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『ブロークバック・マウンテン』

2006年04月12日
心からせつなくてたまらない時というのは、体が震えて立っていることすらままならない。
足に力が入らなくて、心臓が物凄い音を立てて鳴り響き、その振動で指が震える。
誰かに支えて欲しい・・・。
力いっぱい抱きしめて貰わないと、体も心もバラバラに砕け散ってしまいそうになる。


スクリーンに映し出された、二人の人間の許されぬ愛を観ていて、そんなせつない気持ちを思い出しました。
異性同士でなければ、愛とは認められない。
今ではある程度の理解が得られる(場合もある)“同性愛”も、ほんの20年前には汚らわしいもの、と忌み嫌われていたんですね。
この映画の舞台となっている、ワイオミングの田舎町も当然例外ではなく、厳しい大自然の中での過酷な労働を共にするうちに自然と芽生えていった二人の愛は、決して許されるものではなかったのです。
体が引き裂かれるようなせつなさに蓋をして、なんとか普通(世間一般的に)の生活を送ろうとしますが、心はいつも一人の人を求めている。
一緒にいたいのは一人だけなのに、その一人と生活を共にする事は到底認められない・・・。
二人が男同士だったと言う、それだけなのに・・・。


なんて苦しいのでしょう。



二人の愛が引き裂かれ、踏みにじられるのを観ている間、苦しさが私を包んでいました。
こんなに、観ていて苦しくてせつなくて、それでも画面に惹き付けられて眼を離すことが出来ない作品があったでしょうか。
せつない愛の物語と言うと、『トーチソング・トリロジー』や『蜘蛛女のキス』『クライング・ゲーム』など、過去に名作もありました。
しかしそのどれもが、この作品の圧倒的な美しさと哀しさを前に霞んでしまっているような気がします。



・・・嗚呼・・・
淀長さんに観せたかった・・・!



まだ『クラッシュ』を観ていないのですが、やっぱりこの作品が“作品賞”逃すなんておかしいよ!アカデミー賞!!



目を閉じると主役の二人(ヒース・レジャー&ジェイク・ギレンホール)のせつない眼差しが心に浮かびます。
まだまだ当分の間、ブロークバックの美しい山々と、無邪気に愛を交し合う二人の世界から抜け出せそうにありません・・・。




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