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『マリー・アントワネット』

2007年08月26日
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「ブサ可愛い」ではない・・・!
「可愛い」ではないのだよっ ・ ・ ! ! 

それはつまりブサしか残っていないと言う事・・(モゴモゴ

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もともと、あまり女っぽいものが得意でないアガサ。
ブランドモノも関心が湧かず、宝石もちっとも欲しくならず、甘いものもどちらかと言うと苦手で、ハイヒールは生涯一度も履いた事が無い、と、女道(おんなどう)からかなり踏み外した人生を送ってきたような気が・・・。
そんな訳で、美容院での時間潰しが最も苦手だったりなんかしちゃったりして、店員さんが気を利かせて持って来てくれるオサレな雑誌の9割方が、普段の人生とは無縁の世界を映し出していたりします。

絶対買わない(買えない)であろう洋服。
絶対食べない(食べられない)であろうスウィーツ。
絶対履かない(履けない)であろうパンプス。
でも、心の隠れた部分をくすぐられるような感覚を感じてしまう・・・。

女力アップ企画・第1弾 『マリー・アントワネット』 は、まさにそんな「美容院で覗き見るキラキラとしたオサレな世界」そのものの様な映画だったのでした。

あらすじ・・・
オーストリアの皇女・アントワネットは、14歳にしてフランスの皇太子と政略結婚する羽目になり、一路フランスへ。
冴えないご面相の皇太子・ルイ16世は、絶世の美少女・アントワネットには目もくれず、結婚してからも自分の趣味だけに没頭。
実家に帰る事も許されず、生活習慣の違う見知らぬ土地で、孤独な結婚生活を余儀なくされていたアントワネットは、ルイに負けじと自分の好きなモノに全精力を注ぎ込んでゆきます。
しかし、いくら贅沢をしても、いくらチヤホヤされても、少しも満たされないアントワネットの心。
そんな時、お忍びで出掛けた仮面舞踏会で、彼女は一人の美しい殿方・フェルゼン伯爵と出逢い、生まれて初めての恋に落ちるのですが・・・


女の、女による、女の為の映画ですね、コレは。

男なんか(女なんか)にゃ理解出来っこない なんて事は、とことん不毛なので言いたく無いのですが、しかしこの作品が男の人に理解(共感?)出来るとは到底思えません。

だからと言って、女性だと100%共感出来て
「わかる!わかるよ、アントワネット!!」
なんて居酒屋で管を巻いてしまう、と言う訳でもないのですが。

全編を埋め尽くす、パステルカラーの靴ゴージャスな宮中ファッションオサレなスウィーツポップなロック煌びやかな宝石などは、無条件で女の遺伝子をくすぐってくれます。
普段、そういう物とは無縁なアガサでも、純粋にキレイなもの、可愛いものがキライな訳ではありませんので、当然の如くくすぐられまくりでした。

しかし、ページをめくれば視界から消え、めくり間違うとあっけなくビリっと破れてしまう雑誌の1ページの様に、この作品の中のオサレな装飾品たちもまた、とても儚く、とても薄っぺらな印象しか感じない。

そしてそれは装飾品だけではなく、アントワネットの生活風景もまた同じ。
心を許せる友も無く、旦那は自分に関心を示さず、孤独な事この上ないアントワネットの生活は、あくまでアッサリさっくりと紡ぎだされていきます。
お世継ぎの催促で追い詰められて泣き崩れるシーン、
取り巻き連中と夜通し遊んだ後に見た美しい朝日、
束の間の恋に夢中になるシーン、
革命の波にのまれて宮殿を後にするシーン、
全てのシーンがとても平坦で、美しいけれど心に残らない。
それはまるで、美容室で見るオサレな雑誌の様に、パラパラと目の前を通り抜け、あっけなく閉じられてしまうのです。

しかし、もしかするとそれこそが、アントワネットの人生そのものなのかもしれません。
どこかリアリティに欠け、あらゆる美しいものに囲まれているけど、全てが作り物の世界。
勿論、子を産み、王妃として誇り高く生きたのでしょうが、アントワネットを取り巻いていた世界は、案外この作品のような「自分のものであって、自分のものでない」世界だったような気がしてなりません。

映画界のオサレ番長、ソフィア・コッポラ監督は、もしかするとそこまで計算したからこそ、これ程までに全編をオサレなアイテムで埋め尽くし、薄っぺら感を演出していたのかもしれませんね。

・・・もしかしてじゃない?

そうですよね! 勿論そうッスよね!!
ソフィア姐さん、ナマ言ってスミマセンでしたぁぁっ!!

この映画が面白いと感じるか、サッパリしすぎて物足りないと感じるかは、大いに意見が分かれる所でしょうが、私は良くも悪くも女100%の映画として、とても気に入りました。
最後に絞首台のくだりまで行かなかった点も、この作品が伝記映画ではなく、女(の目線に絞った)映画なのだと言う強い意志を感じて、よかったのではないかと思います。
むしろ、もしそのくだりがあったら、この映画は台無しになっていたでしょうし。

とにかく、今はただ無性にケーキが食べたいです。
(とどのつまりそういう映画です)
(うそです)

最後に、がっつりベルばら世代のアガサには、どうしてもキルスティン・ダンスト=アントワネットがしっくりこなかった事をご報告させて頂いて、今回のレビューを終わらせて頂きたいと思います。

・・旦那(ルイ)とツーショットの時なんて、長年連れ添った熟年夫婦にしか見えなかったですからねぇ・・・。
・・・あと、どのシーンもきっちり可愛くなく撮られていましたからねぇ・・・。
ソフィ姐さん・・・、ホントはキルスティンの事キライなんじゃ・・(モゴモゴ
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