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『オーメン 最後の闘争』 (シリーズ3作目)

2007年04月10日
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世界的大企業社長となったダミアン・ソーンさん (32才・悪魔の子) が、ついに宿敵イエス・キリスト (ナザレ出身・神の子) と対決!
その行く末とは・・?!

あらすじ・・・
シカゴにあるソーン美術館が、火災で崩壊して20年。
瓦礫と共に地の底に埋まっていた、対ダミアンの秘密道具“メギドの剣”が、地下の開発工事で偶然発見されました。
その剣は海を渡り、イタリアの修道僧チームの元に届けられます。
今こそ“悪魔の子・ダミアン”を倒す為に・・。

その頃ダミアンはと言うと、ソーン産業の経営も順調で、いよいよ念願である政界への進出に乗り出そうとしていました。
まずは、邪魔な駐英大使に悪魔犬を使い暗示をかけて、自殺に追い込んでその後釜へ。
その後は上院議員に立候補して、きっと最終的には大統領になるつもりなのでしょう。
しかし、そんなダミアンが気に病んでいる事が一点ありました。
“ヘブロンの書”と言う聖書外伝に書かれている、キリスト復活の予言の事です。
その予言によると、もうそろそろナザレのイエスが生まれ変わるらしい・・。
しかもその生誕の場こそは、イギリスらしい・・・。

行かなきゃ! イギリス!!

と言う事で、まんまと駐英大使の席を手に入れ、アメリカを後にするダミアン。
しかし、修道僧チームも黙って見てはいません。
メギドの剣を手にした僧たちが、一人づつダミアン暗殺に出掛けては返り討ちになって行きます。
“返り討ち”と言うか、正確に言うと“自滅”ですが。
何せ普段はお祈り専門の修行僧ばかりですので、百戦錬磨の悪魔の子を暗殺しようなんて、200年早いと言うものです。
誰一人として成果を挙げる事無く自滅してゆく中、ダミアンは恐ろしい計画を実行しようとしていました。
キリストの生まれ変わりを阻止する為、自分がピーンと来た日にイギリスで生まれた赤ちゃんを皆殺しにしようと言うのです。
とっちゃんぼうやみたいな顔して、恐ろしい事を言う奴ですね。
今回のダミアンは、一味違う!!

かくして、ダミアンに心酔する全英悪魔崇拝会の皆さんが、情け容赦なくジャンジャン新生児を血祭りに上げて行くのですが、何人殺しても一向にダミアンの気は晴れません。
晴れるどころか、ナザレのイエスの気配のせいで、悪魔的パワーをどんどん吸い取られて行くダミアン。
仕舞いには、自分の側近・ディーンの所に生まれたばかりの赤ちゃんまでも殺すように命じるのですが、そこまでしてもナザレの気配は一向に治まることが無く、メギドの剣も残り一本がどうしても見つかりません。

弱りきったダミアンが手にしていた、唯一の望み。
それはイギリスで知り合った女性キャスター・ケイトの息子・ピーターでした。
ケイト本人に対しては、性欲の解消程度にしか想っていなかったダミアンでしたが、ダミアンに傾倒していたピーターはダミアンの理想のタイプにストレート直球ど真ん中だったのです。
素直で、従順で、信頼できて、その上可愛いピーター
彼と一心同体になれれば、ナザレなんてへっちゃらさ!
“一心同体”の具体的な意味は、考えない事にしておきます。
まさに今、ウットリとした瞳のピーターと愛を誓い合おうとしたその時、ダミアンの部屋に乱入してきたケイト。
実は、悪魔に魅入られた息子を救う為内密に修道僧とコンタクトを取っていたケイトは、ダミアンとピーターを修道僧が隠れ待つ廃墟に誘い出します。
しかし、最後に残っていた修道僧もまた、何の役にも立たないポンコツ暗殺者でした。
よりにもよって、ダミアンではなくピーターを刺し殺してしまった修道僧。
やっと巡り合えた理想の少年を喪ったダミアンは、怒りもあらわに廃墟内を練り歩き、ナザレのイエスを呼び続けます。
「どうしたナザレ、コノヤロー!
俺はここだぞ、コノヤロー!
シャーコノヤロー! シャーコノヤロー!

その時、ダミアンの背後から突き出されたメギドの剣。
女心を踏みにじられたケイトの、快心の一突きでした。
その一突きが致死となり、その一突きが致死となる。

力尽き、床に倒れこんだダミアンを見下ろしていたのは、ナザレのイエスの神々しい姿。
イエスのまばゆい光に包まれ、ダミアンは完全なる敗北を受け入れるのでした・・。

おしまい。

・・おしまいってか?!

・・・終われるかー!!

観る度にズッコケ、そして忘れ去ってしまう 『第3作目』 。
今回もやっぱり忘れていました。
そしてコーヒーを吹きました。

“悪魔の子”と言う存在自体が、聖書ありきの存在なのに、宗教の垣根を越えて世界中を支配するってのはどういう事か?
とか、
“悪魔の子”の最終目的がアメリカ大統領ってのは、少々志が低すぎるのではないか?
とか
そもそも、現職アメリカ大統領(Bッシュ)は、今時点で充分悪魔みたいなものだ。
とか、“悪魔”というモノを実際の社会に当てはめる事の、難しさや無理っぽさはこの際置いておきましょう。
なぜなら過去の2作は、そんな無理っぽさも何とかウヤムヤに出来ていたからです。

問題は、この3作目のストーリーそのもの。
唐突に32才にまで成長しているダミアン。
ソコソコ儲けている会社のしがない社長。
大統領をいいようにあしらい、やっとこさ駐英大使に。

その19年は何の為か?!

前作から20年近くも飛ばす意味が判りません。

無駄にオッサン化したダミアンが、無駄にイギリスに渡り、無駄に修道僧と闘い、無駄にオバハンと恋に落ち、無駄に死んでゆく。
それで『オーメン』が終わりだとぉ?

ホラーファンをなめんじゃないわさ!!

と言う訳で、怒ったファンの一人が振り上げた拳をメガフォンに変え、万感の思いを込めて作ったのが、“悪魔の子”ならぬ“悪魔の少女”が登場する 『オーメン4』 になります。

・・・うそです。

しかし、そんなボロカスな『第3弾』でしたが、何故だか嫌いになれない、憎いあんちくしょーな作品でもあったりします。

それはきっと、当時34歳のサム・ニールが、今とちっとも変わらず老けて見える事の微笑ましさとか、ダラダラとした作りの割りに、赤ちゃん皆殺しとか、修道僧が逆さ吊りで火だるまとかの、容赦なく残酷なエピソード等が、ホラーファン(もしくは私だけ?)の心をくすぐるからなのでしょう。

あと、鉄板で爆笑をかっさらってしまうラストとか。

なんだかんだ言って、また何年かしたら観てしまう様な気がするアガサでした。
その時は思う存分、ファンタグレープを吹き出したいと思います。
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オーメン=ダミアンのシリーズはこのパート3で一応終了。その後パート4なるものが作られたようですが、これはダミアンではないようで、別物と思った方が無難か。このパート3は最後の闘争というくらいだから、ダミアンの最後を拝める作品なのでしょうが……大人のダミアン

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