『バイオハザードIII』
2007年11月22日

何はともあれアリスさん、お疲れ様でした!! ・・・て、え・・?まだやるの?
先日 『バイオハザード3』 に備え、過去の作品をおさらいしてみたアガサですが、観ればみるほど深まる謎がいくつか浮かび上がってしまいました。
謎その1・・・結局のトコ、アンブレラ社は何がしたかったのか?
謎その2・・・“アリス計画”とは一体なんだったのか?
謎その3・・・改造人間アリスは、ひょっとしてシガニー先輩の様に“リプリー化”してしまうのか?
謎その4・・・果たして3作目で、全てのモヤモヤは晴れるのだろうか?
ではこれらの謎を踏まえつつ、『バイオハザード3』いざ鑑賞デス!
あらすじ・・・
悪の総合商社・アンブレラ社が、自社の不始末を核ミサイルで吹き飛ばしてから早や数年。
闇に葬った筈のゾンビウィルスはどっこい生きていて、全米に飛び火。
さらに全世界へも瞬く間に広がり、動植物にも感染を広げ、世界は滅亡へのカウントダウン状態でした。
一握りの生存者たちはゾンビに教われないよう、トレーラーで移動を続けるので精一杯。
しかし、どこまで行っても安全な場所は無く、燃料までも底を付き始めた為、それすらも日々の果て。
人類の希望の光・アリスはと言うと、
「あたいがいたら皆に迷惑かけちゃうから・・」
と、おセンチ気味に単独全米横断中。
で、全ての元凶・アンブレラ社もただ手をこまねいていた訳ではなく、天才科学者・アイザック博士に、抗ウィルス剤の開発をバッチリ丸投げしていたのでした。
しかも期限は1週間ポッキリ。
こいつらやっぱり鬼でっせ。
アイザック博士が着目したのは、最終兵器・アリスの遺伝子。
史上最強のサイキック美女・アリスの遺伝子には、ゾンビウィルスに対抗出来るだけの何かがある・・・!
オレの直感だけどな!!
一方、たまたま生存者のグループがゾンビカラスに襲われているのを見つけたアリスは、自慢のサイキックパワーでカラスを撃退。
そして、昔の仲間・カルロスがそのグループに所属していたので、行動を共にする事に。
旅の途中で拾った手帳に、「アラスカ最高!ゾンビも居ないしね!」と書いてあるのを鵜呑みにしたアリスは、仲間たちにアラスカ行きを提案します。
ところが、偵察衛星からアリスの居場所を確認したアイザック博士が、抗ウィルスの開発の為、アリス奪還を計画。
グループの元に、研究途中に偶然誕生したスーパーアンデッド(SA)を仕向た為、事態は最悪の展開に。
スピードもパワーも食欲も、全てにおいて通常ゾンビに勝るSA。
アリスの健闘むなしく、仲間は次々に犠牲になって行き、ついにはカルロスまで・・・。
大事な仲間を奪われ、怒りが頂点に達したアリスは、自分の身を犠牲にしてでも、必ずやアイザック博士を倒す事を誓います。
しかしその頃、研究所ではアイザック博士の身に、とんでもない異変が起きていたのでした・・・。
よろしかったら今日もここらで一押し・・・!

では答え合わせ。
謎その1・・・無茶がしたかった。
謎その2・・・アリスを使って無茶をする計画。
謎その3・・・若干リプリー化。ただし異形クローンは無し。なぜなら綺麗系だから。(リプリーはガテン系)
謎その4・・・余計増え・・(モゴモゴ)
帰宅後、世帯主さまに「面白かった?」と聞かれれば「そうでもない」と答え、「つまらなかったの?」と聞かれれば「いや、そうでもない」と、なんとも煮え切らない返答しか出来なかった本作。
総責任者・ポール・アンダーソンは、相当投げやり気味になっていたのでしょうか?
あるいは、観客自身が己の想像力をフル稼働させるべきなのでしょうか?
いや、うちの嫁さん、キレイでしょ?だけでは済まされない事が、世の中にはあるのではないでしょうか?
ね? どですか?そこんトコ。
と言う事で、ポールはハッキリした回答を100字以内にまとめて、1時間以内に提出してください。
では、ポールからの返信が届くまでの間、もう少しストーリーに触れてみましょう。
1・2作目の雰囲気とは全く異なる世界での展開となった本作。
世紀末救世主伝説・YOUはショック

残念その1・・・全世界がゾンビで埋め尽くされ、僅かな人類しか残っていないと言うのに、偽無線でおびき寄せた生存者をピーしてピーするしか能の無い無法者。
ちなみに、抵抗してきたアリスを殴って気絶させる割には手を出さずそのまま放置する奥ゆかしさを兼ね備えています。 空気の読める無法者でよかったね!
残念その2・・・ゾンビに噛まれ、感染は明らかなのに誰にも言い出せず、結局旅の途中でいつの間にかゾンビ化して撃ち殺される。と、オチらしいオチも用意されなかったL.J.。
残念その3・・・たまたま見つけた首吊り死体の、傍に落ちていた手帳に書かれた情報を信じて、一心不乱にアラスカを目指すアリス。ガソリンは足りるのか? っていうか、そもそもその手帳の持ち主は自殺していた。 ゾンビに追い込まれたからなのか悲観したからなのかはわかりませんが、ならばアラスカ情報も信憑性が低いのでは?と考えるのが自然なのでは。 おいアリスしっかりしろ。
で、そんな皆様に追いつけ追い越せでがんばっていた、最も残念な方がアイザック博士。
アンブレラ社からゾンビウィルスの抑制を託され、自信たっぷりに迷走を繰り返す中で、アリスのクローンを大量生産し、
「はたしてアリスは、ゾンビと非道な罠が仕掛けられた建物から脱出出来るのか?」
と言うわけのわからない実験を延々と続ける博士。
その数、実に87回。
やり過ぎだろ。 それはもう、趣味の域だろ。
一方で、ゾンビを薬漬けにして手懐けようという実験も開始する博士。
そして速攻失敗。
安易に薬で何とかしようなんて、ゾンビに対する敬意が余りに足りないではないですか!
アイザック博士はローガン博士(inえじき)の爪の垢を毎日常温のミネラルウォーターに混ぜて5リットル飲めコノヤロ──!
だいたい、アリス本人の遺伝子が抗ウィルス剤開発には不可欠だと判った時点で、「アリスさん、至急本部にお戻り下さい!」とビラを撒くなり、無線で呼びかけるなり、ヘリで上空から放送するなり、狼煙を上げるなり、なにがしかの方法でアリスにコンタクトを取ればよかったのですよ。 マジでアイザックはウェスカー議長からゴリゴリに叱られるべき。
この後、件の博士は(またもや)自らの失態から大変身を遂げる事になるのですが、コイツもまた実に微妙でですね。
強さ的にもビジュアル的にも、そして末期の姿も・・・。
なんですかねぇ、私は原作にはノータッチなのですが、こういう特撮ヒーローの怪人みたいなキャラは、どうしても登場させないといけないものなのでしょうかねぇ?
まぁ、アリスが超人になってしまってますので、普通のゾンビでは相手にならないのは判りますが・・。
結局、アンブレラ社がこの世紀末世界に於いて、何をどうしたかったのか、さっぱりわからないまま物語は終了してしまいましたが、どうも本作は原作から大きく離れたオリジナルな展開だそうですので、最初に挙げました
謎その1
は
結局のトコ、ポールは何がしたかったのか?
に書き直した方がいいのかもしれません。
・・あ、どうやらポールから回答が届いたようです。 では早速見てみましょう。
「嫁がキレイなんだからしょうがないじゃない。」
そっか! じゃあしょうがないな!
ということで、みなさんこれからもポールの嫁自慢を心ゆくまでお楽しみください!
わたしはそろそろ脱落しそうです!


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(あらすじ)前作から数年後、地球はTウィルスに冒され、砂漠化の一途をたどっていた。ゾンビの屍肉を食べた生物も二次的にTウィルスに感染しおり、人間にとっての敵はゾンビだけに留まらなかった。 人々は大都市を避け、旅をすることでなんとかゾ....
2002年に第一作が公開された、ミラ・ジョヴォビッチ主演のアクションホラーの第3作。アンブレラ社の引き起こした、Tウィルスによる人類ゾンビ化という大災厄はいよいよ佳境を迎え、スーパーヒロインのアリスの中に潜む、「
フォークギター片手にアリスのコピーはよくやりました・・・ちがう・・・
いきなり『CUBE』はじまりかよ~、と思ったら今度は『マッドマックス2』の世界。俺もオーストラリア人じゃ!と主張しなくていいよ、ラッセル・マルケイ。十分らしさは出てるから。『ハイランダー』みたいな大剣で首チョンパはないけど、二丁剣で首チョンパはあり!『レ