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『ファニーゲーム』

2007年10月06日
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・・・ちっともファニーじゃないよ!何やってんだよ!! ・・と小一時間。

アガサの頼れるホラー仲間・wataruさん(←勝手に仲間にしちゃってスミマセン)がレビューされているのを拝見して、無性に観たくなってしまいました。
何でも、根限り「後味悪い」作品だそうですね、コレ。
丁度精神的に参ってしまう出来事があったので、こんな時は潔くとどめを刺そうと、颯爽と借りてまいりました。

ええ。
自分、ドMですよ。
 それが何か?(←意味無く逆ギレ)

あらすじ・・・
そこそこ裕福で幸せいっぱいのショーバー家。
(内訳・・・父・ゲオルグ、母・アナ、幼い息子・ショルシ)

3人はバカンスを楽しむ為、湖のほとりの別荘にやってきました。
到着早々、荷解きに追われる一家のもとを訪れた2人の青年。
すみません、奥さん。 ・・・卵切らしちゃって・・。

そして始まる、無情な一夜。
タイムリミットは12時間。
誰一人楽しめる筈が無い、狂った青年2人だけが満喫する狂気のファニーゲームの幕が上がる・・・。


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怒り・・・

絶望・・・

虚無感・・・

どこにぶつける事も出来ない、むき出しの感情があなたを襲う。
いや、実際私も襲われた。

これはヒドイ。
も一回言っとこう・・・これは非道い。

ヒドイよ! wataruさん!!(※wataruさんは悪くない)

主人公である幸せな一家が、頭のおかしい2人組によってサックリ殺されて捨てられる。
で、2人組はテクテクと次のターゲットのお宅を訪問。

この映画はそれでお終いなのです。
勇気ある父による攻防も、ブチ切れた母の逆襲も、にっくき犯人に迫るパトカーのサイレンも、何もないままに、観客の感情をグッチャグチャに引っ掻き回したそのままに。

くそぅ・・・!
こいつらが訪問したのが、ジョディ(フォスター)さんちだったらなぁ・・・!
凄まじい返り討ちの刑だったろうになぁ・・・!

と、地団駄踏みたくなるような“リアルになす術が無い母”“憐憫の欠片も持ち合わせていない犯人たち”の姿。

この映画の一番怖い所は、
実際にもこういう殺人鬼っているんだろうなぁ・・きっと。
と思ってしまうトコです。

アベックを襲って、暴行の果てに殺して埋めてしまう、狂った連中。
通りすがりの女性を拉致して、非道の限りを尽くして海に捨ててしまう、悪魔のような連中。
現実に起きているおぞましい事件の犯行現場が、この映画のようでは無かった、と、誰が言い切れるでしょうか。
人間というのは、いつでも非人間になれるモノなのでしょうか?
否もしかしたら、このおぞましい残虐性は人間だからこその特性なのかもしれません。

人間の認めたくない本質を、これでもかと叩きつけてきたハネケ監督。
(映像という媒体を使って)やってる事はこの上ない極Sですが、伝えたいメッセージはこれ以上無い程シンプルなのですね。

人間って怖い。

中でもハネケさんは特に怖い。

ナオミ・ワッツ主演で作られたリメイク版が、かなり気になる秋の午後でした。



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“ホラー” と言う虚構の世界が骨身に染み付いているアガサに言わせると、このショーバー家の犯人への対応は 「全くなっちゃいない」 ポイントばかり。
 犯人から逃げる時、手ぶらのままだ・・・(包丁が目の前にあったのに!)
 犯人を出し抜けたのに、無人の家の中に逃げ込んでしまう・・・(袋のネズミ回避は基礎中の基礎!)
 どこの誰ともわからない車に助けを求める・・・(まずはどこかで電話を探すのが一番でしょ!)
 電話をかけるチャンスがあったのに、警察の番号が判らない為友人宅にかける・・・(110番があるぢゃない!)
などなど、ファイナル・ガール(※ホラー映画で最後まで生き残る美少女の事)なら絶対に犯さないであろう失敗を、ことごとく繰り返してしまう主人公たちに、
もしかしたら旦那が黒幕?
なんていう大穴予想までしてしまったアガサ。

しかし、本編中一度だけアナが魅せた起死回生の攻撃に対し、なんとハネケ監督は「本編そのものが巻き戻されてやり直される」という、トンデモ展開を用意。
とことん犯人に、凶行の続行をさせてやったのでした。

・・・監督、やっぱアンタが一番怖いよ・・。
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Trackback
ショーバーさんちのテレビ(ビデオデッキか)がリモコンのない、旧式型だったらよかったのにね・・・・・・すみません、しょっぱなからネタバレ全開でお送りしております。スゴイね・・・こんな映画があるんだね・・・今までたくさん映画見てきたけど、まだまだ私の知らない

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