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『Storm Warning』 (日本未公開)

2008年10月27日
stormwarning.jpg
押し入るわ殺生するわのやりたい放題。 (被害者の方が)

最近ちょっとホラー離れが進んでいたアガサですが(そうでもないか?)、別にこのまま真っ当な映画路線に進もうと思っていた訳ではなく、なんとなく人肌恋しい季節だったんですね。
愛だの恋だの・・・  そんなのもステキじゃない?
やっぱアガサも、花咲くあっち側の人間だったのかも知れないなぁ。

で、そんな乙女心満開なトコロに、いつもお世話になっている紫の腹の人から秘蔵DVDが届いたので早速鑑賞。

・・うん、やっぱオレ、こっち側だったよ。ヽ( ゚∀゚)ノイヤッホウ!

あらすじ・・・
貧乏一家に捕まったセレブ夫婦が、必要に駆られて大殺戮絵巻。

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最近始まったドラマで 『セレブと貧乏太郎』 という抜群の破壊力を持ったタイトルを見かけたのですが、アレを思いついた人って本当に素面の状態だったのでしょうかねぇ。
「お前、正気か?」 と、新聞のテレビ欄を見て思ったのは、アガサだけではないと信じたい今日この頃。

ま、そんな事はどうでもいいのですが。

ステキ! やっぱ切株はステキ!!

無法者の一家にロックオンされた夫婦が、隙をついて延々仕返しする本作。
隙をついて、と書きましたが、むしろ隙だらけと言うか“隙”がダダ漏れ状態です。
で、ロックオンと書きましたが、むしろ夫婦側が勝手に上がりこんで来たと言うかこっちが無法者状態。

どっちもどっちな男と女が入り乱れて、釣り針責めに遭うわ、最凶貞操帯がお目見えするわ、プロペラでミンチにされるわのどんちゃん騒ぎですから。
これが面白くない訳が無いじゃないですか!

慣れない海で知ったかぶりを全開にした夫のせいで、まんまと迷子になる金持ち夫婦。
マングローブの入り江にガッツリ迷い込んで身動きが取れなくなった上に、ひどい嵐までやってきて途方に暮れた時、たまたまボロ家を見つけたもんでこれ幸いと不法侵入します。
だって鍵掛かってなかったんだもん。
お前、弁護士のクセに生意気だぞ!(夫は弁護士)
で、家が思う存分汚かったので、人なんか住んでないと勝手に判断。
謝れ! 全国の男やもめの皆さんに謝れ!
そんなこんなでモタモタしているうちに一家の皆さんがご帰宅されるのですが、そりゃあ家に帰って何者かが侵入していたら、誰だって怒りますわな。
当然怒り心頭の長男。
ちなみにこの一家は、人里離れているのをいい事に麻薬を盛大に栽培していたので、殊更余所者の侵入に敏感だったのです。 
なるほど! そりゃ納得だ! (←納得していいのか?)

で、家の主を見て慌てて
「いやぁ、いいおうちですよね! なんと言うか、風情?みたいなモノもあるし!」
などと渡辺篤史的なフォローを入れる夫婦でしたが、長男と次男は夫婦の目に浮かんだ
「なんだよこの家ww 犬小屋かよ?www」
という侮蔑の眼差しを見逃しはしませんでした。
かなりの怒りゲージが溜まっていた兄弟ですが、雨も酷いし夜も更けていたので、とりあえず夫婦に一夜の寝床を提供する優しさを披露。
しかし、夫婦がこっそり
「なんか小汚ねぇやつらだなぁ。 家も臭いし。 麻薬の件もあるから、早いトコ通報してやろうぜ!」
と密談しているのを聞いてしまった上、料理を頼んだ妻がとっておきの卵を黒コゲにしてしまった事でついに堪忍袋の緒がブッツリ切れてしまいます。

卵をダメにしたんだから、代わりのディナーが必要だよなあ!なあ、おばちゃん
じゃ、このカンガルーの赤ちゃん捌いて貰おうか!
なんだったら、おばちゃんの旦那のタマ切り取って食卓に並べてもいいんだぞ?
いや、もうついでだからおばちゃんに夜のお供もお願いしようかな!
おばちゃん、歳行ってそうだけど結構綺麗だしな!


度重なる「おばちゃん」発言に、セレブな妻がキレた!

エスカレートし過ぎ(と言うか本性表し過ぎ)の兄弟もどうかと思いますが、「おばちゃん」の連呼にキレる妻もどうかと思いますね。
いや、確かに「おばちゃん」と言うよりは「女に磨きが掛かったアラフォー世代」と言われる方が、気分はいいでしょうが。 (←そういう問題じゃないのか)

と言う訳で、若干アガサの勝手な解釈実際はもっと夫婦が不憫な感じです)は混じっていますが、大方こんな感じのやり取りがなされ、ついに夫婦は鬼畜兄弟の手によって納屋に連行されてしまいます。
頼みの夫は早々にボコられて失神してしまい、美人妻もあわや貞操の危機! という時に、兄弟の怖~いパパンが乱入。
ところがこのパパンが、先走りすぎた兄弟を引き連れ一旦家に撤収したのが彼らの運の尽き。
一家が居間でロハスなスローフードを楽しんでいる間に、妻はせっせと納屋の小道具をフル活用して、殺人ブービートラップ作りに励むのでした。
めでたしめでたし。(v´∀`)

本当におめでたい事に、ここからの反撃はもはや“被害者”のレベルを超えて、むしろ“加害者”並の非道さなんですよね。
先程も書きましたが、納屋にあった釣り道具をこねくり回して即席の拷問装置を作ったり、
空き瓶の蓋をペンチで加工して貞操帯を作ったり(※ちなみに記事のトップに貼り付けているポスター絵がそれ。使用法は推して知るべし。)、
フック責めで瀕死の次男をトンカチで滅多打ちにしてミンチにしたり、
追って来た長男もホバークラフトのプロペラに押し付けてミンチにしたりと、どう考えても“自衛”と言う名の“攻撃”です。どうもありがとうございます。

で、これ等をまた、次男に足の骨を折られて泣きべそかいてる旦那をほっぽって、妻一人で成し遂げるトコロが素晴らしい。
さすがはアーティスト。(という設定)
やはり女は、家事だけではなく図画工作にも長けていないといけないのですね。
もしもの時の為に、殺人トラップの作り方の一つや二つ、心得てなくてどうすんだよ?って話ですよまったく!

自作の貞操帯が、野郎どもの「ピー」に喰らい込むのを想像してほくそ笑む妻。
そんな姿を見て 「ジーザス・・」 と呟く、使えない事この上ない夫に対し、「ヘタレの分際でウダウダ言ってんじゃねぇぞゴルア!」 と凄む妻の鬼の形相は、今となってはいい思い出です.:*゜.:。:.(´∀`).:*゜:。:.


アガサが思うに(いや、きっと皆さんもそうだと思いますが)、ホラーの醍醐味とは胸のすくような“報復攻撃”ではないでしょうか。
反吐が出そうな鬼畜野郎に虐げられ、辱めを受け、時には仲間を殺され、どん底まで追い込まれたヒロイン(ええ、もちろんヒロインですとも!)が、知恵と勇気を奮って大反撃に至る。
そのカタルシスがホラーの愉しみでもあり、それがなければただの悪趣味な残酷映像集でしかない、と思うのですね。

いや・・まぁ、たまにはそんな映像集も観てみたく無いではない・・・ いや・・観てもいい・・ ・・・ええと、むしろ観せて下さ(モゴモゴ)

で、それに照らし合わせると、本作はホラーとしてとても優秀な出来映えですし、容赦ないゴア描写のトータルバランスも、実にいい塩梅なのではないかと思います。
若干、妻の方のバイオレンス値が、悪党どものそれを上回る嫌いはありますが、きっと作り手の皆さんが生粋のM体質だったと言う事なのでしょうね。
製作者の嗜好が作品にガッツリ反映されるのは、タランティーノ作品で立証済みですので。
だからこれからも、思う存分Mっ気たっぷりな切株を作って行けばいいと思うよ!(←何故か上から目線)

残念な事に、現時点で本作の国内版発売は全く聞こえて来ていません。
『ウルフ・クリーク』 といい 『ブラック・シープ』 といい、この 『storrm warning』 といい、オセアニア産のホラーはどれも大当たりなので嬉しいのですが、知名度の低さが禍して日本で公開されにくい所が悲しい限りですね。
アートポートさんとかトルネードさんとかプレシディオさんとかは、低レベルなアメリカ産ホラーなんか配給しなくていいから、こういう勢いのある良作を買い付けて頂きたいものです。

某店長、 ステキなDVDを貸してくださってどうもありがとうございました!

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《あらすじ》 小川くだり(?)をしていた夫婦(?)が、川が浅くなってボートが進まなくなるわ暗くなるわ嵐がきそうだわでヘルプを求めようと川から上がって(途中目にした変なオヤジは無視して)近くの民家に駆け込むと無人でこれ幸いと着替えたりなんかしてたらゴロツ...

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