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『40歳の童貞男』

2007年04月01日
20070329211737.jpg  ←日本が誇る 『童貞』 の金字塔 (おやすみなさい。)


この映画を観て、アガサの頭に真っ先に浮んだ事。
それは、

女に唆されたくらいでコレクション売り飛ばすなんて、オタク失格なんだよこの
童 貞 野 朗 !!


と言う事だったのですが、よく考えてみたら童貞がメインの話だったので、そこには何の問題も無い訳なんですね。

失敬、失敬。

“女性の処女喪失”、と言うと悲惨でダークなイメージしか湧かないアガサなのですが、皆さんはいかがですか?
友達より早く エッチをしたいけど
やったらやったで「やり逃げ」されたり「変な病気」をうつされたり、揚句には「妊娠」しちゃって「向こうの親に罵声を浴びせられ」たりと、処女喪失の向こう側には、甘くトロケるラブラブな世界ではなく傷付き、ボロ雑巾の様に捨てられる苦く厳しい世界しかないのではないかと思います。

そして、女はそんな厳しい世界を踏み越えて、強く、たくましくなるんですよ!
ねえ! 皆さん!!

誰に向かって問いかけているのか、自分でもよく判らなくなってしまいましたが、要するに女性は大変なんだと言う事です。
そんな(アガサの中では)ダークな処女問題に比べて、男性の童貞問題はなんと明るい事でしょう。
合コンで、
「実は俺、童貞なんだ~」
と言っても、
「キモいんだよこの童貞野朗!」
と、笑い飛ばされるネタくらいにしかならないんじゃないでしょうか、童貞問題なんて。

・・・え?

・・笑えない?

そんな笑えない童貞問題が、笑える逸品に仕上げられたのが、 『40歳の童貞男』 になります。

あらすじ・・・
電気店に勤めるアンディは、40歳にして堂々の童貞男。
しかしその生活は、好きなフィギアや最新鋭のゲーム、コミック本等のコレクションに囲まれ、誰に邪魔されることも無く悠々自適に過ごす、最高に快適な生活でした。
しかしある日、ひょんな事から同僚に“童貞”である事がバレてしまった事から、生活は一変。
身近な童貞男を放っておけない野朗どもが、あの手この手でアンディのロストバージンを試みます。
そしてそんな中、店に偶然訪れた客・トリシュに一目ぼれしたアンディ。
「彼女一本に絞りたい」アンディと、「本命の前に童貞を捨てておくべき」と言う野朗ども。

アンディは無事、童貞を捨てて幸せを掴める事が出来るのでしょうか・・?


童貞男アンディの生活を見て、「羨ましい・・」と思う人は多いのではないでしょうか。
大好きなモノたちに囲まれて、好きなジャンルの職にも就いて、毎日が自分の為だけに繰り返される・・。
これだけ充実していたら、寂しさなんて充分吹き飛ばせるんじゃないでしょうか。
アンディに関しては、性欲の方が大して旺盛ではないのでさらに問題なし。
もしこれが市川海老蔵クラスのえげつない性欲の塊だったら、大いに問題ありでしょうが。

アンディの童貞喪失に尽力していた悪友3人組が、アンディと行動をともしする内、だんだんアンディの“性は無いけど”充実した暮らしに感化されて行くのが面白い。
多くの男性の中には、「誰にも邪魔されず、自分の趣味だけに囲まれて暮したい」と言う願望があるのではないでしょうか。
そんな男性の隠れた本性を、ズバリと表現していると思います。

それに対して、女性の描かれ方も実にリアル。
アンディと付き合い始めるトリシュは、21歳・16歳・6歳の3人の子持ちで、しかもその内の一人は既に子持ち。
つまりおばあちゃんだったりします。
最初の妊娠は学生時代で離婚経験もあるトリシュは、可愛いフリしてあの子わりとやるもんだねと言われていたに違いありません。
そんな波乱万丈なトリシュですので、中年に差し掛かり新たに出会った彼氏候補生・アンディには、注意の上に注意を重ねた慎重な付き合いをせまります。
 体だけが目的じゃないか?
 手に職はあるか?
 子供達とうまくやっていけるか?
 暴力男じゃないか?
 安定した収入は見込めるか?
などなど、完璧に結婚を視野に入れた品定めで、アンディとの交際をスタートさせるトリシュの狡猾さと言ったら・・。
まさに、過去に厳しい世界を踏み越えた女性のたくましさを、ズバリと表現しているのではないでしょうか。

童貞ネタに悪友3人組の恋模様も交えて、大いにほのぼのとした笑いを提供してくれる本作。
主人公アンディが、童貞のクセにモテ男だったり、オタクなのかと思ったらコレクションをあっさり手放したりと、40年間童貞だったという点が今一つ説得力に欠ける様な気もします。
それに、上映時間132分(完全版だったので)は、ちと饒舌すぎる様な・・。
と、不満も無くはないのですが、最後の最後に流れるエンドクレジットでのミュージカルシーンが、余りにもバカバカしくて面白かったので、全て帳消しにしたい気持ちになりました。

・・でもやっぱり、コメディで132分は長すぎるかな・・?

で、“日本で童貞”と言うと、やはり『おやすみなさい』は外せないのではないでしょうか。
ミラーボールを削り出す職業に就いている上野鉄郎(童貞)の、しょんぼりとしていてどこか微笑ましい(童貞な)毎日は、世の童貞諸君に一瞬の気休めと心強さを与えてくれる、名作中の名作だと思います。
アメリカに負けずに、日本でもこの作品を映画化してくれないかな・・。
ただし、セリフが「ピー」音ばっかりになるから、R指定は免れないかもしれませんね。
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監督 ジャド・アパトー 主演 スティーヴ・カレル 2005年 アメリカ映画 132分 コメディ 採点★★★★ これまでの流れからすると、この序文の部分は映画の内容となんとなく関連する自分の体験やら考えやらを書き連ねて、そこにボンヤリと核心を織り込んでいたりするんですが
このポスター写真、神がかってるぅぅぅ!!!タイトルから想像通り、かなり下ネタ多めでR-15指定。たしかにこれでもかと下ネタオンパレードなんだけど言葉が悪いだけで下品すぎなくドタバタしすぎなく面白いっ

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