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『さくらん』

2007年08月28日
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吉原に、デレがない最強ツンツン遊女見参!!

あらすじ・・・
8歳の頃遊郭に売り飛ばされ、きよ葉と名付けられたクソ小生意気な少女。
先輩女郎に盾突いてはシメられ、逃亡を図ってはシバかれつつも、すくすくと成長したきよ葉は、17歳にして店のナンバー2にまで上り詰めていました。
そんなある日、店で出会った純朴そうな若旦那・惣次郎と意気投合したきよ葉は、初めて味わう恋のトキメキに完全ノックアウト。
そんな、“浮かれ小坊主”的状態のきよ葉を、ここぞとばかりに完膚なきまでに蹴落とそうと、店のナンバー1・高尾が仕掛けた愛欲の罠。

果たしてきよ葉の恋の行方は・・・。
そして、吉原の女帝となるのは、高尾か・・・はたまたきよ葉か・・・?


いやぁ 圧巻でしたね!!

何が圧巻って、画面の赤さが!
ひょっとしてアレですかねぇ。
こういうメガネで観たら、飛び出すんでしょうかねぇ?この映画!
20070826014302.jpg← ※こういうの


先日、女力アップ企画として 『マリー・アントワネット』 を鑑賞しましたアガサ。
“東の横綱を観たからには、やはり、西の横綱も・・・”
と言う事で、女の・女による・女のための映画(アジア編)・ 『さくらん』 を鑑賞した訳なのですが、これが正直微妙な作品だったのでした。

『マリー・アントワネット』 でも感じた、
女の子受けしそうなエッセンスで固めてみました--!!
感が、この 『さくらん』 では更にパワーアップ。
と言うか、イヤミな程にスケールアップ。
むしろ、近寄りがたい程に・・(以下略)。

確かに花魁ファッションは美しいし、
全国のオサレ女子憧れの的・土屋アンナも美しいし、
細部まで凝りに凝った廓のセットも目に眩しいし、
椎名林檎の楽曲も素晴らしい。
男性に尽くすのが仕事の女郎でありながら、自分を偽らず、権力にも媚びず、尚且つ抜群の美少女である主人公の姿は、女子の皆さんが「かくありたい」と思う理想像なのではないかと思います。

・・・なのに、胸にちっとも響かないのですよ。コレが。

やはり赤さのせいか・・・?!
赤青メガネで観れば、アガサの胸まで飛んできたと言うのか?! 狂おしいほどの女の生き様がっ!!(多分違う)

廓と言う虚構(男の夢)の世界が、本当に100%偽モノ臭く作られており、勿論それは蜷川監督の計算通りなのでしょうが、私にはちとキツかったですねぇ。
そこで繰り広げられる男女の恋の駆け引きも、愛ゆえに狂わされてゆく女達の情念も、豪華な写真集の中のひとコマのようにしか思えず、全く血が通っているように感じられないのです。

監督の頭の中でキッチリと完成されているイメージは、きっとほぼ作中で具現化されていたのでしょうが、残念ながら映画として完成されていたのかどうかは厳しい所なのではないでしょうか。

で、その厳しさは画面の配色にも・・・。
全編通してのイメージカラーがだったのでしょうねぇ。
そりゃもう、こんかぎり赤。
一時たりとも気が抜けません。
なぜなら常に画面のどこかには赤。
群青色の月夜にも、差し色は赤。
一面の菜の花畑と傍に並ぶ桜並木、で、その中を駆け抜ける赤。
刃傷沙汰で、斬り付けられた首元から噴出す赤。(でもって、背景も赤いからなんだかよく判らない。)

・・・実花よ・・・
お前は流血シーンのなんたるかと言うものが、何もわかってはおらぬ・・・!
(←何様?)

やはり、映画と言うものはメリハリが大切。
で、この作品はと言うとどこもかしこも終始メリメリメリメリ言っていたのでした。こわれちゃう・・そんなに強引にしたら、こわれちゃうよ!(何がだよ)
もう少し、が効果的に使われていたらと思わずにはいられません・・・ハっとするような美しい赤が・・・。

色から話を移しまして、俳優に触れてみますと、こちらも実は微妙だったりします。
脇を固める方々はいいのですが、主役の土屋アンナさん。
ファンの方には申し訳ありませんが、私にはあまり魅力的なキャラクターには思えませんでした。
でもって、そのしゃがれ・・じゃなくてハスキーな声で啖呵を切るシーンの繰り返しを観ていたら、今度は途中からまちゃまちゃに見えて仕方ありませんでした。
その上、サイボーグ・・えっと鋼のような芯の強さと、ハスキーでドスの効いたセリフ回しを観ているうちに、しまいには夏木マリと被ってしまって・・・。
アンナよ・・・
お前は結局何者なのか・・・
(※一児の母です)

以前に原作コミックを読んでいたのですが、主人公は負けん気が強く、相手が誰であろうと歯に衣着せぬ態度で、でも、不遜な態度の裏で垣間見せる妖艶な笑みに、男どもはくびったけとなったハズ。
いわゆる、ツンデレってやつですね。
ところが、この映画版での土屋アンナは、ツンばかりでデレがない
一応恋人の惣次郎にだけは甘えてみせたするのですが、その甘え方も今ひとつデレが足りない。
対・顧客にいたっては、100%「ツン」のみですよ。

「ツン」で吉原を制した女・・・。
まさにミラクル。
ははーん、わかりましたよ!
女力を上げるに、「デレ」は要らないんですね!
これからは、「ツン」一本槍の時代なのですよ!! ねっ!!

頼む・・・
・・そうだと言ってくれ・・・
。・゚・(゚`д´゚)・゚・

余談ですが、奔放な主人公・きよ葉が折檻されるシーンになる度に、いつ岩井志麻子が縫い針持って出てくるかと、ワクワク・・じゃなかった、ドキドキしてしまいました。
あぁ・・・!逆さづりにされて、爪の間に針を刺されちゃうよ・・!!
って、それは『ぼっけぇきょうてぇ』ですね!めんごめんご!


・・結局今回も、女力を上げずにホラー力を再確認しただけのアガサだったのでした。

緊急募集:ホンキで女力が上がりそうなファンシーでオサレでガーリーな映画がありましたら、どなたか是非アガサにご教授下さい。
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