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『ナショナル・トレジャー』

2006年06月07日
映画 『ナショナル・トレジャー』 を観てわかる事。

☆ テンプル騎士団は世界的大泥棒
☆ フリーメイソンは忙しい
☆ ディズニーは血が嫌い
☆ ニコラス・ケイジに中途半端な増毛は似合わない


只今絶賛公開中の 『ダヴィンチ・コード』 に先駆けて、去年製作された 『ナショナル・トレジャー』 。
『ダヴィンチ』 で、歴史を覆す秘密を守り続けていたテンプル騎士団が、こちらでは世紀の大泥棒です。

・・・いえ、そんなつもりは無いのかもしれませんが・・。

テンプル騎士団の前進団体である十字軍時代から、遠征先でチョコマカと財宝をくすね続けること数百年。
団体の消滅と共に、集めた財宝をアメリカに持ち運び、事もあろうに“国家の秘宝”として地下深く隠します。

各国からくすねてきたくせに・・・。

その隠し場所を命がけで守ってきたのが、フリーメイソンのメンバーであり、アメリカ合衆国の独立に関わった重要人物たち。

と言う事は、隠し場所を用意したのはフリーメイソンなのでしょうか?
映画の進行と共に明らかになる、様々な仕掛けや謎解き・・・。
それも全部、フリーメイソンが仕込んだのでしょうか?
さぞかし忙しかった事でしょうね。
各国に返す、  と言う事は思いつかなかったのでしょうか?
そもそもアメリカの持ち物でも何でもないですし・・・。

その昔、その隠し場所の秘密を伝えられたとある一家がありまして、その末裔である冒険野朗ニコラス・ケイジが、秘密の暗号に挑みます。

3代に渡り、“秘密はシャーロットと共に眠る”という秘密の暗号と格闘し続けてきた(らしい)ニコラス一家。
家族崩壊を招くほどの難問である秘密の暗号ですが、以外にも映画開始後ものの10分も経たない内に、噂の“シャーロット”が登場します。
映画の尺から言うと、あまりここで引っ張る訳にも行かなかったのでしょうが、それにしてもはしょり過ぎで、本当にすごい秘密だったのか疑惑が残ります。
で、噂の“シャーロット”を掘り起こす為に協力してきたのが、謎の資産家イアン(最近メッキリ“悪役専門”になりつつあるショーン・ビーン)で、登場シーンではニコラスと仲良しこよしにしてるのですが、ひょんな事からあっさり敵に回ります。
その理由が、“秘宝の隠し場所が独立宣言の原本に書かれている”から。
「だったらちょっと拝借して来ようよ」と言うイアンに、
「独立宣言書を盗むなんてダメ!」とごねるニコラス。
意見が分かれて分裂した冒険野朗達ですが、結局ニコラスが出した結論は
「イアンに盗まれる前に俺が盗んどこう」。

・・・えー、ここでちょっとまとめて置きますが、イアンは盗むなんて一言も言っていません。
「見たいから借りる」としか言っていないイアンに対して、ニコラスは「お前にやるくらいなら俺が盗る」って・・・
「お前の物は俺の物。俺の物は俺の物。」
・・・さてはあなた、ジャイアンですね?

(冒険野朗改め)泥棒野朗ニコラス・ケイジは、綿密な計画によって独立宣言書を盗む事に成功しますが、偶然にも同じ日に盗みに来ていたイアン達と鉢合わせし、公文書図書館専属のアビゲイル博士(美人)も巻き込んでの逃走劇となるのです。

一通り登場人物が出揃ってからは、
FBIに追いかけられる
断絶状態だったお父さん(ジョン・ボイト)も巻き込む
アビゲイル博士(美人)といちゃつく
暗号を解く
またFBIに追われる
暗号を解く
いちゃつく
イアン達に追いつかれる
いちゃつく
仲間そっちのけで
いちゃつく

と言う、公私混同入り混じった展開が繰り広げられます。

オトボケ顔でたびたび登場する父ちゃん(ジョン・ボイト)の存在は、 『インディー・ジョーンズ』 のショーン・コネリーを狙ったのでしょうか?
終盤で、同じく 『インディ』 からのパロディシーンのようなモノがあったので、かなりの確信犯と思われます。
あまりにも本家の『パート4』が難航しているので、いっその事取り込んでやろうとでも思ったのでしょうか?
残念ながら、 ジョン・ボイトに関しては 『アナコンダ』 以降はどの役を見ても“消化不良で吐き出されたような顔”にしか見えませんが。



フリーメイソンのお歴々が知恵を絞って仕掛けた暗号も、解くのがニコラス・ケイジだからなのか、大した暗号のように見えません。
大体、途中で「あれ?増毛してたっけ?してなかったっけ?」と判らなくなるような増毛するんなら、最初からするな!と言いたい。
やるんなら 『コン・エアー』 くらいやれ!(あれは増毛じゃないか)

とにかく、穴の目立つ能天気な作品だったのですが、そんな観客の気持ちの代弁者(いわゆるツッコミ役)まで、登場人物に加える周到さ。
さすがディズニー。ソツが無いです。

しかしそんなソツのなさが、逆に映画の毒気と言うか色気を無くしているような気がします。

それにしても、バチカンは 『ダヴィンチ・コード』 に文句言う前に、こちらの作品に文句を言おうとは思わなかったのでしょうか?

泥棒ですよ?泥棒。
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