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『リビングデッド・ザ・ビギニング』

2007年06月01日
20070531004001.jpg  どうビギニングなのかは観てのお楽しみ (うそです


こんにちは、アガサです。
毎週水曜日は、近所のレンタル屋が割引デーなのであります!


岡山の一部地域以外の方には、何のお得感も無いプチ情報で始まりました、今回のレビュー。
実は先日、そのレンタル屋で、昔ちょっとばかしお付き合いしていた人に、7年ぶりに再会しました。
俗に言う、“元カレ”というやつです。
だからどうしたと言う事も無いのですが、・・・アレですねぇ、やはり映画のような出来事はなかなか現実には起きないもので、『恋におちて』のメリル・ストリープとデ・ニーロの様な展開は、まず有り得ない事だけは確かだと思います。

7年ぶりに再会した元カレ・・・。

・・・その人は、ケン・ワタナベにそっくりになっていました。

・・・頭がね。

いえ、だからどうだと言う訳ではないのですが。
時間の流れとは、ときに残酷だなぁ・・、と。

それよりなにより、久しぶりの再会の真っ最中だというのに、
後ろ手に持っている、 『リビングデッド・ザ・ビギニング』 のDVDを見られたらどうしよう・・・
と言うロマンスの欠片も感じられない事項で、アガサの頭の中がいっぱいいっぱいだった事の方が、マズいんじゃないかと言う気がしないでもありません。

まぁ、持っていたのが 『変態村』 じゃなかった事だけでもマシだったとは思いますが。

と言う訳で、そんなロマンス殺しな『ビギニング』のあらすじ・・・
ジョンとジェニファーは、ドライヴの真っ最中。
あての無い2人旅。
車中で繰り広げられるのは、フライドポテト(Mサイズ)を懸けた、静かな攻防戦。
なぁ、・・ポテトちょっとくれって言ったら怒る?
怒るわよ
いいじゃん、ポテトの一本や二本・・
あんたっていつもそう。イモが食いたいんなら、ハンバーガー頼まずにイモ頼みゃあいいんじゃん
・・・もういいよ・・・

クドカン並の線の細さを誇るジョンと、メタボリック化した渡辺美里のような線の強さを誇るジェニファーたちは、ポテトに夢中になっている間に、すっかり道に迷ってしまいました。
その上突然タイヤがパンク。
真夜中に、見知らぬ森のど真ん中で立ち往生の、ジョン&ジェニファー。
その時彼らの視線の先に、不審な男の寝姿が・・・。
気になるから見てきてよ
と言う、修羅のようなジェニファーの鶴の一声で、ジョンは渋々その男を調べに行く事に・・。
しかし、調べに行ったジョンは予定調和的に男に噛みつかれてしまうのでした。

その直後から、ジョンの体に異変が起こり始めます。
脈が止まり、皮膚が腐り、骨が貧弱に・・・。
でも、体は普通に動く・・・。
要するに、ゾンビになってしまったのですね。

愛するジョンを見捨てる事が出来ないジェニファーの運命は、ゾンビ化して大胆さを身に付けたジョンによって、大きく狂い始めるのでした・・。


イモの一本くらい、くれてやれ・・・ジェニファーよ。
そんなんだから、西武球場ラストライブの頃の渡辺美里みたいな体形になるんだよ。

と、思わず呟いてしまうオープニングから始まり、ひたすら地味に展開するこの作品。
『リビングデッド・ザ・ビギニング』 と言うステキに投げやりな邦題に釣られて、思わず借りてしまいました。

それにしても、ネコも杓子もレクター博士までも、「ビギニングだ」「ライジングだ」と浮かれ小坊主状態にある今日。
その余波が、まさかこんな所(生ける屍)にまで押し寄せていたとは・・・!

・・・でも、“リビングデッド”の“ビギニング”って、それはつまりただの(生きている)人間ってことなんじゃ・・・(モゴモゴ

ちなみに原題は 『SHADOWS OF THE DEAD』 。
どちらにしても大した題名じゃありません(←暴言)。

邦題を見ただけで、完全にしょっぱい仕上がりなのは予想済みだったのですが、いざ鑑賞してみるとその予想を遥かに上回っていました。
アガサの完敗です。
パッケージの写真が、ゾンビというよりミイラ男だった点で、気付くべきだったのかもしれませんが、判っているのに手にとってしまうのがホラーファンの宿命(さだめ)。

悪い男(クソ映画)だと、判っているのに惚れて(借りて)しまう。
あんた、続編作りなはれ。 
紛らわしいタイトルも付けなはれ。

ゾンビやゾンビや!とりあえずオブ・サ・デッド」付けてまえー!!

そんな自分が、意外と好きだったりするのがホラーファンと言うものなのです。(たぶん)

それはさておき、
ひたすら低予算に!ひたすらこぢんまりと!
ネバー・ギヴアップ! ネバー・サレンダー!
を合言葉に製作されたであろう本作。

ある日突然ゾンビ化してしまった、最愛の彼。
その彼を見捨てる事も出来ず、ひたすら尽くす彼女。
生ける屍でいる事の孤独に耐えられず、愛ゆえに彼女をもゾンビの道連れにした彼。
理不尽にゾンビ化された自分の体に戸惑いつつも、愛する彼との同一化に喜びを感じたりもする彼女の、複雑な乙女心・・・。


「愛する人がゾンビになってしまったら、残されたあなたはどうしますか?」
と言う、過去にもあったような無かったような、イヤ、やっぱりあったような究極の問い掛けに、真正面から答えようとした真面目なゾンビ映画だったように思います。

・・・だからと言って、「真面目だったらどうなのさ?」 と聞かれてもどうにも出来ない様な作品なのですが。

一生懸命に、人間の生と死について語ろうとしたのは判りますが、その語り口がなんともダラダラと一本調子で締りがない。
ゾンビと言うか、ビジュアル的には100%ミイラ男な主人公は、自分の思ったことを日記につれつれと記して、やたらとアンニュイな空気に酔いしれていますし、そうかと思ったら、ゾンビの特性を思い出したのか突然キャンプを楽しんでいた人々を襲い、そしてまたアンニュイになる、と堂々巡り。

そんな主人公に、ヒロイン・ジェニファーは最後まで愛想を尽かしませんでしたが、何を隠そう観ている観客は、早々に愛想を尽かしてしまっているに違いありません。 

それに、結局ゾンビの造形が、包帯グルグル巻きのミイラファッションと白塗りのオバQメイクだけだったのは、勿論予算の関係だったのでしょうが、同じく予算の関係から頭頂部のメイクをごまかす為か、主役2人共がグレーのフード付きパーカーを被っていた様子がまるで皇帝パルパティーンのようで、いつ指先から電流をビリビリ放つのか、気になって気になって仕方ありませんでした。

とまぁ、様々な煩悩が錯綜する本作なのですが、「時間の無駄」と言うほど酷くも無く、かと言って「隠れた佳作」と言う程の出来でもなく、なんとも評価しがたい微妙な一本ですね。
よっぽど時間が有り余っている時、もしくはアンニュイな気分に浸りたい時以外は、あまりお薦め出来ません。
ただし、ゾンビ映画の分際でグロ映像は皆無だったりしますので、ゾンビ初心者の方には安心安全な作品と言えるかもしれませんね。

・・・ややっ?!
もしやそれで 「ビギニング」 だったのか・・?!
(多分違う)
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