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『WALL・E ウォーリー』

2008年12月23日
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手を繋いだ。 世界が変わる音がした。


クラスメイトが 「『うぉーりー』おもしれえ!」と大絶賛だった為に、辛抱たまらなくなったらしい小さい人に同行して 『WALL・E』 を鑑賞。

ううん、うそ。
あたしホントは、ずっと前から気になってたの・・ウォーリーのこと。
でも、なかなか言い出せなくて・・・ そうなの。ホントは劇場で初めて予告を観た時から、涙腺が緩みっぱなしだったの。
ごめんね・・ もっと早くに言ってればよかったね・・・ そうすればこんな風に離れ離れにならなくてもよかったのに・・ あたしが臆病だったせいだね・・ ごめん・・ごめんね・・・


と、急遽鑑賞が決まったものの仕事だった為に一人置いてきぼりを喰らわされる事になった世帯主さまに言ってみようかと思いましたが、シバかれそうだったので止めました。
時々シャレにならない事も起きますしね、人生ってヤツは。


と言う訳で、あらすじ・・・
・ ウォーリーは一人ぼっちでチキュウのゴミを片付けていた。
・ 実は一人ぼっちではなく虫型ロボットも一緒だった。
ディズニー先生、誇大広告の懼れあり。
・ 700年もの間、何物も訪れなかったチキュウに、ある日巨大な流線型の宇宙船が降り立った。
・ 宇宙船から出てきたのはタマゴ型の探査ロボット・イヴ。
・ 自分に等身が近いロボが登場して、ウォーリー大喜び。
・ 嬉しさの余り、溶接部分からひまし油が漏れ出します。
すみません、自分、ウソを言いました。
・ 何かを一心不乱に探すイヴと、そんなイヴに夢中のウォーリー。
・ ウォーリー、付きまとい行為。
・ イヴ、ウォーリーをガン無視。
・ 定期的に巻き上がる風塵に巻き込まれたイヴを助け、これ幸いにと自宅へ連れ込むウォーリー。
ピンチをチャンスに変える男、それがウォーリー。
・ 最初は周りのガラクタに警戒心を持っていたイヴだったが、それらがウォーリーの集めた宝物だという事に気付き始める。
・ 宝物という名のガラクタ。 誰かにとっては意味を持たないガラクタでも、ウォーリーには宝物。
何でもないようなことが幸せだったと思える男、それが高橋ジョウォーリー。
・ 依然としてウォーリーに心を許さないイヴだったが、ウォーリーが差し出したブツを見て顔色が変わる。
顔色っつっても、ロボットなので物理的には無理ですけどね。 つまりなんつーかさぁ、心だよ心。
・ ウォーリーがその手に抱えてきたもの、それは長年チキュウで作業を続けてきたウォーリーが始めて見つけた“植物”だった。
・ イヴは“植物”を体内に取り込み、即座にスリープモードに入る。 それはイヴに組み込まれたプログラムに則った行動だったが、ウォーリーには状況が理解できない。
・ スリープ状態のまま作動しないイヴ。
・ そんなイヴを甲斐甲斐しくお世話するウォーリー。
気分はちょっとしたラブドーr(自己規制)
・ 幾日が過ぎ、ウォーリーにも諦めの気持ちが生まれかけたその時、まっ灰色の空から例の宇宙船が降り立った。
・ イヴを確保する宇宙船。
・ 宇宙船に駆け寄るウォーリー。
・ ウォーリーに駆け寄る虫。
虫くんな! 邪魔だ虫!!
・ ウォーリーを船外に張り付かせたまま、宇宙船が目指したのは遠い遠い銀河系。 
そこでは700年前に「宇宙に一時避難」した筈のチキュウ人たちの子孫が、未だ「一時避難」を続けていた。 
永遠にもなりうる「一時」に、チキュウ人たちは慣れ親しみ、もはや自分達の故郷の記憶すら持たずに、ひたすらコンピュータに促されるがままに消費の生活を送る日々。
しかし、そんな怠惰で生きながら死んでいるような毎日は、他ならぬ故郷から飛び込んできたウォーリーによって打ち破られる事になる。
ただし、ウォーリー自身は、全く関知しないままに。

・ でもウォーリーは、チキュウ人の事なんか興味ない。 ただ、イヴと手を繋ぎたい。それだけなんだ。
・ 果たしてウォーリーは、イヴと手を繋ぐ事が出来るのでしょうか?
あと、覚えてたらでいいので、チキュウ人のその後についてもこっそり教えて下さい。


本当は勿論、チキュウ人についても真面目に描かれていますよ。
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お恥ずかしい事ながら、アガサはまだ 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 を観ていません。
このド年末に際して、あちこちのサイト様で行われている2008年総決算で、恐ろしいほど高評価のあの作品を、あろうことか未だに観ていません。
ホントにねぇ、映画が好きとか言ってちゃダメですよね・・こんなんじゃ。
切株に割く時間の3割でもいいから、来年はまっとうな映画も観たいと思いました。

で、その最高傑作(らしい)を観ずしてこんなの言うのもアレなんですが、
アガサの2008年ナンバー1が、どうやら決定致しました。

そうですよ、今年は本当に当たり年でしたよ。
先日ホラーの豊作っぷりについてちょっと書きましたが、それ以外の作品も実に素晴らしい作品揃いでした。
『ホットファズ』 『ノーカントリー』 『ダークナイト』 『ミスト』 『JUNO』 『ランボー最後の戦場』 、そして『イースタン・プロミス』(←これもまだ未見だった(泣))。
しかし、そんなツワモノ揃いの2008年終了を間近に控えて、まさかこんな傑作に出会えるとは思っていませんでした。

思えば最近、幸せで胸がいっぱいになるような映画を観ていなかった様な気がします・・・。
それはアガサが敢えて切株ばっか選んでいるようなダメ人間だからと言うだけではなく、今の世の中全体が先の見えない灰色の靄を進んでいるような状態だから。
よっぽど呑気な人でない限り、20年・・いいえ、10年先の世界が夢いっぱいの近未来都市だなんて考える人は居ないでしょう。
飛行機が巨大なビルに突っ込んだあの日がクローズアップされる事が多いですが、それよりもずっと昔から長い時間かけて、ジリジリとこのお先真っ暗な状態まで進んできたんですよ、私たちは。
確かにこの数年で一気に状況が悪化した感はありますが、地球をぶっ壊すのには少なからず時間が必要ですから。
アメリカのアホ大統領が特別悪いのでもないし、中国のアホ国家主席が諸悪の根源と言う訳でもないのです。
私たち(とその先祖)みんなで壊したんです。

・・と、思ったけど、よく考えたらやっぱブッシュのせいかもですね! 
犬野郎めこれでも喰らえ!! (バシーン!)
(←靴を投げる音)

で、まぁとにかくお先真っ暗な世の中で作られる映画と言うのは、そんな世界を映す鏡の様なモノですので、当然「人類がほぼ死滅した」とか「謎の感染病で」とか「純粋悪がさしたる理由も無く人を殺す」とか、そういう殺伐とした内容が増える訳です。

映画は色んな作用を持つ薬の様なものだと思います。
病を治す事もあるし、栄養を与えてくれる事もある。 
今年公開された、“殺伐とした内容”の作品は、あまりに苦味がたっぷりで飲み下すのも一苦労する様な薬でしたが、その口に苦い成分が後に、人生を正しい方向へと導いてくれるかもしれない。
ですから、たとえ後味が最悪でも、これもまたとても貴重な薬である事に間違いありません。
でもやっぱり、劇場を後にする時は、ドンヨリとした暗い気持ちになるより、幸せで暖かい気持ちの方がモアベターだわね。

やばい。 何を書いてるのかよく判らなくなってきた。ヾ((´Д`;))ノ


つまり、この 『WALL・E』 は子供から大人まで安心して飲み干せる、甘くて暖かくて解毒剤の効果も持つような良薬だったのです。
よって今年ナンバー1なのです。
よし。 なんとかまとまった!(←そうか?)


誰かを思いやる気持ちは、こんなに尊く、こんなに強く、こんなに周りを巻き込む力があるのだと。
そういう気持ちを無くしてしまった(麻痺してしまった)人間にそれを蘇らせてくれるのが、本来無機質なはずのロボットだという皮肉。
メッセージ性はたっぷりと込められていますが、ちっとも説教臭くないのがピクサ-の凄いトコなんですよね。
憎いぜ電気スタンド野郎!

そして、作中に散りばめられた数々のオマージュ。
有名な 『2001年宇宙の旅』 や、そのまんま使用されている 『ハロー・ドーリ-!』 は言うまでもないのですが、子飼いにされた“人間”の世界で、コンピュータのプログラムによって垂れ流される 
「食べろ!」「ゴロゴロしろ!」「昼寝しろ!」
という電子表示板では 『ゼイリヴ』 を連想させられたましたし、たった一人でチキュウに残った(残された)ウォーリーとその傍らの相棒(ゴキブリ)という構図では 『アイ・アム・レジェンド』 の素敵なワンコを思い起こさせらました。
他にも 『ET』 とか 『SW』 とかに目配せしたシーンもあったりなんかしちゃったりして、SF好きのアガサはなんかもうたまらん気持ちに。
映画好きが作った、映画愛に満ち溢れた作品と言うのは、こうも鑑賞後に幸せになれるモノなのですね。

ピクサー(ディズニー)らしく、“悪人”が出て来ないトコロも安心ポイント。
ウォーリーの恋路(と人間の進化)を妨げる、人工知能ロボの叛乱シーンはありますが、この人工知能君も結局プログラムに則った行動をとっただけなのですよね。
機械だから、命令は絶対なのです。
まぁ、若干任務に忠実すぎて行き過ぎた面もありましたが、完全な悪とは言い切れないでしょう。(この辺もまさにHAL9000)
機械によって管理され、怠惰な生活を700年に渡って送ったせいで、すっかり退化の道を歩んでしまっていた人類。
彼らも、感情を失っていたのではなく、感情に気付かなかっただけなので、ウォーリーが落とした一粒の“気持ち”のお陰でみるみるうちに正常な感情を取り戻します。
この辺は、もっと難航するのかと思っていたのですが・・・ まぁ全世帯向けですから。


で、とかなんとか色々書きましたが、この様にファミリー層に大歓迎されそうな心温まる感動作に見える本作が、本をただせば実はただの童貞奮闘記なのだと言う点が、なによりアガサの琴線に触れたのだったりするのですよね!

はい、ここからアガサの妄想はじまるよ!


チキュウでただ一人ゴミ処理作業を続けるウォーリーは、700年間ひとりぼっち。
て事はつまり、童貞ですね。間違いなく。
で、そんな童貞のウォーリーは、ある日ゴミの中から発掘したお宝ビデオの1シーンによって、知られざる“性”への扉を開く事に。

「おんなのこの手って、どんなんよ?」
「やわいん? やわかいんか?」
「匂いってどんなん? いい匂いなんか?そうなんか?」
「ああ!あと初キスもな! アレってホントにレモンの味すんの?どんなカラクリやの?その直前になったら空気を察してレモン食っときゃええのんか? どうなんや? どうしたええのんや? え?!え?!

もう凄まじくテッカテカです。

しかし、チキュウ上には自分以外、ゴキブリ型小型ロボットが一匹のみ。
そんなこんなで困り果てていた童貞ウォーリーの前に、ある日待望の女の子が舞い降ります。

親方! 空から女の子g(自粛) 

夢にまで見たリアル女子に出会い、有頂天のはるか上空を彷徨う童貞ウォーリー。
しかし女の子は童貞臭いウォーリーに無反応です。
「なんか、必死な感じがしてイヤ」なんだそうです。
よくある光景です。

ウォーリーは当然の如く焦り、セオリー通りに付きまといを開始。
俗に言う「ガンチラ見」というヤツです。
あくまでシカトを決め込む女の子に、しつこく食い下がるウォーリー。
ま、これを逃したら二度と童貞喪失のチャンスは訪れそうにありませんしね。
手下のゴキブリを有効利用し、若干ではあるけれど女の子との距離を縮める童貞。
ようやく彼女の名前を聞き出しました。
ついつい調子に乗って、彼女の名前を連呼する童貞。
「イヴたん♪」「ねぇイヴたん♪」「イーヴたん♪」

童貞マジウゼえ。

そんな時、童貞に絶好のチャンスが訪れます。
「天候が崩れた為イヴを保護します」という大義名分のもと、まんまと自宅に連れ込む大作戦です。
童貞と言う生き物は、いざと言う時予想外の行動力を発揮するモノなのです。

イヴに抵抗する隙も与えぬまま、童貞の自宅に到着。
戸惑いながらも部屋に入ったイヴが目にしたものは、所狭しと並べ飾られたコレクションの数々。

童貞のスキルに「オタク」が加わった!

メカオタク、ビデオオタク、玩具オタク、電飾オタク、など、様々なジャンルに精通するオタ童貞による、「ぼくのコレクション解説」。
本人以外はさっぱりノってこない、例のアレです。
大概の場合はドン引きされる、例のアレです。

身につまされ過ぎて、アガサ泣きそうです。

で、幻の植物をゲットしたイヴが母船に連れ戻されたり、童貞が「逃がすか」とばかりに彼女を追って宇宙へと飛び出したり、まぁ色々あるのですが、童貞はその後の展開に於いてもひたすら彼女に寄り添い、アピールし、時にバカっぽく、時に勇敢にイヴを全面サポート(と言う名の付きまとい行為)。
なんかもう凄まじい程のストーカーっぷり無償の愛です。
イヴは女冥利に尽きますね。

身も心も捧げた童貞の捨て身のご奉仕に、高嶺の花だったイヴの心は溶けて行き、ついに童貞は宇宙でその思いを成就させるのでした。
さらば童貞だった日々!
みんな! おんなのこっていい匂いだったお!!

そして最後は、「むしろイヴの方から逆プロポーズ」と言う最高のご褒美までゲット。
恐るべし童貞スキル・・・!
ていうか、一生懸命なら誰でも報われるって最高でつね!


と言う物語だったのでした。

・・うん・・。 オレ、最低だよね・・!(全国のよいこのおともだちは、こんな大人になっちゃダメだよ!)

わたしの妄想はさておき。
一台のロボットの無償の愛が、多くの感情を蘇らせ、失われた緑の大地までも復興させると言う壮大なファンタジーだった本作。
愛らしいキャラクターたちと、憎めないイタズラ者が織り成す、信頼と再生の物語ですので、大人から子供まで全世代の皆様におすすめですよ。
胸に幸せな気持ちを沢山抱えて劇場を後に出来る事請け合いですので、ぜひいちどご覧になってみてはいかがでしょうか。


・・・まぁ、童貞うんぬんも事実なんですけどね! (←意外としつこい)


エンドクレジットのバックで流れる、文明(アート)の進化と合わせたチキュウの復興シーンが非常に素晴らしいので、本編終了後も決して席を立たない事をキツクお勧めして、今回のレビューはお開きにさせて頂こうと思います。

ああ・・・素晴らしい映画を観れて、ホントに幸せだなぁ!
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