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『セルラー』

2006年05月12日
またもやWOWOWです。
私の命綱、と言うに相応しい活躍を見せてくれているWOWOW。
WOWOW様とお呼びする方が適切かもしれません。
「借りようかなー・・・でも(アレで)やるかもなー・・」 と思っている映画はたいがい放送してくれるので、借りて観た翌月のプログラムに同じ作品が載っていると、やり場のない憤りに駆られる程です。


前置きが長くなりましたが、そんなWOWOWと同じくらい私の生活に欠かせないモノ、携帯電話。(無理やりですか?)
また一つ、“携帯電話モノ”に傑作誕生です。


いつもの様に、息子をスクールバスに送り届けて帰宅したジェシカ。
しかし、そこに数人の男達が乱入。
連れ去られたジェシカは民家の屋根裏に監禁され、息子の命と引き換えに夫の居場所を吐くよう脅されます。
絶体絶命のジェシカは壊された電話機を必死に直し、偶然繋がった通話相手に命を託しますが・・・。



ストーリーはここまでしか書きませんが、別にあっと驚くドンデン返しとか、衝撃のラストとか、重大な謎解きがある訳ではありません。
犯人は最初から顔出しでバリバリ登場しますし、その素性や動機、影の協力者なども惜しみなく紹介されるので、そういった意味でのスリルは期待できません。


嗚呼・・それなのに・・どうしてこんなに、私のアドレナリンは放出されているのでしょう・・。

とにかく、物語の設定と役者の力だけでグイグイ引っ張っていく作りは、アッパレ!(大沢親分)としか言いようがありません。
“サスペンスやホラーは、怖がる役者の演技力がもっとも重要”と言う定義をきっちり押さえて、一番怖がる主人公にオスカー女優 キム・ベイシンガー


・・・もう、とにかく怖がってます。
ガクガクブルバルワナワナドキドキサメザメと、これでもかと言う程の怒涛の“怯え演技フルコース”を見せつけてくれます。
さすがオスカー女優です。
最初から最後まで一つも手を抜く事無く、尚且つやり過ぎることも無く、見事に怖がり続けてくれたキム・ベイシンガー。
彼女のお陰で、緊張感が10ポイントアップです。(それだけかよ)


そんな彼女からの“いのちの電話”を偶然キャッチする、い か に も陽気なアメリカ人のライアンに扮するのが、 『ファンタスティック・フォー』 の人間チャッカマン役で全米のティーンのハートをガッチリキャッチした(カタカナばっかだな・・)クリス・エヴァンス。


軽いです。


とてつもなく、軽いです。



ヤクルトの古田敦也の眼鏡のフレームくらい、軽いです。


しかし、演出と編集のお陰で、とてもスリリングな出演になっています。(いえ、本人も勿論素晴らしい演技を・・ 略)

『ファンタスティック・フォー』 の時もそうでしたが、頭は軽いが正義感もそこそこあっていい男(※アメリカ基準)と言う役が、とても似合ってます。
いいですねー。
バドワイザーとペプシがこれ程似合う男を、私は知りません。(うそです)
キム・ベイシンガーとペプシ君を助ける事になる警官役に、ウィリアム・H・メイシー。
これまたおつな配役ですねぇ。
誠実かつ出来る男を、さらりと演じているのが流石です。
これらいい人連中が、女子供やニート(独断予想)や半分おじいちゃんなのに対し、悪い奴連中が全て、ガタイも良く知能もある(ハズ)の猛者共ですので、普通に考えれば映画開始後15分くらいでケリが付きそうなのですが、この猛者共がまた揃いも揃ってツメの甘い連中ばっかりなので、無事95分の尺に収まりました。


監督は、観た事無い名前だなー・・・と思っていましたが、なんとあの 『デッドコースター』(『ファイナル・デスティネーション』の続編)の監督さんだったんですね。
1作目と何の関係も無い変テコリンな邦題はともかく、テンポも良く適度なショックシーンも織り交ぜられた楽しい作品でした。
あの映画の監督なら・・・、と納得のテンポ感です。
冒頭、キム姐さんが帰宅してから監禁されるまでの流れの無駄の無さなどは、素晴らしいと思います。
何となく 『フォーン・ブース』 を連想させる(どこがと言う訳では無いのですが)と感じていましたら、原案が同じ人でした。
軽い男に、何か恨みでもあるのでしょうか?
それとも、携帯電話に何か恨みでも?


それとお笑いシーン担当で、サッカー選手のジダンにそっくり(前歯を除く)な中年男がしつこいくらい出て来たのが、少し癇に障りました。
『リーサル・ウェポン4』 のクリス・ロックぐらいウザかったです。
きっとアメリカでは、TVの人気者なんでしょうね。
でも、ウザイです。
『めざましテレビ』でハリウッド情報をリポートしている、エンジェル・Bぐらいウザかったです。

良質なサスペンスを観て、すっきり気分の一日だったのでした~(きょうのわんこ風)


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