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『プレスリーVSミイラ男』

2007年05月03日
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ラフ・ミー・テンダー (DVDジャケットより)

先日、『ハンニバル・ライジング』のレビューの際に「実はこれ(ハンニバル)より観たかった」と書いていた『プレスリーVSミイラ男』が、早くもTSUTAYAに並んでいました。
・・・という事を、Movie Killerさんのブログで知りました。
ビバ!インターネット!!

それにしても、DVDリリースの僅か1週間前に、この作品をレイトショーで上映していた地元のミニシアター・・・。
その上映作品のチョイスは、本当に正しかったのでしょうか・・・?
「支配人、これマズイっすよ」と優しくアドバイスするツワモノは居なかったのでしょうか?
1週間前って・・・。

シ○マ・クレール(岡山唯一のミニシアター)
どげんかせんといかんですよ!

(※愛ゆえの発言ですので、シネ○・クレールの関係者の方が万が一いらしても、どうぞ気を悪くしないで下さいね。

シネマ・○レールへの、溢れる愛を込めてあらすじ・・・
とある老人ホームで、今日も冴えない一日を過ごしている一人の老人。
彼こそは、プレスリーのそっくりさんのセバスチャン・ハフと秘密裏に入れ替わっていたプレスリー本人がなりきっていたセバスチャン・ハフだったのだぁっ!!!(←判りにくい)
要するに、プレスリーその人だったのです。
しかし、そんな話を誰が信じるはずも無く、周りからはただの電波だと思われていたプレスリー。

そんなキングの友達は、これまた秘密裏に隠匿され、実は生きながらえていたジョン・F・ケネディ(自称)。
ケネディは、政府の陰謀によって全身を黒く染められ、黒人として葬り去られていたのだあっ!!(本人談)
要するに電波じいちゃんだった訳です。

ある日電波な2人組は、ホームに突如現れた邪悪なミイラ・ババホテップの陰謀を、トイレに残された落書きから察してしまいます。
俺たちのホームを、ミイラ男なんかに獲られてたまるか・・・!

半分ミイラ状態のご老人と、ホンモンのミイラの熱い戦いの行方は・・・?


やってもうたでー!!

B級を観るつもりだったのに、いざ観てみるとC級だった・・・。
でも、何故なんだろう・・。
この心の清々しさは・・・
まるで高原のような爽やかな香りが、お部屋を包み込みます。
一家に一本『プレスリーVSミイラ男』。
今なら税込み価格で3990円でのご提供!

どこかでご購入下さい。(←丸投げ)

頑張って似せようという情熱が、あんまり感じられないプレスリー。
それ以上に、似せるとか近づけようとかいう情熱を完全放棄してしまっているジョン・F・ケネディ。
2人は本当にただの電波くんなのか?
それとも政府の陰謀(もしくは運命の悪戯)に巻き込まれて、生きながらえていた正真正銘のご本人なのか?!

まぁ、そんな謎解きチックな展開がある訳は無く、いたってのんびりモードで進むのが、本作となっております。

「あなたは“プレスリーVSミイラ男”と聞いて、どんな内容を想像しますか?」
と言うアンケートに寄せられた、
「うーん・・・、荒唐無稽なアクションコメディ?」
と言う(であろう)丸の内のOLさんたちの意見に、真っ向からキバを向くゆるーいストーリー。
荒唐無稽といえば確かにそうですが、それ以外の部分は完全に予想を裏切るまったりとした展開です。
ドタバタホラーコメディなんぞを思い描いて鑑賞したら、机をひっくり返したくなる(もしくは居眠りしてしまう)くらい、思う存分裏切ってくれるでしょう。

本筋に触れてみますと、主人公であるプレスリーは高齢の為に歩行器がないと歩けない状態ですし、そのマブダチであるケネディも車椅子無しでは移動もままならない状態です。
そんな棺おけに片足突っ込んだようなお爺ちゃんが、ミイラ相手に何が出来ると言うのか?!
ノンノン。 心配は要らないよベイベー。(花輪くん?)

彼らが命懸けの闘いを挑むミイラご本体も、そもそもゾンビ並のスピードでしか移動できませんし、そんなスローライフなミイラさんが老人ホームでやってる事と言えば
死にかけのジイさんバアさんのお尻の穴に顔を近づけて、僅かに残った魂の欠片を吸い取る
と、流血なしグロもなしの地味な事この上無い犯罪行為です。

こう言ってはなんですが、犠牲となったご老人たちの残りの寿命は、そんなに長くはなかったと言うのが周知の事実だったので、お亡くなりになった所で「大往生」くらいにしか思われないと言う、完全犯罪っぷり。

やるなぁ、ミイラ男。
伊達に何千年も生きていないな。
エジプト出身のミイラなのに、服装が闘牛士みたいな派手派手なスーツな所もステキだなぁ。

敵もボロボロならヒーロもヨボヨボ。
どう見ても激しいアクションには不向きなメンツじゃないでしょうか。
従って、本編はドタバタ部分によりも時間を割いて、人生のなんたるかをプレスリー先生が語りつくしてくれる展開に。
人生の頂点と底辺を知り尽くしたプレスリー先生のお言葉は、とても含蓄に溢れ、ただのキワモノホラーの枠には収まりきらない深さがあります。
これはもしかしたらもしかすると、もの凄い傑作ヒューマンドラマなのかもしれませんね・・・。

人生を、捨てない。
自分のあり方を、最後まで諦めない。

そんな男気に満ち溢れた老人コンビの姿は、人々に夢と希望を与えてくれる事でしょう。

と、キレイにまとめてみましたが、いかがでしょうか。
邦題が醸し出すバツグンのキワモノ感から目を逸らして、プチ・ハードボイルドを観るつもりで観れば、思わぬ感動を得られるかもしれません。
ただし、バカホラーが観たい方は、素通りする事をお奨めします(笑)
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