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『BLACK SHEEP』 (日本未公開)

2008年02月28日
ブラックシーップ
羊人間とバイオ羊の禁断の愛・・・。 ま!いとこみたいなもんか!

さて、アカデミー賞も無事終わり、ずっとお預け状態だった 『BLACK SHEEP』 を念願叶って鑑賞させて頂いた訳なのですが・・・

・・・そっかこれ英語かぁ・・

そりゃそうだよなぁ・・・orz

うっかりすっかり忘れていました。原語鑑賞だと言う事を。
なにせ輸入版(日本未上陸作品)ですので、言葉は英語。
字幕も英語かスペイン語しか付いていないんですねぇ。
なんとか、英語字幕と辞書を片手に鑑賞しましたが、ホントのところは正直わかりません。
とんだ思い違いをしていない事を祈りつつ、アガサ解釈版あらすじを・・・
※ネタバレしてます

ぼくヘンリー。
ぼくの父ちゃんはニュージーランド一の羊飼いで、ぼくも大きくなったら父ちゃんみたいなカッコイイ牧場経営者になるんだい!
と、思っていたんだけど、そんなぼくの夢をこころよく思わないお兄ちゃん・アンガスが、ある日ぼくにとんでもない嫌がらせを仕掛けてきたんだ。
なんと、ぼくが超可愛がっていた子羊のダドリーを捌いて吊るし上げ、その皮を自ら被ってぼくを追い回したんだ。ね!鬼畜でしょ?!

怯えてうずくまるぼくと、調子に乗るアンガス。
その時、マックおばちゃんがぼくらを探してやってくる声が聞こえた!
ああ助けて!おばちゃん! ぼく、このままじゃあトラウマ確定になっちゃ・・
おばちゃん 「お前たちよくお聞き。今、お父さんが事故に遭って亡くなってしまったそうだよ」

え゛え゛――――っ!
「お父さんが事故」とはなんたるサプライズっておばちゃんその前に何かつっこむトコないか?
血の滴る羊の生皮を被りおどけるアンガスを華麗にスルーして、とびっきりの訃報のみを届けてくれたマックおばちゃん・・・ありがとう・・。
あなたのお陰で、今では立派な羊恐怖症のぼくです。


という訳で15年後、ぼくは事件以来一度も近寄らなかった牧場に、久しぶりに帰郷した。
牧場を引き継ぎ最新鋭の養羊に取り組んでいるアンガスに、牧場に関してぼくが持つ全ての権利を譲渡する為だ。
何やら怪しげなバイオ羊の開発に、全精力を捧げているらしいアンガス。
しかし、羊を見るだけで眩暈がするぼくには何のかかわりも無い事だ。
そう思っていた・・・。
あの美しい彼女がぼくの前に現れるまでは・・・。
そして、羊たちが草食主義を撤回するのを目の当たりにするまでは・・・。


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もこもこした白い塊が、草原を横切り丘を越え、柵を蹴倒し大集合。
その口には赤い液体が・・・。
そう、それは血。 人間のフレッシュな赤血球・・・。
かわええのう(*´∇`*) きょうてえのう(*゚∀゚*)

日本未公開ながら、各方面で話題の牧羊スプラッター 『BLACK SHEEP』(通称黒羊)。
見所は、羊が人間をもっちゃりもっちゃり食する姿。
5万頭の羊が丘を越え、雪崩の様に押し寄せてくる姿。
あとは、80年代の息吹を感じる羊人間の造形。
そんなトコでしょうか。

この作品には、過去のホラー(スプラッター)にオマージュを捧げたシーンも多く、
動物愛護団体の暴走により、感染が一気に広がる(28日後・・・)序盤のシーンや、
逃げ込んだ家の周りを羊にグルリと囲まれて身動きが取れなかったり(ナイト・オブ・ザ・リビングデッド)、
凶悪羊の群れの中を横断する為に、ムートンクッションを被って羊のフリをしたり(ショーン・オブ・ザ・デッド)、
草刈機ならぬプロペラで羊人間を粉砕(ブレインデッド)したり、
他にも、凶悪羊に噛まれた人間は羊人間へと変貌を遂げるのですが、その変身シーンが『ハウリング』みたいだったり、身内が感染すると言うお約束シーンもあったり、と、要所要所に作り手のホラー愛とサービス精神をヒシヒシと感じます。

ゴア描写が程よく配分されているのも高評価。
モッフモフの羊たんが、人間のお腹を食いちぎり腸を引っ張り出す様にお目にかかれる日が来るだなんて、一体誰が想像し得ただろうか、なあ諸君!(※普通は誰も想像しない)
明らかにパペット状(中に手が入っている)の羊頭が、あちこちで喉笛を引き裂く様。
壮大な大自然をバックに、人の残骸をパクつくモノホンのエキストラ羊たん。
それにしても、羊たんって草食でしょうに・・・、撮影時って一体何を喰わされていたのでしょうかねぇ。
ちょっぴり気になったりなんかして

冒頭のトラウマ発生シーンがきちんと活かされているラストのくだりも、映画としてとても真面目に作られている印象を受けました。
意外とシリアス作品やなんかを撮っても、イケる口なんじゃないでしょうかねぇ、この監督さん。

で、本作の魅力は粒揃いなキャラクターたちにもあり、
羊恐怖症でパニックに陥るヘンリーに、何かとスピリチュアルなカウンセリングを施してくれる、動物愛護団体の美人活動家・エクスペリエンスさん(ミラ・ソルヴィーノ似)や、
同じく活動家のメンバーで、羊に噛まれ感染してしまう小汚いヒッピー・グラント(ヴァンサン・カッセル似)さん、
田舎風臓物料理が大好きで、特技は暴走運転の家政婦(親戚?)・マックさん、
自称天才科学者のメガネっ子・ラッシュさんなど、クスっと笑えるオモシロ人間が勢ぞろい。

中でも一番魅力的なのが、主人公の兄・アンガス(ブルキャン似)。
優秀な弟にコンプレックスを感じていたらしいアンガスは、羊の生皮を被ったりして羊嫌いなのかと思っていたら、彼は彼で羊に並々ならぬ愛情を抱いていたご様子。
農場の近代化を目指し、新種羊の研究に尽力していたアンガスはバイオ羊の開発に行き着き、その遺伝子操作に自分のDNAを使用してしまうのです。
ってお兄ちゃん、さては自分大好き人間だね?

いや、ここがアガサの英語力の限界点でもありまして、実はこの告白のシーンに至る直前、アンガスが下半身丸出しで、バイオ羊といい雰囲気を醸し出しているシーンがあったのですよ。(!)
で、現場に踏み込んだ弟から
「兄ちゃんなんやとんねん!」
と至極ごもっともなツッコミを食らい、バイオ羊誕生秘話に言及するのですが、
「この子(バイオ羊)は俺たちの家族も同然でなんちゃら」とか「スパムがどうとか」言っていたので、純粋に遺伝子操作にDNAを使っただけなのか、それとも実質的に契りを結んだ(キャー><)事で血が混ざったという事なのか、ちょっとアガサの英語力では判別不能だったのです。

まぁ、もしかすると両方なのかもしれませんね。
なにはともあれ、バイオ羊とツーショット時の、アンガスのこざっぱりとした表情といったら・・・
完全に大人の階段を登った漢(おとこ)の顔をしていましたよ・・・。(ってオイ!∑(*`□´* )
(※ナニの直接的なシーンはありませんのでご安心を)

ちなみにお兄ちゃん、途中で羊に噛まれてしまい羊人間へと変身してしまうのですが、バイオ羊の羊水が治療薬だった事が判り、無事人間へと戻されます。
ところが、羊への愛に完全に開眼してしまったお兄ちゃんは、再び羊側に戻るべく凶悪羊の元に駆けつけ、羊の中心でバイオ羊への愛を叫ぶと言う漢っぷり。
いやぁ、泣ける話ですね!(そうでもないか)

でまた、その時肝心のバイオ羊たんがえらい冷めた目をしていたのが、こういうシュチュエーション時の女性のリアルな反応を見ている様で、非常に凍える思いでしたねぇ。
「なに?アイツ、超ウザイんだけど~」的なアレね!
いやぁ、泣けるシーンですね!(もしくは身につまされるね!)

そんなこんなで、ゴアから恋愛指南まで、多彩な展開で観る人を釘付けにする癒し系スプラッター 『黒羊』 。
こんなオモシロ作品が公開されない日本は、まだまだホラー面で言うと発展途上国なんだなぁ・・と実感させられてしまいました。
貴重な鑑賞の機会を与えてくださった○○○さんには、感謝の気持ちでいっぱいです!

一日も早く日本でも公開(もしくはDVD化)されるとイイですなぁ・・・(´ー`) 。


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