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『DIARY OF THE DEAD』

2008年09月29日
ダイアリー
塾長御大自らのお出まし、恐悦至極に存じます!

実は、かなり以前にとある方からお借りしていたものの、なんとなく観るのが勿体無い気がして先送りにしていた 『DIARY OF THE DEAD』 。
貧乏性でどうもすみません。
で、日本公開を目前に控え、ついに封印を解いて鑑賞に至ったのですが・・・

・・・これ、原語版だったのな・・・orz(そりゃそうだ)

最近「DS英語漬け」をおさぼり気味だったナマクラ脳のアガサには、ちょっぴりほろ苦な大人テイストだった御大の新作(※つまり英語が難しかった)では、果たしてどんなゾンビ渦が広がっているのか?
話半分でレッツ感想!!

※ 公開前につき、オチバレなしの安心設計 ※


あらすじ・・・
それは突然始まり、あくる日には全てが変わり果ててしまった。
大学の卒業課題の為、山奥でホラー映画の撮影をしていたジェイソンたちは、ラジオから流れてきたニュースにその耳を疑った。
ラジオは、「世界中で死者が蘇えり、人を襲い始めている」と伝えていたのだ。
信じない者、慌てて家に帰る者、テロや災害のニュースに慣れっこになっていて動じない者。
色んな反応が飛び交う中、とりあえずジェイソンは学生寮に残っている筈の恋人・デブラを迎えに向う。

既に無法者による強奪が始まっていた女子寮で、何とか無事に生き延びていたデブラから 「実家にいる家族と合流したい」 と頼まれたジェイソンは、撮影班の学生達と共にデブラの実家に向う事に。
テレビから流されてくる偽りの報道や、ネット上のあちこちで公開されている陰惨な動画。
どこからも答えを導き出せないまま、ひたすらにデブラの実家に辿り着く事だけを目指し、屍を超えて行く学生達。

ジェイソンは、そんな彼らの様子を、何かに取り憑かれたかの様に撮影し続ける。
その動画をネットで公開する事が、世界を救う小さな一歩になると信じて。
やがてジェイソンたちは、多くの犠牲を出しながらやっとの思いでデブラの実家に到着するが、そこではさらなる絶望が、彼らを待ち受けていたのだった・・・。


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御大はホントにゾンビが好きなんですね。
私も大好きです。
もうこうなったら、御大とけっこんするしかないか!(←結論を急ぎすぎ)

若い頃は自分と違うタイプに惹かれていたものですが、最近は自分と嗜好や思考が近い人に惹かれてしまいますよね。
・・・と、よく言いますよね。(←各方面にむけてのフォロー)
と言う訳で、危うく御大に海を越えてプロポーズしそうになってしまいましたが、言葉の壁が大きすぎて断念しました、アガサですこんにちは。

ロメロ御大が過去に描いてきたゾンビ作品は、どれも人間の本質を私達に突きつけるモノでした。
極限状態下に於いては、人間と言うものがどれだけ浅はかで、愚かで、脆くて、醜悪な生き物になってしまうかと言う事を、冷静な眼差しで描いてきた御大。
それらの、剥き出しの本能の前では、人を思いやる気持ちや守りたいと言う気持ちまでが、見事に踏みにじられ、裏切られる。

この悲劇の舞台は、なにもゾンビである必要はありません。
感染でもいい、テロでもいい、核戦争でもいい、とにかく最悪の極限状態下なら、どんな舞台設定でも描く事の出来るテーマなのではないでしょうか。
そこを、敢えてゾンビ化現象下にする御大のゾンビ愛ったらもう・・・。
そうですねぇ、喩えるなら、もしもロメロたんがドリフのメンバーだったならネタ会議の度に
「もしもゾンビが板前だったら・・・」
とか
「もしもゾンビが銭湯の番台だったら・・・」
とか提案して、そりゃもう長さんに怒られていたのではないでしょうか。
「荼毘だこりゃ。」ってね!

↑つまんねぇ・・・.。* ゚ + 。・゚・(ノД`)
(しかもゾンビは土葬の場合のみだから、荼毘じゃないし。)

ええと、気を取り直して。
で、今回もまた現代社会に“ゾンビ化”という強力爆弾が投下される事で、様々な悲劇が展開してゆくのですが、実はこれが結構肩透かしだったりするのですよねぇ。
何故かと言うと、「身勝手なメンバー」「身内のゾンビ化」「軍の横暴」「強奪者と化した人々」などと言った、今までのゾンビ作品で散々目にしてきた事柄が、今回はかなりアッサリ目に描かれるのです。
血糊もそんなに多くない。
派手な暴動もない。
愛憎絡んだゴタゴタもない。
ゾンビとの心温まる交流も、勿論無い。
主人公とその仲間たちは、実に淡々と車を走らせ、強奪者をかわし、屍たちの脳ミソをぶちまけて行く。
ですので、「物足りない」と言われれば、確かに否定は出来ません。
大きな山場も無く、“気がつけばエンドクレジットだった”というような印象も、感じなくは無い。

ぶっちゃけあの頃が懐かしい。(どの頃だよ)

では今回の見所は何なのかと言うと、皆さんもうすっかりご承知でしょうが “POV方式” という点なのですね。

ドキュメンタリー監督を密かに目指していたジェイソンは、このゾンビ化現象を千載一遇のチャンスと考え、全てを記録する事を決意します。
あわよくば、これがきっかけで一流監督に仲間入り出来るかもしれない。
この動画を観た人が、何かの生き延びるヒントにしてくれるかもしれない。
自分は、ヒーローになれるのかもしれない。
そんな淡い期待と若さゆえの正義心から、周りがドン引きなのも気に留めず、ひたすらカメラを回し続けるジェイソン。
そしてその行為は、徐々に常軌を逸した情熱を持ち始める。

10数年前に論議が巻き起こった「ハゲワシと少女」の写真や、つい数ヶ月前に起きた秋葉原通り魔事件での写メ騒動で深く考えさせられてしまうのが、“報道(記録)優先か?”“人命優先か?”と言う点。
本作のジェイソンも、目の前で友人が襲われようと、死に瀕していようと、躊躇することなく撮影を続けます。
たとえ恋人に制止されても、決して止めようとはしない。
ジェイソン自身は、それを“報道人としての義務だ”と思い込んでいたのでしょうか。
しかし、異常な執着心でカメラを放そうとしないジェイソンを見ていると、彼はカメラのレンズを通して陰惨な世界を観る事で、現実逃避していたのではないかと言う気がしてなりませんでした。
手に触れる距離にある現実が、まるでテレビやパソコンのモニター上で見る光景の様に感じれる事で、ジェイソンはなんとか正気を保とうとしていたのではないかと。
だから彼は、ファインダー越しの目撃者でいる事が止められなかったのではないかと。

そして、彼の周りの学生たちもまた、ジェイソンの行為に冷ややかな目線を送るものの、いざカメラを手渡されると、撮影の手を止める事が出来なくなります。
これもまた、ジェイソンと同じ心理が働いてしまったのではないでしょうか。

じゃなかったら、あと考えられるのは大人の事情だけですけど・・
んな訳ないよね?ね、ロメロたん!
(大人の事情=POV方式を死守する為)

ジェイソンが撮った映像や、その他大勢の一般人が撮った、生の映像・・・。
大手のマスコミが流すそれとは違い、何の操作もされていない筈の映像ですが、しかし結局、撮影した人間の目線でしかない・・。
撮影者が見逃した瞬間や、気付かなかった死角には、また違った真実が潜んでいるかもしれないのです。
それに、ネットの普及により数え切れない程の動画(映像)が鑑賞可能になったとは言え、その中には明確な答えなど無いのも事実。
多くの人が死んで行く惨状や、人が人で無くなる瞬間を見て、あなたは何を感じ、選択するのか?
「世界の終わりが来たんだ・・死ぬしかない」
と思うのか
「自分だけは人間性を保てるよう頑張ろう」
と思うのか
「ゾンビなんか皆殺しにしちまえ!」
と思うのか・・・。
映像は、確かに色んな現実や情報を与えてくれますが、「じゃあ自分は何をどうすべきなのか?」という答えは、結局自分で導き出さないといけない。

だったらジェイソンやその他大勢の志(動画うp)は無意味なのか? と言う訳でもないのですが。

うーん・・・難しいなぁ。
御大は今回も、とても大きな課題を突きつけてくれた様な気がします。

もしくは、難しく感じるのは「英語が理解出来てないだけ」かもしれないので、字幕版が公開されたら必ず観に行こうと思います!
あぁ・・・そうなんだよねぇ・・どこかに英語を母国語の様に操りゾンビ愛に溢れるメガネ男子がいてくれればねぇ・・・そしたら隣で同時通訳して貰いながらメガネも堪能できて一石二ちょ・・なあんてね!やだなぁ、うそうそ!(←各方面にむけてのフォロー)

あと、アガサが今回一つだけ気に入らなかったのは、グロ映像がほとんどCGだった点。
華麗に散る血飛沫は確かにスタイリッシュなのですが、もっとおどろおどろしい血糊の方が好きですねぇ・・なんと言うか、粘っこい(赤血球が多そう)というか・・・。
いつまでも、あらゆる角度(目線)からゾンビ化現象を描こうとする御大の生き様に敬意を表すると共に、次はもっと手作り内臓ぶちまけバージョンになる事を切に願って、今回のレビュ-を終わらせて頂きたいと思います。

そうそう、御大に傾倒する各ホラー界の著名人が、ちょいちょい声の出演をされているトコもお聞き逃しなく!
中でも、「世界の終わりの始まりだー!ハレルヤ!」と狂信的に喚き散らすスティーヴン・キングの熱演は、超ノリノリで必聴です☆

本作を快く貸して下さった○○さん、本当にありがとうございました。


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