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『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

2008年01月26日
とっど2


・ ・ ・

エラだぁ・・・?


トッド
まさかの「エラ」発言にトッドが切れた!

(このイラストはフィクションです)


あらすじ・・・
俺の名前はスウィーニー・トッド。
復讐の為に、地獄の底から帰還した男・・・。
・・・あの、地獄って監獄ね、監獄。 ・・牢獄?監獄?ま、いっか。
愛する妻と娘を奪う為、無実の罪で俺を終身刑にした悪徳判事・ターピン。
ヤツをこの手で始末する為なら、どんな悪魔の諸行でも俺はやり遂げる事が出来るだろう・・・!
無力で哀れなベンジャミンは死んだ!
俺は今や、復讐の悪魔・スウィーニー・トッドさまなのである!

と言う訳で私は今、15年前に住んでいた借家に来ています。
親切な家主・ラベット夫人はなんと、私の仕事道具を保管してくれていたようですよ!

待たせたな!我が友!我が剃刀よ!
お前がヤツの喉元を切り裂き、我が身にかの血を降り注いでくれる日が待ち遠しいぞ!
とは言え、どうやったら判事の髭を剃る様なファンタスティックなシュチュエーションになるんでしょうか。
監獄暮らしが長かったせいで、名案がギガント浮かばなス。
すると、見かねたラベット夫人が、素晴らしい計画を考えてくれました。
街一番の床屋と、民衆の面前で髭剃り対決をして、見事打ち負かせばいいのですね。
そうすれば一気に知名度が上がって、判事も髭を剃りに来るだろう・・と。

なんと造作も無い事よ!
15年の歳月をものともしない我が腕を、しかと見るがよい!
いや、負けたその腕を恥じる事など無い。 街一番の床屋よ。
なぜなら俺さまこそは悪魔に魅入られし髭剃りテクの持ちぬ
え?ベンジャミンて・・・ なんで私の名前を知って・・
なんと街一番の床屋は、15年前私の元で見習いをしていた少年の成れの果てだったらしいですよ!
やだやだ!狭い街なんだからぁもう!

この俺を脅迫してきた床屋に対して、掛ける情けなどあろうものか。
俺は激昂に身を任せ、床屋を打ちのめしたのだった・・・何度も・・・何度も・・・。
あぁ、ラヴェットさん! いや違うんですよ。コレはその何と言うか出来心というか正当防衛と言うか・・。
歌にするならば 
♪おれ~の~カミソリが~復讐を求めて~♪どいつもこいつも~み~な殺しぃぃ~♪
イヤすんません。ホントすんません。
今すぐ死体、片付けますんで。ホント。


しかしその時、運命の天使・・いや、悪魔が俺に奇蹟を与えたもうた!
なんと髭剃り対決の評判を聞きつけた判事が、早くも俺の店にやって来たのである!
目の前のイスに横たわる、我が宿敵。
なんと無防備で、なんと愚かしく、なんと醜い面構え!
今はこの、復讐が成就する瞬間に酔いしれるとしよう。
彼の口ずさむ歌声に、しばし声を重ねるとしよう・・・。
って歌ってたら、邪魔が入ってもうた――!!
歌――っ! バカバカ馬鹿――っ!!


すんでのところで判事を逃してしまい、失意のどん底な俺。
しかし、ラヴェット夫人の励ましもあり、ある意味色んな方面で吹っ切れた俺は、切れ味鋭い我が友と共に世の中の諸悪を根絶する方向へ。
つまり、歌にするならば 
♪おれ~の~カミソリが~鮮血を求めて~♪どいつもこいつも~み~な殺しぃぃ~♪
イヤすんません。ホントすんません。
その前にまず、床屋の死体ですよね。


ラヴェット夫人は、死体の後始末の方法に名案があると言う。
夫人の経営するミートパイ屋では、慢性的に肉不足が続いていた。
ならば不要なこの肉を、そのパイに利用して何が悪い?
いいとも! 確かに名案だ!
これぞまさに、コロンブスの卵的発想ではあるまいか!!・・意味は知らんが。
こうして私は、来る日も来る日も剃刀を振るい続けたのです。
ある時は純粋に髭を剃る為に。
またある時は喉元を掻き切る為に。
ただただひたすら、憎い判事が再び店を訪れるその日まで・・・。


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いやぁ、とても面白かったですね!
ジャックスパロウ・ファンと見うけられるのレディーの皆さんが、予想以上の流血ショーに対し、微妙な顔つきで劇場を後にする姿を見るのが!
ジョニデだし~
チョコレート工場のコンビだし~
まぁ言ってもミュージカルだし~


そう思ったか?

ちょっぴりブラックなミュージカルだと思ったか?


思い知るがいい!我らがR指定の底力!!

ヒャーッヒャッヒャ(`∀´)ヒャッヒャッヒャ

と、非スプラッターな女性の皆さんを軽く敵に回した、被スプラッターのアガサですこんにちは。
ちなみに一緒に観に行った非スプラッターの友人は、観終って
『ナイトメア・ビフォア・ザ・クリスマス』 みたいな感じなんだろうと思ってたのに・・・
と言っておりました。
まぁ、ちょっとダークなイメージ+ミュージカルと言う事で 『ナイトメア・・』 を想定するというのは自然な成り行きだと思うのですが、あれも仮に実写で作ってたらかなりエグイ作品になってるでしょうからねぇ・・・。
なにせ、主役の骸骨蛆の湧いたクリーチャーに囲まれて歌い踊る映画ですから。

ともかく、カリブ後初の主演作に、こんな血みどろ復讐劇を選んだジョニー・デップもさすがですし、相変わらずスタジオに全く阿ろうとしないティム・バートンの姿勢にも拍手喝さいです。

(※以下ネタバレアリ)

妻を卑劣な手で奪われ、人生を踏みにじられたトッド(ベンジャミン)。
九死に一生を得てロンドンに生還したトッドは、残りの人生を復讐のみに捧げる事を誓います。
剃刀を片手に「俺のと~も~だ~ち~」と歌う姿が、実にキ印っぽくてイイ!

妻と娘を奪われたトッドの、常軌を逸した復讐劇。
そして、その復讐劇よりもさらに前面に押し出されていた、報われない恋。
トッドは妻・ルーシーへ。
ラヴェット夫人はトッドへ。
小間使いの少年はラヴェット夫人へ。
それぞれの思いが強すぎたが為に、物語はより残酷に、より悲劇的に進んで行く・・・。

妻・ルーシーはトッドに。
ラヴェット夫人もまたトッドに。
小間使いの少年はそんなトッドを。
強すぎた思いが生んだ多くの死は、一見救いが無いようにも見えますが、実はトッドにとってはハッピーエンドだったのではないか、と思います。
理性を捨て、人を人として扱う事を止めた時点で、トッドの末路は「無残な死」でしかなかったし、そんな怪物の様なトッドが、最も愛する者を殺めてしまった事もまた防ぎようの無かった事。

全ての復讐を遂げ、愛する妻に寄り添って迎えた自らの死は、彼にとって申し分ない最期だったのではないでしょうか。
もしも仮に、ラヴェット夫人と共に生き延びていたとしても・・・。
トッドの人生に何が残っていると言うのでしょうか。
共犯者ラヴェット夫人との愛情の無い日々?
死刑台に登るのを待つだけの日々?

それこそが、既に死んでいるのと変わりない日々なのでは?

この作品では、トッドが奪われた娘のその後も重要なポイントになっており、宿敵・ターピンに“養女”という建前で捕らえられていた娘に、トッドの知り合いの青年が一目で恋に落ちたことから
ターピン 「てめぇこんにゃろぅ!よくも俺の養女を!」
青年   「なんだとこのロリコンオヤジ!」
という、激しい恋の鞘当も展開するのですが、正直その恋はおまけ程度でしか無い様に感じました。

その証拠に、トッドが妻を掻き抱いて事切れるシーンがこの作品のラストシーンであり、ターピンの魔の手から逃げ出した娘と青年のその後までは描かれていません。
あくまでこの物語は、トッドの愛と復讐の物語なのですね、きっと。

ま、君たち若いんだし、・・・後はなんとでも頑張っとくれ!
と言うティム・バートンの強いメッセージが込められ・・・ (違うか)

若かりし頃、エマ・トンプソンとケネス・ブラナーの仲を裂いた事で有名だったヘレナ・ボナム=カーター。
『猿の惑星』 での捨て身の猿メイクの頃は、今度はリサ・マリーとバートンを引き裂くか!このどろぼう猫!
と、憤っていたアガサでしたが、何だかすっかりバートン色に染められ(元々の資質かも?)魔女顔が定着しちゃいましたね。
今や、ヘレナ以上にバートン作品にしっくり収まる女優は居ないのではないでしょうか。(←褒め言葉)

ジョニー・デップと共に、これからもバートン作品でそのエラを存分に輝かせて頂きたいものです。

狂気と悲恋と笑いと、何より素晴らしいアラン・リックマンの美声に彩られた、至福の1時間59分でした。

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