『死霊のしたたり2』
2007年07月04日

今回も思う存分したたってますよ!!(何が?)
いつもの夕暮れ、いつものスーパー。
いつもと何ら変わりない風景の中に、その人はいました。
・・・そう、昔の彼氏が・・・。
(元カレ)またキタコレ!!
少し前、行きつけのレンタル屋で数年ぶりに元カレに出逢って、少しの動揺と少しの寂しさを味わったアガサですが、なんと今回は近所のスーパーで元カレに再会してしまいました。(ちなみに前回とは別件です)
で、今回もだからどうしたと言う事も無いのですが、・・・アレですねぇ、つくづく映画のような出来事は現実には起きないもので、『マディソン群の橋』での“ごんぶとストリープ”と“張り付きワカメ”の様な展開は、まず有り得ない事だけは確かだと思います。
数年ぶりに再会した元カレ(その2)・・・。
・・・その人は、ウガンダ・トラにそっくりになっていたのでした。
元々ぽっちゃり体形の方ではあったのですが、当時はせいぜいザ・たっちレベルだったはず・・・。
もはやメタボ君とか言う言葉にすら、殺意を抱きたくなりますね。
やはり、時間の流れとはときに残酷だという事なのでしょう・・・。
と言うか、今年に入って折角2回も元カレと再会したと言うのに、そのどちらの方も交際当時の原形を留めていないとはこれいかに?!
そうなのか?
元カレとの再会って、そう言う物なのか??
オリジナルは今や、どこにも現存して居ないものなのか?!
何だか 『ハイフィデリティ』 ばりに、過去にお付き合いした方々の家を巡礼してみたくなってしまったアガサだったのでした。
さて、前フリはこの辺にして置いて、本題に入りますね。
『死霊のしたたり2』、あらすじ・・・
南米・ペルー。
前作のラストから8ヵ月後、ウェスト医師とケイン医師は内戦の医療キャンプで負傷者の治療に従事していました。
いや、従事するフリをして、ホントは瀕死の患者を使った蘇生実験を続けていたのでした。
しかし結局、実験の成功まで後一歩と言う所で内戦が激化し、帰国を余儀なくされてしまうのでした。
場面は変わって、またまたアメリカ・ミスカトニック医学校。
あれだけの大惨事を巻き起こした張本人であるにも関わらず、何事も無かったかのようにバリバリ働くウェスト&ケインのマッドサイエンティストカップル。
本人も本人ですが、雇う方も雇う方です。
相変わらず、男同士の固い友情アンドその他諸々の切ない愛情で結ばれ、マッドな研究に明け暮れていたウェスト&ケイン。
しかしその研究はと言うと、蘇生液を接着剤代わりに使って、死体の一部を適当にくっ付け、可愛げのない珍妙なクリーチャーを産み出すくらいで、ハッキリ言ってどこを・何を目指しているのかよく判らない状態。
当然の如くイラつくケイン。
愛するケインの心を繋ぎ止める為、ウェストは隠し玉を使う事に・・・。
そう、それは前作で非業の死を遂げた、ケインの元カノ・メグの復活。
こんな事もあろうかと、資料室からちゃっかり失敬していたメグの心臓をちらつかせ、ケインの心を引き寄せる作戦です。
愛の天才軍師・ウェストの作中にまんまとはまった、単細胞男・ケイン。
しかし2人が仲睦まじく、メグの心臓を使った「理想の恋人製作」に勤しんでいたのも束の間、ペルーで一緒に活動していたフランチェスカなるフェロモン美女が2人の前に現れてしまったから事態はヤヤコシイ事に。
優柔不断なケインがフランチェスカの色香に惑わされているのを、ヤキモキしながら見ているしかないウェスト。
こうなったら一日も早く、「理想の恋人」を完成させるしかないのですが、なんと前作での蘇生騒ぎを単独捜査していた刑事までが乱入して、事態はさらにヤヤコシイ事に。
そしてなんと、ウェストの天敵・ヒル教授までもが、首に羽を着けて何気に復活してしまったから、事態はさらっさらにヤヤコシイ事に。
コメディ映画ならではのヤヤコシイ展開(コメディだったのか?)の最中、ウェストとケインの愛の共同作業が実を結び、ついに「理想の恋人」作りが終了。
ケインの元カノ・メグの心臓を持つ人造人間・グロリアVSフェロモン美女・フランチェスカVSマッドサイエンティスト予備軍・ケインVSマッド界の期待の新星・ウェストと言う、四つ巴の修羅場を制するのは、果たして誰なのでしょうか・・・?
前回のラストで、マッド界のゴッドファーザー・ヒル教授(の主に頭部分)とえげつない乱痴気騒ぎを繰り広げた、マッド界のニューホープ・ウェストが、またまた蘇生液を使って周囲を混乱のどん底に叩き落します!
しかも今回は、恋女房・ケインの心を繋ぎ止める為、究極の女体を作り上げる事に・・・。
て、アナタ。
3次元の女体に興味あったのですか・・・?
いや、そもそも2次元だろうが4次元だろうが、女人自体に関心なんぞあったのですか・・・?
前は両刀だって言ってたじゃーーん!!。・゚・(*ノД`*)・゚・。(※言ってない)
でもって、勢いで始めてしまった女体作りだったのですが、なにぶん凝り性のウェスト。
あれこれこだわって完成させた入魂の一作(名前・グロリア)に対して、判りやすくお熱を上げるケインはもとより、ウェストまでもが女体に愛着を感じてしまってこりゃ一大事。
・・・これが、これがホントの愛と言う物なのか・・・?
今までケインに感じていたのとは明らかに違う、この胸のときめき・・・。
ならば今こそ立ち上がろう・・・!
愛と言う名のもとに、愛しのグロリア奪還の為に、
そしてオレ様のリアル・ラブを成就させる為に!!
・・・違いますね。
きっと違います。
違った証拠に、完成直後、予想外の恋愛粘着体質だったグロリアに対して、まずはケインが心変わり。
「お前・・・なんかキモい!!」
と言う鬼畜な発言で撥ねつけ、そんなケインの反応を見たウェストまでも、ケインに右に倣えでグロリアを罵倒。
「お前なんて、所詮ただの死んだ細胞の継ぎはぎに過ぎないじゃねーか!」
その「継ぎはぎ」を継ぎたり接ぎたりしたのは当の貴様ぢゃないかコノヤロー!!
ヤロー・・・
ヤロー・・
ヤロー・・
とまぁ、今回もオレ流を貫いたマッドサイエンティスト・ウェスト。
しかしどんなに頑張っても、こめかみに羽を生やして飛び回るお茶目なヒル教授の前では、ただのこぢんまりとしたマッドっぷりにしか見えない所が、観る者の涙を誘います。
ひよっこマッドのウェストを嘲笑うかの様に、大人気ないマッドっぷりを魅せ付けてくれたヒル教授。
果たしてヒル>>>越えられない壁>>>ウェストの法則が崩される日はやって来るのでしょうか・・・。
こうなったらウェストも首だけになって、ケインにハードなセクハラの一つでも仕掛けない限り、マッド王の称号を勝ち取る事は出来ないのかもしれませんね。(そんな称号いらないか)
と言う訳で、したたりシリーズも残す所あと1本。
気が向いたらレビューしたいと思います。(←投げやり)

