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『蝋人形の館』

2006年04月15日
先日、サイコ・ホラーと勘違いしてスプラッターを借りてしまい、我が家の世帯主様に冷たい目で見られてしまったのですが、今回はパッケージも確認して、堂々とスプラッターを借りてまいりました。


要するに好きなのね・・・。


そうではなくて、 『ブロークバック・マウンテン』の余韻がまだ強すぎて、真面目な映画を観る気が湧いて来ないのです。
そこで“アホ映画”でも観るか、とばかりに手に取ったのが、『蝋人形の館』だったのです。


主演はエリシャ・カスバート(パッと見キルステン・ダンスト)とチャド・マイケル・マーレイ(パッと見ベッカム)ですが、・・・どちらも知らなかったですね。
その二人よりも有名で、(ある意味)抜群の存在感を放っていたのが、
パリス・ヒルトンでした。
何故かハリウッド・セレブ記事には、必ずと言っていい程出てくるパリス・ヒルトン。
ハリウッド・セレブじゃないじゃん・・・。 と、思っていましたがこの作品があるので、“看板に偽りアリ”とも言えない事態になっていた模様です。
これがまた “ラズベリー賞の助演女優賞受賞”というのも、全人類納得のヘッポコ演技だったのです。


ホラー映画を観て、こんなにスリルを感じなかったのは初めてかもしれません。
冒頭からヘラヘラ笑っているパリスは、怪しい人物に遭遇してもヘラヘラ。 
困難な状況においてもヘラヘラ。 
彼氏に深刻な告白をしようかと言う時もヘラヘラ。 
殺人鬼に追いかけられた時は、さすがに真剣な面持ちですが、やる気の感じられないピヨピヨ走りで逃げていました。
高校の運動会で、本気走りをしている地味めな女子の横を、おしゃれ系の女子が「マジに走るのなんて恥ずかしい」とばかりにチンタラ走っている光景をよく目にしますが、パリスの走りはまさにそのものの走りです。
さすがです。   やはりセレブは違います。
そして、意味の無いお色気シーンも果敢にこなすその姿勢。
あっぱれでした。  (残念ながらちっともセクシーに感じられませんでしたが)


どうでもいいのですが、パリスの乳の大きさが、下着姿で乳踊りをするシーンはペッタンコなのに、その後ピヨピヨ走るシーンはえらく巨乳になっていたのが不可解でした。
撮影途中で何かを注入したのか?  はたまた最新技術で寄せてあげたのか?


・・・ほんと、どうでもいいですね。


さて、前置きはこれぐらいにして(前置きだったのかよ?!)内容はと言いますと、
まずは40年程昔に遡り、ひどく虐待されている少年とそれに無反応な少年のシーンから始まります。
虐待している親が、蝋細工を作っている人のようですので、この少年が成長して犯人になると思われます。
一体何故こんなに虐待されているのでしょうか? そして無反応な少年はどういう子なのか? 
のちのち解き明かされる事を期待します。
現代に戻って、主人公達がアメフトの試合を見に、団体旅行を企てていると言う説明シーン。


エリシャ(パッと見キルステン)とパリス(通称セレブ)は親友のようですが、どうみても友情を感じられない、生ぬるい会話のキャッチボールが繰り広げられます。
そして主人公の恋人ウェイド(マヌケ呼ばわれされている)や。パリスの恋人ブレイク(頭の中ヤル事だけ)や、無理やりな理由で2カップルに同行する、主人公の兄チャド(パッと見ベッカム)とその親友(いかにも殺され役)が紹介されて、いよいよ本編突入です。
(ちなみに、ここでチャドが“札付きのワル”だとか、“双子でも兄は悪で妹は善だ”なんていう説明セリフがあるのですが、チャドがどっからどう見ても悪いヤツに見えないと言う、致命的なキャスティング(もしくは演技力)のせいで、説得力ゼロです。)


日が暮れると、意味も無く野営でドンちゃん騒ぎを始める一行。 
さっさと目的地に行けばいいのに・・・。
そこに謎のトラックが乱入。 高まる(予定の)緊張感。 しかしアッサリと引き上げるトラック。
不審車が現れた後なのに、何事も無かったようにその場で寝間の準備を始める一行。
・・・危機管理能力ゼロですね。


案の定、朝起きると車が壊されており、途方にくれる一行の前にどう見ても怪しい作業員登場。
エリシャに色目を送るこの作業員に、なんと近くのガソリンスタンドまで送ってもらう決定をする一行。
って、アメリカって、危険な国だと思っていたのですが、そうでもなかったんでしょうか・・・?
エリシャとウェイドだけが作業者のトラックに乗り、残りの皆さんは二人を放っといて、とっととアメフト会場へ。
ひどい連中です。確か双子の兄は“用心棒”で付いて来た筈なんですが・・・。


作業員のトラックで、何故かエリシャを真ん中に挟んで座るウェイド。
触り放題の位置に座らせるなんて・・・。 真性マヌケ説が浮上してきます。
ようやく小さな町に着き、スタンドを発見するもののもぬけの殻。
その隣の教会でスタンドの従業員、ボー(ちょいワルオヤジ)に出会うのですが、これがいかにも胡散臭そうで、しかも悪意満々な目つきです。


私ならここで引き返します。  ・・・まあ、それを言っちゃあお終いなんですが。


ボー(ちょいワル)の用事が済むまでの時間を、近くにあった蝋人形館で潰す事にした二人は、“閉館中”の札も無視して中に無断進入。
なんでもこの蝋人形館は、建物そのものまで全て蝋で作られているそうです。
本当だとしたら、姉歯も真っ青の耐震強度だと思うのですが・・・。
ひょっとして、建築主はヒューザーなんでしょうか。
それはともかく、「キャッ コワーイ」 なんてちんたら見てまわっていると、人の気配を感じるエリシャ。
見ず知らずの場所に、彼女を一人置いておいて辺りを確かめに行くウェイド。


いよいよ真性マヌケ説が濃厚になってきました。
結局誰も見つからず、勝手に入ったくせに勝手に「この場所気味ワルイ」とか言うエリシャ。 
私が思うに、この一言が蝋人形館の主の動機付けに一役買ったのではないでしょうか。
ボーの所に行くと、「車の部品は家に置いてあるんだけど・・・」と言われ、「じゃあ」とばかりにノコノコ家まで付いて行く二人。
ボーの家でトイレを借りに、またまたエリシャを一人で外に待たせておくウェイド。 真性マヌケ説確定です。


めでたく真のマヌケだと証明されたウェイドを皮切りに、ここから蝋人形館の主による大虐殺が始まります。
と、ここでホラー映画として致命的なミスが。(あくまで私の主観で)

第一犠牲者が男ってこたぁないでしょう・・・。
一番念入りにやられ、蝋人形化の工程が紹介されると言うのに、さえないマヌケ顔のウェイドが「キャー」なんて・・・。
まずいんじゃないでしょうか。
ここはやはり、パリスにお願いしたかった。
その為の配役だったのだと思ってたのに・・・。


この後は、スプラッターの名に恥じない程度に、血みどろの虐殺が繰り広げられます。
主役と言えどもひいきされず、唇をアロンアルファでくっつけられたり、指をペンチでちょん切られたりする所が、新発想で面白いと思いました。
しかし、終盤で蝋人形館が炎上し、主役の二人が蝋まみれで脱出するシーンがあるのですが、まったく熱さを感じていなかったのが、どうしても腑に落ちません。
蝋が溶け出す温度って、結構熱いんじゃないでしょうか?


「熱いですとお言い!」と言われてもいいくらいだと思うのですが・・・。


意味ありげに張り巡らされた伏線も見事に回収されず、どっちも(やる側もやられる側も)双子と言う設定も殆ど関係なくラストを迎えるのですが、それもご愛嬌。
見所はやっぱり、パリスのピヨ走りの映画なのかも知れません。


一つ気になったのですが、蝋人形館の主(兼殺人鬼)のヴィンセントの容姿が、かなりマイケル・ジャクソンにオマージュを捧げる外見になっていました。
と言うか、あれはどう見てもマイケルだろう・・・。


蝋人形館に飾られた人形の中に、マコーレ・カルキンの人形でもあれば、伝説の映画になっていたかもしれないのに・・・。
もう一歩の勇気が欲しかったですね。


あと、どうでもいいのですが、蝋人形館の看板が20世紀フォックスのロゴに似ていて、気が散りました。
登録商標とかの問題は、クリアしているのでしょうか・・・?
・・・ほんと、どうでもいいですね。


20060416165006.jpg
(↑確実に無許可の蝋人形館看板)
foxtop_logo.gif
(↑本家本元)
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Trackback
----これって、ロバート・ゼメキスとジョエル・シルバーが作ったダーク・キャッスル・エンターテイメントの作品だよね。「うん。ホラーばかり。もうこれで5作目にはなるかな。リメイクものも含まれていたりするけど、なかでも今回は評判が高い」----出演者も魅力的だしね。

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