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『バタリアン5』

2007年04月06日
20070405211244.jpg  映画史上初! ゾンビねずみ出現!!


先日、“アガサ更正プログラム”と題して、爽やか癒し映画を立て続けに鑑賞してみたアガサだったのですが、 『ハチミツとクローバー』 を返しに行ったレンタル屋で、気が付いたら 『バタリアン5』 を手に握り締めてレジの前に立っていました。

「1週間レンタルでよろしかったでしょうか?」

「いや。 明日で。」

うんうん、そうだね。
どう言えば今のこの状態を言い表す事が出来るかなぁ。
こう言ったらいいのかなぁ。
やっぱ好っきゃねんやしきたかじん)

『ハチクロ』のお陰で、『TCB』や『ぼっけえ』のえげつない脳内残像も浄化された事ですし、これでまた新たな気持ちでホラーに向き合えると言うものですよ。
もっと来い!!
えげつないの、もっと来いよ!!


20070405214656.jpg 「所詮血塗られた道よ・・」

↑↑アガサ・イメージ図↑↑

さて、そんな性懲りも無いホラー体質の為、どうしても手を出さずには居られなかった『バタリアン5』。

前作の『4』を観ただけで、続く『5』が面白い訳が無いのは重々承知だったのですが、それでも無視するには忍びなかった・・。
だって、タールマンが出るんだもん・・。
と言う訳で、転売されるのを承知でホステスにブランド品をプレゼントする、団塊ジュニアのような気持ちで鑑賞に挑んだ本作。
その一部始終をとくとご覧あれ!!

あらすじ・・・
前作で、最強ゾンビに人体改造されていた自分の両親を秒殺し、何とかゾンビに占拠されたビルから生還したジュリアンは、その後何事も無かったように大学に進学し、恋人や友人達とパーティー三昧の日々を送っていました。

そんなある日、叔父のチャーリー死亡の一報が入った為、叔父さんの遺品の整理をしに叔父さんの家に向かったジュリアンは、屋根裏で奇妙なドラム缶を見つけます。
とりあえず中身が知りたかったジュリアンは、科学の知識が豊富なパーティ仲間のコーディにドラム缶を託すのでした。
ところがどっこい、コーディはその中身が「ハイになれる」物質だと判るや否や、徹夜で液体をカプセルに詰め込み、朝一で構内のドラッグディーラーに売りつけてしまいます。

呑気に朝寝を決め込んでいたジュリアンをよそに、“Z”と名付けられたそのドラッグは、構内で爆発的な売れ行きを記録。
その日の晩に予定されていたパーティに備えて、あっちでもこっちでもラリって涎を垂らす大学生たち。

・・・授業は?

登校したら学校中ヤク中だらけだったジュリアンは、あわててコーディの元に駆けつけ、精製されたドラッグと半分くらい空になったドラム缶を取り戻しますが、すでに時遅し。
ゾンビ化した学生達がポロポロ現れ始め、旧友の後頭部にかじりついてしまいました。
しかし、そんな弱り果てたジュリアンたちの前に、颯爽と現れた黒服の2人組。
インターポールから派遣されて来たと言うその男たちは、あっという間に構内のゾンビを処分し、ジュリアンが持ち出したドラム缶とその中身の危険性を説くのでした。

やっと事の重大さに気付いたジュリアンたちは、“Z”が大量にばら撒かれている筈のパーティー会場に駆けつけます。

そこでジュリアンたちが目にしたのは、ハイになって踊り狂う若者と、その若者に混じって脳ミソにかじりつくゾンビの姿でした。

今、恐怖の一夜が始まろうとしていた・・・。


やられましたね。
まんまと質屋に持って行かれちゃいました。私があげたロレックスは。
とにかく、ツッコミどころが満載過ぎて、逆にツッコムのもダルくなってしまう様な、低~いクオリティ。

主人公のジュリアン、友人のコーディとジュリアンは、『4』からの続投のようなのですが、正直『4』の記憶なんて、アガサの中には欠片も残っておりません。
と言う事で、
はじめまして、ジュリアン。
はじめまして、その他の愉快な仲間たち。


そして、今回ゾンビ(バタリアン)を相手に大活躍するのが、自称インターポールのお二方。
イタリア人とロシア人のコンビが、黒服に身を包み、くだらないお喋りを交えながら、バッタバッタとゾンビたちを仕留めて行きます。

(私が)普通の状態だったなら、鼻で笑うこともなかったような、おサムい事この上ないコンビなのですが、なにせ本編がそれ以上に厳寒状態ですので、そんなコンビですら愛しいと思えてくるからアラ不思議。
バズーカ砲で、ゾンビに襲われた車を爆破するシーンなどは、不覚にもちょっと笑ってしまいました。

まぁ、どれだけ笑えた所で、この作品の評価が上がる事は無いと思いますが。

ホントにもう、誰がこんなモノにGOサインを出したのか、責任の所在は明らかにしておいた方が今後の為だと思います。
低予算の続編ホラーの鉄則として、おっぱい姉ちゃんのサービスショットだけは無意味にてんこ盛りだったのですが、そのサービスも本編の前半に集中してしまい、後半の大パーティシーンでは、わずかな乳が垣間見えるだけ。
もっぱら頭蓋骨をガリガリ齧るゾンビたちに、時間配分がなされているのですが、そのショットも同じアングルばかりなので、途中からは「またか」と言う空気になってしまいます。

お色気もダメ、脳ミソもダメ、お笑い要素もダメ、ストーリーは(言うまでも無く)もっとダメ。
こうなると私たちは、タールマン以外に何を楽しめばいいのか?

その答えが、ストーリーの中盤に突如現れました。
実験用ねずみのスティンキー君です。
他のねずみと違って、“秀才”のスティンキー君。
ドラム缶の中身を調べる為、ジュリアンの恋人が缶から抜き出した液を実験用ねずみにのませたせいで、秀才ねずみのスティンキー君がゾンビねずみになっちゃいました。

20070405210705.jpg  ←ゾンビねずみ・・予想図


普通のゾンビやゾンビ犬はお馴染みですが、ゾンビねずみ(しかも秀才)だなんて・・・!
なんて斬新なアイディアなのでしょう!
きっと自慢の知能を活かして、被害拡大に一役も二役も買ってくれるに違いありません!!

今回の『5』は、タールマンゾンビねずみの2枚看板でキ・マ・リ!!

・・しかし、そんな期待に胸を膨らませていたのですが、スティンキー君が成し遂げた事は結局、「檻をこじ開けた」た事と「手に噛み付いた」事だけだったのでした。

知能・・、関係無いし!!

しかも、スティンキー君も他の凡才ねずみたちも、常にフレームアウトしているので、ゾンビ化を感じられるのはガタガタと檻を揺らす音と、それを見て恐れ慄くヒロインの表情のみ。
そして、たまに画面にチラリと映った姿は、100%普通のねずみ。

そこは、スタン・ウィンストンか誰かに頼もうよ・・

映画のほうは、ゾンビねずみ君がまんまと逃げ出しても、何の支障も無く進んで行きます。

あっちこっちで脳ミソをポリカリ齧られ、何のひねりも無く死んでゆく若者たち。
まぁ、ヤク中ばっかなので、大して同情心も湧きませんが。
だいたい、脳ミソを心の底から欲して止まないゾンビたちなのに、どいつもこいつも後頭部一齧りだけで次の犠牲者に向かうって、一体どういう事なのか?

お母さんは、そんな勿体無い食べ方を教えたつもりはありませんよ!!
(まぁ、お母さんじゃないんですが。)

結局最後は、ゾンビだらけで収拾がつかなくなったパーティー会場から、自称インターポールの黒服コンビがアメリカ軍に助けを求める事になります。
飛んでくる米軍のパイロットは、「以前に対処の経験があるから大丈夫」と言っているらしい。
と、いう事は・・・!

アガサの脳裏に蘇る、『1』のラスト・・。
あの望みの無い、無情なエンディングがこの後に待っているんですね!
今まで散々な展開だったけど、最後の最後にオリジナルをリスペクトした、イカシたオチが観られるんですね!!

さあ、どんと来い!
主人公もろとも吹き飛ばしてしまい給え!!

ズババババーン!

核弾頭じゃないんかぃ!!

銃だったんですね。
わざわざ空からヘリで飛んできたのに、銃乱射だったんですね。
で、一通り銃ぶっ放して於いて、結局ミサイルで爆破しちゃうんですね。

・・・弾・・、無駄だよね・・。

なんかもう、色んな事が全てどうでもよくなるような、脱力感タップリな映画でした。
タールマンが出ていなかったら、成立していなかったのは間違いありません。
(出てても成立してないかも)

せめて、ラストで夕陽に向かって歩いてゆくタールマンの肩に、あのゾンビねずみでも乗っかっていたら・・。
そんなカットでもあれば、ニヤリと笑って鑑賞を終える事が出来たかもしれないなぁ・・と思ったアガサなのでした。


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監督 エロリー・エルカイェム 主演 ジョン・キーフ 2005年 アメリカ映画 95分 ホラー 採点★ 確かに、あまりに臭い物とか不味い物って、それがどんだけの物なのか充分に分かっているはずなのに、ついついもう一度臭いを嗅いだり口に入れたりしちゃうもんなんですよねぇ。友

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