『マスターズ・オブ・ホラー/虫おんな』
2007年10月28日

ホント勘弁してください(泣)
10月も残すところあと数日・・・。
秋の気配も色濃くなってきた今日(正確に言うと昨晩)、またもや我が家にアイツが出現しました。
アイツですよ。
黒い悪魔こと頭文字(イニシャル)Gの事ですよ!
・゚・(゚`Д´゚)・゚・
まだ世帯主さまご帰宅には当分時間がありましたので、仕方なく近くにあったカビキラーを噴射。
・・・秒殺でしたね。
いやぁ、 カビキラー最強!!
て事で、虫繋がりの 『虫おんな』 を鑑賞の巻。
あらすじ・・・
女40代。 虫一本で生きて参りました━━っ!!
がモットーの昆虫学者・アイダは、心の底から虫を愛する女。
でもって、同じくらい女性を愛する彼女(要するにレズ)は、今日も“同居中の虫たち”が原因で意中の女性からフラれてしまうのでした。
そんなある日、アイダの元に届いた差出人不明の小包。
中に入っていた謎の昆虫はなんと、アイダが目を離した隙に逃亡。
しかし丁度時を同じくして、研究室前で見かけた若い女性・ミスティとフォーリンラブしてしまったアイダは、昆虫がいなくなった事にも気付かず
アハハ・・・ ウフフ・・・ 捕まえてごらんなさ~い
と、完全に脳内お花畑状態。
そしてその間に、謎の昆虫・通称ミックは着々と人類征服計画の駒を進めており、その野望実現の為に利用していたのはなんと、ミスティの若き肉体だったのです。
愛するミスティの体が、ゴツい虫に寄生されている事を知ったアイダ・・・。
彼女が選ぶのは、虫か?! 女か?!
よろしかったら今日もここらで一押し・・・!

軽快なロックをBGMに始まる本編。
背景は“虫てんこ盛り”なのに・・・、
画面にデデーンと映っているのは、怪奇さが漂うアンジェラ・ベティス(『MAY』『ツール・ボックス・マーダー』)なのに・・・、
キャメロン・クロウの作品を観ている様な錯覚に陥ってしまうのは何故・・・?!
パキパキという虫の足音と、甘酸っぱい初恋のドキドキ感がコラボレイト。
あぁ・・・なんて素敵なファンタスティック!(←若干意味不明)
そんな風に思ってしまったらあなたはもう、ラッキー・マッキー監督の思う壺なのかもしれません。
ウワーッ!虫!虫! 逃げたってば、虫!
あぁ・・素敵・・もしやコレは運命の出逢い・・?
チョ!虫! 犬!犬は止めてあげてー!
なんて不器用なのアイダったら・・キュン・・
ギャーッ!耳!耳はアカン!アカンてぇぇぇえ!
あぁ・・2人の恋に未来はあるの・・おせーて!おせーて!
てな感じに、監督の掌でコロコロ転がされつつ、物語は一気に“怪奇ホラー道”をひた走ります。
で、
もはや“ラブストーリー”復帰は不可能か・・?
と、愛しさとせつなさと心細さが過ぎったその時、ウルトラCの超技オチで、まさかの“ラブストーリー”回帰を果たすのです。
こやつ・・・ やりおったわい・・
“青春ラブコメディ”に、見事に着地しよったわい・・・!
(※ラブコメではないかもしれない)
『クリープショー』 の胡散臭さと 『ヒッチコック劇場』 の追い込まれ感を堪能できる、とても楽しい作品だったと思います。
虫全般に抵抗ない方
や、
耳に虫が入る感触に耐えられる方
や、
カブトムシをバリバリ食べる様なシーンが平気な方
には、特にオススメの一本です。
て、ハードル高っ!
ちなみにアガサは死ぬほど虫ギライです。・゚・(*ノД`*)・゚・。
ホント・・ゴメ・・もうご勘弁を・・・(涙)
それにしても、 『マスターズ・オブ・ホラー』 シリーズは、今時点でハズレ無しですねぇ・・。
さすが、マスターだぜ!!

