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『ZOMBIO/死霊のしたたり』

2007年06月15日
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何がしたたっているのかは観てのお楽しみ。

それにしても、この世に紛らわしいタイトルのいかに多い事か・・・。

『いけにえ』『えじき』『はらわた』、の3ワードだけでも手一杯だと言うのに、さらに 『したたり』 までが混入してしまうと、もはやそこはカオスと化してしまうではないですか。
そこで、どんなカオスなのかを判り易くする為、これらを一括りにまとめてみました。

例・・・「死霊が腸を生贄に使われ、餌食となった後滴った」

・・・ね!
何が  なのかは判りませんが)

よく判りませんが、確実に言える事はアガサが冒頭のネタ作りに苦しんでいた事だけではないでしょうか。

と、言う訳で(どういう訳?)、先日レンタル屋で発掘した 『死霊のしたたり』 レビューをコツコツ書いてみたいと思いますので、よろしかったらお付き合い下さい。

あらすじ・・・
スイス大学医科
世界的な脳研究の権威・グルーバー博士の研究室から、男性の断末魔の叫びが響き渡る。
駆けつけた警備員たちが、こじ開けた扉の向こうに見たものは、血まみれで横たわる博士と、そこに馬乗りになり注射器を構える若き研究者・ウェストの姿。
警備員に取り押さえられ、「お前が殺したのか?!」と詰られたウェストは一言、
いいや、生き返らせたのだ。

場面は変わってアメリカ、ミスカトニック医学校
誠実で有能な医学生・ケインは、勉強の傍ら学校長の娘・メグとのラブラブ生活をエンジョイしていました。
一介の医学生(しかも奨学生)の分際で一軒家に一人暮らしをしていたケインは、やっとその非合理性に気付いたのか、行内の掲示板に「同居人求ム」の貼り紙をします。
すると早速エントリーしてきた一人の医学生。
何を隠そうその学生とは、スイスの医大でグルーバー博士を「生き返らせようと」していたウェストだったのです。
見るからに変質者の眼をしているウェストとは、同居しないようアイ・コンタクトを送るメグをそっちのけで、そそくさとウェストを受け入れるケイン。
「同居人を求める」という事は、その先メグが来てもイチャコラ出来ないは明白。
で、ギラついた眼をしたウェストを同居人に受け入れる。
・・・ハハーン。
さてはコイツ(ケイン)、両刀やな。


学生と言うよりは連続殺人鬼のような面持ちのウェストは、ミスカトニック校で脳研究を極めているヒル博士を敵対視し、事あるごとに食って掛かります。
ヒル教授の授業に出席するクセに、いざ講義が始まると博士を野次り倒し、“かまって欲しいオーラ”が満々のウェスト。
・・・ハハーン。
さてはコイツ(ウェスト)も、両刀やな。(ただしではないかもしれない)


男同士の愛憎うごめく学校内で、その時ついに歴史が動きます。
スイス以降もコッソリ蘇生研究を進めていたウェストが、愛の魔術でケインを説き伏せ、2人揃って行内の死体安置所に侵入。
死後経過時間の短い死体を使って、人間の蘇生にチャレンジしようと言うのです。
ケインの愛が、自分ではなくウェストに向かっていると感付いたメグは、学校長の父をけしかけて2人がいる死体安置所に向かわせます。
・・・どんなに窮地に陥っても、自分の手は汚さない・・。
怖い女です。


しかし運悪く、学校長が辿り着いた時には既に、安置されている中でも一番のマッチョな死体が蘇生済み。
学校長は、力の限りに暴れまわっていたマッチョに殺された挙句、ウェストによって蘇生させられてしまったのです。
蘇生の具合がいい感じだった学校長は、
いかにもゾンビ
と言うよりは
どっちかと言うとキ○ガイ
の様に見えた為、ヒル博士によって拘束されてしまいます。
愛しいケイン奪還に失敗した上、たった一人の肉親をも失ってしまったメグ。
しかし、捨てる者あれば拾う者あり。
そんなメグを、ずっと前からストーキングしていた人物がいたのでした。
その人物こそは、ヒル博士。
年の差カップルを狙っていたヒル博士は、邪魔だった学校長にロボトミー手術を施し、自分の言いなりにする事に成功。
尚且つ、学校長がただのキ○ガイなのではなく、一度死に、蘇生させられている事も把握していた為、全て元凶であるウェストを訪ね、蘇生術の研究成果を横取りする算段を巡らします。

気に入らないヤツの軒先には、ネコの死骸を投げ込みそうな眼つきのウェストは、研究室にノコノコとやって来たヒル博士をいとも簡単に返り討ち。
そして、首を切り離したヒル博士にまでも、蘇生薬を投与し、実験を続けます。
さすがは七つの海を越えて来た変質者。
マッドサイエンティストとしてのマッド度で言うと、
ウェスト>>越えられない壁>>ヒル
と言ったトコでしょうか。


ところがどっこい、首と本体がセパレート状態のまま蘇生したヒル博士は、油断していたウェストを襲い脱出。
ウェストの研究レポートとメグをさらい、死体安置所に逃げ込みます。
ウェストは盗んだ蘇生薬を使い、安置所内の死体を全て甦らせ、ついでにロボトミー施術で思い通りに操る事に成功。
手下となった死体たちに見張りをさせて、自分はと言うとメグに対してセクハラ頂上決戦を挑みます。
セパレート状態になった事で、ヒルの変態度が一気にアップ!
形勢逆転で、
ヒル>>>圧倒的に越えられない壁>>ウェスト
となるか?!
まぁどっちでもいいか。


命よりも大切なレポートを盗まれたウェストとケインは、連帯プレーも鮮やかに安置所に到着。
かくして、ウェストとケイン、ヒルとメグの2カップルによる、愛の異種格闘決戦の幕が切って落とされるのでした・・・!


今回も長くてすみません。
そして、今回はかなりアガサの独自目線のあらすじとなっていますので、本来のストーリーとは若干趣が異なる箇所があるかもしれませんが、まぁ、長ーい目で見て下さい。
本当は、メグと学校長による感涙間違いなしの親子愛ですとか、ヒルのメグに対する切ない純愛だとか、ケインとウェストの心温まる友情物語とか・・・・・いや、それも違うか。

ともかく、作品に出てくるのは
変質者ロリコンゾンビ
と、只者ではないツワモノ揃い。

マッドサイエンティストなんて言葉じゃ、この胸のドキドキは止まらないよ
と、どこかのジャニーズにでも唄って欲しいようなマッドっぷりは、今まで観た全てのマッドサイエンティストを軽く凌駕してしまっています。
ヒル博士に至っては、そんなマッドっぷりにストーキングとセクハラ面での暴走っぷりまで加算されており、まさにマッド界のゴッドファーザー状態です。
そもそも本作の一番のマッド王は、主役であるウェストくんであったハズなのですが、終わってみると頭の中にはヒル博士のあんな顔やこんな顔しか浮かびません。(どんな顔かは実際にご覧になってお確かめ下さい)
数あるホラーの中でも、ここまで人間の煩悩に焦点を当てた作品は無いのではないでしょうか。
そんな意味でも、非常に見応えのある一本でした。

無駄のない編集、サービス満点のストーリー、そして、ちょっぴり人間の業の深さをも感じさせるラストと、どこに出しても恥ずかしくない立派なホラー作品。
ただ、オープニングのテーマ曲だけはどこに出すのも恥ずかしいかもしれません。
まんま『サイコ』のテーマを、ポップ調にしただけですので、恥ずかしいどころか訴訟モノです・・・。

『したたり2』 でテーマ曲がどうなっているのか、非常に楽しみデスね!
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