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もうさぁ、つきあっちゃいなよ。

あらすじ・・・
夢はでっかくミュージシャン。
しかし今は諸事情から、しがないストリートミュージシャンでしかない男は、いつもの様にダブリンの街角で歌を歌う。
自作の曲を歌っても、誰も足をとめてくれないので、人通りの多い日中はポピュラーなカバーを。
そして日が暮れると自分だけの歌を。

ある日、いつもの様にギターをかき鳴らす男の前で、珍しく立ち止まった女がいた。
女は男の歌に感動し、歌に込められた裏話を根掘り葉掘り聞き出そうとする。
梨本さんか東海林さんかという喰らいつき様だ。
はじめはそんな女を疎ましく思った男だったが、結構美人だったのでちょっぴりグラっと来た。
話をしているうちに、もうちょっとグラグラっと来た。
女も音楽を嗜むと言うので、近所の楽器屋さんで軽くセッションをしてみたら、この上なく気が合ったせいで、その揺れはもはや大地震並みとなった。

女もまた、男に友情以上の感情を抱き始めていたのだが、その想いを成就させるには様々な問題がありすぎた。
やがて男は、素晴らしい音楽パートナーとなった女と共に、一枚のCDの製作を決意する。
それは男の長年の夢を形にすると言う事であり、同時に夢を本気で叶える為の一歩を踏み出すと言う事でもあった。
最高の楽曲を完成させ、確かな手ごたえを感じた男は、自分の夢に同行して欲しいと女に持ちかけるのだが・・・。


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恋人関係や夫婦関係というのは、曲作りの様なものなのではないかと思います。
それぞれが異なる楽器を持ち寄り、異なる旋律を奏でる。

二つの音は重なり、美しいハーモニーを生み出す事もありますが、時として耳障りな不協和音にもなりうる。
何度も作られてはボツられ、楽譜はまた書き直されて行く。
哀しい事に、相容れないセンスを持つカップルは解散を選んだりもする。
しかし、二人の目指す音楽が同じ場所に辿り着いた時、それは最高の楽曲となり、至上の喜びに導いてくれるのです。
オレがおまえでおまえがオレで。
定めの二人が描いた未来(そら)に、一羽のかもめが飛んで行く。
それでは歌って頂きましょう、 「男と女のダブリン慕情」。

演 歌 か よ 。(※違います)


この作品の主人公である「男」と「女」(※役名はありません)が共に作り出す楽曲は、それはそれは美しく、とてもとても胸に響く調べでした。
2人の声が重なった時に生まれる音の波は、この2人がきっと赤い糸で結ばれたパートナーなんだと思うに相応しい、完璧なハーモニーです。
そんな相手に出会えるなんて、そうそうあったものじゃありません。
絶対逃しちゃいけない。 
絶対離してはいけない。

しかし、男には心から愛していた彼女が、女には遠距離別居中の夫が存在。
どちらもその元(現)パートナーに未練を残しながら、目の前に現れた最高のパートナーにも強く心惹かれて行く。
さあ! あなたならどうする!!
ていうか、どうして欲しい? この2人に!

ここで、普通なら当然のように過去の恋に決別し、新しい人生の再スタートを切るであろうと思われた男と女は、大方の予想(期待)を裏切って別々の道を選びます。
しかも元のパートナーと。

お前ら何してくれてんねん!(`Д´#)ドリャー

安易なハッピーエンドは好きでないアガサですが、ここまで音楽センス(なんていうか・・波長?)が一致する2人が離れてしまうエンディングには、正直ガッカリしました。
ガッカリというか、勿体無いというか。
で、それぞれが元さやに納まると言うオチも納得行かない。
男の元カノは別の男を作って逃げた様な女だし、女の旦那は彼女の音楽性を全否定する様な男。
なのに、時間が経ったからって復縁しちゃうか? そんな簡単な問題じゃないと思うのだけど。

ここで敢えて別々の道を選ばせた理由は、「現実なんて所詮こんなモノなんだよ」というシニカルな視点なのか、それとも「この物語はフィクションであり、実際の人物とは一切関係ありません。また、劇中のマヨネーズはスタッフが責任を持っておいしく頂きました。」ということわりなのか、っていうかマヨネーズってなんだよ。(※マヨネーズは出てきません)

もしかしたらこれは、一種のお伽噺なのだと言う事なのかもしれませんね。
理想の、運命の相手に巡り逢えるという、夢のようなお伽噺。
でも、夢は必ず醒めるもの。
現実は容赦なく訪れ、人は誰もみな、それを受け入れざるを得ないのです。
なんかちょっと胸が痛いですね。
幸せな夢のあとに、いつも訪れる痛みなのかこれは。


さてさて、ストーリーについて書いてみましたが、本作の一番の見所はやはり音楽な訳ですよ。
昨年のオスカーで主題歌賞も獲りましたしね!
主人公のカップルを演じるのは、実際にアイルランドの人気歌手であるグレン・ハンサードと、チェコ出身の歌手マルケタ・イルグロヴァ。
プロの俳優ではないお陰で、より役柄の持つ不器用さを感じる事が出来ました。
と言っても、演技が下手とか言う訳ではなく、いい年をした大人のピュアな恋愛を実に自然に表現していたと思います。
で、専門分野のシーンになると、水を得た魚のように活き活きとして行くのもまた役柄に合っていて良い。
ぎこちなかった2人の距離が、セッションを経てマッハのスピードで縮まる様は、まさに魔法です。
音楽という、共通言語が持つ魔法。

これはミュージカルといってもいいかもしれません。
「PVみたいだ」という評も見かけましたが、そんな野暮な事言うたらあかん。
不自然さの抜けた、大人のミュージカルと言って下さい。
なので、音楽に興味ない方はもしかしたらピンと来ないかもしれませんねぇ。
ただ、音楽(ロック)が好きな方は間違いなくズキュゥゥゥゥゥン!と来ると思います。

それにしても、ここ数年観た映画の中で最も、鑑賞後にサントラが欲しくなった作品でした。
マジ欲しいんだけど〜、みたいな。
あと、やっぱり楽器が演奏できる人ってステキだなぁ・・と。
ギターをかき鳴らして歌う姿って、最高にグっときますよね。
これでメガネがあったら、「グ」どころじゃ済まなくなりそうですが。(/∀\*)イヤン


最後にもうひとつ。
物語の中盤に2人が会話するシーンで、チェコ語(?)が登場するシーンがあったのですが、WOWOW鑑賞だったのせいか字幕が無かったのですよね。(DVDにはついてたのかなぁ)
その会話は女の旦那についてなのですが、男が彼女に「まだ彼を愛しているの?」とチェコ語で聞くと、女はチェコ語で何かを呟きます。
その一言がどんな意味なのかが判らない。
物語上でもその意味は明かされず、男は「今のなんて意味?」と聞くのですが女はただ微笑むばかり。
なんですか! 超気になるじゃないですか!

なんかこれって、「あなたを愛してる」とか言ってそうじゃね?
「愛してるのはあなたよ」とか言ってそうじゃね?
“himじゃなくてyou”って言ってそうじゃね? そう思わね?
と気になって仕方ありませんでしたので、鑑賞後調べてみましたら、やっぱりここのセリフは「あなたを愛してる」だったみたいです。

お前ら何してくれてんねん!(ノ ゚Д゚)ノ === ┻━┻ガシャーン

やっぱりやんけ! やっぱりそうやったんやんけ!
好き同士だったんやんけ―――!!
なんですかこの「とっくにお互いの気持ちは通じているのに通じていないフリをしてそれぞれの道を行く」みたいなノリは!(ノリというかそのまんま)
ホントに歯がゆいです。
you、「好き」って言っちゃいなよ! って心の底から叫びたいです。

と思ったのですが、よく思い出してみたらこの2人、リアルで付き合っていたんでした。(※グレンとマルケタさん)

・・・

・・

へいへい、よござんしたね。( #-ω-)y-゚゚゚  (←なんかカチンと来たらしい)


作品自体はとても感じのいい良作でしたし、音楽も胸に残る素晴らしい楽曲揃いでしたので、皆様も是非ご覧下さい。


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☆コメント

う〜、残念ながら、このお二人別れちゃいました・・・。

サンダンス国際映画祭で絶賛された作品なんすよね。もちろん、見逃しました・・・。
しかし、俳優って、現実生活と役柄を混同することないんすかねぇ〜。

ミュージカルは、歌詞の字幕無しで鑑賞するとこんな感じ?って程度しか意味が解らない・・・。歌われたら聞き取れないんすよ、まじで。
ドイツ語字幕、長文過ぎてあんな短時間じゃ読めんっv-41
画に被って画面観辛いし!!!キーっ!!!って感じっす。

kazさん、こんにちは。

ええ〜! そうなんですか?!

なんかすごく寂しい気分です・・><

Muenchenerさん、こんにちは。

共演者と交際・・とか、結婚・・とか、割と耳にするフレーズですので、やはりみなさん混同してしまうのでしょうね。
で、現実に戻った頃に破局する・・と。^^;
擬似恋愛こわい(((;´Д`)))

確かに歌われると一言一句までは聞き取りにくいでしょうねぇ。
英語字幕版のDVDも置いていない・・でしょうしね^^;
今度日本に帰ってこられたら、たっぷり映画を観る時間があるといいですね☆

☆はじめまして

はじめまして!fondaさんとこによくお邪魔してますla-panda と申します。最近このページを知ったのですがあまりの面白さに感激!ツッ込みも最高〜。楽しみなページがまた増えてうれしいです。

このお二人先日日本でライブやったそうですね、ほんとにあの穴あきギターだったそうですよ。
確かにじれったい感じのある終わり方ですが(笑)、あの音楽のシーンだけでも大満足な映画でした。あのハスキーボイス大好きです。
私生活で別れても続いてるユニットって結構いますが、そういう関係ってまた深いなあ。もう同士なんでしょうね。
あまり映画観られてないので読めない記事も多いのですが、またお邪魔させてくださいね。

←OK GO面白いですよね〜あのアイデア私もはまりました。あれをほんとにライブでやってるんだから凄いです。
夏フェスとかで彼ら観ら観られないかなあ。

アガサさん、こんばんは。

この映画は好きな一本です。音楽がすばらしいですね。しかしこの二人がお付き合いしていたとは知りませんでした。この映画が縁でということなんでしょうかねぇ。

さて全然話違いますが、最近台湾映画のオーメン便乗バージョンをみつけて観てしまいました。(笑)

☆Re: はじめまして

la-pandaさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!

どうもはじめまして^^
お名前はふぉんださんのトコロでお見かけしていましたよ〜♪
こういうまともな映画のレビューは少ないので、ちょっとお恥ずかしいのですが><

このお二人、別れたみたいですねぇ。
勿体無いなぁ・・・。
恋愛関係を経た男女が友情だけで繋がる、というのがイマイチ納得行かない性分なもので、このお二人が音楽関係まで離れてしまわないか心配です。
穴あきギター、オスカーのパフォーマンスの時も使ってました^^
やっぱり普通に常用しているんですねぇ。音に問題はないのでしょうか^^;

OK GOのこのPV、有名なんですね。
私は最近知ったのですが、もうスポーツジムに通いたくて仕方ありません(笑)
男子がアホな踊りを一生懸命する姿って、すごくキュンとします♪

絡みづらい映画のネタもあるかもしれませんが、宜しかったらまた覗いてやって下さいね〜☆

なんさん、こんにちは。

音楽が好きな人にはたまらない映画ですよねぇ。
スタジオで曲作りするシーンとか、ニヤニヤしてしまいました^^
共演者と意気投合すると言うのはよく聞きますが、こんな風に音楽性も合ったら絶対好きになってしまうと思います><
別れてしまったそうで残念です・・・。

台湾のオーメン(笑)
地雷臭がプンプン漂ってきますねぇ! イカス〜!!

☆ロック魂

 アガサさんの”ロック好きにはおすすめ”の一言でツ○ヤに走りました。
 ありふれた言い方をすれば、”恋愛と結婚は違うのよ”ってことなんでしょうか?若くしてすでに娘と母親を養っている女は、男に対して非常に現実的でしたね。

 二人がくっつかなかったから、後味さわやかだったのかも・・。二人して夢を追っちゃったら、音楽で飯をくうなんて雲をつかむような生活を望んだら、娘はどうなるの? 英語が得意じゃないお母さんは?? 情熱が冷めた後のロンドンの生活とか、観たくないです。

 失恋の曲ばかりでしたが、心を打つ詞でした。なのに、希望にあふれたメロディー。
 
 ミュージシャンは偉大だ。普段、酒を飲みながらロックだなんだの言ってる自分が恥ずかしくなるくらい、音楽と正面から向き合った映画でした。
 
 
 

☆こんばんは

これ、映画館で鑑賞しました。よかったです♪
低予算らしくてカメラも普通のビデオカメラみたいな映像でしたがそこがいいんです!
その低予算をカバーする映像センスのよさ。
女が直して貰う掃除機をズルズル引きずって歩く二人の後ろ姿なんてかわいくていいなあ〜と思いました♪
ところで私、映像でみていないのですが(見られない…)
アカデミー賞の式でこの二人はあんな感じの服装でやって来ていたのでしょうか?
それとも正装であのギターで唄ってたのでしょうか?個人的には前者がいいな(笑)

じゅんさん、こんにちは。

よくあるボーイミーツガールな作品でしたが、セリフ以上に2人の関係を物語る音楽のお陰で、とても心に残りました。
レコーディングから抜け出してピアノを弾くシーンとか、ステキでしたねぇ。
ヒロインを見つめる男の目線が、本当にリアルでこっちの方が恥ずかしくなる程^^;

恋愛と結婚は別ですかねぇ。
たしかにシビアなシロモノですものね、結婚って。
じゅんさんが仰るように、あのままロンドンに行ってもなかなか難しいのではないかと思いますし・・。
でも、お父さんが息子離れをして快く送り出してくれたように、あのお母さんにも娘の背中を押すようなセリフを言って欲しかったです。
親子関係も描いていたようだったのに、その辺はちょっと消化不良でしたねぇ。

ひさしぶりにサントラが欲しくなりました^^

K子さん、こんにちは。

あの映像のお陰で、ミュージックビデオのメイキングみたいに見えましたねぇ^^
もしくはホントの街角の風景みたいに。

> 女が直して貰う掃除機をズルズル引きずって歩く二人の後ろ姿なんてかわいくていいなあ〜と思いました♪

あのシーン、可愛かったですね^^ 全体的に印象に残るカットが多かったと思います♪

アカデミー賞でのパフォーマンスは、やはり正装でした^^;
ひらひらドレスとタキシードにあのギターだったと思いますよ〜。
ま、一世一代の晴れ舞台ですものねぇ。

☆どぅも、お邪魔します

ロックバンドやってる人には何だかジーンとくるものがありましたね・・・なんか、何でロックやってんだろうって言うか。今度駅で歌って見ようw

ぴぃたろうさん、こんにちは。

音楽経験者で、これを見てグっと来ない人はいないでしょうねぇ。
歌って、表現って、こういう事なんだなぁ・・と。
無性に音楽心を揺さぶられる、とてもいい映画だと思います^^
街灯コンサート頑張って下さい♪
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プロフィール

GLUM

Author:GLUM
切株が主食のアガサによる、大好きな“映画”の愛情こもったツッコミ感想文。

基本的にネタバレです。
心と体に余裕がある時だけ、イラストもついてきます。

★でザックリした評価をつけていますが、あくまでザックリなので参考にならないかもしれません。
ザックリとした目安として見て頂けるとザックリした気分になれます。ザックリ。



■ mixiでのアガサ。



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