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『新ゾンビ』

2008年12月02日
しんぞんび
茶目っ気たっぷりな邦題は、勿論配給会社の遊び心です。

生まれもっての寒がり小僧・アガサです。こんにちは。
あんまり寒いので、家の中でマフラーをしている自分を客観的に見た時、ちょっぴり切ない気分になりました。
「さっさと暖房つけろ」という、心温まるお話だったとさ。とっぱらりんのぷう。

 
さてさて、先日ドイツ産切株映画 『ハウス・オブ・ブラッド』 の記事で 『新ゾンビ』 について言及しましたところ、なんと親切な某方がソフトをレンタルして下さいました。
紫の腹の人といい、今回の方といい、過去に貸して下さったその他の皆さんといい、ホント切株好きはいい人ばっかりだなぁ。
切株好きはいい人が多いんですよ。
も一回言っとこ。 切株好きはいい人が多いんだぞこんちくしょう!(世間に向けて猛烈アピール)

と言う訳で、ドイツのやんちゃ野郎ことオラフ・イッテンバッハの出世作(かどうかは知らないけれど)、『新ゾンビ』 をありがたく鑑賞いたしましたので、皆様にもおすそ分け致しますよ☆
そこの貴様、いらないとか言うな。

漢(おとこ)は黙って、切株!

あらすじ・・・
歯医者が嫌いな青年がおりました。
青年は、歯医者の帰りに自転車で転びました。
転んで気絶した拍子に、夢をみました。

回想・その1
1293、バイエリッシュ山脈。
雪原でゾンビっぽいヴァーさんに出会ってどんどこしょ。


家に帰った青年は、なんだかんだあってサッカーの試合に出場するのですが、なんと過剰な金的攻撃を受け外科的処置を施される事に。
で、施されて気絶した拍子に、夢を見ました。

回想・その2
1293、バイエリッシュ山脈。
ゾンビっぽいヴァーさんの処刑に立ち会ってたら、なんかとばっちり食ってどんどこしょ。


無事手術を終えた青年は、医者に「ちょっと試しに立ってみろ」と言われました。
立ったのですが痛みの余り気絶して、夢を見ました。

回想・その3
1942、スターリングラード。
森の木陰で戦争してたら、敵と遭遇してどんどこしょ。


青年の父は、何を隠そう今日が誕生日でした。
父は、痛手を負った息子(青年)を家につれて帰り、庭で拾ったなんかの本を与えておきました。
何故ならパーティの準備で忙しいから。

回想・その4
1578、スコットランド。
わらわらと出てきた大人とゾンビっぽいのが、野っぱらでどんどこしょ。


誕生日パーティでは、久しぶりに再会した友人たちが酒くらって絡んでゲロ吐いて色目使って大暴れです。
そしてその中の一人である冴えないオヤジは、どうやらもう一人の美女と昔恋仲だった模様。

回想・その5
4年くらい前。
冴えないオヤジと美女が、裸でどんどこしょ。


青年はする事もないので本を読んでいました。
すると突然青年の額が割れて、

回想・その6
たぶんスゴい前。
ゴルゴダの丘っぽい所で処刑されたキリストっぽい人が、マリアっぽい人から謎の油を注入され、復活したっぽい。
で、弟子っぽい人たちに「福音書を書けコンニャロウ」と指示するっぽい。


という夢を見ました。
すると、本から針金やら鉄の杭やらが飛んできて、青年の体をズタズタに切り裂きました。
なんか判らんが、いきなり盛り上がってきたよコレ!

一方、宴もたけなわだった誕生日パーティはと言うと、ボーイフレンドとSMプレイを楽しんでいた筈の娘(青年の姉)が突如乱入してきた事でぶち壊しになっていました。
取り乱している娘が言うには、この家にゾンビの群れが侵入して来ているとの事。
「ちょww おまwww 何言ってんの」 的な態度の父でしたが、実際にゾンビの群れが壁を突き破って乱入したのを目の当たりにして豹変。

やっとこさ建てたマイホームになんて事してくれんの? と。
このテーブルいくらだったと思ってんの? と。
まだあと25年もローン残ってんだかんね? と。
ゾンビとか悪魔とかの問題じゃないだわよ? と。

・・まぁ、そんな感じで、人類の滅亡か存続かを懸けた壮絶な闘いが、民家の納屋で地味に繰り広げられる事に。

果たして彼らは、悠久の時を超え蘇った堕天使・プリムトスの復活を阻止し、見事人類の未来を守る事が出来るのでしょうか?!


・ ・ ・

・ ・ ・ ・

って言うか、プリムトスって誰やね――――ん!!


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さてさて、御大ロメロの傑作とは当然の事ながら無関係な “勝手に姉妹品”シリーズ の本作。

ロメロとかPJとか知らないから・・・。  オレは、オレだから!
と言ったか言わないか(たぶん言ってない)はさておき、イッテンバッハの強気な姿勢が色濃く映し出された野心作と言えるでしょう。

野心と言うか、リスペクト?(『NOTLD』『ブレインデッド』への)
と言うか、やったもん勝ち?

そうですよね・・・ 人生、やったもん勝ちですよね・・・
深い・・この映画深いっスよ・・イッテンバッハの兄貴・・・

・・・

・・すみません、ぼく、大きなウソをつきました。
深くなんかないよ!
要するに、イッテたんがやりたい放題・さん散らかしにしてくれた結果がコレだよ!
例によって小汚いよ!
グロいんだよ! 
よい子のみんなは絶対観ちゃダメだかんね!!ヽ(#`д´)ノ約束だお!



なんと言うか、コレを観ると
先日観た 『ハウス・オブ・ブラッド』 がどれだけちゃんとした映画だったか
と言う事がよおく判りますね。
本作に比べれば、あちらなんて格調高い文芸大作ですよ。
『日の名残り』 ですよ!
サー・アンソニー・ホプキンスですよ! (←あくまでモノの例えです)

安っぽい映像。
唐突すぎる回想ーン。
基本的に血色が悪いだけのゾンビ群。
無意味に強い脇役。
主人公の不在。
中途半端なギャグ。
前後の脈絡関係なく始まる大虐殺。(と言っても相手はゾンビですが)
そして驚いた事に立派なエロもある。

よく言えば「盛り沢山」、言い換えれば「詰め込みすぎ」な内容なのに、前半は危うく寝オチしてしまいそうな程の、このテンポの悪さはどうだ?
早送りの誘惑に打ち克った自分を、誰も褒めてくれないので自ら褒めちぎりたい気持ちでいっぱいです。

しかし、そんな緩みっぱなしの展開を一転させる衝撃シーンによって、早送りボタンの上でウズウズしていたアガサの手に緊張が走りました。
上記のあらすじに書いた、“回想・その6”の事です!

そもそもイッテたんの妄想夢芝居(物語設定)によると、
昔々のその昔、天国から「やってらんねぇよ」とばかりに抜け出した、プリムトスという堕天使(悪魔)がおりまして、人間を根絶やしにして地上を支配しようと言う野望のもと、何百年かおきに復活しては、人間に戦争を起こさせておったそうな。
プリムトスの得意技は「生と死のコントロール」。
つまり、死んだ人間を生き返らせる事が出来るなんてお茶の子さいさいな訳で。

で、神の子・キリストが磔にされて命を落としたその夜も、彼を蘇らせたのは、見かねたマリアが使ったプリムトスの秘薬だったのだと。

つまりイッテたん曰く、
キリストを生き返らせたのは悪魔だった
んだぜ? と。

こやつ・・・やりおったわい・・((((;゚Д ゚)))アワワワ

恐るべしドイツのやんちゃ野郎。
バチカンに全力で喧嘩を売ってしまいました。
これはもう、 『ダヴィンチ・コード』 どころの騒ぎじゃないですよ。
ヘタしたら暗殺者が差し向けられてもおかしくない。
そりゃあ発禁にもなるわ!

映画上の設定とはいえあんまりな暴挙っぷりに、アガサ・完全覚醒.。゚+..。゚+. 
そしてその後の展開は一気に破綻の一途を辿り、いつの間にか大量発生していたゾンビの群れと、マイホームを壊されて憤慨中の父ちゃんが、血で血を洗う大屠殺大会。
飛び散る血潮も零れる腸も、まぁ小汚いったらないですね。
さあさあよっといで! イッテたんの本領発揮祭り開催中だよ!!

そんなこんなで、狭いことこの上ない納屋の中で、人類の存亡を懸けた死闘が繰り広げられる訳なのですが、
前述の冴えないオヤジが豹変したり、
プリムトス(の化身)が乱入してきたり、
戦車がなだれ込んで来たり、
とまぁなんやかんや色々ありまして、無事人類は勝利を収めるのでした。

そうなんです。
収めちゃうんです。 だってプリムトス超弱いんですもの。

どこかの輸入スナック菓子みたいな名前が微笑ましいプリムトス。
チェダーチーズ味、タコス味、サルサソース味が絶賛発売中!
女性に嬉しいファットフリータイプも新登場! 
的な雰囲気を醸し出すプリムトスは、完璧に蘇る為に人間の子を一人チョイス。
その子の血が流された時、なんか仕組みはよく判らないけど復活します。
そんなプリムトス君、生と死の支配者なんですが、自分自身は生身の体なので撃たれたら死にます。
斬られた場合も死にます。
人生いたって平々凡々。 それがプリムトス流。

なんの脅威もねぇな・・コイツ・・。

ドッと疲れました。
でも、やっぱりキライじゃないんだよなぁ・・こういうの・゚゚・*( ´艸`)*・゚゚・


まぁ、とにかくデタラメで纏まりが無くて小汚くてどうしようもないクソB級ホラーではあるのですが、しょうがないんですよ。 イッテたんはこういうのをやりたかったんですもの。
皆さんもその辺の気持ちを酌んであげましょうね。
ほら、映画界にはこういう人も必要なんですよ・・きっと。

と、思いっきり母性を擽られたトコロで、今回のレビューはお開きとさせて頂きます。
快く貸して下さった盆踊りさん(あ、名前出しちゃった)、本当にありがとうございました。




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