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『パキスタン・ゾンビ』

2009年02月27日
hells-ground-poster.jpg
アイスクリーム屋さんが丹精込めて作りました。


オスカーゲットにつき、絶賛上映延長中の『おくりびと』。
主演のモッくんに、世界から熱い視線が送られているとか送られていないとか耳にしましたが、ホントにめでたい事ですよね。
ホントにね・・・。

ホントに・・・。


ホント、なんで史郎は『おくりびと』に出てなかったんでしょうかね!!(*`Д´)

去年一年、佐野史郎さまの映画出演本数は、10本もあるんですよ?!
一年間に10本ですよ?!
なのに『おくりびと』にだけは出てないんですよ!!(※だけって事はない)

まったくもう・・ なんで出てないかなぁ・・! こんだけ邦画に出倒してるのに!!
もし史郎が『おくりびと』に出ていたら、そしたら今頃は「ワオ! あのオスカー受賞作に出ているファンタスティックなアクターは誰なんだ?!」とか「ジャパンには恐ろしい才能が眠っていたんだネ!」とか話題髣髴だったに違いないのになぁ!こんちくしょう!!

とまぁ、そんな妄想で一人やきもきしていますアガサです。こんにちは。

さて、それはさておき、今年のオスカーで一番の話題となったのはやはりインドのスラム街を舞台にした『スラムドッグ$ミリオネア』なのではないでしょうか。
8部門をかっさらい、今後の映画界において大きな流れを巻き起こすであろう『スラムドッグ』。
そう! 今年はインド映画が熱い!!

・・と言う事で、噂のインドのお隣、パキスタン発のスラッシャー映画 『パキスタン・ゾンビ』 を鑑賞しました。

ううん。 遠くないよ。
全然無理やりじゃないから。
こじつけとか、そういう野暮な事は言いっこなしだから!!



とりあえずあらすじ・・・
アホな若者5人が親にウソついて出かけたロックコンサートの道すがら、
大麻入りケーキを買い込んだり、
それ食べてラリったり、
道に迷って涙目になったり、
ガス欠になって喧嘩してみたり、
木陰からゾンビが出てきてギャーってなったり、
車に乗せたヒッピーがキチガイでウヘェってなったり、
逃げ込んだ工場にキチガイがいてグハーってなったり、
匿ってくれたおばちゃんもキチガイでイヤンバカンってなったり、
とにかくとっても疲れたので、丸太に鉄条網巻きつけた即興武器で退治してやりました。

というお話。


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この作品、去年ビデオマーケットで見かけたのですよね。
妙にグっとくるジャケット写真だなぁ・・と思っていたのですが、如何せん中東映画ですし「よし!買った!」と即決するには不安も大きかった訳で。
でも、裏の写真からビシビシ伝わって来る何かも感じ取っていた訳で。
何か・・・。
そう、ホラーに必要な何かをね!!

で、そのまま離れ離れになっていた 『HELL’S GROUND』 さんが、知らない間に 『パキスタン・ゾンビ』 として僕の前に帰ってきていた模様です。

・・・父さん・・・  日本の配給会社って怖いですね!!(これゾンビ映画じゃなかったハズなのにね!)

原語版パッケージの表にもドカドカと書いてある通り、『悪魔のいけにえ』と『ゾンビ』の幸せな融合を目指した本作。
本来交わるハズのなかったモノが見事に溶け合い、ぶつかり合い、そして分離していった意欲作です。

って分離してんのかよ!Σ(`Д´|||)

冒頭に「深刻な水質汚染で人体に影響が・・なんとかかんとか」と軽い言い訳説明があったものの、果たしてチラッと出てくるゾンビ集団がただの感染者なのか、それとも一回死んでいる人なのか、さっぱり解明出来ません。 ていうかする気もありません。
主人公たちは実に臨機応変に、ゾンビが出ればシドロモドロになり、キチガイが出てくればワーキャー言いながら逃げ惑ったり、で、逃げてる途中で憎からず思っていた相手に告白してニヤニヤタイムに突入してみたり、と大忙し。
で、観ているこちらも気持ちの整理をつけるのに大忙し。
すなわち “怒ったらいいのか困惑したらいいのか” ってな!(※何も怒らなくても)

過去の優れたホラー映画から、色んな要素をちょこまかと拝借して作られている脚本には、オリジナルの欠片も見当たりません。
実に堂々たるパクリっぷりです。 
しかし、だからと言って「節操なく詰め合わせしよってからに!」と目くじら立てる気にもならないのは、この作品が持つ「古きよきホラーへの愛情」によるものなのでしょうね。
あと、なんつーか、ここまでやって貰えると逆に清清しいくらいに感じますしね!

なんでも、本作を作ったのはパキスタンのとあるアイスクリーム屋オーナーさんとの事。
結構な売れ行きだったアイス業の収益をフルに活かし、自分が好きなホラーをとことんリスペクトして製作したそうです。
趣味もここまで高じれば立派な特技ですよね。
いい。 いいよね、その生き様!
職種は甘いですけど、人生は甘くないですよみたいなね!!
それに、なんだか行ってみたいですよねぇ・・ホラー好きなアイス屋さん*。:゚+(*´∀`*)+゚:。*+(←アイス好き)

と言う事で、設定や要素は西洋の名作から借りまくりで、もはや誰の、何人分のふんどしだったのかすら判らないくらいのカオスな春場所だった本作ですが、ヒロイン(最終的に残る子もギリギリまで頑張る子も含め)はめっぽう可愛いですし、野郎連中も何気にイケメンが混じっていて無意味にドキムネ出来るましたので、なんだか得した気分でした。
で、そのイケメンが第1感染者(被害者)になって、思い切りのいい白目を剥くという悪意に満ちた展開も楽しいですし、ヒロインの片方が70年代風ビッチだったのも好印象。
出てくるゾンビは、ロメロと言うよりフルチ風のこってり重ね塗り系メイクで味わい深い。
そして、水質汚染が叫ばれる川のリアルな汚染っぷりにパキスタンの本気を見たり、キチガイのトップランナーが持つ道具がチェーンソーならぬモーニングスターであるという点も斬新で素晴らしい。
Morgenstern1k71235.jpg ←参考資料(モーニングスター)

明らかに重力を感じさせないモーニングスターを、頭上でブンブン振り回しながら追いかけてくるキチガイ殺人鬼。
それはまさにプラスティックの質感d(ゲフンゲフン)
ホント微笑ましいですね.。*゚+.*.。  
ダメ・・・  あたし、好きになってしまいそう・・パキスタンくんの事・・!(←なればいいじゃない)

中盤で出てきたゾンビが、その後全く登場しない点は釈然としないものの(なのに邦題はゾンビですしね)、白装束に身を包んだキチガイの大活躍胸を躍らせていたら、なんと最後にビックリするようなオチが待ち受けています。

うそです。
アガサちょっと言い過ぎました。
(そんなにビックリはしません)

しかし、そのオチのお陰で、なんとか邦題をつけたバカセンス溢れる配給会社の面目も、ギリギリ保てたのではないかと思いますし、ホラーとしても正しい終わり方だと思いますので、もうこれはアリか無しかで言えばアリでしょう!
マジぱねぇぜ! インドのお隣さん! ・・のアイス屋さん!

そういえばちょっと気になるのが、本作のモーニングスターさんの性別問題。

コメンタリーで本作を語っていらした“バタリアンズ”のおふたり(井口監督と山口雄大監督)は、このモーニングスターさんを女の子と断定して話を進めておられたのですが、こいつがホントに女の子なのかどうかと言う疑問が浮かぶ訳ですよ。

後にコイツのお母ちゃんだった事が判明するキチガイばばあの家に、件の70年代ビッチが逃げ込みまして、そこでばああのファミリーアルバムを盗み見るシーンがあるのですが、写っている子供は2人。
どちらも小汚い暴れはっちゃく気味なやんちゃ坊主で、成長する過程も男の子そのもの。
で、途中から片方がブルカ(白装束)を装着し始めて、そのまま今の姿が完成した様に見受けられますので、そこから考えるとこのモーニングスターさんは女装した男子になる訳なのです。
しかも、ばああの家に辿り着く前にモーニングスターさんに襲われていた70年代ビッチも、
「アタイ確かに見たのよ! ブルカを被ったおっさんが追いかけて来るのを!」
って証言していて、それを聞いたばあさんも明らかに
「ギク!Σ(・ω・ノ)ノ」
ってマンガちっくな動揺をしてましたしね。

「ああた、バカ言ってんじゃないわよ! ブルカを着るのは女の子に決まってんでしょうよ!全くもう!」
と、アタフタしている様子から察するに、このモーニングスターさんは“娘”に対する歪んだ愛情の持ち主であるばばあが、息子を女の子として育てた事から生まれた悲劇の殺人鬼だったのではないかと。

ま、だったらどうなの?と言われてもどうもこうも無いんですけどね!(←バッサリ)

とにかく、ブルカと言うのはイスラム教徒圏では、女性が身につけるのが常識だそうですので、作り手のちょっとした遊び心(殺人鬼が女性or女装)の表れだと言う認識で問題ないのではないかと思います。
ほら、レザーフェイスだって女装が大好きだったじゃん! もうさぁ、それなんだよ。それそれ!そんなフィーリング!(←投げやり)


と言う訳で、地雷臭の漂う邦題のお陰で、二の足を踏む方も少なくないのではないかと思う 『パキスタン・ゾンビ』 ですが、ホラーへの熱い想いが詰まった意外な良作ですので、ゾンビファンのみならず『悪魔のいけにえ』ファンの方も、機会があったら是非一度ご賞味下さいませ。
香辛料は多めですが、結構クセになる味つけですよ.:*゜.:。:.(´∀`).:*゜:。:.

ただし、1時間20分程度の上映時間が3時間ほどにも感じられる、かなりのゆとり設計になっております(特に前半)ので、体調的に万全な時を見計らってご覧になる事をおすすめしますが。
(アガサは足掛け3時間半で鑑賞し終えました。 睡魔のやつらって侮れないよね!)


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