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『リアル鬼ごっこ』

2009年03月30日
リアル
その恐怖に恐怖しろ。


あらすじ・・・
なんかボツボツっとした高校生の男子が、ダダダーって逃げてて、とりあえずその場はテヤーって逃げ切ったんだけど、次の日またドダダーって追いかけられて。  シャシャーンって囲まれて、ポカスカ殴られそうになった瞬間ピカーってなって、気づいたらパラレルワールドにペヤーンって迷い込んでいて、そこにたまたま通りかかったサラリとした幼馴染にモッシャーンって助けられて。  で、ワタワタ動揺してたら、目の前で黒マスクのスルっとした男がシュバって、手の平からシュバって、ワイヤーみたいなの出して。  そのワイヤーに捕まった女の子は胴体がポローンってゴロゴロってなって。  ウゲェってなった高校生男子は、とりあえず幼馴染と一緒にシュタタターって逃げて、で、聞いてみたらなんか国を挙げてのゲームの真っ最中らしくて、イヤーンって、ショボーンってなって。  「オレはそんなの知らねぇぞ」なんつってムキィって怒ってたら、妹を名乗る少女がモヘっと現れて。  「あなたは家族を守る為にこのパラレルワールドにピュイーンって飛ばされて北千住」とか何とか言われて、余計にプンスカなって、「意味判んねぇ」とかキリキリ怒鳴って、でも結局家族はペカリと大事な存在なので、ズザーって救える様にモリモリ頑張る事にしました。 


ドバーン   (←アガサ)


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大体夜に映画を観終わると、その後はレビューを書くべくパソコンに向かうか、キッパリと諦めてお布団に入るかなのですが、後者の場合も結局潜り込んだお布団の中で延々文章を考えていたりします。
で、先日、そんなお布団タイムにふと浮かんだアイディアが
「レビュー(あらすじ)を擬声語だけで書いたらどうなるだろう」
というモノだったので、今回試してみました。
で、まんまと失敗しました。
そんなアガサですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?


最近邦画づいている様な気がして、なんだか己の精神的余力の無さが表れているなぁ・・と思うのですが、今回もまた邦画です。
ただ、切株要素のある邦画ですので、ギリギリオッケーなのではないかと思った次第です。 何がオッケーなのかは判りませんが。


「ランニング状態で足を止めた」
に代表される、新世代的日本語表現で一躍注目の的となったらしい、山田悠介の「リアル鬼ごっこ」。
アガサは未読なのですが、他にも
「「騒々しく騒いでいる」
「三人は分かち合うように抱き合った」
「この話は人々の間とともに長く受け継がれていく」

などなど、文章を理解しようとすると、じんわりと頭の中の大切な何かが崩壊してゆくのを感じる様な斬新な言い回しが満載だそうです。

で、そんな言い回し以上に話題騒然だったのは
西暦3000年に、日本を支配していた王様が、自分と同じ苗字のヤツが気に食わないと言う理由だけで“佐藤狩り”を強行。
という、なんか中学生が授業中にボケーっとしていて思いついた様な、シンプルイズベストな内容だったようなのですが、そんな原作を大胆にアレンジして作られたのが本作。

どう大胆なのかというと、原作では“近未来”だった舞台を“パラレルワールド”に設定変更し、“佐藤狩り”で抹殺された人々が、そのまま“現実世界で不慮の死を迎える”ってことにしてしまったのです。
つまり、大幅にSFモノへと模様替えした訳なのですね。
コレは中々面白い設定だと思います。
主人公の佐藤翼は、現実世界の妹や父親を助ける為に、パラレルワールドに存在する彼らを守らないといけない。
なんか『ターミネーター』っぽいじゃないですか。
で、パラレルワールドの佐藤さんを追う鬼が装備している追跡装置も、レーダーがピピピって視界に表示されて、まんま『ターミネーター』のアレっぽい。
肘を鋭角に曲げて一目散に走ってくる姿も、『ターミネーター2』のアレっぽい。
ちなみにオチバレになりますが、本編のラストもかなり『ターミネーター』のアレっぽい。

もうねぇ、この監督はマックGのトウシューズに画鋲を入れたくてウズウズしているに違いないですね。
嫉妬ぉ! 嫉妬ぉぉぉぉ!! って。(※マックGは『ターミネーター・新作』の監督)


実はパラレルワールドに佐藤翼を派遣したのは、現実世界では生まれつき精神を病み、心を閉ざしたまま入院生活を送っている妹であり、彼女は特殊な能力のお陰でパラレルワールドに居る分身(もう一人の自分)と交信が出来るのです。
で、パラレルワールドの方で“佐藤狩り”が行われている事を知った為、こっちの世界の自分が死なない様に兄を送り込んだ。
で、その兄自身も、実は生い立ちが非常に変わっていて、彼は特殊能力を持っていた母親があっちの世界で妊娠・出産した子供だったのです。
つまり、普通はパラレルワールドと現実世界に同じ人間が一人ずつ居るトコロが、佐藤翼だけは両方の世界を股に駆けた存在なので、ナンバーワンでなくオンリーワンなのだと。
世界に一人だけの兄なのだ、と。
花屋の店先には並んでないんだぞ、と。

花屋って何だよ。 (←勢いだけで書くとこうなるというお手本)

そんな特殊な生い立ちを持つ主人公は、“逃げ足の速さが天下一品”という稀有な才能に恵まれています。
映画の冒頭シーンから、ヤクザの舎弟の追走を、『プロジェクトA』のジャッキーさん並にかわしつつテンポよく逃げ切るのですが、この疾走シーンが実に気持ちいい。
映画などで「走る」シーンというのは、大概の場合「あんまり速そうに見えない」のですが、この疾走はそのスピード感を見事に表現していて、撮影スタッフの実力を思う存分味わう事が出来ます。
そして、パラレルワールドに於いて超人の如く追いかけてくる“鬼”のビジュアルも秀逸。
R指定になっていない映画の割りに、意外と大胆な切株シーンも爽快です。
パラレルワールドでの粛清にシンクロして、現実世界で佐藤さんがバタバタと死んでゆくシーンなどは、『ハプニング』か『ファイナルデッドコースター』かというノリの良さでしたし。


正直、鑑賞前は地雷を覚悟していたアガサなのですが、観終ってみるとそのトンデモな世界観も含めて結構気に入っていたりしますので、同じ原作者の 『親指さがし』 に比べれば充分面白い娯楽作と言えるのではないでしょうか。

まぁ、
若手の俳優が揃いも揃って棒
だとか、
不安や焦りなどを全てセリフで説明してしまう安易な作り
だとか、
いちいち「ウッセー」とか「ざけんなよ」とか喚いていただけの主人公がウザい
だとか、
異常に(状況の)飲み込みが悪い主人公がウザい
だとか、
鬼ごっこの最中、近くからの撮影時は人っ子一人居ない風景だけど、引きの画になると普通に一般車両とかが走っていると言う、(ロケハンの)ツメの甘さ
だとか、
テレビ朝日のスーパーヒーロータイム並みの薄いCG
とか、
王様のしもべがパダワンみたいなフード着用
とか、脱力してしまう箇所もあるのですが、そんなモノはご愛嬌ご愛嬌。

クライマックスに用意されている、
現実世界の妹を救う為にパラレルワールドに飛ばされていた主人公が、今度はパラレルワールドの妹を救う為に現実世界に呼び戻されて、で、現実世界でも殺されそうになっていた妹を救うとパラレルワールドの妹も奇跡的に助かる
という奇想天外なオチに比べればね・・・

て言うか

ドバーン  (本日2回目)

だいたい、それでオッケーなんだったら、最初からパラレルワールドなんか行かなくても、現実世界に居るまんまで妹を守ってやってればよかったんじゃね? ( ´_ゝ`)ナンテナ

とまぁ、ケチをつけられなくも無いのですが、黒幕を演じる東京乾電池の柄本明が、まさに鬼のように怖いドクハラ(セクハラ)っぷりを魅せてくれますので、概ね満足でした。
むしろそれが一番の見所かもしれません。

いやぁ、本気のおっさんって怖いですね! (←適当なまとめ)

みたいな感じで、本日のレビューはお開きに。
ご清聴ありがとうございました。



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