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『マッチポイント』

2007年06月03日
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撮影中、スン・イーは生きた心地がしなかったそうな・・・。(『マッチポイント・撮影日誌』 ※幻冬舎刊)

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こんにちは。 アガサです。

ここのトコ、なんだかホントに忙しくて“一日一本が適量”と決めている“映画服用”すらままならない日々だったりします。
そして、そんな日々の中、気力を振り絞って観た映画が 『リビングデッド・ザ・ビギニング』 だった(前回記載分参照)りした日にゃあ、茶の間はもう暴動騒ぎですね。

・・・ええ、それをわざわざ借りて来たのはアガサ自身ですよ。
それが何か?


・・私は一体、誰に向かって逆ギレしているのでしょう。
・・・きっと運命の神様に向かってですね。(もしくはケン・ワタナベ)

まぁ、過ぎ去った恋にいつまでもくさっていても仕方ないので、お口直しにウディ・アレンでも・・・。

あらすじ・・・
プロテニス選手としてそこそこの実績を残したものの、将来に大した望みも抱けないクリス。
「若いうちに」とプロに見切りをつけ、講師として勤め始めた高級テニスクラブで、上流階級のおぼっちゃま・トムと意気投合します。
トムの妹・クロエは、男前で野心マンマンなクリスに一目惚れ。
トムのセレブな両親もまたクリスを気に入った事から、家族ぐるみの付き合いが始まり、クロエとの仲も絶好調。
しかしある日、トムの婚約者・ノーラに出会ったクリスは、彼女に猛烈な一目惚れをしてしまったからさぁ大変。
クロエと結婚はしたものの、ノーラのセクシーな唇が気になって仕方ないクリス。

その後一度はノーラへの想いを封印したクリスでしたが、偶然美術館でノーラと再会した事で恋は炎上、もはやロマンティックは止まりません。
クロエをキープしつつ、ノーラもモノにしたい。
尚且つ、トムの父ちゃん(大企業社長)のコネにもあやかりたい。

ああ、ホントにもう、体が2つ3つあればいいのに!!(もしくはコピーロボットが・・・  モゴモゴ

しかし、そんなクリスの甘ーい綱渡りの日々は、ノーラの妊娠によって一転します。
甘い背徳の香りに満ちた不貞な関係に酔いしれていた筈のノーラは、人が変わったようにヒステリックな態度で、クリスにクロエとの離婚を迫り、一気に窮地に立たされるクリス。

妻に愛はないものの、今さら裕福な生活を捨てる事は出来ないよなぁ・・・そうだよなぁ・・地球のみんな?
妻と愛人の間に、ガッツリと追い込まれたクリスが立てた計画とは・・・?


アガサにとっては、ひ っ っ っ っ っ っ さしぶりのウディ・アレン作品です。
元々、ウディ・アレンが3度の飯より好きだったアガサだったですが、 『おいしい生活』 を最後になんとなく鑑賞を中断していました。

別段理由があった訳ではないのですが・・・。
「やっぱりウディ作品は、ミアと一緒の頃が最高だよね」なんて、懐古主義な訳でもないのですが・・・。
「ウディがNYを離れたらお終いだい」なんて、NYに固執するつもりもないのですが・・・。
まぁ、何となく、・・です。

しかしながら、ウディはミア・ファローとの泥沼訴訟劇でヤな感じに知名度を高めたり、ミアの養女だったスン・イーとの電撃結婚で真性ロリコンの名を全世界に発信したりしながらも、一向に作品自体の質が落ちる様な事は全く無く、変わらぬ傑作を作り続けていたのでした。

そうですねぇ・・。
アガサも、ウディがスン・イーと結婚した頃は、
おっさん、何やっとんじゃい!?
と、呆れ果てた事もありましたが、 『ワイルド・マン・ブルース』 でスン・イーにいい感じに尻にひかれているウディを観て、
これでよかったのかもネ
と胸を撫で下ろしたモノです。
で、アガサが撫で下ろした胸がホラーに占拠されている間に、愛しのウディは新しいミューズを手に入れていたのでした。

・・・薬用石鹸じゃないですよ。(←ベタなボケ

その女神とは、今世紀最大のフェロモン最終兵器、スカヨハことスカーレット・ヨハンソン。
自分自身の魅力を全肯定。
「あたしはセクシー。 だから何?」 とばかりに、全身から放出されるメガトン級のセクシー光線。
並みの女優が束になっても敵わない事でしょう。
女の中の女。 
まさにメスのプロ。

フェロモン含有量は、なんとアガサの5万倍を記録!
今後も更に増幅してゆくであろう警鐘が、各種専門家から唱えられております。

どんな種類の専門家なのかはさておき、そんなセクシーヴォイスアンドロボなスカヨハが、ウディと初のタッグを組んだのが本作であり、それはまたウディのロンドン鞍替え初作品でもあるのでした。
だからなのか、作中登場する場所はロンドンの有名スポット揃い。
バッキンガム宮殿、コヴェントガーデン、パレス座、テイト・モダン、サーチ・ギャラリーなどなど、この一本でロンドン(イギリス)観光を軽く済ませたような気持ちになれるのではないでしょうか。

ストーリーはと言うと、野心家の若者が上流階級の波に潜り込もうと策を練るのですが、その裏で欲望に溺れてしまった揚句、償う事の出来ない重大な罪を犯してしまう。と言うお話で、まぁありがちと言えばありがちな映画です。
しかし、さすがウディというべきは、その罪に対する罰を与えるのが警察ではなく、幸せに包まれた温かい家庭だ、と言う点なのではないでしょうか。

重罪を犯した主人公。
まんまと警察の追及から逃れ、幸せな結婚生活に戻る主人公ですが、その生活はそもそも彼が心から望んでいた幸せではなく、お金と地位が溢れ返るだけの空虚な幸せで満ち溢れた生活なのです。
妻は彼を愛しているものの、求める存在価値はもっぱら子種に集中。
妻の両親は、彼を評価してはいるものの、あくまで「一人の男」としてではなく、「愛娘の婿」としか見ていません。
自分を除いた世界で展開される、生粋のセレブ一族による“幸せな生活”。
そんな生活に、貧乏長屋で病気のおとっつぁんと5人の幼い弟たちを支えながら育ってきた(みたいに見える)クリスが安らぎを見出せる訳もなく、しかしまた、その生活を捨てる勇気も無く、クリスは一生“何不自由ない幸せな生活”という監獄の中で、自分の罪の重さに打ち震えながら生きてゆくしかないのです。

なんという皮肉。
なんという孤独。
人間の本当の幸せとは何なのか、自分の身の丈に見合った幸せとは何なのか?
そんなウディからの鋭い問い掛けが、画面の中から聞こえてきそうな作品です。

ラストシーン、罪を逃れ、待望の赤ちゃんにも恵まれて、幸せいっぱいの家族団らんの席で、まるで絞首刑を控えたような表情をしていたクリスが、とても哀れで印象的だったのでした。
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魅惑的な唇にやられちゃいました・・・
監督 ウディ・アレン 主演 ジョナサン・リス・マイヤーズ 2005年 イギリス/アメリカ/ルクセンブルグ映画 124分 サスペンス 採点★★★★ 「どーせ男なんて気持ち良ければなんでもいいんでしょ?ムードもへったくれもありゃしない!」と言われる事しばしばでございますが
ウディ・アレン監督がスカーレット・ヨハンソンを起用。シャーリーズ・セロンを使ったり、ウディアレンとは好みが合うのかも。やはりこれを機にウディアレンを勉強しなきゃダメだね。まだまだ作風が掴めないや。

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