコンドーム』 の姿を確認する事ができるそうです。
うん・・・  なにはともあれ、頑張れ! ザメルさん!!


という事で、みなさまもどんなにつらい現実を目の前に突きつけられようと、決して夢を諦めないで前を向いて歩いて行きましょうね!
アガサとの約束だよ!!


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