『カル』
2006年05月05日
なんでも、最近韓流ブームだという事なので、元祖韓流スターハン・ソッキュ主演のサスペンス・ミステリー 『カル』 のレビューでも書いてみようかと思います。
・・・えっ?
もう下火なんですか? 韓流ブームって?
・・そうでもない?
何だかブームに微妙に乗り遅れた感もあり、作品自体も結構前のモノではありますが、その辺のズレ具合が“私流”と言う事で。
The! スプラッター!! でしたね。 簡潔に言うと。
色ーーーーーーーーーーーんな映画やドラマのエッセンスをつまんで固めた、と言う感じで上手にまとめてありました。
つまらなかったと言う訳でも無く、普通に楽しめる映画なのではないでしょうか。
私が思うに、ドンデン返しの映画には、“必然性のあるドンデン返し”と“とってつけたようなドンデン返し”があります。
(ちなみに私が今までで一番くだらない・・・と思ったドンデン返しは、『マーヴェリック』です。本当にくだらないです。リチャード・ドナーの才能の枯渇を、始めて感じた一本でした。)
それはともかく、この 『カル』 でも終盤ドンデン返しに次ぐドンデン返しで、驚愕のラストが待ち受けているそうです。
ストーリーを完全ネタバレで追ってみますと、
連続猟奇殺人事件発生。主人公の刑事・チョが颯爽と登場。(時を同じくしてマンションからの転落事件発生。)
被害者の唯一の接点である女性・スヨンが儚げに登場。
何も語らぬスヨンと、彼女を支える親友・オさんのラブラブっぷりをご覧あれ。
チョ刑事に心を許し始めるスヨンと、それを見て面白くない顔のオさん。
スヨンの友人(ほぼストーカー)に容疑が向けられるが、彼もまた犠牲者になる。
徐々に明らかになるスヨンの過去。(実父からの性的虐待など)
チョ刑事の相棒が(主人公なんかよりよっぽどか鋭い観察眼が仇となり)、転落事件現場で謎の死。
オさんへの疑惑が俄然高まる中、肝心のオさんは物証をゴロゴロ残して死亡。(スヨンを襲おうとして返り討ちに合う)
オさん=ホンボシ確定で、傷心のスヨンは外国へ。 チョ刑事は未練たらたらでお見送り。
ところがところが、スヨンの別荘にある隠し水槽から謎の死体が転がり落ちる。
犯人は・・・ やっぱりスヨン?!
と言う流れです。
犯人候補はズバリ3人で、
スヨンにストーキング中の友人(←動機は嫉妬)
実はレズっ気たっぷりのオさん(←動機は嫉妬)
スヨン(←実父からの長年の性的虐待による精神障害)
の中の誰が真犯人でもストーリー的に無理は無く、作品自体も
「誰だと思う〜? オさん? いやいや、スヨンかもしれないよ〜?」と言う、製作者のニヤニヤ笑いが見えてきそうな演出です。
で、この3人が順番に捜査線上に挙がっては消されると言うドンデン返しの末、結局「やっぱりスヨンなんじゃないの〜?」と臭わせて映画は終わるのですが、このドンデン返しっぷりや驚愕のラスト(スヨン犯人説)がどうも納得行かないと言うかなんと言うか・・・。
最後に付け加える“おまけシーン”次第で、何度でもドンデン返し出来る安易さみたいなものを感じるのです。
具体的に言うと、この映画のラストは意味ありげな微笑を浮かべながら海外に旅立つスヨンと、スヨンの別荘で死体を発見して全てを悟り、絶望の雄叫びを上げるチョ刑事のカットで終わるのですが、例えばそのカットの後で更に
“一人立ち上がり、不敵な笑みを浮かべるチョ刑事”を付け加えれば、「ええっ?! まさか真犯人はチョ刑事?」となるだろうし、
“スヨンに瓜二つな女性が、そんなチョ刑事を見ていたのであった”を付け加えれば、(反則技だけど)「ええっ?!ひょっとしてスヨンは双子だったのか?」となるのではないでしょうか。
いいのか? それで?
いや、実際そんな映画があったら大ヒンシュクモノでしょうが、そう言う怖さをはらんでいると思うんです、“ドンデン返しモノ”って。
(※ちなみに実際の大ヒンシュク例→)
安易なドンデン返し、ヨクナイ!!
それから、この映画のラスト(真相)については、公開当時結構論議が戦わされていた様なのですが、私の解釈は、
「スヨン&オさん&スヨンに夢中になった男達 が結託して、スヨンのトラウマの元凶である実父(ヘンタイ)を殺害。
その後、スヨンとオさんが友人(ストーカー)を利用して、怖気づいた男達を次々に殺害。
友人(ストーカー)に罪を被せて殺害。
スヨンを心から愛しており、共犯者になる事で一身同一になったと思っていたオさんだったが、スヨンがチョ刑事に心を開いて行くのを見るにつけ嫉妬に駆られ、またスヨンの異常性に危機感も抱き心中を図る。
が、返り討ちに合い死亡。
男性でも女性でもない理想の相手・オさんを失い、チョ刑事にも振られたスヨンの男狩りの旅は続くのであった・・・。」
です。
最初は実父へのトラウマのせいで手を染めた犯罪(殺人)だったが、男性と言うものに対する嫌悪感や殺人の魅力に獲り付かれて、だんだん殺さずにはいられなくなったのではないか、と。
別荘の水槽に隠してあった死体がツギハギだらけだったので、観た人の間では 「過去に殺してバラした男どものパーツをつなぎ合わせて、理想の男性を作ろうとしていた」 論が多いようなのですが、その水槽の前で中に入っていた魚を分け合って、笑顔のスヨン&オさん&男連中の写真を見ると、最初の犯罪は皆でやったのではないかと言う気がするのです。
「愛するスヨンを苦しめてきたヘンタイ親父を、みんなでやっつけたぞ!
やったー!」
とでも言いましょうか。
まぁ解釈は人それぞれと言う事で。
「何も、韓国映画の名作 『8月のクリスマス』 の二人で作らなくてもよかったのに・・・」 と思わずにはいられない、臓物満載のスプラッター・ミステリーでした。
♪♪何でしたらポチっと一押してみませんか♪♪ →→
・・・えっ?
もう下火なんですか? 韓流ブームって?
・・そうでもない?
何だかブームに微妙に乗り遅れた感もあり、作品自体も結構前のモノではありますが、その辺のズレ具合が“私流”と言う事で。
The! スプラッター!! でしたね。 簡潔に言うと。
色ーーーーーーーーーーーんな映画やドラマのエッセンスをつまんで固めた、と言う感じで上手にまとめてありました。
つまらなかったと言う訳でも無く、普通に楽しめる映画なのではないでしょうか。
私が思うに、ドンデン返しの映画には、“必然性のあるドンデン返し”と“とってつけたようなドンデン返し”があります。
(ちなみに私が今までで一番くだらない・・・と思ったドンデン返しは、『マーヴェリック』です。本当にくだらないです。リチャード・ドナーの才能の枯渇を、始めて感じた一本でした。)
それはともかく、この 『カル』 でも終盤ドンデン返しに次ぐドンデン返しで、驚愕のラストが待ち受けているそうです。
ストーリーを完全ネタバレで追ってみますと、
連続猟奇殺人事件発生。主人公の刑事・チョが颯爽と登場。(時を同じくしてマンションからの転落事件発生。)
被害者の唯一の接点である女性・スヨンが儚げに登場。
何も語らぬスヨンと、彼女を支える親友・オさんのラブラブっぷりをご覧あれ。
チョ刑事に心を許し始めるスヨンと、それを見て面白くない顔のオさん。
スヨンの友人(ほぼストーカー)に容疑が向けられるが、彼もまた犠牲者になる。
徐々に明らかになるスヨンの過去。(実父からの性的虐待など)
チョ刑事の相棒が(主人公なんかよりよっぽどか鋭い観察眼が仇となり)、転落事件現場で謎の死。
オさんへの疑惑が俄然高まる中、肝心のオさんは物証をゴロゴロ残して死亡。(スヨンを襲おうとして返り討ちに合う)
オさん=ホンボシ確定で、傷心のスヨンは外国へ。 チョ刑事は未練たらたらでお見送り。ところがところが、スヨンの別荘にある隠し水槽から謎の死体が転がり落ちる。
犯人は・・・ やっぱりスヨン?!
と言う流れです。
犯人候補はズバリ3人で、
スヨンにストーキング中の友人(←動機は嫉妬)
実はレズっ気たっぷりのオさん(←動機は嫉妬)
スヨン(←実父からの長年の性的虐待による精神障害)の中の誰が真犯人でもストーリー的に無理は無く、作品自体も
「誰だと思う〜? オさん? いやいや、スヨンかもしれないよ〜?」と言う、製作者のニヤニヤ笑いが見えてきそうな演出です。
で、この3人が順番に捜査線上に挙がっては消されると言うドンデン返しの末、結局「やっぱりスヨンなんじゃないの〜?」と臭わせて映画は終わるのですが、このドンデン返しっぷりや驚愕のラスト(スヨン犯人説)がどうも納得行かないと言うかなんと言うか・・・。
最後に付け加える“おまけシーン”次第で、何度でもドンデン返し出来る安易さみたいなものを感じるのです。
具体的に言うと、この映画のラストは意味ありげな微笑を浮かべながら海外に旅立つスヨンと、スヨンの別荘で死体を発見して全てを悟り、絶望の雄叫びを上げるチョ刑事のカットで終わるのですが、例えばそのカットの後で更に
“一人立ち上がり、不敵な笑みを浮かべるチョ刑事”を付け加えれば、「ええっ?! まさか真犯人はチョ刑事?」となるだろうし、
“スヨンに瓜二つな女性が、そんなチョ刑事を見ていたのであった”を付け加えれば、(反則技だけど)「ええっ?!ひょっとしてスヨンは双子だったのか?」となるのではないでしょうか。
いいのか? それで?
いや、実際そんな映画があったら大ヒンシュクモノでしょうが、そう言う怖さをはらんでいると思うんです、“ドンデン返しモノ”って。
(※ちなみに実際の大ヒンシュク例→)

安易なドンデン返し、ヨクナイ!!
それから、この映画のラスト(真相)については、公開当時結構論議が戦わされていた様なのですが、私の解釈は、
「スヨン&オさん&スヨンに夢中になった男達 が結託して、スヨンのトラウマの元凶である実父(ヘンタイ)を殺害。
その後、スヨンとオさんが友人(ストーカー)を利用して、怖気づいた男達を次々に殺害。
友人(ストーカー)に罪を被せて殺害。
スヨンを心から愛しており、共犯者になる事で一身同一になったと思っていたオさんだったが、スヨンがチョ刑事に心を開いて行くのを見るにつけ嫉妬に駆られ、またスヨンの異常性に危機感も抱き心中を図る。
が、返り討ちに合い死亡。
男性でも女性でもない理想の相手・オさんを失い、チョ刑事にも振られたスヨンの男狩りの旅は続くのであった・・・。」
です。
最初は実父へのトラウマのせいで手を染めた犯罪(殺人)だったが、男性と言うものに対する嫌悪感や殺人の魅力に獲り付かれて、だんだん殺さずにはいられなくなったのではないか、と。
別荘の水槽に隠してあった死体がツギハギだらけだったので、観た人の間では 「過去に殺してバラした男どものパーツをつなぎ合わせて、理想の男性を作ろうとしていた」 論が多いようなのですが、その水槽の前で中に入っていた魚を分け合って、笑顔のスヨン&オさん&男連中の写真を見ると、最初の犯罪は皆でやったのではないかと言う気がするのです。
「愛するスヨンを苦しめてきたヘンタイ親父を、みんなでやっつけたぞ!
やったー!」
とでも言いましょうか。
まぁ解釈は人それぞれと言う事で。
「何も、韓国映画の名作 『8月のクリスマス』 の二人で作らなくてもよかったのに・・・」 と思わずにはいられない、臓物満載のスプラッター・ミステリーでした。
♪♪何でしたらポチっと一押してみませんか♪♪ →→
Comment

