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『崖の上のポニョ』

2008年08月07日
ア ガ サ か ら お 知 ら せ ↓



  ※今回の内容も完全ネタバレです。




ポニョ1

ポニョ2

ポニョ3

ポニョ4
どうやら宗介くんは、同い年(タメ)設定が不満だったようです。(ウソです)


説明不要の大ヒットメイカー・宮崎駿の最新作 『崖の上のポニョ』 を鑑賞しました。
風の噂では、「試写会での子供ウケが今ひとつで駿たんショック!」らしいのですが、ホントのトコロはどうなのでしょうか?
そこで、劇場にいた3~7歳児にアガサが突撃インタビューを敢行!

Q.ポニョは面白かったですか?
A.面白かった!
Q.どのシーンが一番面白かったですか?
A.ポニョがヘンな男の人に連れて行かれるシーン。
Q.最後、街は水に沈んでしまいましたが、あの後どうなると思いますか?
A.ええとねぇ、ズズーって飲む。
Q.ポニョはどうして人間になったんだと思いますか?
A.人間のを飲んだから。

だそうですよ! カントク!! (面白かったってさ!)

ちなみに、最後の質問には 「宗介を好きになったから!」 と言う回答を予想していたので、まさか「血」うんぬんと返答されるとは思ってもみませんでした。(しかもそれで大正解)
意外とキチンと観ているんですね・・・ちっちゃいお友達も。

ただし、“ボーイフレンド”が何なのかは、よく判っていませんでしたけどね!(都会の子供は違うのかしら)

と言う訳で、子供さんには概ね好評だった本作。
質問している間中「ポーニョポニョポニョさかなのこ~♪」と歌いながらの回答でしたので、要するに一番ウケていたのは、オヤジと幼女のコラボが異様さを醸し出していると評判の「主題歌」だったと言う事なのかもしれません。

つまり、いっその事主題歌に合わせたイメージビデオを2~3分上映すれば、それでもう子供は大満ぞk(モゴモゴ)



以下、あらすじ等は追記にて。


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とっても詳しいあらすじ・・・
・ 5歳児の宗介は、航海で殆ど家に居ない父と、ケアハウスで働く母の3人家族。
・ 母のリサは軽四での山攻めが大好物だ。
・ 宗介が海で謎の人面魚を拾う。
・ 人面魚はまるっこくてぽにょぽにょっとした質感だったので、“ポニョ”と呼ぶ事にした。
・ 宗介、指を負傷する。
・ ポニョ、宗介の指の血を舐め、傷を治す。
・ 宗介、5歳児らしく、珍獣のポニョに夢中になる。
・ ポニョも刷り込み効果で宗介にフォーリンラブ。
・ ポニョの父で海の住人のフジモトが、ポニョの奪還に成功する。

・ 人の血の味に覚醒したポニョ、色んな意味で進化する。
・ 超(スーパー)半漁人となったポニョ、嵐を操りながら宗介の家を目指す。
・ ポニョが巻き起こした嵐で、街のあちこちが浸水し始める。
・ リサ、夜道だろうが暴風雨だろうが関係なく、山道を攻める。
・ 無論、助手席にいる5歳児の存在もお構いなしだ。
・ ポニョ、脅威のストーカー能力を発揮し、宗介宅に到着。
・ 半漁人のポニョを優しく受けとめる宗介。5歳児の好奇心には敵いませんなぁ!
・ リサ、正体不明の家出少女のポニョを家に匿う。
・ リサ、正体不明の家出少女とたった5歳の一人息子を家に置き去りにして、夜中だというのに職場に戻る。
・ 「大丈夫! 絶対戻るからね!」 という事で、リサのフラグが立つ。

・ ポニョの強大な魔力のせいで、世界に穴が開いてしまう。
・ 世界に穴が開いたので古代生物も蘇り、街を占拠する。
・ フジモト、娘の圧倒的魔力を前に成す術なく、途方に暮れる。
・ フジモトの嫁でポニョの母である海の統治者が現れる。
・ 嫁とフジモト、ポニョを手放す算段をする。
・ とりあえず夜も遅いので、今日のトコロは放置パターンで。

・ 朝、目覚めると、街全体が水没していた。 
・ たった5歳の宗介、母不在の為捜索に出掛ける。
・ ポニョがスーパー魚類パワーで、おもちゃの船を巨大化させる。
・ 街の人々は、奇跡的に漁船やボートで逃げ延びていた。
・ しかし、間違いなく住民の半数以上は、底に沈んでいる筈だ。
・ 捜索の結果、リサの軽四を発見する宗介。 しかしリサの姿は無い。
・ 5歳児、大いに泣く。
・ ポニョ、海の統治者の娘らしく、宗介の悲劇を前に全く動じない。

・ 実はフジモトと嫁は既に、リサとその職場の連中を懐柔していた。
・ フラグクラッシャー☆リサ参上!
・ 嫁とリサが密室会談。
・ 事情を知らなかった宗介とポニョが、なんとなくみんなに合流。

・ ポニョの母である海の統治者、まだ5歳児の宗介に、半漁人のポニョへの想いを確認する。
・ 今はオモシロ魔法が色々使えて、インスマス顔になったり、金魚形態になったり、可愛いおにゃのこになったりするポニョだけど、人間になったらそのどれもが無くなるけど、いい?
・ 人間にはなるけど、所詮出所は魚類だけど、いい?
・ 一生面倒みてくれる?
・ 絶対気持ちが変わらないって約束できる?
・ って重ぇよ!! (5歳児に背負わす内容じゃないよ)
・ でもあっさり了解する宗介。 だってたった5歳なんだもん。

・ こうして2人は、末永く幸せに暮らすんでしょうよ。 めでたしめでたし。


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ええと、本編の導入部で、ポニョが宗介の指の血をすすったシーンを観て、胸のワクワクが止まらなかったダメな大人のアガサな訳ですが。
しかもダメ押しで、その後ポニョの主食が肉だった事も判明しますしね!
・・・いや、肉たってハムですよ? やだなぁ! 今ヘンな事想像なさいましたね?>< (それはオレか)

で、結論からいうと、なんというか、訳のわからない映画でした。

いや、判らなくはないのですが、なんだか釈然としないというか・・・。
色んな事が放りっぱなしで、うんうん唸っている間にラストシーンが映し出されてしまい、動揺を隠せない所に例の主題歌が投下されるので、すべてうやむやになってしまう。
で、劇場から出る頃には、頭の中はあのテーマ一色に塗りつぶされ、「うん・・まぁ・・・ アレだ、面白かったよね、ポニョ。」と、無難な答えしか浮かばなくなっている、と。
なんという恐ろしい洗脳ソングなのでしょうか。
正常な思考回路すら破壊するその威力!
映画のアラを思い出そうとしても、あの幼女の甘いヴォイスしか思い出せないではありませんか!(それと、それに付き纏うオヤジ)

ま、主題歌の件はこれ以上触れても何も生まれそうにないので、この辺にしておいて。(その割にはしつこく書いた)


そうですねぇ、アガサくらい汚れた大人になると、こういうファンタジーな映画を観ても、色々夢の無いツッコミばかり浮かんでしまうものなのですよね。
例えば、冒頭のインタビューでも書きましたが
「街中水没してしまったけど、とんでもない復興費用がかかるんじゃないの?」
みたいな点。
まず間違いなく畳は全滅でしょうし、家電類も建具類も全て買い直し。
港町だった様ですが、船も殆ど廃船なのではないでしょうか。
被災者の数は数え切れない程でしょうし、国からどれくらいの援助が出るのかわかりませんが、完全に街が立ち直るまで一体何年くらいかかる事やらなんてグチャグチャ言ってるのは大人だけなんですよね!コレが!

そもそも、駿がターゲット観て欲しかったのであろう年端の子供達というのは、「プリキュア」だの「ゴーオンジャー」だので、毎週毎週市街地や学校が壊滅状態までヤられては、戦闘終了と同時に元通りになるという、摩訶不思議ワールドに没頭している訳ですよ。
ですから、これくらいの水害は完全に想定範囲内。
むしろ、綺麗な水ですし、玩具のヨットでピコピコ大冒険出来るのですし、子供にしてみれば「なんならもう、浸かったまんまでもいんじゃね?」くらいなモノです。
ま、もしも “ポニョ(かその母)の魔法で元通り!” と言われれば、それはそれで「へー」で終了でしょうし。

あと、ポニョは海水魚なのに、水道水に放すのはいかがなものか? とかですね。
大丈夫なんですよ! なんてったって、ポニョは魔法の人面魚ですから!

まぁ、思い返してみれば、駿の原点とも言える 『パンダコパンダ』 とか言うファンシーなアレも、要は動物園から脱走してきたパンダが幼女の保護者になるお話ですしね!

と言う訳でここは一つ、駿が紡ぎ出した極上のファンタジーに身を委ねてしまえばいいのだと思います。

先程“訳がわからない”と書きましたが、購入したパンフレットを読んでみましたトコロ、結構な謎の解明が成されていましたので、アダルトなジャンルのお友達はパンフをマストバイ☆みたいな感じで!(←人格変わっちゃってる)

いやぁ・・、それにしても5歳児による愛の試練とは・・・!
駿さんはとんでもないモノを作ってくれましたね! さすが変態天才!
珍しい生き物に夢中になったばっかりに、将来まで拘束されてしまった宗介くんの行末が、今から楽しみでならないアガサです。
幼少期はまだ「ポニョって変わってるなぁ・・アハハ」くらいで済むとしても、思春期辺りに突入した時の宗介くんのリアクションは如何ほどなんでしょうか。
周りのクラスメイトから「お前、ポニョと婚約してんだってな!あの魚(うお)上がりと!」とか冷やかされたりなんかしちゃったりして。
で、思わずポニョに「お前、魚(うお)臭ぇんだよ!」なんて、心にも無い事を言っちゃったりなんかしてね!(いやぁ、若いって素晴らしいなぁ><)

それに、宗介とポニョを婚約させるが為の母親同士の密談の内容も、すこぶる気になります。
本編中では一切明らかにされないままだったのですが、やはりアレはポニョの養育費的な問題とかに関してだったのでしょうかねぇ。
「ポニョの身元保証人になる代償として、豊富な魚介類を手に入れる事が出来ますよ?」とかですか。
「イア!イア!」ってアレね!(←多分違う)

と、そんな事を漠然と考えていましたら、なんと物凄く本格的に、本作をアレな感じで読み解いていらっしゃる方が・・・!→てすかとりぽか さま 『崖の上のポニョ』クトゥルー神話

感嘆の一言です!
(亀母さんとかるしはさんとか、是非一読下さいませ!オススメです!)

そうですよねぇ・・・やっぱりポニョの第2形態は、どっからどう見てもインスマス面ですよねぇ・・・。(←判りづらい感想ですね、わかります)

と、言う事で、後半かなり偏ったレビューになってしまいましたが、とにかく自分の体までもがスクリーンの中に放り込まれたような感覚が味わえる程の、圧倒的な躍動感に酔いしれた1時間40分でした。

やっぱり、自然を操り縦横無尽に駆け巡らせたら、宮崎ヒロインに敵う者なしですね!

と、キレイに纏まった所で、今回のgdgdレビューは終了でございます。
こんな長文にお付き合いくださって、どうもありがとうございました><


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