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『WASABI』

2009年02月03日
べそ
※ 超似てないですが、エリカさまの旦那さんじゃないですよ。ベッソンですよ。 


さあさあみなさん、2月はアカデミー賞月間ですよ!

なんでも今年は、外国語映画賞部門に 『おくりびと』 がノミネートされただのなんだのと大騒ぎの様ですね。
で、ネットニュースでも「広末涼子に世界中から出演オファーが殺到」みたいな記事を沢山見かけましたが、皆さん何かお忘れじゃありませんか?
ヒロスエさんだったらとっくの昔に、世界デビューを済ませてるじゃありませんか。

ほら、例のアレで。

例のアレ・・・

wasabidvd01.jpg

・・そう、ベッソン野郎の 『WASABI』 でね!!

ベッソン野郎が 『秘密』 のヒロスエに一目惚れして、「オレ好みの女に染め上げてやんぜ!」と言ったとか言わないとか、そんな話題で注目を浴びたフランス(一応)映画 『WASABI』 。
興行収入がどうだったのかなんて野暮な事は言いません。
ただ、もしかしたらお忘れの方もいらっしゃるかもしれないなぁ・・と思いましてね・・。

と言う訳で、世界から熱い視線をおくられる人・ヒロスエさんの、華々しい世界デビュー作をこそっとレビュー。

あらすじ・・・
「年中無休で悪いヤツラをいっぺんにやっつけるユベール刑事。  今日のお相手はオカマの銀行強盗だ。  わるいオカマから犯行けいかくを言わせようと、じん・・じん・・・じんめ・・ じんもんするユベールは、なかなか場所を言わない容疑者に顔面パンチ。  超つよい。  で、場所を聞き出して駆けつけたら、犯人のオカマグループを「ギッ」ってにらんで人質を解放し、慌てるオカマに金的キック。  とにかくつよい。  そんな出来る男・ユベールには、実は人に隠すどころか事あるごとに言いまくっている過去がある。  19年前にすんごく愛し合ったものの、突然彼の前から姿を消した日本人女性・ミコの事が、未だに忘れられないのだ。」
んー・・。 「つよい」ってこれで伝わるかなぁ?
もうちょっとなんかワンポイント欲しいよなぁ・・  あ、そうだ!ゴルフが上手い事も付け加えとこう! オレ最近ゴルフ好きだし。
で、ユベールのピュアなところも書いとかないといけないから、今の恋人とは肉体関係は無いって感じにしとこ。 
そうそう、あとでエリック・セラに日本っぽいBGM頼んどかなきゃなぁ・・・。  アチョー!みたいな感じのやつ。


「強気な捜査が裏目に出て、ユベールはきんしん処分になった。  そんなユベールの元に、日本から電話がかかってきた。  なんと相手の弁護士が言うには、ミコが亡くなり、その遺品を取りに来て欲しいそうなのだ。 」
よし、これで日本に来る理由はバッチリ、と。  ぜんぜん自然だし。 ぜんぜん問題ない展開だし。

「日本に着いたユベールは、早速空港の職員に絡まれる。  なかなか税関を通してくれない職員にパンチをお見舞いするユベール。  空港警官に捕まったユベールだが、実は19年前は日本で諜報部員をやってた過去があったので、当時の仲間・モモが迎えにきてくれた。  モモに事情を説明して、弁護士のトコロに送って貰うと、そこにはなんと彼とミコの間に生まれていた娘が待っていた。」
で、ここでヒロスエたん登場。  
何着せよう! やっぱミニスカかなぁ?
髪型は・・・もちろんショートボブだよね! オレおかっぱ大好き!!  
そうだなぁ・・あとはもう何でもいいんだけど・・  何書こう・・? 
ああそうだ! まずは葬式だよな。うん。  でも日本の葬式ってどんなだっけ・・・?  ・・ま、いっか、なんでも。


「始めて知った娘の存在にビックリしまくりのユベール。  娘も驚くだろうし、弁護士には堅く口止めしてから娘と対面。  そしたら娘はとっても自由ほんぽだった。じゆうほんぽう。(←あとで綴りを調べとく事。)  とりあえずミコの知り合いだという事にしておいて、娘と一緒に葬式に向かう。  置いてあるミコの遺体を見て、鼻の横に変なカスがついている事に気づくユベール。  そのカスをさいしゅしてから、娘と一緒に火葬の儀式を見る。  娘はとても哀しそうだ。」
ここでのヒロスエたんは何着せようかなぁ!
うーん・・、でもあんま何回も着替えさせたら不自然かもなぁ・・。 
また評論家のヤツラに「辻褄が合わない」とか言われてもシャクだし。
まぁとにかく鎖骨と肩甲骨は出させとく事! これあとでスタッフに言っとかないとな。
で、このカスを見つけるトコらへんがいかにもやり手の刑事って感じだよなぁ。オレってアレか?天才か?
そういえば娘の名前何にしよ?  ユベールとミコの娘だから・・・ユミでいっか。


「へんなカスをモモに分析させておいて、ユベールとユミは銀行にお金を引き出しに行く。  ミコの遺言通り、ユミには決まった金額だけを渡すのだ。  ところが、銀行の口座をみてみると、そこには2億ドルもの大金が入っていた。  ビックリしながらも、ユミとデパートに買い物に行くユベール。 すると彼らの後ろから、怪しいヤクザたちがつけてきた。  ユベールはユミに気づかれないようにヤクザを倒す。」
ジャパニーズと言えばヤクザだよなぁ!
日本のヤクザって何着てるんだっけ?
えーと・・・  黒いスーツでいっか。 あとサングラスね。これは悪そうだ。
デパートで他のお客さんに気づかれないようにヤクザを倒すジャンレノ。 ジャッキーみたいじゃね?
やっぱここらでアクションも入れとかなきゃね。
オレって抜かりがないよなぁ。
だからオレはアレかっての! 天才かっての!!


「ヤクザを倒したユベールは、ユミを連れてホテルにしけこむ。  あやしんだ従業員に親子なんだと言ってみたら、ユミは意外と大喜びだ。  モモに頼んだ分析結果はやはり青酸カリだったので、ありったけの武器を手配するよう伝える。  その間にユミのファッションショー。」
さあて! これだよ!!
コレがやりたかっただけなんだよねぇ、ぶっちゃけ。
ナタリー・ポートマンはちょっと幼すぎたんだよそうなんだよ。 その点ヒロスエたんなら法的にも問題なし!
何着せようかなぁ♪ 何穿かせようかなぁ♪ 
もうさぁ、ここのファッションショーだけで短編一本作りたいくらいの気持ちなんだよね、オレ的には。
ああなんかもう超楽しくなってきたんですけど!!


「着替えを済ませたヒロスエた・・じゃなかったユミが、夜遊びをしたがったので、ユベールは武器を装備してユミに同行する。  ユミが向かったゲームセンターには、ユミのボーイフレンドがいる。  ユベールはゲームをやらされるが、超ヘタクソだった。  そのとき、昼間のヤクザが仲間を連れてもう一回襲ってきたので、ユベールは得意の射撃でヤクザを皆殺しにする。  突然襲われて泣きじゃくるユミを、ユベールは優しくなぐさめる。」
ええと、ここね、ここでクラブとかを出さずに、ゲームセンターを出すトコがオレの凄いトコね。
だって、東京の若い子たちって、みんなゲームセンターに行くんでしょ?知ってんだぜ?
“渋谷センター街”って、ゲームセンターが沢山あるからセンター街なんでしょ? え?それは違うの?
まぁいいじゃん、細かいコトはさぁ。
で、ここらでそろそろ銃撃戦、と。
やっぱアクション映画はバランスが大事なんだからさぁ。


「ユベールとユミは、ミコが殺される前に使用していた事務所に行ってみるが、そこはすでにもくねのさらだった。 ・・もずね? も・・もぬけのからだった! 空っぽだった!  しかし、ユベールはミコの心を読み、壁の後ろに隠してあった手帳を発見。  そして、ユミとホテルに帰ってみると、ホテルも誰かに荒らされていた。  ビックリする。  そこにヤクザのボスから電話がかかり、2人はゴルフの練習場に呼び出される。」
なんつーの? 熟語? ことわざ? ああ、慣用句ね。慣用句ってムズいよね。
「空っぽだった」でいいじゃん。 空っぽなんだから。
まぁそれはいいとして。
ええと、ヤクザの親分と会話して、それでどうしよう?
まだこれじゃぁ尺が余っちゃうんだけどなぁ・・。
日本・・・ 日本ならでは・・・  ・・トウキョウ・・トウキョウトウキョウトウキョウト! キョウト!!
そうだ! 京都行こう!!


「ヤクザに金を返せと迫られた際、ユミが娘だという事をユミに知られてしまったユベール。  ユミはビックリして怒って泣く。  でも、親子の愛が勝つので、2人は仲直りする。  しかし、ヤクザはユミを人質に取って逃げてしまう。  ユミが20歳になる明日、銀行がオープンすると共にお金をおろさせる魂胆だ。  得意のゴルフとパンチで、残っていたヤクザをやっつけたが、まだミコが残した謎が解ききれない。  居酒屋でモモからの情報を聞いたユベールは、ミコがヤクザの組織へ潜入捜査していた事に気付く。  で、ミコの遺体の爪に残っていた土が京都の土だと推理したので、モモと一緒に京都に行く。  京都の清水寺で、ミコが残したなんかの板を見つけるユベール。  その板は箱になっていて、遺品の中にあった鍵で開けると、中からミコがユベールに宛てた手紙が出てくる。  愛の手紙だ。」
ねー。 刑事と言えば居酒屋だもんねー。
オレ日本のテレビも見てるんだぜ?  たいがい皆居酒屋じゃね?
で、ここで京都を出しとく、と。
フランスでも人気だしね。
あと、あのホラ、テンプルによくぶら下げてある絵が描いてある板、なんつうんだっけ?
・・・ エマ?  ・・・いや、彼女とはとっくの昔に・・違う、絵馬かあ!!
そうそう絵馬絵馬! じゃ、それで! 


「19年前にミコがユベールの元から消えたのは、ヤクザに潜入する任務をアレする為だった事を知ったユベール。  で、ミコの正体を知ったヤクザに消される前に、ヤクザの資金源を丸ごと自分の口座に移し変えたミコは、そのお金でユベールとユミに幸せに暮らして欲しいと願っていたのだった。  とにかく東京に戻って、銀行に連れて行かれるはずのユミを助けないと。  モモに先回りさせて、銀行の窓口係にへんしんさせる。  あとはヤクザが来たら、言う事を聞くフリしてお金をユベールの口座に移し変えるだけだ。  お金の移動が済んだので、ユベールがヤクザをやっつける。  ユミはユベ-ルが助けに来てくれて嬉しそうだ。  ヤクザをやっつけて、駆けつけた警官隊に背中を見せて立ち去るユベール。  これぞ男の生き様。」
なんかミコの過去のパートってややこしいよなぁ・・・ いや、書いてるのオレなんだけどさぁ・・。
でもまぁいいよね!
みんなそんな細かいトコロまで気にして観ないよね!
とにかくジェン・レノにはレオンっぽい活躍をさせて、ヒロスエたんには可愛いポーズを決めてもらって、であとは・・なんだ? 東京を沢山出しとけば、日本人観に来んじゃん?


「無事事件を解決したユベール。  ユミとの別れが近づいてくる。  空港で、昔ミコに貰った万年筆をユミにあげるユベール。  親子の別れだ。  でも、1ヶ月ごには再び逢える・・・そう信じてユベールとユミは堅く抱き合うのであった。」
ちょっと超ヤバいんですけど!!!
オレもう、コレ書いてる段階で涙が止まらねえ!!
親子愛だもん。  みんなも泣くと思うよ!
でもアレだ、なんで1ヵ月後なんて書いちゃったんだろう・・?
パスポートを持ってなかったとか?ユミの方が。
うーん・・・  もうここは、「諜報部員だったから」って書いとけばいいか?


「フランス行きの飛行機で、つかのまの休息をとろうとするユベール。  しかし、ユベールの元に空港警察が駆け寄ってくる。  なんと飛行機には、気を利かせたモモからの手土産が乗せられていたのだ!」
で、泣かせたあとには、エスプリの効いたジョークね!
笑いもあって涙もあって、で、アクションもあって、もうこれ完璧じゃね?
やっぱオレってアレか?  天才か? 超ヤバイ!超ヤバイ! これは大ヒット間違いなし!


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もう、隠す必要も無いと思われましたので、最後まで完全ネタバレで書いてみましたが、果たしてこのあらすじをどれくらいの方が理解して下さるでしょうか?

でもこのまんまなんですよ。

ホントこのまんまなんですよ。

もしかしてベッソンはアレか?  アホなのか?
(←たぶん正解)

「とにかくヒロスエの可愛さを、オレ流にフィルムに焼き付けたい。
みんなもきっと、ヒロスエ好きだろうし。」
そんなベッソン野郎の煩悩が唸り声を上げ、出来上がったのがこの 『WASABI』 。
煩悩の結晶なので、中身なんてありません。
ペラッペラです。
その驚きの薄さに、全世界が震撼。
(全世界って言うほど観られてないか)

こんな企画さえも受けなければならなかったジャン・レノの懐事情を慮ると、他人事ながら胸が痛んでなりません。
車のCMだけじゃあ、食っていけなかったんだね・・・これからは節約しなよ。

どうすればヒロスエと日本を効果的に使えるかと考えた時に、ベッソンの頭に閃いたのが
「レオンをコメディっぽくしちゃえばいいじゃん」
だった事は、もはや疑う余地もないでしょう。
超つよい男と、超かわいい少女。 それを追ってくる悪いやつ。
人物設定に多少の違いこそあれ、基本的なプロットはほぼ同じ。
で、さらにホテルの受付のシーンやファッションショーのシーンなど、まんまパクったくだりまで登場。
でもよく考えたらどっちもベッソンなので、パクリじゃなくて使いまわしでしたね! こりゃ失敬!

そして、今までに作られてきた、数々の「でたらめ日本描写」の映画を軽く凌駕するような、推敲ナッシングの日本パート。
出てくる日本人が、空港職員も銀行員もホテルマンもみーんなフランス語に堪能(しかもジャン・レノの顔を見ただけでフランス語で話しかけてくる。 そんなにノルマン人顔か?)なんて設定はほんの序の口。

ヤクザから身を守る為に武器を用意すれば、中身は地対空ミサイル、バズーカ、UZI、手榴弾などなど。
デパート中でヤクザをドつき倒しても、従業員はもとより警備員すら気付かない。
街中で手榴弾を使ってタクシーを吹き飛ばしても、誰も騒がない。
ゲームセンターでヤクザと銃撃戦を繰り広げても、警官一人駆けつけない。
最後は銀行に、昔の仲間(諜報部員)を呼び寄せて、ヤクザの大掃討作戦すなわち皆殺し。

どんだけ無法国家やねん。

で、そんな自由すぎるジャン・レノの立ち回りに、流石に慌てて駆けつけた警官隊も、「そういやぁジャン・レノって諜報部員だったよなぁ・・」って事で顔パス。
日本に諜報部員って居たんですね・・・ そういえば丹波哲郎も諜報機関のエリートだったよなぁ。すっかり忘れてましたけど。
でもって、この諜報部員って設定、誰も特に確認しないんですよね。
元同僚のモモの「よー!相棒!」ってセリフだけで、空港職員も警官も完全スルー。
そうなのか? 国家権力は侮れないと思っていたけど、意外と“諜報部員”ってスリル感溢れる単語には弱いのか?
よおし、今度スピード違反かなんかで捕まったら、「オレは元諜報部員だ」って言ってみよっかなぁ!
そしたら案外「これは失礼しました!お通り下さい大佐どの!」とか言われて警官たちも一同敬礼でお見送りしてっておくられるかぁぁぁ ボケェェェェェ!!ヾ(゚Д゚*)ノ

・・・
・・・・
まぁね・・・ヒロスエは可愛いですよ・・・。
そりゃもう眩いばかりの輝きようですよ・・・。
あと、フランス語も流暢ですしね・・・ さすがのアガサもグラっときそうになりましたよ・・(←なったらアカン)
前半の自由奔放な少女っぷりは、ほんとヤクでもキメてんのか?って言うくらいのハシャギ様でしたしね・・・。
後半の泣き顔とのギャップで、ベッソンを含めた何人の殿方が萌え死したことでしょうか・・・ねぇ・・ほんとにねぇ・・・。


「新宿に向かう」というセリフの後で着いたのが秋葉原だったり、弁護士の事務所には案の定(ビルの一室なのに)障子があったり、やたらと日本酒(SAKE)を勧められたり、居酒屋のつまみが大盛りのワサビのみだったり、日本人同士なのにフランス語で喋っていたり、ヤクザの親分までフランス語に長けていたりと、ベッソンのフリーダムなイマジネーションが思う存分発揮された脚本。
日本の有名なことわざで言うトコロの 「ヤケクソ」 な気分が堪能できる痛快アクション映画ですが、痛快だったのはベッソンだけだった可能性もあります。
日本のお客さんとヒロスエさんに残ったのは、“痛”の部分だけ、と言う気がしないでもない。いや多分そう。
これ、フランスのお客さんの感想も聞いてみたいトコですね。


まぁ色々いちゃもんの様な事を書きましたが、「ミコがユミとユベールに残した2億ドルは、要するにヤクザのお金の横領」という真相と、「で、その横領金をシラーっとした顔でネコババするユベール」という汚い大人の事情が垣間見えるオチの破壊力に比べれば、ほんの些末事です。

という事で、ベッソンは今すぐ筆を擱け。(この映画自体は2001年の作品ですが)


あ、ヒロスエさんはこれからも国際女優としてどうぞ頑張って下さいね。゚・。*(´∀`*)。・゚+

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