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『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

2009年02月11日
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時計の針は戻っても、時間までは戻せない。 だから人生は哀しくて面白い。

と言う訳で、引き続き 『ベンジャミン バトン』 本編レビュー。




あらすじ・・・
ベンジャミンに自己紹介バトン。
ブラピ ※ベンジャミンさん
Q1あなたのお名前は?
ベンジャミンです。
Q2生年月日は?
1918年11月11日です。 第一次世界大戦が終わった日らしいです。 
Q3血液型は?
いやぁ・・・  調べた事ないので・・。
Q4好きな食べ物は?
肉・・ですかねぇ・・。
Q5逆に嫌いなのは?
脂身はちょっと・・。
Q6好きなタイプは?
そうですねぇ・・ 容姿というより、青い目にはグっときますねぇ。
Q7異性と同性、どっちが好み?
そりゃまぁ異性ですよねぇ。
Q8同性だったらどんな人がタイプ?
えぇー? ・・・あの・・同性には興味ないですねぇ・・。
Q9仮に同性だったとしたら、そんなタイプにグっとくる?
いやだから・・・。 うーん・・・まぁ強いて言うならば、やっぱり包容力ですかねぇ・・?
Q10意外と雑食なんですね?
えぇー?? いや・・だって強いてって・・。
Q11初めての体験は?
ちょ・・。 突っ込んだ質問があるんですねぇ・・。 ・・14歳の時です。
Q12違いますよ!そっちじゃなくて初めての飲酒体験の事ですよ!
えぇーー?! いや・・今の流れだったら・・ ・・それも14歳の時ですよ。同じ日だったんです。 その時ぼくを雇ってくれていた船長が、ぼくが何の経験も無いって知って遊びに連れて行ってくれたんです。 あの人はホントに、無骨だけど尊敬できるいい人でした・・。
Q13好きな映画は?
変わってるし!! 質問の振り幅広いし!! ・・映画・・って観た事ないかもしれないですねぇ・・そういえば・・。
Q14お父さんとお母さん、どっちが好きでした?
あぁ・・・。 あのですね、母はぼくを産んだ時に亡くなったらしいんですよねぇ・・。 お父さんはボタン会社の社長さんみたいです。 と言っても、生まれたてのぼくを捨たので、実際に真実を知ったのはぼくが27歳になってからなんですけどね・・。 なので、好きなのはぼくを立派に育ててくれた義理のお母さんです。
Q15兄弟は?
さっき言った義理のお母さんが産んだ女の子が、言ってみればぼくの妹です。  ・・まぁ、血は繋がっていないんですけどね。
Q16意外と大家族だったんですね♪
大家族て! 何?ねぇ、それなんて想定? なにこの対象家族限定バトン。
Q17初めての恋人は?
航海の途中で滞在していたロシアで出逢った、イギリスの外交官の奥さんです。
Q18忘れられない恋人っている?
その時の奥さんの事も、結構心には残っていましたよ・・。 でも、やっぱり一番好きだったのは幼馴染のデイジーですかねぇ・・。 ずっとすれ違いだったんで、やっと想いが通じ合った時の喜びは忘れられません・・。
Q19はいはい、おのろけおのろけ。
のろけさせたのはそっちでしょうが!!  しかも大してのろけてないし!!
Q20ところで今何時?
い、今? ・・ええと・・時計・・時計ないんだっけ・・・。 あのですねぇ、今全国を放浪中なんで、時間とかそういう観念の元で生きてないって言うか・・  アレ?ぼく今ちょっとカッコいい事言いました?
Q21産まれた時の体重は?
体重ー? また・・ホント振り幅広いですね・・。 体重は知らないんですけど、見た目がかなり特殊でねぇ・・・。 どっから見てもおじいちゃんだったんですよ、ぼく。
Q22身体的特徴は?
あぁ・・・ さっきのここで書けばよかったんですね・・。  だからあの・・生まれた時に、おじいちゃんの肉体だったんですよ。信じられないでしょうけどね・・。 そこから年を追うごとに若返っていって、12歳の頃は70歳くらいの体だったし、20歳の頃も60代くらいにしか見えなくて、そりゃもう周りからヘンな目で見られましたよ・・。
Q23成長する時に悩みってあった?
あぁ・・・また・・もう・・。 さっきのもここで書くんだった・・。 だからね、周りの人たちと逆行して、どんどん体が若返っていってたんですよね・・。 大切な人がどんどんぼくを置いて亡くなって行くのは、そりゃあもう寂しかったですよ・・。
Q24子供の頃のあだ名は?
ええと・・、だから、クドイようですけどおじいちゃんみたいだったんで・・。 The・翁とか還暦マンとか・・  船乗りって結構歯に衣着せませんからねぇ・・。
Q25もしも魔法が使えたとしたら何がしたい?
みんなと同じように年がとりたいですねぇ・・。 好きな子と一緒に青春を迎えて、一緒に老いて、一緒に子供の成長を見守りたかったなぁ・・。
Q26魔法なんか使える訳ないでしょ!
聞いてきたのそっちでしょ!!
Q27好きな召還魔法は?
なんだよ召還魔法って?!  なにナルファンタジーだよ?! ラムウとか言えばいいのかよ?! じいさんが杖もって出てきてビリビリー!ってか?! なんや、わしがじいさんみたいやからか?!
Q28年収は?
現実的ー!! 魔法はーー?! ・・・あのですねぇ・・、さっき言った実のお父さんが沢山遺産を残してくれたので、年収と言うか、とりあえず一生困らないくらいはありますよ・・。
Q29将来の夢は?
いや・・もう・・将来とか無いんで・・・。 本当は暖かい家族を持って、幸せに暮らしたかったですよ・・それだけで充分だったんですよ・・。
Q30趣味は?
バイクとピアノです。
Q31S?M?
ほらまたきたよ・・・。 こういうのも自己紹介なんですかねぇ・・? Mなんじゃないんですか?わからないけど!
Q32特技は?
特技・・・? えーっと・・・ピアノですかねぇ・・ あと、あまり物事に動じない事?
Q33質問長い?
長いと言うか、どこを目指しているのかわかりません。
Q34今までの人生で一番哀しかった事は?
うーん・・・、 やっぱり沢山の人との別れと、せっかく授かった子供の成長が見れなかった事ですかねぇ・・。
Q35では、今までの人生で一番嬉しかった事は?
回り道はしましたし、結局とても短い間でしたけど、大好きなデイジーと一緒に過ごせた事です。 
Q36沢山の質問、お疲れ様でした!  では最後に、このバトンを受け取って欲しい人の名前をお願いします!
こちらこそありがとうございました。 では次は、なんと今回3年連続アカデミー賞ノミネートに輝いたケイト・ブランシェットさんに、バトンを・・・  ・・え?・・今年はノミネートされていないんですか? メリル・ストリープはされてたのに?!  ・・・でも・・まぁねぇ・・演技は文句なしのオスカー級でしたしねぇ・・。 ・・・これ受け取って貰えるのかなぁ・・。 
Q37最後に一言!
そんなぼくの人生が完全網羅されている 『ベンジャミン バトン 数奇な人生』 、ただ今絶賛公開中ですので是非劇場でご覧下さい!!

次回、自己紹介バトンはケイト・ブランシェットさんです。
ケイト ※ケイトさん
お楽しみに!



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ブラピ自身がオスカーノミネートされて、なんと嫁のジョリ姐もノミネートされて、今世界で一番ウハウハなんじゃないでしょうか、この夫婦。
まぁ、ブラピにはご愁傷様でしたけどね。 (←まだオスカーを逃すとは決まっていない)

劇場で鑑賞する映画が、ここのところホラーばかりだったような気がしますので、今回は真人間になるべくオスカー候補作を観に行ってみました。
監督も大好きなデヴィッド・フィンチャーですしね。
たまにコケる事もあるブラピですが、フィンチャーと組んだ時は抜群の演技と存在感を魅せてくれます。
勿論今回も、さり気ないけれど深い悲しみや喜びを、分厚いメイクの下で立派に表現していました。
重ねてノミネートだけはおめでとうございました。 (←だからまだ決まってない)


冒頭で紹介される、とある盲目の時計技師の物語で、いきなり泣きそうになりました。
ストイックに時計を作り続けてきた技師。
ある日、一人息子が第一次大戦に召集される。
同じくして、街に出来た新しい駅の時計台の仕事を任される技師。
しかし、時計の完成を間近に控えた時、息子は棺に納められて帰ってくる。
技師は悲しみを外に表さず、ひたすら時計を作り続け、ついに迎えた完成式。
出来上がった時計は通常とは逆に回り続け、驚く民衆を前に、技師は時計に込めた思いを打ち明けます。
「この時計が針を逆に進める事で時間が戻り、喪われずに済んだ沢山の命が救われ、多くの人が愛する家族と共に生きる人生を送り、悲惨な戦争が起こらなかった歴史が繰り返されるといい。」

時間を戻したい。 あの時からやり直したい。
誰もが一度は願った事があるでしょう。
しかし、絶対にそれは叶わない。

この時計が起こした奇跡なのか、それとも悲劇なのか、それからしばらくしてこの世に生まれたベンジャミン・バトンは老人の肉体(リュウマチとか白内障とかいう疾患も一緒に)を持っていました。
サイズは赤ちゃん。でもおじいちゃん。しかも死にかけ。

そこからベンジャミンは、周りと同じように年をとっていきます。
ただ違うのは見た目と肉体年齢だけ。

技師が作った時計が、針を逆に進めるだけで戦死した息子を蘇らせなかったように、ベンジャミンの人生も肉体的に逆行するだけで、普通の人と同じようにゆるやかに前進して行く。
若返るからと言って、失われたものが取り戻される訳でもなく、楽しかったあの頃がやり直せる訳でもない。
見た目や状況がどうあれ、人生は誰にとっても過酷で、楽しくて、残酷な長さを持ち、ある日突然終わるのです。
そしてまた新たな人生が引き継がれ、巻き戻せない失敗を受け入れ続くのみ。
それはまるで、舞台の上で回り続けるバレリーナの様に。 光と影の中をくるりくるりと。

3時間近い上映時間で、穏やかに描かれるベンジャミンの数奇な人生は、特別だけど特別じゃないので余計に惹きつけられます。
年下の女の子をイイナーと思ったり、目覚めたての性欲に没頭したり、年上の女性に夢中になったり、旅してみたり、孕ませてみたり、相手の将来を思って身を引いてみたり。
見た目がアレなだけで、やっている事はいたって普通(でもないか)なのですよねぇ。
全く長さを感じられないフィンチャーの演出と、優れた(そしてさり気ない)特殊効果と、才能溢れる役者さんの仕事に脱帽です。

要所要所で顔を出す時代背景と、そこをするりと通過する主人公のお陰から、あらゆるで『フォレスト・ガンプ』が引き合いに出されています(実際アガサも鑑賞中それを思い起こしました)が、どこか浮世離れした純真無垢なファンタジーだったアレと違って、この作品には人生の暗部がたっぷりと描かれていますので、アレに感じたような居心地の悪さはありません。
脚本を書いたのは同じ人なのですが、やっぱりフィンチャーが絡んでいるせいなのでしょうかねぇ。
主人公の人生に絡んでくる、周りの人たちの小ネタが面白くて、なんだかアメリカ文学の長編小説を読んでいるっぽい魅力を感じました。(いや、原作自体がアメリカ文学なんですけどね)

特に雷に7回打たれたおじいさんのお話とか、アーティストになりたかった船長さんのお話とか。
もう最高です。


ただ、いちゃもんをつけるとするならば、主人公が乗っていた船の乗組員とのやりとりがちょっと。
第2次大戦が激化する中、海軍の申請を受けて即席兵士として戦争に参加する主人公たち。
敵船がうごめく海域で、自分たちの行く末に不安を募らせた船員の中の一人は、主人公の人柄を信じ自分の全財産を託します。
「もしオレが死んだら、このお金を故郷の嫁に届けてくれ・・」と。
しかし、そこに至るまでの描写で、そんなに主人公と他の船員たちとのふれあいが描かれている訳ではないので、少々唐突な印象を受けてしまうのですよねぇ。
まぁ、たしかに主人公は絶対に死にませんよ?
コイツに預けときゃ間違いなし! って予想は大当たりですよ?
なんですけどねぇ・・・。

船長との関係はしっかり描かれていましたので、その別れのシーンは胸に深く突き刺さるのですが、その他の船員は紹介程度でしたので、主人公がその死を悼んでいてもなんだか「そうかぁ?」という感じがいないでもない。
いや、長い間一緒に勤め上げてきた仲間ですから、強い絆はあったのでしょうけどね。
もうちょっとこの主人公の人柄に船員が打たれる様なシーンがあったら、もっとグっと来たのではないかと思います。
・・・そしたら3時間越えてただろうなぁ。
でも、本当に魅力的な物語でしたので、なんだったら 『王の帰還』 並みの長さでもアガサはどんとこいですよ!

と言う訳で、久しぶりに見ごたえのある素晴らしい作品を鑑賞できた喜びでいっぱいのアガサでした。
エンドクレジットは・・まぁアレでしたけど、やはりこういう作品は劇場でゆっくり没頭したいものですね。

あと、最後になりましたが、主人公の初恋の相手でアガサが大好きなティルダ・スウィントンが出ていて、もう身悶えしてしまいました。
最高です。
ティルダさまにだったら、ピンヒールで踏まれてもいいです。(←へんたい)


この感動を胸に、次回オスカー予想シリーズ。
毎年地味~にやっていますが、今年もそろそろ始めますので、よろしかったらお付き合い下さいませ。


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