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『フライトプラン』

2006年06月08日
エレベーターに乗った時天井を開けたくなる事、無いですか?
私はほぼ毎回、エレベーターに乗るとまず天井をチェックします。


「蓋はどこだ?」


その次に、よじ登れる形状かどうか(手すりはあるか)をチェックします。


「この幅なら登れる・・!」


・・・まぁ、実際に登った事は無いのですが。


そんな風に私が成長してしまったくらい、アクション映画における“エレベーターの天井登り率”は高いと思うのですが、この度飛行機においても新たにチェックをしたくなりそうな映画を観ました。


『フライトプラン』 です。


かつてここまで、縦横無尽に飛行機内を走り回る映画があったでしょうか!
かつてここまで、飛行機内の仕組みを判り易く紹介した映画があったでしょうか!

勿論、そんなに簡単に飛行機の貨物室や屋根裏(?)に入れるかどうかは判りませんが、一度はチャレンジしてみたいですね。
そんな熱い情熱が芽生えました。
私が今度飛行機に乗るのが一体いつの事なのかは、全く予想も付きませんが。


それにしても、ジョディ・フォスターが女に見えなくなったのは、いつ頃からだったでしょうか。
『コンタクト』くらいはギリでしたが、 『パニック・ルーム』 ではもう完全に別の生物でした。
ジョディ・フォスターと言う、第3の性が誕生したのかもしれません。
『ターミネーター2』 のサラ・コナーは、ジョディ・フォスターに入りますね。
ちなみにピーターは入りません。
美輪明宏は入ります。


余談はそれくらいにして、本題に入ります。
ストーリーは、
夫を不慮の事故で亡くした航空機設計士のカイル(ジョディ)は、一人娘と夫の棺と共に故郷のNYに旅立ちます。
しかし、自分が設計したその飛行機の中で、娘が忽然と姿を消してしまいます。
何故か娘を見た者もおらず、乗客名簿にすら載っていない娘を必死に機内を捜索するカイルに、機長から告げられたのは
「あなたの娘さんは、もう亡くなっているはずですが・・・」
果たして全てはカイルの妄想なのか?
それとも誘拐は本当に行われているのか?
彼女を信じる者が一人もいない中、カイルの孤独な闘いが始まります。


といった、緊張感溢れるサスペンスでした。
なんと言っても、一番緊張感溢れているのは機械みたいに硬そうなジョディの顔なのですが、他の出演者が今ひとつユルイ顔をしているのを補おうとでもするかのように、口元は益々引き締まり、目元はより鋭さを増し、ネズミ一匹入り込む隙もありません。(ジョディの中に)

正直怖いです。

よくもまあ、こんなジョディの娘なんかさらう気になったものです。
身の程知らずもいい所ですが、そんなチャレンジャーな真犯人がまた、これでもかと言うほどユルイ顔つきでビックリしました。
まさか、こんな緊張感のない奴が犯人とは思いませんでしたので、以外と言えば以外ですね。
機長役で、“犯人界の前田吟”ことショーン・ビーンが出ているので、いつ「実は俺が真犯人だよー」と打ち明けてくれるのかと期待していたのですが、残念ながら最後まで真人間の役でした。
まぁ、ショーン・ビーン自体も基本的に眼差しが憂いを帯びているので、あんまり極悪人には見えないのですが。
で、この今回の犯人役なのですが、顔のユルさもさることながら滑舌の悪さもピカイチでした。
裏返ったりモニョモニョ言ったり・・・そんなんでよくジョディと渡り合おうなどと思ったものですね。
終盤に機内でジョディと一対一の勝負になるのですが、案の定消火器で殴られ、頭脳でも振り回され、傷だらけの姿でヨロヨロとジョディを追いかける有様です。
全く勝てる気がしません。
きっと本人も勝てるとは思っていなかった筈です。


ところでこの作品の公開当時、“「乗務員の態度が非協力的に描かれているから」と航空業界からボイコットされた” と言う話を聞いたような気がするのですが、実際作品を観たらちっとも非協力的ではなく、むしろこんな怖いジョディ・フォスター相手に良く頑張った、と拍手を送りたくなるような勤務態度でした。


凝った映像で作品を盛り上げているのは、ドイツの新鋭監督ロベルト・シュヴェンケさんだそうです。
一つの空間に閉じ込められた、様々な人種の様々な地位の人々が互いに疑心暗鬼になる様とか、他人を気に掛けない今どきの人間関係の希薄さだとかを上手く盛り込んであり、ジョディの人並みはずれた威圧感を除けば、ゾっとし得る良く出来たサスペンスだと思います。


それにしても、性別や種の根源さえも超越したジョディ・フォスターが、この先どこへ向うのか気がかりです。
あと、私が今世紀中に飛行機に乗るチャンスに巡り合えるのか、それも気がかりです。
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