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『ブレインデッド』

2007年06月10日
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まさに、記録より記憶に残る作品です

いつもクリックありがとうございます! よろしかったら今日もどうぞ一押し・・!


先月のゴールデンウィーク時に、ブラリ近所を散策していてアガサが見つけた、昭和の香り漂う老舗のビデオレンタル店。
そこで発掘した幻の名作?『ブレインデッド』を、リフレッシュも終わった事だし、とりあえず借りておこうとばかりに再びお店を訪れました。
すると、前回見落としていた張り紙に気付いたアガサ。

「このコーナー、販売も出来ます」

販売も・・・できま・・す・・?


持って帰っちゃっていいんですか?コレ?!

なんと、ビデオもDVDも廃盤になり、今や入手困難になっているスプラッター界の伝説の一本『ブレインデッド』が、280円でのご奉仕価格でご提供ですよ!奥さん!!

・・・もちろん即決です。
・・興奮の余り、小銭を握り締める手が震えております。

実は他にも錚々たるメンツ(スプラッター界の)のビデオがズラリと並んでいたのですが、さすがにいくら破格だとは言え一度に買占めてしまうと、もう近所を歩けなくなる(要注意人物として)可能性がありますので、今回は『ブレインデッド』一本でよろしくお願いします。(誰にお願いしているのか)

と言う訳で、意気揚々とお店を引き上げて、念願の『ブレインデッド』、堂々鑑賞デス!!

あらすじ・・・
根っからのマザコン野朗・ライオネル、近所の日用品店に行く。
店の看板娘・パキータから一方的にマークされ、熱愛の対象にされる。
まんざらでもないライオネルを見て、ママンの眼が光る。
押しの一手のラテン系電波娘・パキータの策略に嵌り、動物園デートに出掛けるライオネル。
こっそりついて来たママン、息子(ライオネル)とあばずれ(パキータ)のキスシーンを目撃したせいで興奮し、うっかりラットモンキーの檻に触れてしまう。
その昔、秘境中の秘境・スカル島から密輸されて来た、呪いの魔力を持つ珍獣・ラットモンキーは、ママンの腕に威勢良く噛み付いた!
しかし、噛まれたママンがやられっ放しな訳も無く、怒りが頂点に達したママンは世界的に貴重な珍獣・ラットモンキーをさっくりと踏み殺す。
ママン、傷が痛むので早々に床に入る。
一方、昼間の動物園での大騒ぎは軽くスルーして、何事も無かったように夜這いを仕掛けてきたパキータ。
ライオネルは、据え膳をありがたく頂戴した!
童貞とおさらばしたライオネルは、朝になってすっかり腐乱レベルの増したママンを発見。
その時運悪く、以前からママンが力を入れていた婦人会の会長夫妻が、家庭訪問に現れた!
慌てて厚化粧をするママン。
力を込めてファンデーションを塗りすぎて、顔の皮膚がベローンと剥がれてしまった。
ライオネルはボンドでママンの皮膚をくっ付けた!
何とか会長夫妻をもてなしたライオネルだしたが、ママンは既に限界に達しており、お見舞いに来ていたパキータの飼い犬を毛皮ごと丸呑み。

生肉は喰う、皮膚は剥がれ落ちる、体液は飛び出す、と、すっかり死人チックな装いになったママンを診察してもらうべく、看護婦さんをオーダーしたライオネル。
ところが、肝心のママンは駆けつけたナースに襲い掛かり、なんとナースもママンと同じ様に死人チックに変貌してしまった。
と言うか、要するにゾンビである。
ゾンビになってしまったママン(とナース)を世間的に一度死んだと言う事にする為、墓地に埋葬するライオネル。
しかし、夜中にこっそり掘り出そうとした時、運悪く町の不良たちに襲われ、しかもその不良たちはママンによって返り討ちにされてしまうのだ。
はい、さっきまで2人だったゾンビが6人に。
これぞまさしくネズミ算式。

ラットモンキーなだけにね!
墓場で大暴れする不良ゾンビを許さじと、教会のマックダラー神父が飛び蹴りで乱入だ!
いつマスターしたのかは判らないが、滅法カンフーに長けていた神父さんは、不良どもを惨殺。
しかし結局、その神父さんまでも不良に噛まれてゾンビに・・・。
成り行き上、ママンナース神父不良の4人のゾンビを養うことになってしまったライオネル。
ナチの残党らしき動物病院医師から購入した動物用精神安定剤を利用して、うまい事ゾンビの餌付けに成功だ!
そんな中、“生”は無いけど“性”は有る、エロナースゾンビと絶倫神父ゾンビは、何だかいい雰囲気になってきて、一気にベッドイン。
そして、愛の結晶・ベビーゾンビが誕生!
父性に目覚めたのか、ベビーゾンビを乳母車に乗せて、ライオネル堂々の公園デビュー!
しかし、直ぐベビーゾンビが逃走を始め、慌てて手提げ袋に捕獲したライオネルは、袋の中のベビーをタコ殴り。
コレがホントの袋叩き。(どうでもいいか)
一方その頃、ママンが遺した莫大な遺産に目を付けたライオネルの叔父レスは、まさか一同がゾンビ化しているとは露とも知らず、ただライオネルが死体を収集しているのだと思い込み、それをネタに財産を巻き上げようと、ライオネルを脅しにかかる。
そして、ライオネル(とママン)の豪邸に客を集め、どんちゃん騒ぎを始めるが、実は地下室では、ライオネルがゾンビたちに毒薬を打ったつもりが、動物用興奮剤を注入してしまったからさあ大変。
パワーアップしたゾンビたちは、客人たちに襲い掛かり、フロアは気が付けば一面ゾンビだらけに。
愛しのライオネルの傍にいる為、勝手に屋敷に上がりこんでいたパキータを巻き込んで、人間VSゾンビの壮絶なる掃討戦争が、今、始まるのであった・・・!


簡潔に言います。

メチャクチャ面白いのがキタよコレ!!!

今やすっかりオスカー像を持つ大物監督になってしまった、『指輪物語』のピーター・ジャクソン(通称PJ)。
私の初・PJは、『さまよう魂たち』なのですが、
「マイケル・J・フォックスが久しぶりにロバート・ゼメキスと組んだ!」
と聞いて観に行ったものですから、てっきりゼメキスが監督したのだと思っていたもんです。
なんだか必要以上にエグイシーンが多いなぁ、と思いつつ鑑賞を終えて、実はメガフォンを獲っていたのが(当時無名の)PJだったと知り、さらにその後『乙女の祈り』を観て、この人に一生ついていこうと心に誓ったのでした。

嗚呼、あの頃、『ブレインデッド』も観ていたらなぁ・・・。
本気でニュージーランドに渡っていたかもしれないのになぁ・・!

ともかく、どこを切っても面白い。
なんなのでしょうか、この尋常でないテンションの高さは?!
今まで観て来たゾンビ映画を、全て凌駕してしまっている。
そう言っても過言ではないような、凄まじい程の出来の良さ。
ロメロのゾンビモノと言うよりは、サム・ライミの『死霊のはらわた』シリーズに通ずるような悪ノリ感ですね。
捨てシーンがひとつも無い、捨てキャラも一人も居ない、奇跡のような作品です。

主人公はか細く、世界的に言えばティム・ロス、アジア的に言えば市川染五郎によく似た、とても笑える顔をしたヤサ男。
ヒロインは、思い込んだら一直線。よく言えばアメリタイプ。悪く言えば邪悪なアメリタイプ。(どっちにしてもアメリなのか)
脇をささえるママンは、悪趣味なサングラスが最高にイカしていますし、カンフー神父はとってもブルキャン似でこれまたイカス!
他にも首の皮一枚でパカパカと揺れ動く年増のナースや、可愛げのないベビーゾンビくん、意味深に登場したのにその後ちっとも出て来ない元ナチのハインリッヒくんなどなど、キャラ立ちまくりの、ヘン顔大展示即売会状態。

そんな彼らが、前半は爆笑コント集、後半はコレでもかとばかりの大スプラッター大会を繰り広げてくれるのですよお立会い!
正直無駄なんです。 前半のショートコント集は。
正直汚いんです。 後半ゴアゴアシーンは。
なのに、なぜなんでしょう。
全編観終わっても「捨てシーン」と感じる所が無のは・・・。

むしろそのコントのシーンを思い出しただけで、また笑える。
ハインリッヒくんの描写なんて、ホント本筋に殆ど関係ないのに、鼻から鼻毛がワッサーと出ているんです。
出てるで! 
鼻毛めっさ出てるでぇ!ハインリッヒくん!!

と思いっきり突っ込みたくなるシーンなのに、その後一切ハインリッヒくんの登場無し。

・・・やるなぁ、PJ。

そして、ライオネルがベビーゾンビを連れて公園デビューをしているのですが、そのデビューには必然性が全く感じられないです。
何ゆえ、ゾンビを公園に連れて行くのか?
果たして、ゾンビに日光浴は必要なのか?
否!
連れてった方が面白いから。(PJ談)

・・・冒険野朗やなぁ、PJ。

また後半、堰を切ったように怒涛の如く押し寄せる、大スプラッターシーンは、まさにスプラッターのアイデアの宝庫。
ゴアの玉手箱やぁー!
と、彦麿呂師匠も言ったとか言わなかったとか。(多分言ってない)

こういう作品を伸び伸び作れるニュージーランドが、心底羨ましく、また、そういう国にPJと言う怪物が解き放たれていた事を、神に深く感謝したい気持ちでいっぱいです。
良識ある配給会社の方々からは、PJの黒歴史として葬り去られた感のある『ブレインデッド』。
しかしこの作品は、これ一本を観ただけでPJの全てが理解できるような、まさにPJ作品の雛形とも言える傑作である事は間違いないでしょうし、スプラッターとかゴアとかを越えた爆笑必至のブラックコメディだったりしますので、ホラーファンのみらず多くの映画ファンの方に是非観て頂きたいですね。

・・・ただし、ラストのゴアシーンはかなりしつこく続くので、食事直後の鑑賞はお薦め出来ません、念の為。
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るしはさんにお借りしたシリーズ、第三弾。これを持ちましてようやく打ちどめでございます。もはや、足を向けて寝られません。 で、満を持して登場するのは・・・ 「ブレインデッド」だ!! ホラー界最強母ちゃん(の一人)、ライオネルのおかんが登場ー!!

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