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『どろろ』

2007年07月26日
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その時! 突如現れたコモド大トカゲが、つまぶき隊長の頭部に齧りついた!!
隊長 : 「・・・柴咲クンも齧ってもらい給え。 縁起モノだよ。」

※ そんな内容ではありません。

『どろろ』 ホントのあらすじ・・・
混乱を極めた戦国時代のある日。
深い傷を負った武将が、地獄堂と言う名のお堂に逃げ込みました。
お堂の中には、美術さんの頑張りが光る、各種魔人の像がズラリ48体。
武将=醍醐景光は、像にせつない願いを託します。
おいら、天下人になりてぇだ・・・!
その瞬間、お堂の屋根を無視した雷が景光の体を貫き、見事、彼の願いは聞き入れられたのでした。
ギヴアンドテイクで、なんか「子供の体がどう」とか「48個のパーツがどう」とか言われていましたが、まぁ大して気にしなくても構わないでしょう。
なんてったって、天下人確定ですから。

ところがどっこい、そんな自称・天下人の景光。
10年経っても20年経っても、一行に天下統一の悲願は達成できません。
魔人が約束を反古にしようとしているのでしょうか?
それとも、耐震設計には程遠そうな景光のお城が、風水上でトラブっているのでしょうか?
何にせよこのままでは、永遠に「自称」のレッテルとおさらば出来ない・・・。
「自称・青年実業家」のフリーターとか「自称・アーティスト」のアイドル崩れと、五十歩百歩と思われてしまう事だけは避けたい景光。
もしかして、20年前のあの日に聞こえていた「パーツがどうのこうの」と何らかの関係があるのでしょうか?
先日、息子の多宝丸と妻の百合が、「百鬼丸がなんとかかんとか」と騒いでいましたが、それも何か関係があるのでしょうか?

苦悩の先で、景光を待ち受けていたものとは一体・・・!


※こんな内容でもありません。

日本映画界を牽引する若き大型カップル、妻夫木くんと柴咲さんがお送りする大ヒット作 『どろろ』 を、我が家では珍しく世帯主さまと一緒に鑑賞いたしました。
それと言うのも、アガサ家の世帯主さまは、大の原作ファンだったからです・・・。(ちなみにアガサは未読)

で、まぁ、世帯主さまの反応は火を見るより明らかだった訳なのですが、中でも一番許せなかった点は、百鬼丸の仮ボディの工程についてだったようですね。

なにせ原作では、手足その他モロモロの無い百鬼丸の体に、
天才外科医・寿海が木や陶磁器で作った義手義足を移植して完成
させていたらしいのですが、この映画版では、
原田芳雄演じるマッドな呪術師が、戦場で亡くなった子供たちの手足を集めて来て、大鍋でグツグツ煮ると言うマッドっぷりを披露し、その鍋から採れた“人間液”にエレキテルをビリビリっと流す事で、見事再生能力付きの仮ボディを完成
させていましたから。

大鍋を観た瞬間、DVDを止めようかと思った。(世帯主さま・談)
というお怒りは、致し方ないかもしれません。

ただし映画的に考えれば、木で作られた手をブンブン振り回すよりは、最新のCGで作られた本物同然の手を着けたり外したりする方が見応え充分でしょうし、何より、お子様たちも観る可能性大のこの作品に於いて、手足グツグツと言うマッドな映像を繰り広げてくれた塩田明彦監督は、日本のピーター・ジャクソンになり得る逸材なのかも知れない、と言っても過言ではありま
すみませんやっぱり過言でした。

今さら日本映画のCG特撮に「あーだこーだ」言うつもりもありませんし、本気なのかギャグなのか判断し難い妖怪の造型も、きっとギャグなんだろうという事にしておけばいいのだと思います。

そうすれば余計な腹も立たないと言う物です。

出てくるキャラクターの性格設定がどれも中途半端(希代のワルのハズの景光が、突如物分りのいい人になったりする)で、
伏線めいたシーンもそのまま放棄(成仏出来ない霊魂たちが幼い百鬼丸の体を狙っていたが、その後一度も出て来ない)され、
原田芳雄の存在がややこしい(『あずみ』にも、孤児に剣術を叩き込むと言う似たような役で出演していた)と、
観ているコチラの忍耐力を試すかの様なツッコミ所が多数出てきますが、そこに突っ込んでしまったら負けですので、ここはグっと堪えましょう。

って、もう充分突っ込んでしまっていますが。

最後に、前述の大鍋グツグツ再生術シーンに対して、世帯主さまが
「これじゃあ百鬼丸はゾンビって事じゃん」
と突っ込んでいましたが、“作った手足を胴に継ぎはぎしてたモノを蘇生液に浸して完成”と言う工程から言うと「ゾンビ」というよりは「死霊のしたたり」ですねきっと。
と、判る方にだけ判るネタで今回のレビューを終わりたいと思います。
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 学生の頃だったでしょうか、一時期手塚治虫の漫画をよく読みました。ちょうど秋田書店から文庫版のシリーズが出始めた頃だったと記憶しています。 当時暇な本屋でバイトしていた(時給650円だったよ!)ので何気なく手に取って読み始めた『ブラック・ジャック』をキカッ.
ほげほげたらたらほげたらぽん!

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