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『クライモリ』

2006年04月09日
サイコ・ホラーを観ようとして、スプラッターを観てしまった事ありますか?
私はあります。


レンタルショップで、タイトルとジャケットから勝手にサイコ・ホラーだと思った私に全ての責任がありますので、誰にも文句は言えません。
それに、まあ、そんなに悪い出来でもなかったですし・・・。


タイトルが『クライモリ』と言うのも、誤解のモトだと思います。
闇に閉ざされて、得体の知れない恐怖に支配された森・・・。
そんな感じ、しませんか?
私はしたんです。
ところがどっこい、映画が始まってまず映るのはスポーツカーを颯爽と走らせる、能天気な白人男性(クリス)。
急ぐあまり、渋滞を避け、怪しい砂利道に入り込んでしまいます。
誰もが思う、「そっちの道は行かないほうが・・・」。 
故に 『WRONG TURN』。
案の定、一足先に怪しい砂利道に迷い込んだ(いかにも殺され役な)若者のグループと共に、恐怖の一夜を体験する事になります。
一体、この森で彼らを待ち受けていたものとは?!


と言う展開なのですが、冒頭のタイトルバックで延々と遺伝子異常で生まれた奇形の子供たちやら件の森で続々行方不明者発生といった新聞記事が映し出されているので、森に生息しているのが遺伝子異常で生まれた変態トリオだと言う事は、観ている方は周知の事実で、要はいかに殺されるか・何人生き残るかの一点集中型の映画だと言う事です。


いいですねー。
作り手の(ある一点のみへの)ヤル気が、ムンムン漂ってきます。
ストーリーはあって無きが如しで、 バカなカップルはいち早く狙われ、どんくさい女やヤル気が空回り気味の男も順当に狙われ、予想通りの(正義感強そうな)男女が生き残って変態トリオと延々追い駆けっこ。
パターン的にも『13金』や『エルム街』の伝統をきっちり守った、正統なサスペンス・ホラーです。
ただ、決定的に違う点が一つ。


エグイ。  エグすぎる。


血祭りにあげられる側の描写がグロイものは、過去にも多々ありましたが、あげる側の造形がここまでエグイのって・・・あっただろうか?
冒頭に“遺伝子異常”って出しちゃってたので、余計に要らない心配をしてしまいました。
障害者を“フリークス”として、ここまで振り切ったキャラクターにしてしまうなんて・・・ クレーム付かなかったんでしょうか?
そんな政治的心配をよそに、スタッフの情熱はとどまる事を知りません。
やられる側もやる側もエグイ。
スプラッター全開です。
そんな、お下劣レベルのスプラッターを夜中にひっそりと観ていた私に、残業を終えて帰宅した世帯主様が向けた冷たいまなざし。


・・・背筋が凍りました。


違うんだよ、お下劣スプラッターを観ようと思ったのではなくて、たまたま借りたらお下劣スプラッターだったんだよ、ホントだよ~。 こんなのが趣味な訳じゃないんだよ~!・・・
そんな心の叫びも虚しく、画面ではギャルを血祭りにあげて狂喜乱舞する、エグさ満開の変態トリオ達。


まぁいいか。  このノリはキライじゃないし。


最後までバカで、お下劣で、(スタッフの)ヤル気に満ちたスプラッターでした。


ちなみに、エンドクレジットを観て初めて気が付きましたが、特殊メイク界の大御所スタン・ウィンストンのプロデュース作品だったんですね。
どうりで・・・。
全ての謎が解けました。
メイキング映像で、ハシャギまくる御大の姿を観て、何だか溜飲が下がる思いがしました。

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