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『ラスト・サムライ』

2006年04月08日
あらすじ
明治維新直後の日本(仮)が舞台。日本政府から、西洋式軍隊の指導の為に雇われたオールグレン大尉(トム)は、最初の合戦でいきなりサムライ軍団に敗北。 捕虜となるが、サムライ軍団と暮すうちに(どうしても他人と思えない体型のせいなのか)サムライスピリットに心打たれ、サムライ軍団共々政府軍に捨て身の攻撃を仕掛ける。 サムライ(+なりきりサムライ)達の運命やいかに?!


はい、トムが本懐を遂げました!


頭の先からしっぽの先まで、100%トムが詰まった映画です。
ここまで我が映画を作ったら、さぞかし気分がいいであろう。 
と言うか、ここまで自分の意向を形に出来るトムは、いかにハリウッドで力のある人か、と言うべきか。
当時、アメリカでの賞レースでえらくケン・ワタナベがもてはやされていたので、どれだけ主役を喰っちゃったのかと思っていました。
が、今こうして目を閉じると脳裏に浮かぶのは、あんなトムやこんなトム。

トムの大行進です。
只今トム祭り開催中!   ワッショイワッショイ。 

確かにケン・ワタナベも熱演を魅せていましたが、あくまで脇役脇役。
トム様を喰うような編集はさせてません。
美味しい役でよかったねー、 と思わせる程度であとはトム。
隠し味に真田広之を少々。
正直言って、この作品に対して期待していなかったので、出来ればこの場をお借りしてトムに謝りたいくらいです。
こんな面白い作品作ってくれて(しかも舞台を‘日本(仮)’にしてくれて)ありがとう! トム!!


では、前置きはこれくらいにして本編をいじって行きましょう。
まず大前提として言って置かないといけませんが、これは日本の話ではありません。
判っている人が殆どだとは思いますが、まれに本気で「日本が正しく描かれていない プンプンなんて息巻く人がいるかもしれないので。
映画はやさぐれているトムから始まります。
歴戦の勇者として、銃メーカーのセールスマン的な仕事をやっていますが、戦争で罪も無い大勢の人を殺した事で、酒でも呑んでなきゃやってらんねぇよ状態なトムに、新たな仕事の依頼が舞い込みます。
それが、「近代化を目指す日本に軍隊を作りたいので、教官やって下さい」と言う物。


えぇ~・・・? そんなのワザワザ海渡って頼みに来る~?


そんな心の叫びはひとまず置いといて、やけっぱち状態のトムはお金に釣られて一路(この頃からジャパンマネー炸裂の)日本(仮)へ。
なんでも日本国内では、時代錯誤な奴ら(サムライ軍団)が近代化を阻止しようと、妨害工作を行っているそうで、出来ればそいつらをやっつけたいらしいのです。

・・え?    その意向は天皇の?  
・・・ん? 違うの?  トムをスカウトした「政府高官(ヒゲ)」の策略? 

このヒゲは、結構な権限があるらしいですね。
実はこの辺(日本到着後)のくだりは、いまいち判りづらいです。
「天皇に楯突いている勝元は実は天皇からの信頼が厚い」 だったり、勝元が 「自分の行いは天皇の意思なのら」 と思ってたり、「勝元が列車を襲う」 と聞いて早速軍隊が駆り出されるのですが、何故か鉄道付近でなく山林の中で合戦が始まったり、第一、時間もどれくらい経ってるのかはっきりしない。
でもまぁ、そんな細部は無論トムには全く関係無く、結構やる気満々で戦に挑んだトムは、さっくりと捕まってしまいます。
そこで敵の大将・勝元があっさり一言、「連れて帰れ」。 
こんな上司やだ。


何故か捕虜になったトムが向った先は、勝元率いる反乱軍の村。
どこかからホビットが現れそうな風景です。  
変なパインツリーも見えます。
間違ってガンダルフが走って来ませんように・・・。
その村でちゃっかりアルコールも抜いて貰ったトムは、いよいよサムライ道を歩み始めます。 
どこの人にも、どんな相手でも直ぐ懐く。 さすがトム。
出世したい人は見習わないといけません。
ナンバー2ポジションだった真田広之を軽く追い越して、すっかり勝元とマブダチ状態です。
ちなみにこの村でピカイチなのは、勝元の甥っ子を演じた池松壮亮(子役)です。
洋画は子役を探すのが上手い(邦画はどうしてあんなに棒読み子役なんだろう)と思うのですが、この子はもう特筆すべき役者です。
なんでテレビで見ないんだろう?  神木隆之介なんか比じゃないと思うのですが・・・。
そしてトムは、自分の世話をしてくれる女性、たか(勝元の妹=トムが殺した侍の妻)にちゃっかり色目も使います。
フェロモン出しまくってます。 
ケイトに出逢う前で良かったですね。
あまりの眼光の鋭さに、小雪(たか役)がトムの目力だけで妊娠させられそうでハラハラしました。

この後、お約束の「ニンジャ」もしっかり襲撃して来たり、トムも滅法剣術が上達していよいよ政府軍とのラストバトルですが、その辺はもうなんか、どうでもいいと言うかなんと言うか・・・。
所詮は銃VS刀なので、結果は火を見るより明らかなのです。
それでもサムライ魂を見せる勝元とトム!


もうなんか・・・ 来年の大河はトムでいいんじゃないの? と言う気持ちにすらなってきました。


そして最後にはガトリング砲の登場で、反乱軍はあえなく一掃されます。
これには流石のトムも撃たれまくってます。 
武士として散ったか・・・ トム。

・・・あれ?      起きた?

心が(見た目も)日本の武士に近づいたトムは、最後の力を振り絞り、虫の息の勝元に最後の介錯を行い、異国の地で出会った真の友の最後を見送ったのでした。
さよならトム・・・。  あなたの事は忘れない・・・。


場面変わって、意気揚々と天皇の前に居るヒゲ。 
邪魔な勝元も居なくなって、益々私服を肥やす算段のようです。
そこに一人の伝令が。


・・・あれ?!      ト・トム・・・!!!

なんと、足を若干引きずって、トム参上!
トム・・・   あれだけ弾丸浴びたのに・・・    
怖い子・・・!!(姫川亜弓)
そうです。   
要は、トム映画なのに最後にトムが居なくてどうするの。 と言う事です。
あっぱれなラストでした。


思う存分ツッコミが入れられて、なおかつ一流ハリウッド作品に相応しい、ダイナミックかつ壮大なクライマックスも堪能出来て、 改めてハリウッドってすごいな・・と思いました。
日本じゃこんなちゃんとしたスケールの映画、絶対無理。
本当に、トムに感謝しないといけません。
映画と言う物をしっかり満喫出来る、楽しい作品でした。

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