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『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』

2009年01月12日
ゴールデン
もう・・・、 ボウヤだなんて、言わせない・・・!

あらすじ・・・
200×年、アメリカ。
闇の世界のクリーチャーがちょいちょいちょっかいを出しているこの世界は、政府の超常現象捜査局(BPRD)の暗躍によって密かに守られていた。
とある事情で人間界に引き取られた悪魔のプリンス・ヘルボーイもその組織の一員。
半魚人のエイブやファイヤースターターのリズと共に、日夜活躍を続けていたのだった。

そんなある日、太古からの取り決めで人間界と休戦協定を結んでいた筈のエルフ族の王子が、父王に対し反乱を起こす。
温和な平和主義の父王と違い、人間という種族に不信感しか抱いていなかった王子(ヌアダ)は、封印されていた最強ロボ軍団・ゴールデンアーミーを復活させ、人間が荒らしまくってショッピングモールとかコンビニとか吉牛とかを建て放題だった世界を征服し、再び緑あふれる大地を取り戻そうと考えたのだ。

まさに究極のエコ戦士ですね。

ヌアダ王子は、ゴールデンアーミー復活に欠かせない魔法の王冠を手に入れようと人間界で大暴れ。
協定を破って暴走する息子を諭そうとした父王までも殺害したヌアダ王子は、王によって3つに分割されていた王冠の残りの1ピースを探すが、それを持っていた双子の妹・ヌアラは、愛する父までを手にかけた兄に絶望して逃走。
一方、騒ぎの元を探る為闇のトロール市場に潜入していたヘルボーイご一行は、偶然見かけたヌアラ姫から事の真相を悟り保護を申し出る。

すべてを敵に回してでもエコを貫こうとするヌアダ王子と、人間から疎まれながらもその人間世界を守ろうとするヘルボーイ。
お互いが共感出来るモノを持ちつつも、敵同士に分かれて戦う2人の勝負の行方は・・・?
そして、伝説の軍団・ゴールデンアーミーの全貌とは・・・?


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『指輪物語』 ミーツ 「スタジオジブリ」 と言った装いの本作。
この圧倒的な映像美を前に興奮しない人は、血管にブレーキオイルでも流れているのではないでしょうか。
もしくは根限り “ファンタジー” に拒絶反応を持っている人か。
どちらにせよアガサは、本作を観て「え~? いまいち~」とななんとかぬかす様な不感症とは絶対に友達になれませんね。
たとえそれで友達を失っても構わない!
ヌアダ王子が居ればそれでいいじゃない!(←どうやら恋に落ちたらしい)

ここでお断りしておきますと、アガサは前作 『ヘルボーイ』 が大好きです。
大好きですが、如何せん格好な昔に観たっきりなので、内容はかなり記憶の彼方です。
記憶の彼方ですが、唯一鮮明に覚えているのはクロエネンの麗しき造形美です。

クロエネンカッコヨス!! 鬼ヤバイ!
ヘタレでもいい、ナチの手先でもいい、その胸のキリキリを一度でいいから巻かせてくれ!!
(←どうやら恋に落ちていたらしい)

で、そんな「前作の内容=クロエネン」程度のアガサでも、今回の続編はたっぷり楽しめましたし、
「えーと、この人誰だっけ?」
みたいな疑問も浮かばず集中して観る事が出来ましたので、なんだったら前作を観ていない方もいきなり本作からご覧になってはいかがでしょうか。
ていうか面白いからつべこべ言わずに観ろ!


とにかく文句のつけ様の無い程トキメキ要素満載だった 『ゴールデン・アーミー』 。
前作で色濃かった「オカルト風味」とは一旦お別れし、今回はトロ監督の趣味全開のファンタジーワールドになっている点が観る者の心をくすぐります。(間違いなくアガサの心も)
やっぱオスカー作品を撮ると、なんていうか変な自信がつくのでしょうね。
画面から漂う「どや! こんなんどや!」と言う香りにむせ返りそうな程、愛情と確信に満ちたビジュアルイメージ。

前作からの続投となった半魚人のエイブは、相も変わらずスマートで頭脳も明晰。
ヘルボーイと晴れて同棲カポーとなったリズは、人が変わったようにリンダ・ハミルトンばりの肝っ玉っぷりを披露。ショートボブ・カットもすこぶるグッドルッキンだぜ!
新規参入組では、BPRDの新リーダーとしてドイツから引き抜かれたガス人間・ヨハン・クラウスの、超レトロなビジュアルに完全ノックアウト。 小学生の頃読んでいたSF小説に出てきた火星人みたいだな!(もしくは口から煙を吐くブリキのロボット玩具)
真っ先に歯から喰らい付き、内臓から骨から一片残らず平らげる食いしん坊妖精・トゥースフェアリーは、ウーパールーパーみたいな外見とは裏腹な凶暴さがたまらなくキュート。 わしにも一匹くれ!
ヌアダ王子の忠実な僕・ミスターウィンクも、ゴリラとトロールのハーフみたいで・・・ていうかトロールなんだった。とにかくデカくて愛らしい! チューバッカの次に愛らしい!

その他にも枚挙に暇が無いほどの好感度キャラのオンパレードで、彼らが一堂に会するトロール市場のシーンは、紛うこと無き夢のパラダイスです。
一日でいいからこん中で暮らしてみたいなぁ!こんちくしょう!!゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚

で、そんな素晴らしいキャラクターの中でも特に抜きん出た魅力を放っていたのが、冒頭で述べたヌアダ王子

ヌアダン(本物)        デト(偽者)
↑ ヌアダ王子。 クラウザーさんではない。 

もう出で立ちから身のこなしまで、何もかもが美しい。
自分でもどうにもならない程の不信感に突き動かされ、父を殺めてまで人間界に宣戦布告せずにはいられなかった悲劇の王子。
その苦悩に満ちた表情からは、「もうねぇ・・・ 誰か止めてくんない?」という相反した願いさえも感じられる程。
しかし、愛する妹に「おにいちゃんキライ!」と言われようとも、王子は人間界への攻撃の手を休める事が出来ない。
なんというストイックな生き様!
あと、なんと言っても見た目がかっこいいですしね!
あー・・・ 天下獲らせてぇ・・・・。+゚(゚つД`゚)゚+。

前作のクロエネンといい、トロは敵役の設定センスが良すぎますね!
妹のヌアラ姫も超かわいいですし、出来ることならこの兄妹で3部作くらい作って頂きたい・・・ なんだったらもう、トロの次回作 『ホビットの冒険』 のエルフ族に混ぜといちゃえばいいじゃない!

そして、実はもう一人、ポスターや予告で散々思わせぶりに登場していた魅惑のキャラクターが。
それが物語の鍵を握る最重要キャラクター・死の天使

デス(本物)    えり(偽者)
↑ 死の天使。  エリンギではない。

トロの出世作 『パンズ・ラビリンス』 に登場するペイルマンを思い起こさせる不気味なビジュアル。
しかし、その名に恥じない程の高貴な空気を醸し出してもいる。
醜悪なのに神々しい。
死を司っているのに高潔。
天使の代名詞とも言える背中の羽には無数の目。
超コワイ。
超カッコイイ。
いっその事抱いてくれ。
(←うそです)

惜しむらくは、この死の天使の出番が物凄く短かった事。
なんだよ! ケチケチすんなよ! ポスター見て、ラスボスなんだと思ったじゃんかよ!
ヘルボーイ・シリーズはトロの計画によると3部作構成だそうですので、必ずや次回3作目ではこの天使さまが大活躍して下さる事と願いつつ、今回の数分間の麗姿に酔いしれておきましょうぞ。

アメコミでお馴染みの、「人を救うヒーローが、その肝心の相手からバケモノ扱いされる」と言う展開は、ややもすれば「またかよ」と受け取られがちでしょうが、今回はそのシーンのバックで“無機質なモノに生命(緑)を与える”森の神の儚くも美しい末期を重ねる事で、より人間の愚かさ、救いようの無さを浮き彫りにしています。
灰色に薄汚れたコンクリートが、森の神の最期の吐息によって色とりどりの植物で塗り潰される様は、美しくもあり悲しくもあり、人間のあり方に疑問を感じずにはいられませんでした。
人間はあまりに身勝手で、欲深くて、ホントもうヌアダ王子に任せちゃってもいんじゃね? とか。

ヘルボーイにせよ、エイブにせよ、ガス人間のヨハンにせよ、異形のモノたちの方がよっぽど他人を思いやり、愛を重んじる事が出来ると言う点がとっても皮肉でした。
コレ、ファンタジー(とかアメコミ)だからって見くびらない方がいいですよ。
大切な事がたくさん詰まった人生の教科書の様な作品です。(少々グロテスクですが)

そして今回の教科書には、不恰好な男たちの不器用な恋愛指南までもが掲載。
人間以上に人間らしい悪魔の子と半魚人が、恋の迷路で行き詰まり、酒飲んで酔っ払うシーンは、泣けて笑えていとおしい気持ちになる事請け合いです。(ああでもミュージカル系が苦手な人はダメかも)
アガサは半魚人のエイブが大好きですので、彼の初恋エピソードは特にトキメいてしまいました。
まさしくスーパーニヤニヤタイム!

クリーチャーの造形美にニヤニヤし、エイブの戸惑いにニヤニヤし、コロコロとしたゴールデンアーミーのガタイにニヤニヤし、ペレンノール野の合戦みたいなエルフ族と人間族の太古の決戦シーン(パペットを精巧に模したCG!)にニヤニヤし、カリオストロの時計台みたいな歯車アクションにニヤニヤし、ダイダラボッチみたいな森林再生シーンにニヤニヤ(これはチクチクか)し、木の髭みたいなエルフ王のビジュアルにニヤニヤして、もうこの先1年分くらいのニヤニヤは補給出来たのではないかと。
ホント、トロはいい趣味してんな!(´∀`)b

と言うことで、凡そ欠点など見当たらない様な本作だったのですが、欠点と言うかアガサが一番ビックリしてしまったのは、ヘルボーイとリズの関係に画期的な進展があった事でしょうか。
アガサのおぼろげな記憶によると、確か前作では「好き」ともハッキリ言えない様な小学生レベルの恋愛でイジイジしていた2人。

それなのに今回リズ、妊娠してやがんだもんな――! (※一応反転)

オレの知らない間に、レッド(ヘルボーイ)君は大人の階段を登っていたのだね・・・。
なんだよ・・・ もうボーイじゃないんじゃん・・・ むしろマンじゃん・・・。・゚(゜´Д`゜)゚・。


いやぁ、お金と世帯主さまが許してさえくれるのなら、劇場でもう50回は観たいくらいの傑作でしたね+゚*。:゚+(*´∀`*)+゚:。*+
いろんな意味で次回3作目が楽しみです。
あと、もちろん 『ホビットの冒険』 もね!




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