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『処刑島』

2008年01月05日
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あなたの予想を、きっと裏切ります。

あらすじ・・・
手のつけられないワルガキ共がひしめく少年院。
そこでは慢性的にイジメが行われ、弱き者は辱めに耐えて刑期を終えるか、自ら死を選ぶしかなかったのである・・・。
て、教官は?

ある日、そんな院に新たな不良が送り込まれる。
彼の名はカラム。 
同い年の少年を殺害した前科を持つ、名うての犯罪者である。
カラムが院での生活を始めて間もなく、同室の少年・デイヴィッドがイジメに耐えかね、その命を絶った・・・。
て、だから教官は?

さて、当然の如く、デイヴィッドの父親が憤怒の表情で院に怒鳴り込んできた。
しかし同室の不良どもはどこ吹く風で、反省のハの字も見当たらない。
そこで院長は、制裁の意味も込めて彼らを無人島で合宿させる事に。
元々軍の訓練所だったその島で早速過酷なサバイバル合宿が始まるが、想定外な事に別の少年院のスケバンたちも合宿に来ていた事から、現場には微妙な空気が流れ始める。
あちこちで呑気にタバコをふかせ、意気投合したスケバンとエロい行為にふける不良共。
て、だ~か~ら~

その時、どこからともなく飛んできたボーガンの矢が、同行していた教官の胸を貫いた。
そして聞こえてきたのは、複数の獣の吐息。
森の中を流星の様に駆け抜け、恐怖のわんこ達が今、餌の居場所を急襲しようとしていた・・・。
餌、すなわち教官。 


・・・合掌。

果たして、ボーガンとわんこの主人は誰なのか?
そして、少年達の運命やいかに?


で、もの凄い予想外の展開がある訳ですが にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  ← ←その前に一押し♪

予想外 と書きました。
確かにこれは予想外です。

ドンデン返しでは無いです。予想外です。

↓ ↓ ↓ ※ ここから先、真犯人バレがあります。


島に送られた不良どもは全部で6人。
その内のリンジーくんは、自殺した少年と同じくイジメられていた被害者で、もう一人が我らが主人公・カラムくんなので、要は4人がヒドイ死に様を晒す事がこの映画のキモになる訳ですね。
で、一人、また一人と犬に喰われたりトムとジェリーみたいな仕掛けに挟まったりしながら消えて行きまして、当然観客の関心は「真犯人探し」に絞られて来ます。

訳アリな表情を時折浮かべるリンジーくん。
そしてカラムくん・・彼がデイヴィッドの自殺直前に転院してきた事は、ただの偶然なのでしょうか?
それから、教官も知らなかった他所の少年院の少女たち。
彼女たちは本当にアカの他人なのでしょうか?
誰も彼もが怪しくなり、相当ひねりの効いたオチ(真犯人)が出てくるのだろうと、アガサの胸は激しく高鳴ります。

おや? カラムくんがリンジーくんに、不自然に絡み始めましたよ?
ちょっと聞き耳をたててみましょう・・
カラム  「お前、本当は何か知ってるな!教えろ!」
リンジー 「えと、えと、デイヴィッドの父ちゃんはホントは軍人らしいッス」
カラム  「他には無いのか?」
リンジー 「あの、あの、なんか特殊部隊だったらしいッス」
この2人のやりとりを見て、一気に怖気づく不良ども。

ハハーン、これはきっとカラムくんによる陽動作戦の一部ですね。
実はリンジーくんと打ち合わせ済みで、不良どもを精神的に追い込もうという算段とみました。
だって、あんな商社マンみたいだった父ちゃんが、まさかホントに特殊部隊だなん
コマンドーみたいな父ちゃんデタ━━(゜д゜)━━!!

まさか、 まさかの父ちゃん登場に沸く場内。 (どこの?)

余りにも当たり前すぎて気付かなかった・・・。 あなたのこと・・・。
いつでもあなたは、傍にいてくれたのに・・・マイ・ロンリネス。
(若干意味不明)

そうです。
自殺したデイヴィッドの父ちゃんは、本当に元軍人でしかも特殊部隊あがりだったらしいのです。
観客がそのオチを、赦せるか赦せないかは別にして。

で、着々と不良ども(と無関係の一般女性)を地獄に追いやったコマンドー父ちゃんが、いよいよ不良のボスとご対面です。
このボス、グループの中でも一番のワルでして、仲間を殺す事も厭わない人間のクズのような男・・・。
社長! ここは一つ至上の苦しみを与えてやって、ご子息の恐怖や絶望をコイツにもとっぷりと味あわせてやりましあ、もう撃っちゃったの?

なんとここでも予想を大きく裏切る展開が。
コマンドー父ちゃん、勢い余って一番の仇を一発で仕留めてしまいました。

さあさあ、行き詰って参りましたよ!

映画として、これ以上無いほど山場を失ってしまった 『処刑島』 。
打開策はあるのか?
あったあった! カラムくんが生き残ってたよ!そう言えば!!

と言う訳で、島でのサバイバル生活を経てすっかり闘争本能を解き放たれてしまい、崖の上で「蝿の王」ごっこを楽しんでいたカラムくんが、何故かコマンドー父ちゃんに襲い掛かりました。
転校したてで、不良グループとは何の関係もなかったカラムくん 
VS
息子の復讐の為に、有給を使い果たして島にやって来た父ちゃん

世界一無意味な弔い合戦の火蓋がここに!

きって・・

おとさ・・れ・・・



もう、勝手にやっとくれ・・・。


灯台もと暗しと言うべきか、ヒネリがねぇんだよゴルァと言うべきか、誰もが思いつくが為に普通は外すトコロをオチに選んだマイケル・J・バセット監督。
きっと、とっても素直な人なのでしょうね。(←精一杯のフォロー)

オチはともかく、閉鎖された空間で無軌道な若者たちがひたすらバカをさらけ出す。と言う非常に爽快な作品で、そこそこ楽しめましたので、もしかするとそのうち 「木曜洋画劇場」 あたりでお目に掛かれるかもしれませんね。
ただ、わんこが結構酷い目にあっていますので、愛犬家の方にはつらい作品かもしれませんので、そこんトコよろしく。
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