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『インランド・エンパイア』

2008年04月29日
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ニッキー(ローラ・ダーン)の変顔で、うちの2歳児が泣きました。 (27歳・都内会社員)

人としての根っこの部分からメガネ男子好きのアガサです、こんにちは。
先日、お友達のふぉんださんとメガネ談義に花を咲かせていた時のこと、
「だったらアガサさん、旦那さまにメガネかけて貰えばいいじゃないですか」
とのご指摘を頂戴しました。

・・・実は、もうそれはですねぇ、紀元前1万年くらい前から口を酸っぱくしてお願いしている事なんですよねぇ。
我が家の世帯主さまというのは普段は全くの非メガネなのですが、免許更新時に視力で引っかかった事があるらしく、一応マイメガネを持ってはいるのです。
ただ、運転に差支えが無いからと、その折角のメガネを実際にかけるのは年に1~3度程度。 ああ勿体無い。
そこで今回、ふぉんださんの言葉に勇気を貰い、再度お願いしてみる事にしました。

アガサ 「ねぇねぇ、普段からメガネかけたら?」
世帯主 「えー、なんで?」
アガサ 「ほら、メガネかければモテモテだよ? ・・私に」
世帯主 「・・・お前になんだったら・・・  やだ

・・・どうだい、ふぉんださん・・・  君はホントに幸せ者なんだぜ?

そんなアガサの最近のヒットメガネ男子は、マシ・オカさんです。

てな訳で、そんなメガネ男子ネタと同じく、先日のチャットで大いに盛り上がったデヴィッド・リンチ監督の最新作 『インランド・エンパイア』 をやっとこさ鑑賞しましたので、そのレビューなど・・・。

まずは箇条書きであらすじ・・・※ 相当長いです ※
● 顔にピントが合っていないポーランド人の娼婦と客がホテルでイチャイチャ、1セット。
● 砂嵐状態のテレビを見ながら泣き続ける女(以下泣き女)登場。
● そのテレビの画面が人型うさぎの部屋の実況中継に。(以下スーパーうさうさタイム
● 人型うさぎが別室に移動すると、その宮殿のような豪華な部屋では2人のおっさんが何やら確認タイム。
● 人型うさぎ退場。
● 町の有力者を夫に持つニッキーの家に、怪しいポーランド訛りのおばさんが引越しの挨拶にやって来ました。  
● まぁまぁ、ティーでもドリンクすっか?
● 最近ニッキーがオーディションを受けた映画の話で大盛り上がり(※おばさんのみ)。
● ポーランドおばさんの昔話タイム。
  ①外に遊びに出かけた小さな男の子。玄関を抜けたら分身(悪魔)が生まれた。
  ②外に遊びに出かけた小さな女の子。市場で迷子になったけど、普通、市場は通り抜けずに裏の路地を抜けるのさ。それが宮殿へ行く道だから・・・ま、大概は思い出せないんだけどな!
意味がわからない。
● ポーランドおばさんの格言タイム。
  ①行動には結果が伴う。
  ②もし今日が明日だったら、未払いの請求書の問い合わせも覚えていないだろうさ。
  ③もし明日なら、あなたはあのイスに座っている筈。
そろそろ帰って下さい。
● 何はともあれ、オーディション合格! ヤッター!!
● これが当たれば君たちはスターだぜ~。 ウハウハだぜ~。
● 実はこの映画には元ネタがあって、過去の撮影中に2人死人も出てるんだけど、ま!気にすんな!
● どうやら相手役のデヴォンはニッキーに興味津々の模様です。
● ニッキーはポーランド語がしゃべれナイト。
● ショートコント「刑事と美人容疑者」
  「私・・このままだと誰かを、このドライバーで刺してしまいそうで・・・」
  「・・て、お前が刺されとるやん!!」

● 何はともあれ、映画撮影は順調な模様です。
● デヴォンは周囲の忠告を完全無視して、ニッキーを落とす気マンマンです。
● 極シブ俳優ハリー・ディーン・スタントンによる、世界一かっこいいお金のせびり方。
● ニッキーのこわーい旦那様が、デヴォンの下心に気づいた様です。
● 何はともあれ、ニッキーも撮影中にデヴォンを口説き始めました。
● デヴォンが男の本懐を果たしてさ。
● ニッキーが若干壊れてさ。
● それを旦那がこっそり見てさ。
● 煮ない! 焼かない! もちろん喰わない!
● 謎の文字が書かれた入り口から、ニッキーが異世界に突入。
● ようこそ! 女だらけのフェロモンルームへ!
● 窓の外は雪に埋もれたポーランド。
● 腕時計をはめて、シルクにタバコで穴を開けて、そこから覗けば見える筈。・・・だそうです(泣)
● ポーランド人男性と泣き女の諍い・・その1
  「娘は絶対渡さないわ!」
● スーパーうさうさタイム。
● 世界一やる気の感じられない身の上相談所 ・ 目潰し&タマ潰し篇。
● 女だらけのフェロモンルームで、スーパーロコモーションタイム! 君も一緒にレッツダンス♪
● ニッキーにそっくりなスーザンは、今日も低所得者家庭で奮闘中です。
● もうイヤや! こんな生活! 浮気相手のビリーに電突せな!
● 掛けた相手は人型うさぎ。
● スーパーうさうさタイム。
● 世界一やる気の感じられない身の上相談所 ・ タマ蹴り篇。
● 昔々、化学物質で汚染された町の少女が、この世の終わりを見たそうな。
● 誰かがドライバーで刺されたらしいですよ。
● ポーランド男と泣き女の諍い・・その2 
  「お前の知ってる誰かが刺されて死んだみたいだぞ」
● スーザン家のバーベーキューに、愉快なサーカス団員が乱入。
● スーザンの旦那さんは、動物の扱いが上手いそうです。
だから何?
● 世界一やる気の感じられない身の上相談所 ・ サーカス団員のファントムさん(仮名)が非道い件について篇。
● 女だらけのフェロモンルームを、タバコで開けた穴から覗いてみよう。
って、見にくいわ!
● 自棄になったスーザンが、浮気相手のビリー宅に乱入しました。
● 修羅場だ修羅場だ♪ わっしょいわっしょい♪
● スーザンの旦那さんはサーカス団を訪ねましたが、逢いたかったあなたはもう居なかった様です。
● コップ投げ名人参上。
● こんにちは、請求書の未払い分を回収にやって参りました。
● スーザンです。回収屋さんの情報によると、うちの隣のおうちにはクリンプという人が住んでいるそうです。 会いに行ってみたら、口に電球を咥えたガイキチの完全体が出てきたので、ドライバーを持って慌てて逃げました。
● スーザンの旦那さんがスピリチュアルメッセージを受け取りました。 ついでに拳銃も受け取りました。
● スーパーうさうさタイム。
● 娼婦の溜まり場である路上で、キャットファイトの予感・・・。
● ポーランドでもキャットファイト・・?
● 世界一やる気の感じられない身の上相談所 ・ シリアス篇。
● 相談所の相談員は、あろうことかどこかに内通していたようです。
● 路上に戻ったスーザンは、ビリーの妻を刺し殺そうと決意するものの、逆に彼女に刺されてしまいました。
● 瀕死のスーザンは、ホームレスの溜まり場に辿り着きました。
● 日本が誇るスーパースター・裕木奈江、満を持して見参! 
  昔はポケベルが鳴らなくて苦労しましたが、今回はポモーナ行きのバスがあるかどうかで大揉めらしいです。 どうでもいいですけど、その前にスーザンに医者を呼んでやって下さい。
● スーザン、大量吐血。
● ス-ザン、絶命。
● はいカットォォォ!! 
● そうやらここまでの件は映画の内容だったようです。
● しかし、撮影が終わってもニッキーは放心状態のままで、気がつくと人気のない映画館へ・・。
● 劇場で上映されていたのは、さっきまで撮影していた例の映画のワンシーン。
● 劇場の廊下を抜けると、そこはアパートでした。
● ニッキー(スーザン)、ファントム(クリンプ)と全面対決。
● 空砲ですが、いいんです!
 ニッキーの顔が怖すぎる件について。
● スーパーうさうさタイム。
● 泣き女とニッキーが対面 → 抱擁 → 融和 ← 成仏
● 満ち足りた表情で部屋を出た泣き女は、階下で夫と息子に再会したそうな。めでたしめでたし。
● 次の瞬間、ニッキーが居たのはポーランドおばさんとティーをドリンクしていた部屋。
● おばさんが指したイスに座っていたのは、穏やかな表情のニッキー。

エンドクレジット

● 作中人物がみんな揃ってレッツダンシング!


お し ま い

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ま、解説といっても、大して書くこともないのですが。(←ひどい)

ハリウッドきってのキチガイ個性派監督、デヴィッド・リンチの作品は、初期のモノからエンジン全開フルスロットルで解読不可能。
その後、わかりやすい物語もあったものの、『ストレイト・ストーリー』 で何かが吹っ切れたのか、近年の作品は益々難解さがパワーアップ。
で、今回もそんなリンチワールドという荒馬に振り落とされまいと、渾身の力でしがみついてみたのですが・・・
見事振り落とされましたとさ☆ 

哲学的解読に長けている方や、映画的知識に富んだ方、深読みの帝王や女帝のみなさんでしたら、もしかしたらこの作品を、上手く解説できるのかもしれません。
しかし私は早々にこの作品を読み解こうとする気持ちを捨てました。
いや、捨てざるを得なかったと言うべきか><

だって、上記の「あらすじ」が、ほぼこのまま映し出されるんですよ?
わかりますか?この「あらすじ」読んで。
書いた本人にもわからないのに。┐(´ー`)┌  (←わかるように書け)

で、きっとリンチさんも、こんな感じで書いていたのではないかと思ったのです。
頭に浮かんだ断片を、その徒然に書き綴って、そして撮影した。
もちろん素人の自主映画ではないのですから、御大の頭の中では計算というか、キッチリ辻褄はあっているのだと思いますよ。
しかし、リンチさんの頭の中を判れって方が途方もない話ではないですか。
以前リンチさんのアート(絵画)製作風景の映像を見たことがありますが、ハエとかをキャンバスに絵の具で埋め込んでましたからねぇ。
あかんおっさんですよ、コレもし無職だったら。

そんな訳で、アガサは途中から考えるのを止めて、ひたすら目に映ったままを受け止めていました。
何の説明もなくいきなり変わる舞台設定。
正体不明の主人公。
謎の人型うさぎ。
確かに唐突すぎて理解できない。
しかし、感情はとてもまっすぐ伝わってくる事に気づいたのです。

ポーランドの雪に埋もれた街頭で、愛の消えた夫と対決する泣き女の絶望。
夫以外の男性と、許されない恋に落ちたニッキーのとまどい。
そんな彼女をじっと見据える夫の恐ろしい目線。
弱い存在だからこそ、団結し、支えあい、いたわり合う女たち。
グロテスクな顔のアップで描かれた、さまざまな感情の断片が、時に攻撃的に、時に心を締め付けるように押し寄せてくる。

グルグルと眩暈すら覚えるような、色彩と光と感情の中で、気づくとニッキー(スーザン)に同化しかけている自分。
まるで答えになっていないようで、これ以上ないようなハッキリとした答えを目の前に突きつけられている様な感覚。
それが何なのか判らないのがもどかしくて・・・。 (←実はこれ、ニッキーの台詞でも同じ言葉がありました)

そして、見終わって思ったのは、これは要は
抑圧された生活から抜け出そうとした女性が不運にも迷宮を彷徨う事となり、ひたすら魂の救済を求める。
という話だったのではないかという事。
ポーランドの泣き女も、ニッキーも、スーザンも、娼婦たちも、ただただ救われたかったのではないでしょうかねぇ。
ラストで、「恐怖」 や 「不安」 の象徴であるファントム(仮名)と対峙し、見事これを打ち負かしたニッキーによって、泣き女の魂が解き放たれるシーンは、その美しい音楽と共にいつまでも心に残る名シーンだったと思いました。

ま、人型うさぎの部分は何がなんだかさっぱりのままですが。

万人にお奨めは出来ない作品ですが、一度観ると病みつきになる可能性は大です。
私も結局、1回目こそ寝落ちしてしまいましたが、その後2回続けて鑑賞してしまいました^^;
観れば観るほど繋がってくる作品ですので、あと20回くらい観たらリンチさんの言わんとする事を汲み取れるのかもしれませんね。

ま、人型うさぎの部分はそれでも何がなんだかさっぱりでしょうが。

そんなこんなで、今回のレビューはこれにて終了。
最後に、今後観られるご予定の方にちょっとだけ注意事項を。
① パッケージに「ナオミ・ワッツ」とクッキリ書いてありますが、声だけしか出てきませんのであしからず。(「マルホ」のエロス再び!などという邪念お捨て下さい←オレの事か!)
② どんな恐怖映画にも勝るローラ・ダーンの変顔・・・、16歳以下はトラウマ必至ですぜ!
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デヴィッド・リンチの映画の魅力のひとつは不可解さ。不思議さ。と昨日書いたばかりですが。。。 早速観てきました♪ 2002年に『マルホランド・ドライブ』が日本で上映されてから5年ぶりのリンチの新作ということで、 もうコレ、わたしの中で今年一番!と言っていいほど
ミコちゃんキュート♪
???????????? 親愛なるデビッド・リンチさま あなたとの出会いは「ツイン・ピークス」だったわ。 当時、日本であまりにもヒットしていたこの「ツイン・ピークス」。 東京ではローラのお葬式まで催されていたわ。 私もちゃっかり便乗して、あなたの世...

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