ブログパーツ

『ヒルズ・ハブ・アイズ』 

2008年04月23日
※ 2007年8月にアップしていた記事ですが、DVD発売を記念してちょいちょい修正&加筆してみました。
焼き直しとか言わないでくだs ><


20070806130657.jpg
壁に耳ありヒルズに目あり。

日本(いや世界)のホラーファンが賛否の渦に巻き込まれた 『ハイテンション』 。
そのオチはアリかナシか?! という点だけに注目が集まってしまった感もありますが、『ハイテンション』の本当の価値は全編に漲る緊張感とグロのマリアージュにある。とアガサは思うのです。

って、マリアージュってなんやねぇぇぇん!

いきなりの一人ノリ突っ込みで始まりました、今回のレビュー。
今、日本で一番ハイテンションなのは自分なのでないかと思うアガサ・花の30代ですこんにちは。

むかーしむかし、70年代ホラーブームに乗っかって公開された中に、 『サランドラ』 という映画がありました。
今の若いお嬢さん方はご存じないとは思いますが、「ジョギリショック!」という映画史に燦然と輝く誇大広告で一世を風靡したB級ホラー、それが 『サランドラ』 ・・・。
そしてそれを、前述の 『ハイテンション』 で非凡ある才能を世に知らしめた、ホラー界随一の美形監督アレクサンドル・アジャが華麗にリメイクしてしまったのですねぇ。

ホラーファンなら誰もが興味をそそられるであろう、この夢のリメイク企画。
しかし、その内容の一部に 「日本ではナシナシの方向で」 語られるキーワードがあった為、一時は日本での公開&リリースは絶望的という状態に陥ってしまったのでした。
そこで、侍魂に突き動かされた(要は観たくて辛抱たまらなかった)熱狂的ホラーファンたちは、
公開されないなら、メリケンから輸入してしまえ!!
を合言葉に海外版を購入し、言葉の壁をもろともせず、この素晴らしいリメイクに酔いしれたのでした・・・。

で、かくいうアガサも、親切な友人に本作をお借りして、思う存分堪能する事が出来ましたので、さくっとレビューをお届け致しますですよ~。><


あらすじ(前半戦)・・・
ダグです。
妻の両親が銀婚式を迎えたので、アメリカ横断ドライブに初挑戦です。
正直、気分がのらない事この上なしです。
正直、満喫しているのは団塊ジュニアだけなのですが、ミスターKYな舅はお構い無しらしいです。
若干道に迷ったので、立ち寄ったガソリンスタンドの胡散臭い店主にショートカットを教えて貰いました。
そうそう、春らしく耳のラインまでバッサリって、ベタなボケですみません。

しかし、よく観る田舎ホラーの定説通り、私道のど真ん中で突如車がパンク。
そのまま手頃な岩にぶつかり、大破してしまったのです。
携帯も繋がらない、人気も全く無い砂漠のド真ん中で、ぼくらは途方に暮れました。
しかし、KYの帝王は迷う事無く徒歩での探索を決定。
ぼくと彼(舅)で当所なく彷徨い、ラッキーだったら助けを呼んでみようという作戦のようです。
彼の辞書には
「女子供を残して行くのはキケン」
とか
「ガラガラヘビに噛まれるかもよ」
という注意事項は載っていないのですね。さすがは就職氷河期を生き抜いた男。
てか、そういう不遜な態度を取ってると、そのうち誰かに刺されちゃいますよ?
あと、そういうの専門用語で死亡フラグって言うらしいですよ?


てな感じの心の声とは裏腹に、舅は先程のガソリンスタンドへ、ぼくはより一層砂漠のド真ん中へと、前進前進また前進。
その間、キャンピングカーに残された姑&ぼくの嫁・リン&リンの妹&リンの弟&可愛いマイベイビー・キャサリンと言う、絶対的に貧弱なメンバーたちは、呑気に机を広げてディナータイムです。
アメリカンジョークも飛ばします。
ま、炎天下の下で死のロングウォークを続けるぼくと舅の現状を思うと、ぶっちゃけカチンと来ますよね。
そういう横柄な態度を取ってると、そのうち誰かに喰われちゃうよ・・・?
そういうのを、専門用語で・・・
(以下略)

そしてそんな束の間のディナータイムは、突如引き裂かれる事に。
目を離した隙に車から逃げ出した、一家の愛犬・ビューティを追って、荒野の奥地へと潜入した弟くんが、キレイに捌かれたビューティの骸を発見してしまった(らしい)のです。
慌てていた弟くんは、スッテン転んでそのまま気絶。
彼は一体どうなってしまうのか?!


・・・長いですねぇ。(´▽`;)
いつもにも増して長いあらすじとなっており、各方面の皆様にはご迷惑をお掛けしております。
と言う訳で、後半戦に入る前に、この作品を世に送り出した“ホラー界随一の男前”・アジャ監督の画像などどうぞ。

20070808003322.jpg  無駄に男前( ゚∀゚ )キタコレ━━!!

どうして・・・どうしてスプラッター監督のくせにこんなに・・どうしてこんなにかっこいブゴッ(←アガサが血反吐を吐く音)

気を取り直してあらすじ(後半戦)・・・
一方その頃、砂漠のどん詰まりまで辿り着いたぼくは、巨大なクレーターと廃車の群れを発見しました。
えーと・・・、コレ未知との遭遇・・じゃ・・ないよね?
そして何とかガソリンスタンドに辿り着いた舅が見たものは、壁に貼られた数多の「失踪者」記事と、「核実験による奇形」の記事・・・。

そうなのです。
なんとぼくら一家が誘導されたのは、奇形(フリークス)が食糧確保の為健常者を捕食しつつ生活している、恐怖の谷だったのです!
驚愕の事実を知り、慌てて家族の元に帰ろうとした舅は、酔いつぶれたガソリンスタンドの店主を発見。
しかし、どうやらフリークスの血縁者であったらしい店主は、自らの罪とフリークス一族の将来を儚んで猟銃自殺。
動揺していた舅もまた、フリークスの一人・ジュピターに襲われてしまいました。
・・・と、推測されます。

その頃、荒地で気絶していた弟くんは姉に発見され、無事キャンピングカーに帰還した模様。
実は、気絶していた間、フリークス一族の看板娘・ルビーが弟くんの貞操を守ってくれていたのですが、勿論彼らはその事を知る由もありませんでした・・・。
フリークスの一員と呼ぶには可憐過ぎるルビーちゃん。
見ようによっちゃぁ結構可愛いですよね、彼女。
ぼくが15年若かったら・・・いやぁ、ウソですよ!ウソ!
それにしても、今のリンの視線、ダイアモンドカッター並の鋭さだったね・・・アハハ・・ハ・ハ(;´▽`A
ま、それはさておきそんなルビーちゃん、パッと見ガチャさんに似てなくも無いよね・・・。
いや、赤いパーカーを被っているから、パッと見ムックさんか・・・?
目元はガチャさんだけど、色合いはムックさんで、と言う事は全体的に見るとゴメン、どっちでもいいや。


さてさて、そんな事情も(その時は)露知らずクレーターをぶらついていたぼくは、する事も無いのでキャンプに帰還。
まだ帰ってこない舅に思いを馳せつつ、まったりしていました。
しかし、ビューティの見事な活け作りを見てしまっていた弟くんだけは、砂漠に潜む何者かの影に怯えきっていました。
早く言やぁいいのに、ヘタレだった為にぼくらにその事を言い出せなかった弟くん。
なんとその間に、フリークス一族のエロ担当・リザードとプルートがキャンピングカーに侵入してしまったのです。
妹ちゃんに襲い掛かると同時に、離れた場所で巨大な松明を燃やして、ぼくらの気を引き付けるフリークスコンビ。
意外と策士よのう。

まんまとフリークスの作戦に嵌ったぼくたちは、まさかその間にリザードたちが妹ちゃんたちを強姦しようとしているとは考えもせず松明を接近確認。
するとなんと燃やされていたのは舅その人ではないですか・・!!
目の前でウェルダンな焼き加減になってゆく舅を見て、錯乱状態のぼくたちを尻目に、果敢にもフリークスに立ち向かっていった愛妻・リンと姑は殺され、愛娘・キャサリンも連れ去られてしまった・・・。

一瞬で愛する家族を奪われたぼく。
厳しくも愛情たっぷりに育ててくれた両親を失った兄妹。
仲の良かったつがいのわんこ・ビューティを捌かれたビースト(犬)。
寄せ集めの家族となったぼくらは、恐怖心を復讐心で乗り越え、悪食のフリークスたちに立ち向かう決心をするのでした・・・。


はい、長々とありがとうございました^^ にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ ← ←ついでによろしかったら一押し・・・♪

もうハッキリ言いますが、
コレは本当に面白いです!!

1回目観た時は、
いやでももしかしたら、“日本でリリースされなかった幻の作品”だから何割か増しで面白く感じるのかも・・・
なんて思っていました。

ほら、特殊な状況下(海外のリゾート地)で出逢う人(サーファー等)が必要以上にカッコよく見えるのと同じで、帰国してから再会する・・・で、どちらさまでしたっけ?ときつねにつままれた様な気持ちに叩き込まれる、例のアレと同じ原理ですね。

しかし、コレは違う・・・!
2回、3回目を観て確信しました。
真の男前とは、半裸で獅子頭を小脇に抱えてお台場冒険王に行っていても尚、美しい・・・と! (←何を言っているのかよく判らない)

容赦ないグロ映像。
容赦ないフリークス映像。
合間に、ルビーちゃんの健常者へのせつない憧れ。(←涙無しでは観られません)
またもや容赦ない犬(ビースト)最強伝説。
そして最後に、容赦ないダグの男前っぷり。

登場当初はただの「舅に頭が上がらない娘婿」だったダグ。
舅(父ちゃん)が人間バーベキューにされてもまだ、オタオタするだけだったヘタレメガネのダグが、妻を殺され、子を拉致された事で一気に漢(おとこ)へと変貌する様は、ホラーで済ますには勿体無い程のカタルシスを感じさせてくれる事でしょう。

血にまみれ、埃にまみれ、他の犠牲者たちのカットされた手足にまみれ、フリークスをどつき倒すダグ。
返り血でズレたメガネを指で直す仕草なんて、余りに美しすぎてこれがスプラッター映画だと言う事を忘れてしましまいます。
と思った瞬間、画面に脳髄を飛び散らせて「ホラホラ、これはスプラッターだよ~ 間違えちゃダメだよ~」と思い出させてくれるアジャ監督。
もうなんか、とことん尽くしてくれる男ですね・・・コイツ(アジャ)は。

そして、そんな最強メガネ男子の地位を確固たるモノにしたダグに勝るとも劣らないビジュアルを誇るのが、他ならぬアジャ監督自身。
スプラッター監督には絶対に必要ない、ハイレベルなビジュアルは、映画監督史上でも最上級なのではないでしょうか。
そんなとろける様な男っぷりなのに、本編の中で披露してくれる事と言えば、
可愛いわんこを活け作りにしたり
身体障害者を人肉愛好者にしたり
身体障害者に女性を強姦させたり
一家の大黒柱(父ちゃん)をバーベキューにしたり
その後さらに、黒こげになった父ちゃんの頭に星条旗をデコレートしたりと
これでもかと言う程の鬼畜っぷり。

しかし、画面に張り詰める「異様な緊張感」や、小道具を振り回しているとは思えない「迫力ある格闘シーン」、身がすくむ様な「物凄く痛そうな描写」や、精神的な幼さを残す登場人物たちが「絶望を乗り越えて成長してゆく」さまなどが、長編3作目とは思えないほどキレのあるテンポで展開され、アジャ監督がただの男前のド変態ではなく、映像作家としての演出技量もしっかり持っているのがよく判ります。

ニクイ! 憎いぜこんちきしょー!!
とまぁ、愛してしまうほど憎たらしいアジャ監督の非常に完成度の高いスプラッターだったのでした。

アガサは運良く、レオニダス氏(通称・紫の腹の人)からお借りする事が出来、早い段階で鑑賞する事が出来たのですが、当初は日本で幻となってゆく予定だった本作。
まぁ、核実験で障害者になった人が人肉主食主義になると言う設定は、エグ過ぎると言うかデリケート過ぎると言うのも、確かによく判ります。
しかし、「被爆障害者の方が人肉主義になる」なんて、普通に考えてあり得ない事ですしねぇ・・・。
だったら「幼少期に母親を亡くした少年はみんな、若い主婦を屍姦するのか」って話じゃないですか。

そういうのを世間では屁理屈と言うのでしょうか?
しかし、果たしてそうでしょうか?

ともかく、ホラーファンの熱い願いが見事に実を結び、ついに日本版リリースを目前に控えた 『ヒルズ・ハブ・アイズ』 。
本当に見応えのある、優れたスプラッターでした。
血糊とメガネで、もう・・おなかいっぱいです・・゚・(ノ∀`;)・゚・
今世紀最高の恐怖とカタルシスを体感したい方は、是非レンタル屋さん(もしくはレコード屋さん)に駆けつけて下さいね!
     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

Trackback
ついに見ちゃいましたよー!るしはさんにお借りした「The Hills Have Eyes」。(盛大にネタバレ) 全編英語で見てますので、ディテールがちょっと怪しいです。また、ためになるレビューを見たい方は、こちらをご覧になった方がいいと思います。最..
状態レンタル落ち中古ビデオメーカー東映公開・放映情報1986年米86分スタッフ監督:ジョン・エリアス・マイカラキスキャスト出演:マイケル・ルービン/ジョージ・セミナラ/ケヴィン・ネイグルほか情報インディーズ青春ホラー・コメディ!DVD未発売。・悪魔のいけにえ スペシ
三菱ふそう・ジュピタージュピターは、新三菱重工業(現:三菱ふそうトラック・バス)が製造・販売していた中型貨物自動車|トラックである。当時、積載量6t以上の大型トラックと2t以下の小型トラックの中間である、2.5t~4t車はどのメーカーでも生産しておらず、その中間
「お、お義父さん・・・!?」 るしはさんが輸入版DVDを貸してくださいました! 「ありがとうございます!!」 この映画、日本ではさまざまな大人の事情(?)によりDVDリリースの気配がまったくなく、そんでもって先日東京では映画館にて上映されていたらしいのです...

※当ブログで使用しているイラスト等の著作権は、全てはアガサにありますので、転載、二次加工、再配布の際は一言ご連絡下さいませ。