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『つぐない』

2008年10月21日
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秋のマカヴォイ祭り・第3弾。

ある日、世帯主さまはふと思ったそうです。

「俺はなんでこんな貧乳と結婚したんだろうなぁ」
と。

そうねぇ、確かに前々からそういう事は何度も言われてたよねぇ。「お前の上半身はお義父さん似だなぁ」とかね。まぁそりゃ似てるか似てないかと言えば似てなくはないよね。ホラ昔から女の子は父親に似るとも言われてるし!と言うか 人間と言う生き物は、ホントに殺意を感じる事があるんだね、ママン。

とりあえず、当面の間お弁当のメインおかずは“こんにゃく炒め”オンリーになるかと予想されますが、ご了承頂きたいと思います。

ええと、そんなアガサですが、つるぺた女王キーラ・ナイトレイを見る度に生きる勇気が湧いてきます。

ありがとう、キーラ。  そして、永遠に・・・・! (←何が?)


あらすじ・・・
その時私はまだ13歳だった。
空想の中の“魔女”や“お姫様”に心をときめかせている、たった13歳の少女だったのだ。
だから、あの図書室で、姉のセシリアと使用人のロビーが抱きあって一つになっている姿を見た時、それが何を意味しているのか、私には理解出来なかった。

話を少し戻そう。
まだ少女だった私は、始めての感情に戸惑っていた。
物心ついた頃から一緒に育っていた使用人のロビーは、姉と同い年の割にはとても大人びていて、いつも穏やかな眼差しで私たちを見守ってくれており、私は自然と、ロビーに友情以上の感情を抱くようになっていたのだ。
何となく心に淡い色が射すような感情・・。
それは初めての“恋”だったのかもしれない。
一方姉は、いつもロビーに対して必要以上に距離を置いて接していたようだった。
「彼とは身分が違うから」 というのが姉の常套句で、“ツンデレ”の意味を知らなかった私には、その姿はただ単に「ロビーは眼中にない」と言う風にしか映らなかった。

しかしある日、私は偶然目にした光景に体が硬直してしまった。
姉とロビーが何やら口論している。 ・・・しかも姉は半裸で。
形容しがたい不安と、見てはいけないモノを見てしまった様な罪の意識のお返しに、私は少し姉を恨んだ。
その上、さらに事件は起こった。
ロビーから姉宛にと預かった手紙を盗み見してみたら、なんとその内容は沢村一樹も真っ青のエロ怪文だったのだ。
「君のピーピーしたい・・・  毎日ピーしたい」
おおおおおいっ!!
ピー多過ぎるわ!  てかストレート過ぎるわ!!
母さん、ついにぼくは、噂に聞くHEN☆TAIにリアル遭遇してしまったわけで!
動揺した私は、その手紙をそのまま姉に届ける事にした。
先程の姉に対する、ささやかな復讐だったのかもしれない。
ロビーは姉に軽蔑されるだろう。
姉はロビーに対する淡い恋心を打ち砕かれるだろう。
2人の関係は、まだ始まったかどうかも判らない程の関係は、これで一思いに砕け散ってしまえばいいのだ。

私はそして、その時が来るのを待った。
ロビーと姉が、顔を合わせて罵り合う瞬間を。
しかし、不思議な胸騒ぎに導かれ辿り着いた屋敷の中の図書室で私が見たのは、罵り合うどころか一つに重なり愛し合う、2人の姿だったのだ。
2人は私の存在に気付くと、目線を逸らしたまま体を引き離し、乱れてしまっていた着衣を直し、そのまま立ち去ってしまった。
私をその場に残して・・・。
何の言葉も掛けてくれる事もなく・・・。
まるで私が、その場に居なかった様に・・・!

私の心には、初めて見た行為の衝撃と、大きな失望と、筆舌しがたい絶望だけが残っていた。
彼らは私に何の説明もしてくれなかった。
実はロビーの事を好きなんだと、実はセシリア狙いだったんだと、そういった大人の感情を何も教えてくれなかった。
私が子供だから。
自分が完全に彼らの世界から置き去りにされてしまっていた事を思い知らされた私は、猛り狂う感情に任せて嘘をついた。
丁度屋敷で起こってしまったレイプ事件の犯人役を、ロビーに擦り付けたのだ。
裏切り者のロビーは、警察署でこっ酷くお仕置きをされればいい。
裏切り者の姉は、愛するロビーと離れ離れになって、せいぜい嘆き悲しめばいい。

まさか彼らの愛情が一過性の物ではなく一生モノであり、その燃える様な想いを果たせないまま短い一生を終える事になろうとは、その時の私は思ってもみなかったのだ。
だって私は、たったの13歳だったから。
誰かの人生を狂わしてしまう、と言う事の重大さに、気付ける筈なんて無いじゃないか。

今、私自身の長きに渡る生涯は終わりを迎えようとしている。
作家として名を馳せる事になったこの人生の中で、どうしても書かなければならなかった事でもあり、どうして書けなかった事でもある、この13歳の時の過ちを、今回やっと書き上げる事が出来て、実はホッとしている自分が居る。
私の愚かな嘘は、2人の若い恋人たちの一生を台無しにしてしまった。
彼らは結ばれないまま死に行くその間際、何を思ったのだろうか。
私をさぞかし、心から恨んでいた事だろう。
私は、彼らが生きている間に、この罪を贖う事は出来なかったが、せめて今回出版するこの私小説の中でだけでも、彼らには幸せな結末を用意する事にした。
それがせめてもの、彼らに対するつぐないだから・・・。


って、ヌルい事言ってんぢゃねえぞゴルア!( #゚Д゚)(岡山市・マカヴォイ大好きっ子さん・3※歳)

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本作で(現時点での)マカヴォイ出演作を全て観終わった訳ですが、本当にこの人はいい役者さんですねぇ。
あちこちで言われていますが、とにかく全ての作品で、全て印象が違う。
繊細なピアニストになったり、半獣になったり、ヘタレサラリーマンになったり、凄腕の人殺しになったり、どの顔もマカヴォイなんだけど伝わってくるその人となりは全く別人なんですよね。
その役柄がそれまでに歩んできた人生までも感じさせる、奥深い演技。
しかも説教臭くなく、ごく自然にそれが表現されている。
おまけに男前。
これでメガネだったら、マカヴォイの破壊力は一体どこまで上昇してしまうのでしょうか?
いや、メガネ無しなのにここまでカッコいいのですから、もう今更メガネは必要ないのかm(以下長くなりそうなので自主規制)

今回のマカヴォイは、身分違いの恋に身を窶す使用人・ロビー。
使用人ながらも、夢はでっかくお医者さん☆ という事で、セシリアお嬢様と同じケンブリッジに入学する程の勉強家でもある。
身の程を弁えながらも、兄弟の様に育ってきたセシリアたちには毅然と接し、決して卑屈な態度などとらないロビーは、まさに理想の男性像ではないでしょうか。
マカヴォイ、かっこいいよマカヴォイ!

そんなマカヴォイロビーに幼い恋心を抱いていたブライオニーは、勝手に美化していたロビーがとんでもないエロ怪文を書いていた事や、そのエロ文を読んですっかりその気になった姉に対して、勝手に失望して、咄嗟に復讐に出てしまう。
確かに彼女はまだ13歳で、大人の恋愛と言うものを何も知らない初心な少女だったに違いありません。
しかし、早熟な面も見せていた彼女なら、ロビーとセシリアの間で実りつつあった感情に気付く事が出来たはず。
「あたし、子供だったからよくわかんにゃい」 じゃあ済まされない訳ですよ。
ごめんなさいで済むんなら、警察はいらねぇわな! って話なんですよ。

・・てめぇブライオニーこのヤロウ!表出ろ!ヾ(*`Д´*)ノ(←悪い大人の例・その1)

きっとブライオニーは、この小説を書き上げるまでの数十年間、ずっと壮絶な罪悪感に苛まれ続けてきた事でしょう。
そして、小説の中で姉とロビーを結びつける事を“つぐない”とした所で、彼女の罪悪感は消える事は無い。
何故なら、彼女が直に謝罪し、つぐなうべき相手はもう、この世に居ないから。
彼女は一生自分を責め、許される事のないまま苦しみ続けないといけないのです。
それはどんなにか辛い人生だろうと思います。 ・・が、愛し合ったまま再会する事すら許されず、離れ離れのまま非業の死を遂げたロビーとセシリアの苦しみに比べれば大した事ないですね!
という訳で、ブライオニーざまぁwww( ゚∀゚)ノ彡ヒャッヒャッヒャ(←悪い大人の例・その2)

哀しい恋人たちの行末を、残酷なまでに美しく映し出すカメラが素晴らしい。
ブライオニーの奏でるタイプライターの音色も、彼女の動揺や不安を見事に表現していて、観ている者の心に深く響く。
ここまで美しい映画だったからこそ、ここまでの深い感情を生み出せたのでしょうね。
久しぶりに、切なくて哀しくて悔しくて、涙が止まりませんでした。

人生に「たられば」は存在しない。
「もしもあの時、ああしていれば・・・」と思っても、放った言葉は口に戻らないし、壊してしまった瞬間は巻き戻せない。
ブライオニーの精一杯の“つぐない”が、天国で待っているであろう恋人たちに受け入れられる事を祈るばかりです。

それにしてもキーラの胸板周辺は、他人事と思えない惨状となっていましたね。
なんでしょうか・・この凄まじい親近感は。+゚(ノД`)゚+。
色んな意味で、今日も勇気を沢山頂きました。
ありがとう、キーラ。  そして、永劫に・・・・! (←だから何が?)

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