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『ゾンビ・ドッグ』

2007年12月17日
ゾンビドッグ


近所のTSUTAYAで、ゾンビ商人に呼び止められました。

奥さん! いいゾンビ入ってるよ! しかも犬、すなわちドッグだよ!

・・その話 ・ ・ ・ のったぁ!!

と言う訳で、またもや阿漕なゾンビ商法にまんまと小銭を持っていかれたアガサだったのですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

あらすじ・・・
アニメの脚本家・ミラードは、結構な前から大スランプに陥っていました。
頭をどう捻っても、一行も浮びません。
浮ばないから落ち着かない。
落ち着かないから酒を呑む。
酒を呑むから浮ばない。
堂々巡りです。

ほとんどアル中状態だったミラードは、ある日、飲酒運転の果てに一匹のわんこを轢いてしまいます。
何となく家につれて帰ったものの、腸がはみ出し、瀕死の状態のわんこ。
「ラッキー」というネームプレートをつけていたわんこは、看病の甲斐なくその数日後死去。
しかし、裏庭に掘った穴にわんこを埋め、お清めのつもりで酒を撒いたその時、奇蹟が起こりました。
なんと、わんこが蘇ったのです。

一度は確かに死んだ筈のわんこが生き返った。
すなわち生ける屍。
すなわちゾンビ。
すなわち ゾンビ・ドッグ。

ふ ざ く ん な 


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勿論、皆さんお察しの通り 『ゾンビ・ドッグ』 は邦題です。
原題はわんこの名前をとり 『LUCKY』 となっており、ゾンビのゾの字も入っておりません。
そしてそれはとても正しい事なのです。
なぜならこの作品は、ちっともゾンビじゃないから・・・。

いえ、確かにゾンビはゾンビなのです。
一度死んだ後生き返って人の肉を喰らう。という条件はクリアしていますし、喋るゾンビが過去にいなかった訳でもない。(このわんこも喋ります)
しかし何なのでしょう・・・   この凄まじい程の失望感は・・・。

ゾンビ・ドッグ のくせに、腐食メイクは全く無しのキャワイイわんこのままで、つぶらな瞳で語りかけてくる様が癪に障るのでしょうか。
周りに全くゾンビの輪が広がらない所が、物足りないのでしょうか。
登場人物が揃いも揃ってくたびれた中年ばかりなのが、もの寂しいのでしょうか。
いいえ、きっと画面からゾンビ臭がまったく漂ってこないトコが、なにより許せないのです。

数多のゾンビモノにありがちな、激しい低予算スメルと共に幕を上げる本作。
主人公ミラードは生粋の変態であり、一日の半分以上は妄想世界で過ごしています。
仕事も欲しいがそれより恋人がもっと欲しい!
で、あらゆるツテを総動員して、色んな女性と会ってみた。
でも全くモテなかった。
そっかそっか。 現実世界でモテないんだったら、妄想世界で理想の恋人を作り出せばいいんだ!
そっち側の世界でなら、オレ、最強だもんね!!


と言う事で、脳内でメイキングした恋人・ミスティを相手に「あんなプレイやこんなプレイ」と、変態プレイの限りを尽くしていたミラードでしたが、なんとある日偶然、ミスティに瓜二つな女性と出会ってしまいます。
しかも彼女の名前もミスティ。
わんこの助けもあり、奇跡的に彼女と交際する事になったミラードでしたが、妄想世界の住人にありがちな“現実世界ではチキン野郎”と言う鉄則どおり、リアル・ミスティに手を出す事が出来ません。

仕方なく、今までどおり脳内ミスティ相手に性欲を解消するミラード。
しかし、ある日リアル・ミスティが彼の前から姿を消します。
鬼畜プレイを強いてきた脳内ミスティならまだしも、清い交際を続けてきたリアル・ミスティに逃げられてしまい、ミラードは失意のどん底に。
そしてその失意が怒りに変わった時、ミラードは今までの鬱憤を全て晴らすかのように、あらゆる女性を拉致し、変態プレイの果てに殺して行くのでした。
殺しても殺しても、一向に晴れようとしない気持ち。
ミラードは、自分が唯一本当に愛した女性・ミスティへの愛を再確認し、自らに銃口を向けるのでした・・・。


・・・ね?  ゾンビ関係ないでしょ?

で、わんこはこの間何をしていたのかと言うと、スランプ状態だったミラードにプロットを授け、原稿にチェックを入れ、一躍売れっ子ライターに仕立て上げてくれていました。
才能の無いミラードを、脅したりなだめたりスカしたりしながら育て上げる様は、『ブロードウェイと銃弾』 のチーチさながらです。
まぁ、流石にそれだけではわんこの役割が薄いと思ったのか、中盤からは人も襲っていました。
ミラードの家を訪ねてきた女性を、こっそりたんぱく源にしていたのです。

・・・なんですかねぇ、この「人喰っときゃゾンビだろ」的ななげやり感は。

妄想世界に片足を突っ込む、スランプの脚本家。
悪魔か天使かはたまた妖精か、創作の手助けをするわんこ。
何もかもが少しずつ狂い始め、救いようの無い展開に陥ってしまうストーリーは、どこか観たような感覚はあるものの、決して面白くない訳ではありません。

これが “ゾンビ” で無いのなら・・・。
“ゾンビ・ドッグ” で無かったなら、変態サスペンスとしてそこそこ楽しめたかもしれないものを・・・。
ベンテン・エンタテイメント(配給会社)の奴らめぇ~・・・(`Д´#) いらん邦題つけやがって

でもまぁ、 “ゾンビ” がついてなきゃ、そもそも借りていなかったのですけどね。
はいはい。 ベンテンはえらいえらい

わんこ好きで、変態プレイが好きな方には永久保存版の一本でしょうが、生粋のゾンビファンの方は、間違ってもカウンターに持って行ってはいけない一本だと思いますので、皆さんはくれぐれもお気をつけ下さい。
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