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『ブラッド・パラダイス』 (原題TURISTAS)

2008年09月01日
turistas.jpg
なんやその潤んだ眼差しは! そういうのはヤンマガとかヤンサンとかもしくはスピリッツ辺りでやっとくれ!


あらすじ・・・ブラジル流に臓器をゲットする10の方法

1. 浜辺にイカした海の家を設営して、アホなバックパッカーが来るまで待機。
2. アホが来たらゴキゲンなパーティを開き、一服盛って前後不覚に落とし込む。
3. 寝入ったら、とりあえず1~2人程先に持ち運ぶ。
4. 残りは自由行動。
5. 自由行動で行き詰って来たのを確認したら、地元民に山奥の隠れ家に誘導させる。
6. ただし徒歩で。 (10時間前後は時間をみる事)
7. 隠れ家に到着したら、もっかい自由行動。
8. アホどもが寝静まった頃ヘリで襲撃。
9. ドナーを適当に見繕って、手術開始。

おしまい。


アレ・・・?
9個・・しかない・・  のかな・・? ま、いいよね!
じゃ、9の方法ってことで! 
(←投げやりな訳じゃないですよ)

wataruさんにお借りしていた、“本当は怖い旅行シリーズ”の日本未発売版 『TURISTAS』 のレビューを、るしはさんがされているのを見て、自分が書きかけのままだった事を思い出して、慌てて続きを書きました。
・・・もうなんか、この小学生みたいな文↑をなんとかしてください・゚・(ノД`;)・゚・

本作の第一印象はと言いますと、
テキサス、スロバキア、オーストラリア、そして真打ブラジル登場!
って事ですかね・・・。
しかし、各国とも“人狩り”を生業にしているものの、その動機(というか目的)はというと結構多種多様なのでして、
テキサス=食料
スロバキア=ビジネス
オーストラリア=趣味
ブラジル=貧乏

と、切実さに若干の温度差があるのでs・・って、び ・ び ・貧乏?!
Yes! びん☆ぼう!!


そう。
ブラジルの彼らは、貧乏ゆえに白人を拉致し、腹を掻っ捌いて臓器を取り上げるのです。
貧乏・・・ なんと無常かつ切ないその響き・・・。
“エロを餌にバックパッカーを浚ってくる” と言う点では、スロバキアの某ハンティング社と通ずるものがありますが、その資金力、その組織力、その飼い犬の品種、はたまたそのスーツの仕立て具合など、どれをとっても雲泥の差があるのは明らかです。
それもこれもなにもかもが、貧乏のせい。

ごめんよ・・お雪・・ 父ちゃんが貧乏なばっかりに・・・
と、鑑賞中は、なめくじ長屋で血の混じった痰を吐く石橋蓮司の姿が目に浮かんでは消えていたアガサ。
いや、別に(鑑賞中)蓮司の事しか考えてなかった訳じゃありませんけどね。(半分くらいです)

でもって、彼らを反抗へと駆り立てるのはただ“貧乏”だと言う事だけではなく、白人からの理不尽な搾取の歴史に対する仕返しでもあります。
いままで散々、国の資源や人間、子供や、それこそ臓器まで持って行かれた・・・。
だけどもう沢山だ! このツケはきっちり払って貰うかんな!
と、フツフツとたぎる思いが、彼らを犯罪に走らせたのです。
の筈なのですが、どうもフツフツしているのは犯罪グループを牛耳っている叔父貴のみで、他の下っ端の皆さんは食傷気味のようなのですね。

ではちょっと、そこら辺の本音を下っ端代表のジャマールさんにお聞きしてみましょう。
「いやぁ・・・、そりゃ俺たちだって好きでこんな事やってんじゃないけどさぁ・・ でもまぁ、やってれば確実にお金が手に入るし、やらなかったらやらなかったで叔父貴に目ん玉串刺しにされるし・・ ねぇ・・ しゃーないっつーか、選びしろが無いっつーか・・ ・・ね?」
ああ、やっぱり貧乏がいけないのですね☆(←話を端折り過ぎ)

ここらへんの首謀格と実行犯のテンションの差は、“終盤の脱出劇に繋げる為の設定”なのか、はたまた“貧乏ゆえの臓器ドロだと余りに国の印象が悪くなる”からなのかは定かではありませんが、多分両方だと思います。
一つだけ言える事は、“エリハン”というムチャな設定を笑ってスルーしたスロバキアという国家の懐のデカさに、改めて感銘を受けたという事でしょうか。
スロバキア・・・あんたホントに眩しいよ・・・!゚・。*(´∀`*)。・゚+

さて、“臓器売買”という、非常にダークで非人道的な犯罪をテーマに据えた本作。
先程述べたように、首謀者のマッドな闇医者以外は、意外と良識ある人たちばかりが出てきますし、そもそも一番の目玉シーンである「生きたまま解剖」も、マッドな人がブツブツ愚痴っている間に終わってしまいますので、それ程ゴアな印象を受けません。
そもそも、スプラッターとは、その行為(殺害or解体)の裏に狂気が見え隠れしているから面白い興味深いのであって、本作の解剖などは言ってしまえば「ただのお仕事」なんですよね。
マッドな人の助手などは、完全にやっつけ仕事ですし。
ですから、その辺の件に恐怖は殆ど感じませんでした。

では、そこに至るまではどうなのかというと、アホな若者が羽目を外して大はしゃぎと言う、切株界ではとってもデジャヴな模様がまたぞろ繰り返されるくらいで、やはり大したクライシスは感じません。

実は本作を総じて振り返ってみると、一番息詰まる恐怖を感じたのは終盤。
叔父貴の別荘から脱出したアホ3人組が滝の裏の水中洞窟にダイブし、水面と岩盤との僅かな隙間で酸素を得ながら、しつこい追っ手から死に物狂いで逃げ回る(潜りまわる)クライマックスは本当にリアルで、本当に絶望的で、泳ぎが得意でないアガサにとっては一番追い込まれたくない状況です。
これだったらまだ、テキサスのど真ん中の方がマシですよ。(とりあえず酸素の事は考えなくていいですしね!)

という事で、本作を一言で売り込むとするならば
本格潜水アドベンチャー!(ポロリもあるよ☆)
でいいのではないでしょうか。

・・やだなぁ、投げやりとかじゃないですってば。

ただし、ノーマルなお客さまの為に、
本作には一部、過激なシーンが含まれていますので、お子様とのご鑑賞の際はご配慮をお願い致します
というテロップくらいは入れた方がいいかもしれませんね。

飲み会の余興にBGM代わりに流しておくと、いい感じに盛り上がれる無難な作品なのではないでしょうか♪


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