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『オーメン』(オリジナル)

2007年04月07日
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こんにちは、アガサです。
うちの世帯主さまが、我が家のパソコンに“スキャナー”とやらを取り付けてくださいました。

はらわたがグバー! とか
生首がチョパー! とか
チェーンソーがヴァイーン! とかのレビューを、冷ややかな眼差しで見守ってくれていた世帯主さまですが、まだアガサを見捨てていた訳じゃなかったのですね。

というか、ホントは好きなんちゃうん?スプラッター。
(こういう事を書くと、スキャナー外されるかもネ!)

と言う訳で、今回はイラスト付きで『オーメン』のレビューをお届けしております。

あらすじ・・・
米国大使のロバートは、夫婦で心待ちにしていた赤ちゃんが死産だった為、打ちひしがれていました。
そこに謎の神父が現れ、「丁度今、身寄りの無い赤ちゃんが生まれてますが、どうでやんすか?」と人身売買を持ちかけます。
良心は痛んだものの、分娩室で何も知らずに我が子とのご対面を待ち望んでいる妻の為、ロバートはその赤ちゃんを引き取る事に。

時は流れ、ロンドン。
ダミアンと名付けられたその赤ちゃんも5歳になり、ロバート一家はまさに順風満帆でした。
しかしそんな平和な日々は、徐々に不穏な空気に包まれ始めます。
ダミアンの誕生日に、乳母が公開首吊りを披露したのを皮切りに、不吉な出来事のオンパレード。
教会での結婚式に参列しようと出掛ければ、車の中で「行きたくない」とダミアン大暴れ。
お母さんと一緒にサファリパークに行けば、ダミアンを見て逃げ惑うキリン、暴れ狂うサル。

また、ロバートの周辺にもおかしな電波男が出没し始めます。
神父らしいその男は、「お前の子は悪魔や」「はよ始末せえ」と、ロバートをせっつくのです。
最初は不審に思っていたロバートでしたが、その神父はロバートと会った直後、避雷針に串刺しにされ死亡。
そして、彼が死ぬ間際に残していた「嫁はん妊娠してはるで」という言葉が本当だった事を知ったロバートは、徐々に息子に対して不信感を抱き始めます。

ロバートの妻・キャサリンは、そんな神父の一件はまるで知らなかったものの、女の直感からダミアンが自分の本当の子ではないと感じ始めていました。
そして、そのキャサリンが自宅の2階で作業中に、三輪車を走らせていたダミアンに追突され落下。
重症を負い、お腹に宿っていた“正真正銘自分の子”は流産してしまいました。

もうこうなったら少しの猶予もありません。
神父の一件を調べていた記者とタッグを組み、ロバートは一路ローマへ。
しかし、ダミアンを斡旋してくれた神父は、謎の大火事に巻き込まれこれまた廃人になってしまっていました。
なんとかダミアンの実母の事を聞きだそうとするロバートに、謎の神父が指し示したのは、古い歴史を持つ墓地で今は廃墟になっている場所。
その墓地で、ロバートと記者が見つけたのは、ダミアンの実母の墓に納められていた、ジャッカルの骨と、ロバートの実子の墓に納められていた、生後間もなく頭部を強打され、殺されていた息子の骨だったのでした。

全てを知ったロバートは、慌てて病院に入院中のキャサリンに電話をしますが、その直後にキャサリンは病室の窓から転落死。
絶望の淵に立たされたロバートは、その足で打倒ダミアンの方法を聞く為、以前串刺し神父が言っていた遺跡に向かいます。
そこでブーゲンハーゲンと言う神父に出会ったロバートは、悪魔を退治できると言う、古代の短剣をゲット!
しかし、いざちっちゃいお子さんを「刺し殺せ」と言われると躊躇するのは当然と言っちゃあ当然の話。
ブーゲンハーゲンの素性に不安感を示し、打倒ダミアンに二の足を踏むロバートに対し、記者がマジギレします。
お前がやらないなら、俺がやる!
そう言って意気揚々と、ロバートが投げ捨てた古代の短剣を拾い集める記者でしたが、不幸な事にトラックから滑り落ちてきたガラスに首を切断され死亡してしまいました。

後が無いロバート。
一人短剣を握り締め、ダミアンの元に駆けつけた彼は、恐る恐るダミアンの髪の中を調べます。
するとそこには、「666」のアザが・・・。

決定的な確証を掴んだロバートは、嫌がるダミアンを引きずって教会を目指します。
悪魔の子の、息の根を止める為・・。

果たしてロバートは良心の声に耳を塞ぎ、“自分は悪魔”と何の自覚も無いダミアンを、冷酷にも刺し殺す事が出来るのでしょうか・・。


もうとにかく名作です。
私が言うまでもありませんが、
『オーメン』の前に『オーメン』無し。
『オーメン』の後にも『オーメン』無し。

つまり、その後の続編や関連商品は、全てどうでもいい。と・・。
まぁ、『2』は思春期に突入したダミアン少年の苦悩がとても美しく、キワモノ化した『3』も、それはそれで面白い(色んな意味で)のですが。
でも、名作と呼ぶに相応しいのは、やっぱりこの『1』でしょう。

大物俳優グレゴリー・ペックの重厚感溢れる演技が素晴らしく、我が子に対して不信感を抱き苦悩する父親の恐れや悲しみが、観るものの心を打ちます。
主役がグレゴリー・ペックでなかったら、果たしてこの作品はここまで格調高いホラーになっていたでしょうか?
“悪魔を退治する”と言う重大責務を、突然託されて慟哭する親心が涙を誘います。

どうして親が子を殺さないといけないのか・・。
実子でないとは言え、5年間愛を注ぎ大切に育ててきた、純真な子供を・・。
そもそも、もしもこれが間違いだったら、取り返しが付かないではないか・・。

“ダミアンは悪魔の子”という事は、観ているコチラには決定事項ですので、「早くやっつけないと、大変なコトになるヨ~」と、比較的呑気に観ていられるのですが、任されたグレゴリー・ペックはたまったものじゃありません。

ローマ→イギリス→ローマ→イギリスと、国をあっちこっち渡り歩き、ハイエナと格闘したり番犬と格闘したり乳母と格闘したりと、キャリアに傷が付かないか心配になるような奮闘ぶりに、名優の底力を感じました。

また、この作品で忘れちゃいけないのが、監督と音楽です。
『スーパーマン』で世界的監督になる前のリチャード・ドナーの演出は、ジワリジワリとした間接的な恐怖と、派手な首チョンパのような直接的な恐怖まで、テンポよくしかも情感たっぷりに魅せてくれます。
そして、巨匠ジェリー・ゴールドスミス。
ホラーのテーマ曲というと、『エクソシスト』の“チューブラーベルズ”が有名ですが、私はこの『オーメン』のテーマの方が断然好きです。
おどろおどろしい合唱と低音楽器の響きに重なって、弔いの鐘の様に鳴り響くチャイムの音色が素晴らしい!
『2006年版・オーメン』の中で、唯一素晴らしかったのは、エンドクレジットでこのオリジナルテーマ曲が流れた事です。
少なくとも私はそう思います。

素晴らしい俳優、監督、スタッフが揃った事で生まれた、奇跡のような一本なのではないでしょうか。
ダミアンも無邪気な邪悪さ(日本語変ですか?)満載で、一家に一人欲しいような可愛さですし。

それにしても、この頃のホラーは品があっていいですね。
最近のえげつないホラーとは、“マックのダブルチーズバーガー”と“モスチーズバーガー”くらいの差があるのではないでしょうか。

・・・大して違わないですか?
じゃあ“モスの匠バーガー”で。

明日は引き続き、『オーメン2』のレビューをお送りしたいと思います。
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我が家でオーメンシリーズ鑑賞大会が発生し、一緒に鑑賞することに。このパート1だけは、5~6年前に鑑賞しましたが、全て鮮明に覚えていました。それだけ、インパクトのある場面が多いということでしょうか。

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